【お酒】331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml [20.長野県の酒]
株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 20度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
木曽福島にある中善酒造店さんのお酒は、かつて中乗さんの佳撰カップと中乗さんの辛口本醸造カップ、そしてペットボトルに入った中乗さんの上撰とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、原酒の生貯蔵酒です。
このお酒のラベルには、原酒である旨表示されていますが、生貯蔵酒である旨は表示されておりませんでした。
生貯蔵酒である旨の表示は、ラベルにではなくて、フタにされていました。
なぜラベルに生貯蔵酒であることを表示しないのでしょうか。
このことについてヒントになりそうなことが、蔵元さんのWebsiteで以下のように紹介されていました。
「冬の間は新酒らしさを楽しんでいただく「生酒」で、夏の間は生酒を低温で貯蔵して火入れをした 「生貯蔵酒」でお楽しみいただいています。」
ということは、ラベルはそのままで、夏は生貯蔵酒である旨を表示したフタを使い、冬は生酒である旨を表示したフタとともに要冷蔵と表示したラベルを瓶の肩に貼るのかもしれませんね。
それにしても、同じお酒で季節によって造り方を変えている例って、珍しいのではないでしょうか。
これは、冬の生酒もいただかなければなりませんな。
このお酒は原酒ですが、特定名称を名乗っていないことから、普通酒だと思います。
このことは、ラベルに精米歩合の表示がないことかもわかります(※1)。
このお酒のアルコール度数は20度です。
20度ってことは、焼酎とほぼ同じ度数ですよ。
うっかり一度に飲みきってしまうと、危ないことになりそうです。
十分に注意しつつ、生貯蔵酒ですので冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
度数が高いものの、アルコールの香りはふつうです。
冷蔵庫で冷やしたからでしょうか、20度もあるのに、焼酎のそれほどは強くは感じません。
これは危険な酒ですぞ。
うまみはしっかりしていますが、それほど濃くは感じません。
酒臭さはなくて、むしろ吟醸酒のようなお米のやわらかいうまみを感じます。
それに、生貯蔵酒らしいフレッシュな風味を感じます。
また、吟醸酒のような苦みも感じます。
酸味はかなりひかえめです。
少しスーッとする程度で、刺激やピリピリ感はまったくありません。
それに、すっぱさも感じません。
甘みは弱めですが、はっきりしています。
この甘みが、お酒の味をまろやかにしているようです。
アルコール度数が高いのに飲みやすい、旨口のお酒でした。
うまみが濃過ぎず、酸味が少なくて、しかも甘みがはっきりしているせいでしょうか、飲みやすく仕上がっています。
それにこのうまみは、吟醸酒のような味わいです。
これは私の予想ですが、このお酒はもともと吟醸造りではあるものの、醸造アルコールの添加量が吟醸酒の制限量(※2)を超えていることから吟醸酒を名乗ることができず、普通酒に区分されているのかもしれません。
アルコール度数を下げてもおいしいお酒だと思うのですが、蔵元さんはなぜこの度数にこだわるのでしょうか。
おっと、これはいかん。
300mlを飲みきって立ち上がろうとしたところ、少しふらついてしまいました。
20度だけあって、やっぱり回るのが速いですわ。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(1)
(※2)同1(5)
強い酒ですね。美味いからといって一気飲みは危険ですね。
コメント、ありがとうございました。
by toshi (2014-09-15 09:58)
toshiさん、コメントありがとうございます。
次にマイケル君の頭に何が乗るのか楽しみです。
by skekhtehuacso (2014-09-15 22:38)