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“七笑 カップ200(レインボーカップ)”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

製造者 七笑酒造株式会社
長野県木曽郡木曽町福島5135番地

内容量 200ml
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:14度
(以上、カップの印刷事項より転記)


《初回記事はこちら》
【お酒】1131.七笑(ななわらい)カップ200




昨日までは、木曽福島のお酒“中乗さん(なかのりさん)”をいただきました。

今日いただくのは、“七笑(ななわらい)”のカップ200。
これも木曽福島産のお酒です。
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中善酒造店さん(中乗さん)の蔵へは高台にある木曽福島駅から西側の坂を下りて行くのに対して、七笑酒造さんの蔵は、逆に東側の坂を下りて行ったところにございます。
その場所は、行政施設や商店が集まる街の中心地。
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“七笑”という酒銘については、手元の文献では「銘酒「七笑」は、木曽駒高原入口にある七笑の地名にちなんで名付けられた。その地は、戦国の昔、朝日将軍木曽義仲が若き日を過ごした場所でもある。」(※1)とか、あるいは「『七笑』の由来は蔵にある古い絵だという。描かれているのは酒を飲みながら歌い踊っている七福神。その絵のように、酒を飲んで楽しくなって欲しいという願いをこめて命名した。」(※2)とありました。

そんな七笑酒造さんのカップ200。
木曽福島にあるスーパーでは、“レインボーカップ”なる名称で販売されておりました。
この色彩はさもありなんといったところでしょうが、由来はわかりませんでした。
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品質表示はこちら。
中乗さん紙カップと同じく、これも14度台のお酒。
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それではいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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アルコール香を少し感じます。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみがふわりと効いており、厚みを少し感じます。
軽い苦みをかすかに感じますが、雑味はなく、熟成感や酒臭さもありません。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは鋭さを感じはするものの、かなり弱めです。
ちょいスーで、かつちょいピリかな。

甘みはややひかえめ。
存在はわかるものの、前には出て来ません。


淡麗ちょいスーちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

雑味がなく、重さやクセ、枯れ具合や酒臭さも感じませんでした。
とてもきれいで、キレよくスッキリしておりました。
それでも淡めなりにやわらかいうまみが効いており、飲み応えを感じました。
ちょいスーちょいピリすら、嫌味なくいい感じに効いているようでした。

うまいね!
これは七笑白梅と同じ味わいですね。
私が毎年暮れに木曽福島へ出かけて、とちの屋さんですんきそばと共にいただくお酒です。

木曽のカップ酒は、中乗さんも七笑も、食事と合う、そして飲んでホッとするようなお酒でした。
鹿児島に“ダレヤメ”という言葉がございますが、双方ともダレヤメ最適だと思いましたとさ。

めでたし、めでたし!

(※1)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.152(2008.5 信濃毎日新聞社)
(※2)『ようこそ日本酒の國へ』p.185(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)

三たび“中乗さん 紙カップ”を飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

製造者 株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島五九九〇

清酒
内容量180ml
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:十四度
(以上、ラベルより転記)

《初回記事はこちら》
【お酒】1130.中乗さん 紙カップ

《二回目記事はこちら》
《連休特別企画》木曽のカップ酒飲み比べ:七笑と中乗さん




昨日、一昨日と、“中乗さん”をいただいたワタクシ。
でもね、ワタクシが覚えていた中乗さんの味わいとは、なぜかちがうように感じてしまったのでした。
どうせオイラの記憶がいいかげんなだけでしょうけれどね。

そこで今日は、かつて2度いただいている“中乗さん 紙カップ”の味を試し、自分の舌のいいかげんさを再確認してみたいと思います。
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カップには、木曽節の歌詞が記載されておりました。
あたしゃ東京キューバン・ボーイズの木曽節が好きです。
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品質表示はこちら。
アルコール度数の表示が若干変わっておりましたが(14度以上15度未満→14度)、同意義と判断いたします。
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それでは心していただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明。
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ああ、やっぱり!

