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〔泡盛〕31.暖流 古酒ブレンド 13度 200ml [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 有限会社神村酒造
沖縄県うるま市石川嘉手苅570

琉球泡盛
●原材料名/米こうじ(タイ産米)
●アルコール分/13度
●内容量/200ml
(以上、ラベルより転記)




沖縄本島の中部、うるま市石川(旧石川市)に蔵を置く神村酒造さん。
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1882年に那覇市繁多川で創業。戦後も官営の酒造所として運営した。1999年に那覇の中心部から沖縄本島の中心、石川市に工場を移設。」(※1)なさったんだってさ。

その神村酒造さんは、“樫樽貯蔵による熟成”に県内泡盛蔵の各蔵に先駆けて取り組んできたのだそうです。
今でこそ樫樽熟成はいくつかのメーカーが行っているが、神村酒造は1958年に研究に研究を開始し、10年後の1968年には樫樽貯蔵7年古酒「暖流」を発売した先駆けである。当時は設備や原料が安定していなかったため、臭みのある泡盛が多く、その解決策として当時技術提携していたニッカのウヰスキーがヒントとなった。」(※2)

今日いただくこの泡盛は、“暖流(だんりゅう) 古酒ブレンド”
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泡盛「暖流」の最大の特徴は、バーボンウイスキーの貯蔵に使うオーク樽で貯蔵していること。3年以上熟成させしっかり古酒になった琥珀色のお酒と透明な泡盛を神村酒造独自のレシピでブレンド!これがおいしさの秘密なんです。」(※3)と紹介されておりましたよ。

度数は13度。
いわゆる“前割り”でした。
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冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

色はちょっとだけ琥珀色でした。
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上立ち香は、鼻を近づけるとウィスキーのような香りを少し感じる程度。
でも含むとそれが口の中でパッと広がって、はっきりしてまいりました。

半面、米の風味はわかりにくいみたい。
軽い渋みを少し感じます。
甘みもほんのりと感じますよ。

口当たりはさっぱりしておりました。


ウィスキー風味でさっぱりしているおいしい泡盛?でした。

あたかもウィスキーの水割り、それも薄めのような風味でした。
樫樽由来と思われる風味を、含んだ時にはっきりと感じました。
でもウィスキーのような重さはなく、さっぱりしていて飲みやすく感じました。

発売当初は、「これは泡盛ではない」という声もあった」(※1)そうですが、たしかにこれは樫樽貯蔵の泡盛だと知らされないとわかりませんよ。
それでも嫌味やクセはなく、おいしくいただくことができましたとさ。
めでたし、めでたし!

(※1)沖縄県酒造組合連合会監修『決定版 泡盛大全』p.47(2000.12 株式会社主婦の友社)
(※2)田崎聡『泡盛王国』p.36(2006.8 有限会社食の王国社)
(※3)ファンファーレ・ジャパン編集部編『泡盛マイスターの編集長と酒好きにすすめたい泡盛の香り』p.13(2018.8 有限会社ボーダーインク)

【お酒】2261.ぬぐだ丸 にごり酒 180ml アルミ缶 [05.秋田県の酒]

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加工者 秋田清酒株式会社
秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1

品目;日本酒
内容量:180ml
アルコール分:17度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類
(以上、缶の印刷事項より転記)




こちら
ひさびさの秋田清酒さんのお酒。
昭和「四七年、刈穂酒造は兄弟会社である出羽鶴酒造、京野酒造店とともに共同瓶詰、発売を行う秋田清酒株式会社を設立、醸造に専念している。」(※1)とあるとおり、“刈穂”と“出羽鶴”との瓶詰および販路拡大を担う会社です(京野酒造店は廃業したもよう)。
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その秋田酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】150.出羽鶴 吟生缶
【お酒】170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの)
【お酒】289.刈穂 吟醸カップ
【お酒】394.刈穂 純米酒 180ml
【お酒】415.出羽鶴 つるカップ(普通酒)
【お酒】491.刈穂 山廃純米 超辛口 300ml
【お酒】1435.出羽鶴 180ml
【お酒】1526.出羽鶴 吟醸酒 モーグルワールドカップ秋田たざわ湖大会 カップ
【お酒】1591.出羽鶴 純米大吟醸 飛翔の舞 180ml

今日いただくこのお酒は、“ぬぐだ丸”なるにごり酒。
ひらがな表記での“ぬぐだまる”は、秋田弁で“暖まる”の意味なんだってさ。
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そういえば、変な言葉を使うことで有名などこかの地方都市では、
“温める”のことを“ぬくとめる”って言っとりゃあしたがや。
オマエまちがいなく刺されるわ。

