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【お酒】2266.五紋神蔵(ごもんかぐら) 純米大吟醸 無濾過・無加水 150ml [26.京都府の酒]

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製造者 松井酒造株式会社
京都市左京区吉田河原町1-6

品目 清酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 50%
内容量 150ml
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)




創業はさかのぼること享保11(1726)年という、まもなく300年を迎える老舗。大文字山をきれいに望む東一条通にある、京の町なかの希少な酒蔵です。都市部ゆえに酒造りを断念する時期もあり紆余曲折、それを先代の松井八束穂やつかほさんが復活させました。」(※1)という、洛中は京阪鴨東線出町柳駅の南側に蔵を置く松井酒造さん。
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そのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】1620.富士千歳 純米にごり酒

今日いただくのは、“五紋神蔵(ごもんかぐら)”
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なんでも、復活後に「その鴨川蔵で最初に造ったお酒が五紋神蔵かぐら、純米大吟醸です。すっきりとしたきれいな味わいの酒」(※1)なのだとか。
しかもこの純米大吟醸は、無濾過で、かつ無加水(=原酒)なんだってさ。
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無加水なのに、アルコール度数は15度。
ということは、搾ったときに15度になるように造りの段階から想定しているということでしょうか?
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話のネタが尽きたところで、いただいてみましょう。
純米大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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盃に注ぐどころか、開栓した瞬間から、フルーティーな香りがふわりと漂ってまいりました。
しかも含むとそれが口の中で爆発し、滞留しております。

うまみはやや淡めでしょうけれど、しっかりしています。
米のうまみに厚みは感じないものの、舌の上にふわりと乗っかってまいります。
吟醸酒にありがちな苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
キレはまあまあかな。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、これも鋭さを感じます。
しかもちょいスーで、かつちょいピリ。
それに発泡感も少し感じます。

甘みはややはっきりかな。
存在はわかり、かつ幅もあるものの、他の味の要素に負けているようです。


芳香やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリちょいシュワ旨やや甘口のお酒でした。

香りがすごいね。
アル添酒でないのに、お酒が喉を通ったあともしばらくのあいだ香りが口の中に滞留するほど、かなりはっきりしておりました。
うまみはこめのうまみそのもので、やや淡めながらもしっかりしておりました。
甘みもほどよくあるみたいでしたが、これは他の味の要素に負けていて前には出て来ませんでした。
というか、“ちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリちょいシュワ”と、大吟醸にしてはかなり荒々しい口当たりでしたよ。
香りの強さと味わいの荒々しさとが、無濾過・無加水の効果なのでしょうか?

しかしまあなんですねぇ~!(桂小枝より)
はたしていったい、どのような料理に合うのでしょうか?
少なくとも、オイラのエサには合わせにくいな。
それとも、香りや味わい自体を楽しむお酒なのでしょうか?

(※1)月刊京都 2023年2月号(通巻859号)p.23(2023.2 白川書院)