香りはかすかにアルコール香。

うまみはやや淡め!
やわらかいうまみがほんのりで、酒臭さ(ほめ言葉)もちょっとだけ。
枯れてはおらず、苦みや雑味はゼロ。
キレがよいものの、透明感はなし。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは、鋭さを感じるもののかなり弱め。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややはっきり。
けっして前には出てこないものの、じんわりと感じます。


やや淡麗でちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。

これですよこれ!
このやわらかいうまみ、この穏やかな甘み、
これこそが、ワタクシが覚えていた中乗さんの味でした。


じゃ、昨日、一昨日と飲んだやつは、いったい?

【お酒】2255.中乗さん 本醸造 300ml [20.長野県の酒]

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製造者 株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990

日本酒
内容量300ml
原材料名 米(長野県産)、米こうじ(長野県産米)、醸造アルコール
原料米 美山錦100%(長野県産)
精米歩合65%
アルコール分15度
(以上、ラベルより転記)




一昨日に引き続き、今日も中乗さんをいただきます。
中善酒造店産のお酒は、一昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】6.カップ 中乗さん(普通酒)
【お酒】185.中乗さん 辛口本醸造 カップ
【お酒】206.中乗さん 上撰 ペットボトル 180ml
【お酒】331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml
【お酒】777.中乗さん 特別純米酒 300ml
【お酒】1130.中乗さん 紙カップ
《連休特別企画》木曽のカップ酒飲み比べ:七笑と中乗さん
【お酒】2254.中乗さん 300ml

今日いただくのは、“本醸造”の中乗さん。
毎年木曽福島へ通っているワタクシですが、このラベルは初見でしたよ
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へー!
長野県産の美山錦を100%使用しているんだってさ。
それなのに、特別本醸造を名乗らないところが奥ゆかしいと思うのは私だけ?
(というか“特別●●●”なんて中途半端な規格、要らんと思うけれどね。)
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ではいただきましょう。
まずはひや(常温)で。
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やっぱりそうだったか・・・・。

香りはかすかに酒臭い。
うまみはちょい濃いめだが、淡さも感じる。
酒臭さ(ほめ言葉、以下同じ)のなかに、透明感を感じます。
枯れた感じもかすかにあるみたいです。
苦みがあって、軽めですが鋭いね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめでしょう。


ちょい濃醇でちょい苦ちょいスースッキリ旨やや辛口のお酒でした。

酒臭さが強いものの、うまみ事態に透明感があり、かつキレがよくてちょいスーでした。
それ故、濃くは感じることはなく、むしろスッキリしておりました。


次に、燗で試しました。
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酒臭さと共に、米のうまみがわかるようになりました。
それでもうまみに厚みは感じなくなりました。
苦みは引いて、甘みも引きました。
ちょいスーはそのままで、透明感もバッチリでした。
一方で酸味は出てきて、かつ深みをかすかに感じました。

燗にすると、ちょい淡麗でちょいすっぱちょい深透明感ハッキリのスッキリ旨辛口になりました。

燗にしたほうが、米のうまみがわかり、かつ酸味が効いていて飲み応えがありました。
それなのにキレがよく、かつスッキリしていて軽さが出ました。

これは燗がいいね。
でも、これもやっぱり、かつていただいた中乗さんの味とは違うような気がいたしました。




その中乗さん本醸造に合わせた今日のエサはこちら。

あたしゃカップ焼きそばが好きで、休みの日の昼食でよく食べるのです。
でも、カップ焼きそばにマヨネーズをかけて食べるのが大嫌い!
かといって、入っているマヨネーズの小袋を捨ててしまうのがもったいない。

それ故、冷蔵庫の中には、カップ焼きそばに付いていたマヨネーズがたまる一方なのでした。
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今回は、これを使ってポテトサラダを造りました。
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ねぎとキャベツとも使いましたが、おいしくいただけました。
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トマトとしいたけ。
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卵で炒めてみました。
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これもおいしい。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2254.中乗さん 300ml [20.長野県の酒]

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製造者 株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990

日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)