このぬぐだ丸、
度数がやや高め(17度)で、かつ糖類添加の“三増酒”(きっぱり!)
ただし、酸味料は添加されていないみたいでした。
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それではいただきましょう。
にごり酒ですし、残存糖類による甘さの存在が予想されるので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、やや象牙色がかっておりました。
見たところ滓の量はそれほどでもなく、かつとろみもない感じ。
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いわゆる“うすにごり”ってやつでしょうね。
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上立ち香はなし。含んでもアルコール香を感じるのみ。
滓のざらつきは感じませんでした。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみがまず来ますが、熟成感もちょっと感じます。
軽い苦みがあって、鋭さも感じますが強くはないですね。
キレは、にごり酒にしては良いほうかと思います。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、かなり弱め。
でもちょいスーで、かすかにピリ。

甘みはややはっきり。
幅は感じるものの、べとついた感じはなく、くどさもありません。


やや濃醇でちょい枯ちょい深ちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。

糖添酒でかつ甘みは感じたものの、その甘みにはしつこさをまったく感じませんでした。
糖類を添加してあっても、そのほとんどが酵母によるアルコール発酵に寄与しているのでしょうか?

うすにごりであったが故にとろみのような飲み応えはなかったものの、米の風味とともにちょい枯が効いていて、うまみに深みを少し感じました。
それでいて、アルコール度数が17度であったせいかちょいスーで、かつにごり酒にしてはキレがよいほうでしたので、口当たりよくいただくことができました。

うまいね。
なぜ、糖類添加をやめないのかな?
やめると味が変ってしまうからでしょうか。


(※1)青木健作『「刈穂」という酒蔵を訪ねて』p.62(2003.12 無明舎出版)

〔泡盛〕30.請福 12度 200ml [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 請福酒造有限会社
沖縄県石垣市宮良959

品目:泡盛
原材料名:米こうじ(タイ産米)
内容量:200ml
アルコール分:12度
(以上、包装フィルムより転記)




石垣島に蔵を置く請福酒造さん。
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昭和24年、漢那かんな酒屋として石垣市新川に創業。豊年祭の旗頭「請福」から、主力銘柄を「請福」と命名。昭和4年(平成4年の誤記:ブログ筆者追記)に請福酒造へ変更し、八重山下でトップクラスのシェアーを誇っている。」(※1)んだってさ。

この“請福(せいふく)”の由来については、容器の包装フィルムにも詳しい記載がありました。
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請福酒造さんの製品は、かつて以下のイムゲーをいただいております。
〈芋酒〉2.IMUGE. 12度 200ml(請福イムゲー)
〈芋酒〉4.IMUGE. 請福酒造 イムゲー 25度 100ml

今日いただくこの“請福”は、泡盛
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12度ですから、いわゆる“前割り”ってやつでしょうね。
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冷蔵庫で冷やしたものを、そのままいただきます。
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上立ち香は、鼻を近づけると華やかな香りをかすかに感じます。
含むとそれが口の中でふわりと広がって、鼻へふわっと抜けて行きます。
アルコールの香りもわかります。

前割りなのに米の風味がしっかりで、厚みを少し感じます。
香ばしさも感じます。
甘みもほんのりと感じます。
軽い苦みも少しあるみたいですが、嫌味には感じません。
それでいて、口当たりは水割りらしいさっぱりした感じでした。


ちょい芳香で風味豊かでさっぱりしている、おいしい前割り泡盛でした。

25度~30度の製品を12度まで割ってあるにもかかわらず、けっして薄くは感じませんでした。
アルコール香すらわかるほどでした。

風味しっかりで苦みが引き締め、甘みが和らげていてかつキレがよい。

これ、かなりうまいね!
石垣島で徘徊した際にはお店で石垣島産の泡盛をいくつか試してみましたが、請福こそが風味がはっきりとしていて特においしく感じました。
この前割りでも、その請福らしさをはっきりと感じることができました。

(※1)沖縄県酒造組合連合会監修『決定版 泡盛大全』p.79(2000.12 株式会社主婦の友社)

【お酒】2260.髙天 純米辛口 300ml [20.長野県の酒]

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製造者 髙天酒造株式会社
長野県岡谷市銀座二丁目2番17号

品目 清酒
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分/15度
精米歩合59%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの“髙天”。
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髙天酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】149.髙天 カップ
【お酒】1675.髙天 180ml
【お酒】1709.髙天 純米酒 300ml
【お酒】1714.髙天 からくち 通 カップ

