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【お酒】1526.出羽鶴 吟醸酒 モーグルワールドカップ秋田たざわ湖大会 カップ [05.秋田県の酒]

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秋田清酒株式会社
秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1
(フタより転記)

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15%
精米歩合/57%
180ml詰
(ラベルより転記)




昨日今日(2019年2月23日(土)-24日(日))と、秋田県にあるたざわ湖スキー場(秋田県仙北市)ではフリースタイルスキー(モーグル)のワールドカップ大会が開催されていたようですね。
そこで今日は、その開催を記念して発売されたというカップ酒をいただきますよ。
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なお、秋田清酒さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
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150.出羽鶴 吟生缶
170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの)
289.刈穂 吟醸カップ
394.刈穂 純米酒 180ml
415.出羽鶴 つるカップ(普通酒)
491.刈穂 山廃純米 超辛口 300ml
1435.出羽鶴 180ml

このカップ酒の中身は、アル添吟醸酒でした。
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吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はかすかに茶色がかっている程度で、しかも透き通っておりました。
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吟醸香は、ほとんどわからない程度ですね。
上立ち香はなく、口に含むとフルーティーさをごくかすかに感じる程度です。

うまみは淡めです。
米のうまみがうっすらで、舌の上にピンと乗る感じがいたします。
苦みはないものの、木香のような重さをかすかに感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさが弱めであるものの、弱めなりに鋭さを感じます。
スースーはなく、ピリも感じません。

甘みはややひかえめかな。
かなり弱めで全くべとつかず、幅も感じません。
でもそれでいてその存在はよくわかります。


淡麗ちょい重旨口のおいしいお酒でした。
淡めではあるものの、うすっぺらさや物足りなさは感じませんでした。
アル添らしい透明感とキレのよさとを感じることができたのは、アル添酒が好きなワタクシとしてはうれしいところでした。
吟醸香もひかえめで、食事と合わせやすいのではないでしょうか。
一方で木香のような重さを少し感じたものの、それもいい具合に味わいを引き締めているのではないでしょうか。


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そもそも木香(木香)ってのは、お酒を杉樽で貯蔵した場合に着く木の香りですね。
それ故、お酒の貯蔵に杉樽を用いていなければ着かないわけですよ。

一方で、その木香に似て非なる香りに“木香様臭”というものがあって、発酵の過程でそれが発生してしまうことがあるらしいのです。

なんでも、「木香様臭のほうはアセトアルデヒドが原因物資で、」(※1)そのアセドアルデヒドは、「アルコール発酵の中間体として生成する」(※2)のだとか。
そして、もろみの中に「発行末期になってもピルビン酸が多く残っている場合は問題です。なぜかというと、もろみの中の酵母がピルビン酸を分解してアセトアルデヒドに変えるからです。」(※3)とのこと。
そして「アル添前にもろみの中のピルビン酸が多いと、木香様臭が出やすくなります。なぜかというと、アル添によって酵母がショックというか、ダメージを受けるからです。」(※4)とのことでした。

今日いただいたこのカップ酒には樽酒である旨の表示はありませんでしたので、私が感じた木香に似たような香りは、もしかしたらこの木香様臭だったのでしょうか?
一方で木香様臭は「いらつくような刺激臭」(※1)なのだそうですが、私が感じた香りはいらつくほでではありませんでした。

私が感じた木香に似た香りは、もしかしたらこの“木香様臭”とはちがうもの(熟成の過程で発生した香りとか)だったのでしょうか?
それとも、木香様臭もわずかであればお酒の味を引き締めるために役立つのでしょうか?


(※1)大内弘造『なるほど!吟醸酒造り-杜氏さんと話す』p.102(2000.10 技報堂出版)
(※2)(※1)p.105
(※3)(※1)p.107
(※4)(※1)p.110

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