木曽福島駅(JR中央本線)。
長野県は木曽地方(県南西部)の中心地である木曽福島(長野県木曽郡木曽町福島)の玄関口にして、霊峰木曽御嶽山への登山口でもある駅です。
またかつては中山道の宿場町(福島宿)が近くにありました。
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木曽福島の市街地は、山に挟まれた狭い場所に位置しております。
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街中には、清流木曽川が流れております。
その川のほとりの静かな場所に蔵を構えるのが、中善酒造店さん。
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中善酒造店産のお酒は、これまでに以下の記事でご登場願っております。
【お酒】6.カップ 中乗さん(普通酒)
【お酒】185.中乗さん 辛口本醸造 カップ
【お酒】206.中乗さん 上撰 ペットボトル 180ml
【お酒】331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml
【お酒】777.中乗さん 特別純米酒 300ml
【お酒】1130.中乗さん 紙カップ
《連休特別企画》木曽のカップ酒飲み比べ:七笑と中乗さん

今日も、“中乗さん(なかのりさん)”をいただきます。
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“中乗さん(なかのりさん)”の意味には諸説あるみたいですが、その中でも、かつて木曽で切り出した材木を筏に組んで木曽川に流して運んでいた際に、その筏に乗って筏を操っていた人のことを指すという説が有力なのだとか。

今日いただくのは、普通酒。
しかも小印がなかったことから、佳撰クラスかと思います。
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こちらひさびさの中乗さん普通酒を、じっくりと味わってみようという魂胆なのでした。


300ml詰ですから、まずはひや(常温)でいただきましょう。
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あれ?

うまみはやや濃いめ。けっこう酒臭くて重さを少し感じます。
米のうまみははっきりしていません。
苦みがあって、強くはないものの鋭い。
キレは良いみたいです。

酸味はひかえめ。
すっぱさほとんどなし。
ちょいスーかつちょうピリ。

甘みはややはっきり。


やや濃醇でちょい重ちょい苦ちょいスーちょいピリやや甘口のお酒でした。

あれれ?
中乗さんって、こんな味わいだったっけ?
もっとやわらかかったような気がするんだけれどな。


次に、燗で試してみました。
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あー、そう。

うまみは濃くはなくなって、やや淡めになりました。
それでも酒臭さが前に出て、米のうまみはひかえめ。
ちょいピリは残るものの、少しだけ弱まりました。

燗だとやや淡麗でちょい苦ちょいスーちょいピリスッキリやや甘口のお酒になりました。

燗のほうがやや淡麗というか重さが消えて飲みやすくはなりました。
でも、このうまみは、なんか記憶とちがうんですよね。
それとも、酒の飲み過ぎで舌も記憶もおかしくなってしまったのかも。






その中乗さんと合わせた今日のエサはこちら。

残り物のにんじんと、きゅうり。
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キャベツも入れて、ごまサラダ。
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好物ばかりなので、おいしいに決まっております。
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キャベツとしめじ、魚ソー。
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卵。
最近の安い卵は、どれも小さいね。
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炒めて卵でとじました。
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予想通りのおいしさでした。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2253.さこにゃんカップ [25.滋賀県の酒]

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製造者 株式会社岡村本家
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)




岡村本家さんのお酒は、このブログの草創期から昨日まで、以下の物をいただいております。
【お酒】129.金亀 本醸造 カップ
【お酒】142.金亀 純米吟醸酒 カップ
【お酒】179.黒松金亀 キンカップ
【お酒】1483.長壽金亀 純米大吟醸 カップ
【お酒】1487.金亀 純米酒 カップ
【お酒】1780.金亀 純米酒 茶70 カップ
【お酒】1781.金亀 純米吟醸酒 緑60 カップ
【お酒】1782.金亀 純米大吟醸 黒50 カップ
【お酒】2252.みつにゃんカップ

今日いただくのは、これもご当地キャラ“しまさこにゃん”の、さこにゃんカップ。
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石田三成の忠臣“島左近”でしょうね。
三成が左近に家臣になってほしいと懇願し、秀吉からもらっていた俸禄の半分を左近に渡すことで迎え入れたという逸話がありますね。
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酒店(林屋さん@彦根)の女将さんのお話では、中身は、いしだみつにゃんカップと同じ、金亀の本醸造なんだってさ。
だから品質表示も同じ。
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だったら、今日はひや(常温)でいただいてみましょう。
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キレのよさや透明感が消えました。
そのせいか、酒臭さ(ほめ言葉)が濃いめで強く感じます。
苦みも鋭いし、酸味も少しはっきりしてまいりました。
甘みは同じくじんわりですが、これもキレがないせいかちょっとくどいかな。