今日いただくこのお酒は、“辛口純米”。
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品質表示はこちら。
【お酒】1709.髙天 純米酒 300mlと同じでした。
髙天さんの純米酒は精米歩合がどれも59%みたいですね。
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それではいただきましょう。
まずはひや(常温)でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香、かすかにフレッシュかな?
含むとそれほどでもないかも。

うまみはやや淡め。
最初に苦みが来て、やや強めで鋭いね。
米のうまみそのもので、それに淡めながらに厚みを少し感じます。
熟成感なし、酒臭さもなし。
キレはまあまあかな。

酸味はひかえめ。
すっぱさは感じません。
でも、ちょいスーでちょいピリ。

甘みはひかえめ。
わかるものの、かなり弱めです。


やや淡麗で苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のお酒でした。

うまみは米のうまみそのもので、クセや重さが全くない。
ただし、苦みが突出していて、気になりました。


次に、燗で試してみました。
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キレがとてもよくなりました。
そのせいか、ひやよりも淡く感じます。

一方で苦みが少し和らいてまいりましたよ。
それにピリは完全に引き去りました。


燗にすると、淡麗ちょい苦ちょいスースッキリ旨辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうが苦みやピリが引いて、味のバランスがよくなりました。
それにキレがよくなって、スッキリした味わいになりました。
それ故に、スイスイ行けるようになりましたよ。

これはまちがいなく燗のほうがおいしいね!
諏訪湖の産物と合わせてみたいところでした。





その髙天純米辛口と合わせた今日のエサはこちら。


今年も、地元産の菜の花が出回るようになりました。
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初物は、からし和えでいただきました。
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おいしい!
このほろ苦さが、まさに春の味だね。
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ものすごく安い豚肉が売っていたので、買ってみました。
スペイン産だってさ。
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もやしと合わせて、
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肉野菜炒め。
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国産ほどではないものの、アメリカ産よりはやわらかくておいしいね。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2259.三千盛 本醸 300ml [21.岐阜県の酒]

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製造者 株式会社三千盛
岐阜県多治見市笠原町二九一九

品目 清酒
本醸造酒
日本酒度 +16
精米歩合 55%
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




“から口”で飲みやすい“水くち”を狙っていらっしゃるという三千盛さん。
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そのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】463.三千盛 吟醸酒 180ml (2回目はこちら
【お酒】811.大吟醸純米三千盛 300ml
【お酒】812.三千盛 本醸 300ml

およそ7年半ぶりにいただくこの三千盛も“本醸”ですが、前回とはラベルのデザインが変わっておりました。
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品質表示を見ると、本醸造酒である旨の表示が。
そして前回と比べて日本酒度が+1辛口側へ変化していました。
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それではいただきましょう。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香は、ごくかすかに酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)を感じるみたいです。

うまみはやや淡め。
米のうまみに厚みはないものの、舌の上にふわりと乗っかってくるようです。
酒臭さはごくかすか。熟成感はなし。
苦みが少しありますが、それほど強くはないみたいです。
キレがとてもよく、スッと引きます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほとんど感じないくらい。
でもちょいスーで、ピリはかすか。

甘みはひかえめ。
というか、ゼロでしょうね。


やや淡麗でちょい苦ちょいスースッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

うまみに重さやクセがまったくなく、しかもキレがとてもよい。
それ故、とてもスッキリしておりました。
ちょい苦ちょいスーでしたが、それらが嫌味なく味を引き締めておりました。
そしてやっぱり辛口、キリッと引き締まっておりました。

うまいね!
これはたしかにスイスイといけてしまう“水くち”でした。
でも決して水っぽくはなく、やや淡めなりに飲み応えがありました。
食中酒にはピッタリでしょう。


ここで、残りをひや(常温)でいただいてみました。
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うまいといいちょい苦ちょいスーといい、ぬる燗とほぼ同じ。
これはひやでも味に変わりはないみたいでした。


水くちでスイスイといけてしまったので、
あっちゅう間でございましたとさ。
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その水くちの三千盛本醸と合わせた今日のエサはこちら。


さんまかば焼き缶。
318円(税別)だとよ、世も末だ!
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さんまざく(うざくの代用食)。
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あと数年すると、うざくどころかこの代用食も食べられなくなっちゃうかも。
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拙宅では、週末になると油揚げが余ります。
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ねぎ。
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これらも残り物。
しめじと人参。
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卵を使って。
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衣笠丼の上だけ“のようなもの(しめじ・人参入り)”。
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淡口しょうゆで仕上げたことで、野菜の味がよくわかりました。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2258.雪の松島 大吟醸 180ml [04.宮城県の酒]

