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【お酒】1660.御代栄 純米吟醸酒 近江米のしずく 150ml [25.滋賀県の酒]

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北島酒造株式会社
滋賀県湖南市針756

150ml詰
アルコール分 17度
原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米)
近江産 契約栽培 酒造好適米 全量使用
精米歩合55%
(以上、ラベルより転記)




北島酒造さんのお酒は、かつて御代栄(みよさかえ) しぼったそのまま一番酒 生貯蔵酒 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、長浜駅の隣の建物に入っていた土産物店にて、他社の150ml瓶と抱き合わせで3本セットで販売されていたものでした。
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“近江産 契約栽培 酒造好適米 全量使用”の純米吟醸酒なんだってさ。
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アルコール分17度と、ちょっとだけ高めの設定でした。
邪推かもしれませんが、一合に満たない150ml詰であることから、マイナス30mlの物足りなさを回避するための対策でしょうか?(そんなわけないか。)
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純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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上立ち香も、含み香もありませんでした。

うまみは濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、米のうまみもズッシリとしています。
熟成感もかすかにあるのかな?
苦みがやや強めで、鋭さを感じます。
それでいて、キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは鋭くはないものの、酸味自体に深みを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめです。
かなり弱めですが、その存在はわかります。


濃醇ちょい苦深旨やや辛口のおいしいお酒でした。
香りはないものの、うまみとともに酸味の深みとが効いていて、味わい深さを感じました。
苦みがやや強めでしたが、それもまた食べ物の脂っぽさや臭みをサッと流してくれました。

食事と合う、おいしい純米吟醸酒でした。


酸味に深みを感じたことから、これはもしかしたら燗でも行けるかもしれません。
そこで、残りを燗にしてみましたよ。
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深みがいっそうしっかりしてまいりましたよ。
もしかしたら山廃仕込なのかな?
一方で甘みが引き、しかもキレがますますよくなって、キリッと引き締まりました。

これは燗のほうがいけるでしょうよ!
私としては、こっちのほうが断然好みでした。






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『日本 厳選カップ酒』なる本を買ってみました。
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味ノマチダヤさんの監修なんだってさ。
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これはあくまでも私の感想ですが、これはまさに“味ノマチダヤさんで買えるカップ酒のパンフレット”ではないでしょうか。
だって、紹介されているカップ酒のほとんどが、地方へ行ってもけっして手に入れることができないのにマチダヤさんへ行けばいとも簡単に入手出来てしまうものなんだもん。


一方で、カップ酒の良さやその楽しみ方(コレクションとか、持ち運べるとか、飲み比べできるとか、キャンプへ行こうとか)や、カップ酒を飲めるお店についても紹介されておりました。

でもオイラとしては、カップ酒を求めて地方へ出かけ、はじめての街を自分の足で徘徊し、そこでまだ見ぬお酒に出会ったときの感動こそ、カップ酒の楽しみの窮極だと思うんだけれどな。
そうやって見つけたカップ酒ってのは、その味を自宅で試すときや、さらに試してみて“おいしい!”と感じたときには、試す楽しみやおいしいと感じた喜びとともに、入手したときの様子をあたかも昨日のことのように思い出すことができて、これがまた楽しいのですよ。

そういうことは、この本には一切紹介されておりませんでした。
ということは、私のような楽しみ方は、きっと邪道なのでしょう。