ひや(常温)だと、やや濃醇でちょい苦ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
燗で感じたキレのよさや透明感がまったくないのには驚きでした。
それ故か、酒臭さや苦み、酸味が目立っており、飲み応えがあるというか、いささか飲みにくいかもしれません。

私は、燗のほうが好みでした。

【お酒】2252.みつにゃんカップ [25.滋賀県の酒]

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製造者 株式会社岡村本家
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)




1854年(安政元年)創業の岡村本家さん。
このブログの草創期から、カップ酒をいろいろといただいております。
【お酒】129.金亀 本醸造 カップ
【お酒】142.金亀 純米吟醸酒 カップ
【お酒】179.黒松金亀 キンカップ
【お酒】1483.長壽金亀 純米大吟醸 カップ
【お酒】1487.金亀 純米酒 カップ
【お酒】1780.金亀 純米酒 茶70 カップ
【お酒】1781.金亀 純米吟醸酒 緑60 カップ
【お酒】1782.金亀 純米大吟醸 黒50 カップ

今日いただくのは、ご当地キャラ“いしだみつにゃん”の、みつにゃんカップ。
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言わずと知れた滋賀県の英雄“石田三成”をキャラクター化したものでしょう。
大河ドラマ「葵 徳川三代」での江守徹さんの名演、けっして忘れません!
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いしだみつにゃんの裏側には、石田三成の紋所”大一大万大吉”がありました。
ただ絵の真裏だけに、撮影が難しい!
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品質表示はこちら。
お店(林屋さん@彦根)の女将さんのお話では、中身は金亀の本醸造なんだってさ。
しかし本醸造の特定名称はどこにも表示されておりませんでした。
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精米歩合70%のアル添酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いている程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉;以下同意義にて使用)香りをかすかに感じます。

うまみはやや濃いめ、否、これはちょい淡めでしょう。
酒臭さがパッと広がるものの、厚みはないですね。
米のうまみはかなり弱め、わからないくらい。
苦みをかすかに感じます。
キレはとてもよく、アル添酒らしい透明感をはっきりと感じます。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはかなり弱めで、それほど鋭くないみたいです。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはやや、否、チョイはっきりでしょう。
べとつかないものの、幅を感じます。
冷めるにつれてわかりやすくなるみたいです。


ちょい淡麗でちょいスースッキリ旨チョイ甘口のおいしいお酒でした。

濃くはないものの、酒臭さをけっこうはっきりと感じます。
それでいてキレがとてもよく、透明感もあってスッキリしています。
甘みはそれほとはっきりしてはおりませんが、キレのよさが甘みを引きずり出してきているように感じました。

アル添酒らしい味わいでした。
でも、金亀の本醸造って、こんな味わいだったっけ?








ところで、
いしだみつにゃんがあるということは、








三成に
過ぎたるものが
二つあり・・・・・・、
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あしたの、金亀のこころだ~!
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【お酒】2251.鷹勇 純米 強力 マイカップ [31.鳥取県の酒]

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製造者 大谷酒造株式会社
鳥取県東伯郡琴浦町浦安268番地

品目 日本酒
内容量 180ml
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)




大谷酒造さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】996.鷹勇 雄飛 マイカップ
【お酒】997.鷹勇 上撰 マイカップ
【お酒】2105.鷹勇 純米 強力 マイカップ

今日いただくのは、“純米 強力”、
って、既出でした。
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裏に貼られたラベルの内容なんか、前回と全く同じでした。
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前回(【お酒】2105.鷹勇 純米 強力 マイカップ)とはラベルのデザインとカップの色とが変わっていたもので、既出とは気がつかなんだ、つかなんだ!