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製造者 大和蔵酒造株式会社
宮城県黒川郡大和町松坂平八丁目一番

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 40%
アルコール分 16度
(以上、ラベルより転記)




このお酒は、JR難波駅(大阪市浪速区)の駅ビル“OCAT”に入っている酒店“やまや”で見つけたものでした。

造っているのは、宮城県黒川郡大和町(たいわちょう)に蔵を置く、大和蔵酒造さんでした。
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なぜ?
大阪で宮城県のお酒、しかもこんな小瓶が販売されていたのでしょうか?

手元にあった文献をあたってみたところ、大和蔵酒造さんに関する以下の記述を見つけました。
東北から全国まで店舗展開する酒類・食品類輸入販売チェーン「やまやグループの清酒醸造工場として1996(平成8)年に創業した。」(※1)

なーんだ。
要するに、自社製品だからってことね。


それにしても昨今では、清酒の製造免許を新規に取得することはかなり難しいみたいですよね。
清酒は消費量が下がる一方なので、財務省の裁量で免許発行を抑制しているとかなんとか。
それなのに、どうして平成に入ってから創業できたのでしょうか?

このことについて別の文献には、以下の記述がありました。
寛政年間に創業した老舗蔵の伝統の技と風味を受け継ぎながら、山形県高畠町から移転して、平成八年に新しい工場を建設した。」(※2)

要するに、寛政年間に山形県高畠町で創業した蔵元さんの清酒製造免許を引き継いで、宮城県大和町で平成8年に清酒造りを始めたということですね。

では、その“寛政年間に創業した老舗蔵”って、いったいどの蔵元さんだったのでしょうか?
このことについて調べるべく、1956(昭和31)年に出版された「山形の酒」なる古文書?(※3)を紐解いてみましたよ。
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かつて高畠町にあった蔵元さんで、かつ寛政年間創業のところは、“合資会社大勘酒造店”さんだけでした。
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ネット上では大勘酒造店さんを“大観”と表記する情報もありました。
でもご当主が安部勘七さんですから、“大勘”が正しいのではないかと推測いたします。

手印は、“花心(ハナゴコロ)”だったみたいです。
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なお、今日いただくこの“雪の松島”なる手印については、(※1)の文献に以下の記載がありました。
製造事情も関係した。「雪の松島は醸造工場「宮城酒類」の看板銘柄として県内外で人気を博していた商品。しかし2007年に工場が閉鎖され、銘柄は大和蔵酒造にそのまま引き継がれた。」(※4)
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なーんだ。
パクリばっかりじゃないか!

いかんいかん!
そんなことを言うと、宮城県を愛してやまない諸兄から敵視されてしまいます。
余計なことを考えず、さっさといただいてみたいと思います。

おっと、その前に、
この“雪の松島”は、アル添大吟醸でした。
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それではいただきます。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はなし。
でも、含むとフルーティーな風味をふわりと感じます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみそのもので、かつ厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
吟醸酒にありがちな苦みを少し感じますが、重さやクセはまったくありません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
ちょいスーで、かつちょいピリです。

甘みははっきり。
べとつきはないものの、幅を感じる甘みです。


やや濃醇でちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリ旨甘口のおいしいお酒でした。

フルーティーさはあったものの、上立ち香ではなし。
含むと感じるものの、喉を通ると消えたので、しつこさを感じませんでした。

味わいは米のうまみそのもので、厚みを感じました。
それでいて吟醸酒らしい苦みを少し感じたものの、雑味はゼロ。
これが大吟醸たる所以、すなわち「吟味して製造した清酒」(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1)でかつ「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(同2(2))と評し得るお酒であるということでしょう。

ちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリで、荒々しさを少し感じました、それらが味わいをうまく引き締めているように感じました。
また甘みが味わいを和らげてくれていることがよくわかりました。
アル添酒にしてはキレがイマイチでしたが、しつこさは感じませんでした。


これ、うまいね。
米のうまみがしっかりしていて飲み応えがあったのに、味わいは決してしつこくない。
「パクリばっかり!」という発言を撤回し、陳謝いたしたく存じます。
<(_ _)>


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.85(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)『みやぎ地酒の旅』p.56(2000.3 河北新報社)
(※3)武田好吉『山形の酒』“附録 山形県優良銘酒案内”(1956.1 三省堂出版部))
(※4)(※1)p.83

