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【お酒】220.千曲錦 カップちくま [20.長野県の酒]

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千曲錦酒造株式会社
長野県佐久市長土呂1110

アルコール分15度
原材料名:米(長野県産)・米こうじ(長野県産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、カップの記載事項より転記)


千曲錦酒造さんのWebsiteによれば、このお酒は、麹米に“美山錦”というお米を使って造ってあるそうです。

美山錦は、1978年に長野県で育成された酒造好適米の品種だそうです。
そして、「その酒造適性と耐冷性の強さにより東北、関東、北陸まで広範囲に普及。寒冷地における酒米品種の代表として、山田錦、五百万石に次ぐ第3位の酒米品種」であるそうです。
そしてこの美山錦を使ったお酒は「なめらかでさっぱりとキレのよい酒質」になるそうです(※1)。

もっとも、このお酒は美山錦を麹米のみに用いていて、掛米は長野県産の一般米を使っているようです。
それ故、美山錦の割合は、お米全体の20%くらいにすぎないのでしょう。
それでも、お酒造りは「一麹、二酛、三造り」と言われるくらい「麹は日本酒の製造過程の中でもとりわけ重要な働きをする」といわれていますから(※2)、その原料として優秀な酒造好適米である美山錦を使うことは意味のあることなのでしょう。

そんな美山錦を麹米に使用したこのお酒を、今日もぬる燗でいただきます。


うまみは淡めで、スッキリしています。
酒臭さはあまり感じません。
ちょっとだけ苦味を感じます。

酸味は少し強めです。
スッキリしていて、さわやかな感じの酸味です。
ちょっとだけピリッとします。
すっぱさはあまり感じません。

甘みはひかえめで、わずかに感じる程度です。
しかし、この程度でも、お酒のコクに影響を与えているようです。


スッキリしたうまみと酸味とで仕上げられた、淡麗辛口のお酒でした。
辛口ですが、クセがないので飲みやすいと思います。
このクセのなさは、美山錦の効果なのでしょうか。


(※1)副島顕子『酒米ハンドブック』p.69(2011.7 文一総合出版)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.101(2000.4 柴田書店)
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