でもこのブログでは、ラベルのデザインが変更された場合は新規のお酒として扱うというのがルールです。
それ故、前回のことはすっかり忘れて、いただいてみたいと思います。


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、淡い黄色。
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お酒の甘い香りをかすかに感じます。

うまみは濃いめ。
米のうまみには厚みはないものの、舌の上を突くように感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)少し、熟成感はあるみたいですがかなり弱め。
ちょい渋で鋭さを感じるものの、これも弱めです。
キレはよく、スッと引いて透明感をちょっと感じます。

酸味はややはっきり。
すっぱさは弱いものの、鋭さを感じます。
ちょいスーで、かつ冷めるにつれてちょいピリになるみたいです。

甘みはややひかえめ。
一応わかるものの、前には出て来ません。


濃醇ちょい渋ちょいすっぱちょいスーちょいピリスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

しっかりしていてかなり飲み応えがあるのに、キレがよくて後味スッキリ。
それ故に、重くは感じませんでした。
ただ冷めるにつれてちょいピリがはっきりして来たので、熱いうちにいただいたほうがよいと感じました。

やっぱりおいしいわ。

【お酒】2250.月桂冠カップ300(ファミリーマート限定オリジナルパッケージ) [26.京都府の酒]

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●製造者:月桂冠株式会社+F
京都市伏見区南浜町247

●アルコール分:13度以上14度未満
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)




日本屈指の銘醸地である京都伏見に蔵を置く月桂冠さん。
1637年(寛永14年)創業の月桂冠は、伏見で最も古い歴史を持つ蔵元だ。」(※1)とのこと。
かつては灘(西郷)「大倉酒造(株)灘支店 神戸市灘区新在家南町3丁目1番8号」(※2)にも蔵を置いていた時期がありました。
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そんな我が国における清酒の蔵元の代表格と評しても過言ではない月桂冠さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】388.389.月桂冠 上撰キャップエース&純米酒 お酒の中で、あいましょ。 
【お酒】1515.月桂冠 旨口200 カップ
【お酒】1562.月桂冠 THE SHOT 本醸造 艶めくリッチ 180ml
【お酒】1563.月桂冠 THE SHOT 大吟醸 華やぐドライ 180ml
【お酒】1564.月桂冠 山田錦 辛口 純米 カップ
【お酒】1769.月桂冠 THE SHOT 爽やかホワイト うすにごり 180ml

このほかに、ノンアル商品もいただいておりました。


今日いただくこのお酒は、
“Sake GEKKEIKAN Cup: The refined Japanese sake.”
なんでも“月桂冠カップ300”という300ml詰のカップ酒商品があって、それのファミリーマート限定のオリジナルパッケージなんだってさ。
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カップの大きさを、一合カップと比較してみました。
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飲み口がくびれているのは、一般的なカップ(月桂冠さんでは210mlカップが標準か?)とフタを共用できるようにするためでしょうか?
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ところで、300ml詰のこの商品ですが、
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度数は一般的な清酒(15度台)よりも低い、13度台
しかも特定名称の表示がなく、かつ精米歩合の表示もない、いわゆる普通酒ってやつです。
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お値段は税込254円と、他のカップ酒商品とそれほど変わらない設定でした。
むしろ、もっと高価な一合カップはけっして少なくはないと思いますよ。
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なぜ、300mlで254円という低価格で提供できるのか?

ここからは、完全に私独自の推測です。

キクマサピンをいただいた際に簡単に触れましたが、下記3点の全部または一部の採用を推測し得ると思います。

(一)使用しているお米が規格外のもの(くず米など)で、安く入手できるから。
(二)融米造り(液化仕込みの一種)を採用していて歩留りが高い(同じ量の米を原料としても、通常の仕込より製品量が多い)から。
(三)醸造アルコールの添加量が多め(搾る前の度数が高め)で、かつ13度台まで(多めに)加水しているから。


(一)について   

特定名称酒には、農産物検査法により格付けされた三等米以上の米を使用しなければなりません(※3)。
しかし普通酒(特定名称を表示しないお酒)には、その規制は適用されません。