【お酒】2257.城下町彦根 純米吟醸 180ml(Tokuriya KOBIN) [25.滋賀県の酒]

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製造元:喜多酒造株式会社
滋賀県東近江市池田町1129

加工者:Tokuriya 前谷賢治
滋賀県彦根市船町5-10

品目 日本酒
内容量:180ml
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:55%
アルコール分:17%
(以上、包装紙より転記)




このお酒は、JR彦根駅西口の階段を下りてすぐのところにある、彦根市観光案内所で入手いたしました。

喜多酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】477.喜楽長 上撰 カップ(普通酒)
【お酒】478.喜楽長 本醸造 カップ
【お酒】619.喜楽長 辛口純米吟醸 300ml
【お酒】1659.喜楽長 純米酒 150ml

今日いただくこのお酒は、“城下町彦根”なる純米吟醸。
“Tokuriya KOBIN”なる表記が気になるところ。
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品質表示はこちら。
製造元とは別に、“Tokuriya ”なる加工者が絡んでいますね。
どうやら彦根の酒屋さんが企画立案したシリーズもののようでした。
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包装を解くと、こんな感じ。
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純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに黄色がかっておりました。
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上立ち香はなし。
含むとフレッシュさほんのり、酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)かすか。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみには厚みはないものの、舌の上に乗っかった後、滑るように消えて行きます。
酒臭さもちょっとだけ感じます。
吟醸酒にありがちな軽い苦みも少し感じます。
熟成感はなく、雑味はゼロ。
キレはとてもよく、スッと引きます。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭いね。
スーはないものの、ちょいピリです。

甘みはひかえめ。
ほぼゼロでしょう!


やや濃醇でちょい苦ちょいすっぱっちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。

舌でうまみを感じたかと思うとスッと引いて消えるほど、かなりスッキリしておりました。
それなのにけっしてペラペラではなく、飲み応えがありました。
酸味やちょい苦ちょいピリが味を引きしめており、かつ辛口でしたので、かなりキリッと引き締まった感じがいたしました。

これ、かなりうまいね!
まろやかさとは無縁の、むしろaggressiveな味わいのお酒だと感じました。
それなのにちゃんと引き際をわきまえていて、けっして深追いはしない。

あたかもその味わいは、航空戦で言うところの一撃離脱戦法のようだと感じました。
もしかしてこれは、井伊家の家風をイメージした味わいなのでしょうか?


この“Tokuriya KOBIN”なる商品はシリーズもので、他の蔵のお酒もあるみたい。
いつか彦根にあるTokuriyaさんの店舗へ赴いて、まとめて入手したいところでございます。

《焼酎》271.いのちき 出会橋 轟橋 カップ 20度 [9944.大分県の焼酎]

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製造者 牟礼鶴酒造合資会社
大分県豊後大野市朝地町市万田570

品目 本格焼酎
大分むぎ焼酎
原材料名 大麦(国産)、大麦麹
内容量 180ml
アルコール分 20%
(以上、ラベルより転記)




明治37年(1904年)。
日露戦争勃発の年に創業なされた牟礼鶴酒造さん。
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“むれづる”と珍しく濁点が付く牟礼鶴は、当初は清酒の手印だったそうです。
しかし、昭和50年代に平松守彦大分県知事が発案した一村一品運動を端緒に麦焼酎ブームが到来すると、蔵の四代目ご当主が焼酎蔵への転換を決意なさって、今日に至るそうです。

今日いただこの焼酎カップは牟礼鶴ではなくて、“いのちき”
大分の方言で「生計」「まっとうな暮らし」という意味らしい。
その日暮らしのオイラにはまったく似合わないお名前だこと!
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出会橋・轟橋は、豊後大野市にある“アーチ式の石橋”なんだってさ。
アーチで力を分散させる方式のやつですね。
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卵を縦にして上を人差し指で、下を親指で挟んで力を入れてつぶそうとしてもつぶれないほど、アーチの形状による力の分散効果は高いみたいですよ。

大正13年1924年)に架けられた出会橋径間(アーチの幅)が29.3mで国内第2位なんだってさ。
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そして轟橋とどろばし)は昭和9年(1934年)に森林鉄道の橋として架けられた2連の石橋で、一方の径間は32.1mで国内第1位とのこと。
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ラベルの裏側には出会橋・轟橋と思われる写真がありました。
奥が2連だから轟橋で、手前が出会橋でしょうか?
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また、豊後大野市がある場所は、およそ9万年前に起きたと言われている阿蘇山の大噴火によって火砕流で埋め尽くされたそうです。
そののち長い年月を経て、川ができ、命が育まれ、今日に至るそうです。
豊後大野市にある“おおいた豊後ジオパーク”では、当時の火砕流によって形成された柱状節理ちゅうじょうせつり:マグマが冷えて固まる際に縦方向に生じる柱状の割れ目)を観察することができるのだとか。

