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【お酒】150.出羽鶴 吟生缶 [05.秋田県の酒]

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秋田清酒株式会社
秋田県仙北郡仙北町戸地谷字天ヶ沢83-1

原材料名 米・米麹・醸造アルコール
精米歩合57%
アルコール分15度以上16度未満
容量 180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)
(精米歩合のみシールより転記)


このお酒は、吟醸酒の生酒のようです。

缶入りですから、遮光性にもすぐれているでしょうし、外気との遮断も完璧でしょう。
保存の上では、ガラスカップよりも缶のほうが優れていると思います。

しかしねぇ、缶だと、口をつけて直接いただくには、ちょっと味気ないと思います。
それに、缶のふちで唇を切ってしまいそうで、怖い気もします。
といっても、家でいただく際には、別のうつわに入れ替えればいいんですけれどね。


このお酒の缶には、“秋田寒造り”と書いてあります。
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“秋田”は秋田県のことでしょう。
では、“寒造りとは、いったいどういう意味でしょうか。
寒造りの意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。


それでは、この吟醸生酒をいただきます。
吟醸酒ですし、生酒でもありますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

盃に注ぐと、ほんの少しだけ黄味がかっているのがわかります。
わかるかなぁ?、わかんねぇだろうなぁ!
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ちょっと色がついていると、なんか美味しそうな気がするのは、私だけでしょうか。

生酒らしいフレッシュな香りはわずかにします。
吟醸香は感じません。

一口いただくと、最初にうまみを感じます。
吟醸酒らしいまろやかなうまみです。
少し濃いめですが、くどくはなくて、うまみが口の中でスーッと引いていく感じがします。
それと、少しだけ苦味があります。
この苦味が、うまみを引き立ててくれているように思います。

酸味はほとんど感じませんね。
麹を丁寧に造っているからでしょうか。
それとも、寒造りだけあって、低温で丁寧に仕込んだ成果でしょうか。

甘みはかなりひかえめです。
しかし、うまみがしっかりしているせいか、物足りなさはありません。


うまみに特徴のある、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。
これって、生酒にしては味がまろやかで、けっこういけると思います。



☆★寒造り四季醸造法☆★

戦前までは、どこの蔵元でも、酒造りは主として晩秋から早春にかけての“冬季”だけに行われていました。
これは「冬の寒い時期に仕込んだほうがもろみの品温を管理しやすく、空気中から侵入する雑菌の繁殖も抑えやすい。」との、経験上の帰結だったようです(※1)。
このように冬季だけ酒造りをする方法を“寒造り”というようです。

今でも、地方の中小蔵では寒造りを採っていて、冬季に仕込んだ酒をタンクに貯蔵しておいて、夏の間にそれをすべて販売し、それが無くなってきたころに再度仕込みを開始するというサイクルで酒造りを展開しているところが多くあるようです。

また、寒造りは、酒造りのための労働力確保という点からも好ましい方法だったようです。
すなわち「米作りを主体とする農家では冬に仕事がなく、造り酒屋では仕込みの間だけの労働力がほしい。つまり、互いの利害がぴったり一致したのだそうです(※2)。

しかし、一方で、「厳冬100日間の酒造りでは期間が短く、生産量が少ないため、量的な確保は困難になってきた」そうです(※3)。
そこで、昭和30年代になって「機械化と蔵全体を冷房することによって夏季でも造れるようにするという四季醸造法」(※4)が、大手蔵を中心として採用され始めたようです。
すなわち、機械化で人手を省略し、かつ冷房で「年間を通じて工場内に冬季と同様の環境をつくり出」したのです(※5)。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.19(2000.4 柴田書店)
(※2)森谷康市『夏田冬蔵-新米杜氏の酒造り日記』p.17(1995.9 無明舎出版)
(※3)『灘の酒博物館』p.72(1983.10 講談社)
(※4)神戸新聞社会部編『生一本 灘五郷-人と酒と』p.232(1982.11 神戸新聞出版センター)
(※5)※1p.151
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あ~酒臭かった! 22

酒くさコメント 4

hanamura

大雪で2週間通えなかった栃木県酒造組合「酒々楽」に、金曜日に行って来ました。この時期、搾りたて(しかも非売品)が飲めるなんて!うっひゃぁ!最高にしあわせ!
とは言うモノの・・・大雪で停電など、たいへんだった蔵の話も聞きました。どうか無事に酒造りがすすむ事を祈ります。
by hanamura (2014-02-22 03:31) 

ちゅんちゅんちゅん

おはようございます!
日本酒の缶・・・珍しいですね☆
確かに うっすら色が付いていると(わかりますよ~)
より美味しく感じます(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-02-22 04:08) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、コメントありがとうございます。
非売品のしぼりたてなんて、そうめったにいただけるものではないですね。
私は灘の記念館でいただける菊正宗のしぼりたてが好きです。
by skekhtehuacso (2014-02-22 21:29) 

skekhtehuacso

ちゅんちゅんちゅんさん、コメントありがとうございます。
缶入りの酒は、けっこうありますよ。
このブログでも、いくつかご紹介しています。
by skekhtehuacso (2014-02-22 21:33) 

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