その結果、普通酒では安価なお米(くず米など)を使用することができるわけです。
お米が安価ならば、製品を比較的安く提供できるということでしょう。


(二)について   

月桂冠さんは、液化仕込みの一種である“融米造り”発祥の蔵元さんです。

液化仕込みについてはかつてこちらで紹介しておりますが、要するに、「もろみの初期から物料の流動性が高いため、もろみ管理が容易であり、酒化率(出来た酒の使用原料に対する割合)が高いなどのメリットがあるため、比較的廉価な日本酒製造で普及し始めている。」(※4)と言われています。

すなわち、通常の仕込方法(蒸米による仕込)よりも、液化仕込みは歩留が高い(同じ量の米を原料としても、通常の仕込より製品量が多い)わけです。
歩留が高ければ、製品の単価を下げることが可能となるはずです。


(三)について   

このお酒、
アルコール度数は13度台。
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度数が低いということは、もしかしたら加水量が多めであるが故なのかもしれません。
しかも普通酒ですから、醸造アルコールの添加量を特定名称酒よりも多めに設定できるわけです。
多めのアル添で度数が高くなった醪を搾り、かつ加水によって13度台まで下げれば、製品量は通常のものよりも増えるわけです。

特定名称酒の場合は、醸造アルコールの添加量は「当該アルコールの重量(アルコール分95度換算の重量による。)が、白米の重量の10%を超えないものに限るものとする。」(※5)との制限があります。
一方で普通酒の場合は、アルコールを含めた米・米麹以外の添加物質(糖類など)の重量の合計が「米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。」(※6)という制限はあるものの、その範囲内であれば増やせるのです。

また蛇足かもしれませんが、このお酒の品質表示には、
“●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール”
と書かれております。
一方で、清酒の品質表示基準では、普通酒であっても「使用した原材料を使用量の多い順に記載する。」(※7)こととされております。
それ故、このお酒の場合、醸造アルコールが米や米麹よりも多く使用されていることはないわけです。


とまあ、(一)(二)(三)の全部または一部を取り入れていることによって、製品の原価を下げていることが予想されます。
それゆえに、300mlの製品を254円(税込)で販売することができるのでしょう。

あくまでも、私の推測にすぎませんけれどね。

しかし、このようにして造られたお酒は米や麹の使用量が少なくなるわけですから、おそらく薄い味わいになるものと予想できます。
その薄さが、消費者を満足させることができるかどうかは、実際に飲んで試して見るしか術がございません。

それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。


まずはひや(常温)でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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香りはなし。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみに、淡めなりに厚みを感じます。
軽い苦みがあって、強くはないですが鋭さを感じますよ。
酒臭さなし、熟成感もなし、重さやクセもゼロですね。
キレはそれほどでもないみたいで、アル添酒にありがちな透明感はありません。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはゼロ。
でも、乳酸のような酸味を少し感じます。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはややはっきり。
幅はないものの、じんわりと感じます。


ひや(常温)だと、淡麗ちょい苦旨やや甘口のおいしいお酒でした。

やはり淡めでしたが、けっしてペラペラではなく、むしろ米のうまみを淡めなりに感じました。
雑味なくてきれいな味わいは、良くも悪くも「いかにも」でした。
ちょい苦でしたが、突出することなく、むしろ味を引き締めているように感じました。
甘みはべとつくことはなく、程よい効き具合でした。

これさ、うまいんじゃないの?
13度とは思わせないほど、味はしっかりしておりましたよ。
またアル添酒にありがちなペラペラ感はありませんでした。


次に、燗にしてみました。
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米のうまみの厚みが消えて、さらに淡麗になりました。
苦みは消えて、甘みも引くみたいです。

一方で酸味は、乳酸のような酸味が前に出て来て、深みを軽く添えておりました。
さらにスース―が出てまいりました。
キレもよくなりました。


燗にすると、淡麗ちょい深ちょいスースッキリ旨口のお酒になりました。

燗のほうが淡く、かつキレがよくてスッキリしておりました。
一方で乳酸のような酸味が前に出て来て、淡めならがもちょい深になりました。

この乳酸のような酸味は、速醸酛を立てた際に添加されたものでしょうか?
量的にはそれほどでもないものの、うまみが淡めであるが故に目立ったのかもしれません。
もっとも、「発酵を助成促進し、又は製造上の不測の危険を防止する等専ら製造の健全を期する目的で、仕込水又は製造工程中に加える必要最低限の有機酸は、原材料に該当しないものとして差し支えない。」(※8)と定められているとおり、速醸酛を立てることを目的として添加する有機酸=乳酸は原材料として表示する義務がないので、品質表示上から乳酸添加の有無を判断することはできません。
(酸味料として添加された場合は、酸味料として表示する義務が生じます。)