柱状節理=columnar joint”だから、コラミちゃんなのね。
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そのまんなやないか~い!
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そんなラベルに豊後大野の情報が満載された大分むぎ焼酎“いのちき”。
アルコール度数は20度。
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それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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香りはなし。

含むと、最初に甘みをはっきりと感じます。
強くはないものの、幅を感じる甘みです。

ちょいスーでちょいピリが続き、その後に麦の風味が来るみたい。
でも麦の風味はかなり弱めで、ほんのりと感じる程度です。
重さやクセ、焦げ臭はゼロです。
軽い苦みがありますが、これは弱めです。

さっぱりしているものの甘みを感じることができる麦焼酎でした。
かなりさっぱりしていて風味が弱めでした。
でもクセや重さがないので、飲みやすいと思います。


次に、ちょい水足しの水割り(焼酎:水=8:2)でいただきました。
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さっぱり感が増すものの、麦の風味は依然として弱めながらもこっちのほうが最初に来るかも。
甘みは薄まることなく、はっきりしています。
ちょいスーが和らいで、ピリは消えました。
苦みはやはり軽めながらにわかりました。

ちょい水足しの水割りだと、かなりさっぱりながらも麦の風味ふんわり、甘みはっきりの麦焼酎になりました。

水割りにしたほうが角が取れて飲みやすくなりましたが、より一層さっぱり感が増したことで、薄まった感じもいたしました。
風味はどちらも弱いのでそれほど変わりはないものの、水割りのほうが甘みよりも先に感じたようでした。

おそらく減圧蒸留でしょうね。
風味はさっぱりしているものの、甘みが特徴の麦焼酎なのでしょう。

それでもこの甘みは、けっして糖類由来の味覚ではないのですよね。
甘みすら“香り”として感じる揮発性の成分だというのですから、焼酎って面白いですね。

【お酒】2256.特撰 江戸一 純米 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 櫻正宗株式会社
神戸市東灘区魚崎南町五丁目十番一号

清酒
300ml
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)




昨日、合羽橋道具街から浅草へかけて酒気帯びで徘徊していた際、“まるごとにっぽん”で見つけて入手したのが、このお酒。

造っているのは、名水“宮水”の発見蔵と言われる櫻正宗さん。
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また「正宗」の元祖であって、それは6代目山邑太左衛門さんが命名したのだとか。

太左衛門も、「薪水しんすい」酒銘を使っていたが、ある日、京都の寺参りの際、経文に見た「臨済正宗」の文字が、太左衛門の心を強く捕えた。「正宗を音読すれば清酒せいしゅ」。しかも名刀正宗のごとく切れ味のよいイメージがわく。これをわが酒の銘としよう」。絶妙のネーミングだった。後に正宗を酒銘とする蔵元が増えたため、山邑家のは、頭に日本の名花・桜を付け、「桜正宗」が生まれる。これが、正宗の元祖とされる。」(※1)

上記文献では、“櫻正宗”と頭に“櫻”の文字を付けた理由を「後に正宗を酒銘とする蔵元が増えたため、」(※1)としております。

しかし別の文献には、
明治になってから山邑家が“正宗”を商標登録しようとしたものの認めてもらえず、しかたなく“櫻正宗”と名乗った
旨が記載されておりました。

 『正宗』、『男山』商標については競合する出願が多数あったはずである。『正宗』に関しては、その「農商務省の調査」が行われたことを示す資料が高橋是清の次の発言として残っている。「酒の正宗も・・・出願して来たが、・・・方々の酒屋に就いて実際に調べて見ると、何処の小売屋にも正宗と云う酒がある。それは『正宗』なる酒を醸造元より仕入れて其の正物を商うている居るかと云ふとそうではなくて、其の酒屋で最上等の酒を『正宗』と稱して賣って居るのである。即ち正宗とは商標の性質は失われて最上等酒と云う意味のものになったのであるから、『正宗』は登銀(原文ママ)(登録の誤記か?:ブログ筆者追記)ができなかった」と。(64)これがのちに、『正宗』が清酒(日本酒)の慣用商標になった背景である。なぜ「最上等酒」が「清酒」に変わっていったのか、その理由はわからない。
(中略)
おそらく、現代で言うところの「純米大吟醸」などに相当する位置づけで『正宗』が使われていたといいたいのであろう(65)。『正宗+酒銘』というわけである。
(中略)
 登録拒絶に対し、『正宗』側は、本来の商標保有者とされる山邑家が『正宗』商標に関する諸事情(偽ブランド酒流通、対策根拠法の欠缺など)を当時の農商務卿・西郷従道に上申し、その意はいったん諒解された(69)。しかし、最終的には断念せざるを得なくなり、「櫻」の文字を附加することで『櫻正宗』として商標を登録する(70)。他の『正宗』出願人も同様の対策を取り、現在に至っている。」(※2)

(64)帝国発明協会特許法施行五十年記念会編、「高橋是清翁記念講演会」.『特許法施行五十年紀年会報告』.帝国発明協会特許法施行五十年記念会、p.95(1936)
(65)「純米大吟醸」は基本的に「最上級」の酒ではあるが、日本酒は酒米の酒類や洗米度により価格や評価が異なる。
(69)「本来の商標保有者」としたのは諸史料から、山邑家と『正宗』商標とのつながりが最も強いと判断したことによる。
(70)特許庁編.『工業所有権制度百年史(上巻)』。発明協会.pp.132~133(1984.)は、山邑酒造株式會社編『櫻正宗誌』、山邑酒造株式會社、p.3,p.7(1934)にこの旨の記述ありとする。同社(現・櫻正宗株式会社)に事実確認を試みたが返答がなかった。したがって、この内容がほんとうに史料原本に書かれているかは確認できていない。


要するに、
“正宗=上等な酒”というイメージが定着したせいで、商標の保護がなかった江戸時代には他の蔵があやかって正宗印を用いたことで正宗の銘が乱立していたので、明治になっても山邑家の商標として認められなかったわけですね。

今日いただくこのお酒は“江戸一”という銘ですが、正宗の元祖たる山邑家(櫻正宗さん)のお酒こそが江戸で一番の評判を得たという意味であることは、上記の記述からも想定できますね。
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そんな江戸一には、“特撰”の小印が付されておりました。
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精米歩合70%の純米酒でした。
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それではいただきましょう。
まずはひや(常温)でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はなし。
含むとフレッシュな香りをかすかに感じます。

うまみはやや淡めですが、やや淡めなりにしっかりしています。
米のうまみに厚みはないものの、口の中でパッと広がって舌を包むように広がる感じがいたします。
熟成感はなく、酒臭さもなし。重さやクセもなし。
でも軽い苦みを少しだけ感じます。
キレはとてもよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱め。
でも、おそらく乳酸に由来すると思われる酸味の深みを少し感じることができます。
スースーなし、ピリも感じません。

甘みはややひかえめでしょう。
存在はわかるものの、弱めです。


江戸一はひや(常温)だと、やや淡麗でちょい苦ちょい深スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

やや淡めではあったものの、米のうまみしっかりでした。
それに酸味の深みも少しあって、飲み応えがありました。
ちょい苦でしたが、それもいい感じに味を引き締めておりました。
甘みは弱めでしたが、お酒の味を和らげるにはちょうど良い感じでした。
しかも重さやクセがまったくない。
それでいてキレがよく、口の中でパッと広がったあと、すぐにスッと引いてくれました。

これはかなりうまいね。
重さやクセがなく、かつキレがよいのは櫻正宗さんらしさでしょう。
それなのにけっして薄っぺらくはなく、うまみも深みも感じることができました。

まちがいなくこれは“江戸一”でしょう!


次に、燗にしてみました。
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うわ!
うまみに厚みが少し出ましたよ。
それに深みも増してどっしりしてまいりました。
またちょいスーが出てまいりました。

一方で苦みが引いて、きれいな味わいに。
甘みも引いて、けっこう辛口に、それぞれなりました。


燗だと、やや淡麗でちょいスー深スッキリ旨辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうがちょいスーかつ辛口で、キリッと引き締まっておりましたよ。
でも苦みが引いて、雑味がまったくないきれいな味わいになりました。