(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.91(2011.11 株式会社コトコト)
(※2)『灘の酒博物館』巻末折込図より(1983.10 講談社)
(※3)清酒の製法品質基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1(2)
(※4)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.153(2000.4 柴田書店)
(※5)(※3)1(5)
(※6)酒税法3条7号ロ、酒税法施行令2条
(※7)(※3)3(1)
(※8)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(3)イ(ハ)後段






そのファミマ限定の月桂冠カップ300と合わせた今日のエサはこちら。


にんじんを食べたかったので、
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きゅうりとにんじんとのわさびドレッシング和え。
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わさびの香りが爽やか!
オリーブオイルを使うことで、わさびの辛みは飛んでしまったのでした。
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ピーマンを食べたかったので、
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豚こま肉と共に、淡口しょうゆとみりんとを使って炒めました。
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普通のしょうゆを使ったときよりもピーマンの青みがよくわかって、おいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2249.十旭日(じゅうじあさひ) 純米酒 にゃんにゃんカップ [32.島根県の酒]

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製造者:旭日酒造有限会社
島根県出雲市今市町662

品目:日本酒
内容量:180ml
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
使用米:改良雄町(100%使用)
精米歩合:70%
アルコール分:15度
日本酒度:+13
(以上、ラベルより転記)





昨日にいただいたわんわんカップ引き続き、今日は“にゃんにゃんカップ”なるお酒をいただきます。
双方とも、浅草にある“まるごとにっぽん”で入手いたしました。
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旭日酒造さんのお酒は、かつて以下の物をいただいておりました。
【お酒】838.十旭日(じゅうじあさひ) 上撰 カップ
【お酒】841.十旭日(じゅうじあさひ) ナイスデイアサヒ カップ
【お酒】863.十旭日(じゅうじあさひ) 上撰 お燗瓶
【お酒】887.十旭日(じゅうじあさひ) 本醸造 カップ

このにゃんにゃんカップは、改良雄町(優良種の選抜のみによって(異種との交配をすることなく)育成された雄町(比婆雄町)に、近畿33号を交配させたもの)を100%使用しているんだってさ。
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それではいただきましょう。
純米酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、わんわんカップよりもちょっと薄めかな。
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香りはなし。

うまみは濃いめ。
こっちは米のうまみが先に来ます。
その米のうまみは厚みはないものの、舌を突くとともにうまみ自体に透明感がありますね。
酒臭さ(ほめ言葉、以下同じ)もそれに続くものの、それほど強くはないもよう。
熟成感はなし。
軽い渋みをちょっとだけ感じます。
キレはよいですね。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの鋭さを感じ、かつそれが爽やかです。
酸味の深みもありますね。
スーはかすかで、ピリはなし。

甘みはひかえめ。
存在はかすかにわかるものの、酸味に負けているようで前には出て来ません。


ちょい爽快の濃醇ちょい深ちょいすっぱスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

うまみがしっかりしているけれど、うまみ自体に透明感があり、かつキレがよいのでスッキリしておりました。
渋みはありましたが、“わんわんカップ”の苦みのように突出せず、かつ弱めで程よい感じでした。
酸味が深みをもたらしつつも、爽やかさも感じました。

これ、かなりうまいね!
角がなく、爽やかさとキレの良さとで飲みやすさを感じました。
それでいて濃醇で、かつ酸味の深みもあって、飲み応えもしっかりと感じました。

“わんわんカップ”よりも飲みやすく、かつ味わいが上品であると感じました。
ワタクシといたしましては、こっちの“にゃんにゃんカップ”のほうが好みでした。
もっとも、猫好き故に、先入観があるのかもしれませんけれど。


今日はどうしても唐揚げを食べたかったのでスーパーで買ってまいりましたが、バッチリでした。
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