それなのにうまみは厚みが少し出てやや淡めなりにしっかりで、かつ酸味の深みがはっきりして、こちらも飲み応えをしっかりと感じました。

これさ、燗もかなりうまいよ。
大手蔵らしいキレイな味わいなのに、けっしてペラペラではなく、雑味のない飲み応えを感じることができました。

きっと江戸っ子の皆さんも、こういうきれいなのにしっかりした味わいのお酒を好んでいらっしゃったことでしょう。
それ故の“江戸一”なのかと、納得いたしました。






その江戸一と合わせた今日のエサはこちら。

国産若どり骨なし手羽もと。
前回買っておいしかったので、また買ってしまいました。
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それに合わせたのは、しょうがの千切り。
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鍋にごま油を敷き、皮目を下にして手羽もとを焼いて、
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軽く焦げ目が着いたところで、しょうがとネギの白いところとを投入して炒め、
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だし汁を加え、みりんと淡口しょうゆとで味をつけ、
豆腐と野菜とを入れて、フタをパイルダーオン!
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水炊き風煮物の出来上がり。
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皮に焼き目を付けたことで香ばしくいただけました。
肉も皮も野菜もやわらかく、豆腐には出汁がしみていておいしゅうございました。
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奈良漬。
昨日の徘徊時に、浅草にある河村屋さんで入手したもの。
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この皿も、昨日の徘徊時に合羽橋道具街でついつい連れて帰って来てしまったもの。
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おいしい!
深みのあるしっかりした味わいが、やや淡麗でキレのよい江戸一とバッチリでした。
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ごちそうさまでした。
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(※1)神戸新聞社会部編『生一本 灘五郷-人と酒と』p.98-99(1982.11 神戸新聞出版センター)
(※2)伊藤知生『『正宗』と『男山』はなぜ清酒の寛容商標となったか~近世・江戸市場における偽ブランド酒流通放置の帰結~』p.67-68(パテント 75巻13号(通号896)p.64-73 2022.12 日本弁理士会広報センター会誌編集部編)

〔泡盛〕29.究極の水割 泡盛カップ [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 株式会社久米島の久米仙
沖縄県島尻郡久米島町字宇江城2157

品目 泡盛
琉球泡盛
アルコール分・15度
内容量・200ml
原材料名 米こうじ(タイ産米)
(以上、ラベルより転記)




今回は、先月、石垣島を訪問した際に入手した“泡盛”をいただきます。

手元にはまだ、去年、大分県で入手した焼酎や、年末年始に集めたお酒があるのですが、そろそろ泡盛を飲みたくなってまいりましたもので、選ばせていただいた次第でございました。

久米島の久米仙さんの商品は、これまでに以下の物をいただいております。
〔泡盛〕2.久米島の久米仙 30度 100ml(喜屋武商店)
〔泡盛〕6.久米島の久米仙 13度 カップ
〈芋酒〉1.IMUGE. カップ(久米島の久米仙)
〈芋酒〉3.久米島の久米仙 「IMUGE.(イムゲー)」 25度 100ml
〔泡盛〕28.久米島の久米仙 ミニブラック5年古酒40度 100ml

今日いただくカップ泡盛は、その名も、“究極の水割”だってさ。
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なんでもこの商品、蔵元さんのプレスリリースによれば、2021年11月29日から発売開始された、〔泡盛〕6.久米島の久米仙 13度 カップのリニューアル商品なんだってさ。
どうりでさ、前回沖縄へ行った際にはまったく見なかったわけだよ~!

カップには、“何故に究極なのか”について、能書きがございました。
要するに、“造りで使用している湧水で割っているから”ってことね。
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それ故、このカップ泡盛は、12度のいわゆる“前割り”ってやつでした。
でもさ、たしかリニューアル前は13度だったんだけれどな。
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それではその究極の水割、いただいてみましょう。
冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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上立ち香はないですね。
でも含むと、華やかな香りをほんのりと感じます。

米の風味が穏やかに効いておりますが、穏やかながらに厚みも少しあるみたいです。
それに甘みもはっきりで、しっかりしています。
軽い苦みがありますが、かすかです。

口当たりは軽く、かつさっぱりとしております。
一方で黒麹の香ばしさはなく、クセや重さ、焦げ臭などは全く感じません。


さっぱりしているのに風味がふんわりと効いている、おいしい前割り泡盛でした。

さっぱりしていて軽く、かつクセがありませんでした。
それ故かなり飲みやすく、スイスイと行けてしまいそうです。
それでも米の風味を厚みを伴いつつもふんわりと感じたので、飲み応えがありました。
軽い苦みが味を引き締め、かつ甘みがそれを和らげつつ、コクを添えているようでした。
また含んだ時にほんのりと感じた華やかな香りに、南国のお酒らしさを感じました。

これ、おいしいね。
飲みやすいのに、けっして薄っぺらくない。
こちらひさびさの泡盛は、おいしくいただくことができました。