【お酒】683.岩木正宗カップ [02.青森県の酒]
有限会社竹浪酒造店
青森県北津軽郡板柳町板柳字土井113
原材料名:米・米麹・醸造アルコール
原材料は全て国産
アルコール分:15度以上16度未満
180ml詰
(以上、フタに貼られたラベルより転記)
青森県酒造組合のWebsiteでは、竹浪酒造店さんの歴史について以下のように紹介していました。
それによれば、かなり古い蔵元さんであることがわかります。
「創業は正保年間(1644~1648年江戸中期)頃と、「津軽古今偉業記」に記されています。「岩木正宗」の銘柄は津軽富士「岩木山」の伏流水で酒を仕込んだことに因んでつけられました。」
かつて、お隣の秋田県で“確証のある”一番古い蔵元さんと言われているのが木村酒造さん(福小町:1681(天和元)年創業)であるということを紹介したことがありました。
(ただし、史料はないものの、飛良泉さんは永享年間(1429~40)創業と言われているようです。)
竹浪酒造店さんは、それよりも古い蔵元さんということですね。
また、上記Websiteによれば、竹浪酒造店さんの酒造りについて、杜氏さんの話を以下のように紹介していました。
「純米酒に力を入れ、特にとびっきり旨い“燗酒”を造っていきたい。キーワードは“熟成”。がっちり寝かせて、旨味とふくらみを求め、完全醗酵させて米の持っている良さを全て出しきりたい。」
今日いただくこのお酒は普通酒ですが、はたしてこのお酒にも、“熟成”のキーワードは反映されているのでしょうか。
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいともいます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色はですが、かなり深い色をしています。
これは濃いわ!
酒臭さよりも、やはり熟成感と香ばしさとがかなり豊かです。
それに、ちょっとではありますが、飲んだ後でウィスキーのような香りが鼻へ抜けていきます。
しかし、キレはよくて、スッと引いていきます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさはそれほどでもないものの、さわやかさというか、清涼感のある酸味です。
燗が冷めてくるにつれてわずかにピリッと感じましたが、気にはなりませんでした。
甘みはややはっきりしています。
さらっとしていて、ベトつかない甘みです。
これが表に出てくることなく、お酒にコクを添えているようです。
熟成感満載で、ほどよい酸味と甘みとがそれを支える、濃醇旨口のおいしいお酒でした。
とても深い味わいでした。
かつてウィスキー樽で熟成させた酒なるものをいただいたことがありましたが、こちらのほうがはるかに深いと思います。
それでいて雑味や角がなく、それに老ねた感じもしませんでした。
これはおいしいと思いますよ。
普通酒でこれだけ深いということは、純米酒なんかはもっとすごいのかもしれませんね。
【お酒】681.本醸造原酒 蔵子 200ml [02.青森県の酒]
六花酒造株式会社
青森県弘前市大字向外瀬字豊田217-1
200ml詰
アルコール分 18度
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合 65%
(以上、ラベルより転記)
六花酒造さんのお酒は、かつて本醸造の津軽じょっぱりアルミ缶と、吟醸酒のオリジナルカップ「こけし」、普通酒のじょっぱりカップ、そして特別純米酒のたか丸くんカップをいただいております。
今日いただくこのお酒ですが、ラベルのどこを見ても、本醸造の表示も原酒の表示もなされておりません。
しかし、蔵元さんのWebsiteでは、このお酒を本醸造原酒として紹介されていました。
特定名称を名乗ることができるのはラベルにその旨の表示をしてこそではないか?、とも思うのですが、ここは細かいことをいちいち指摘して噛み付くようなことはやめて、蔵元さんのおっしゃることに素直に従っておこうと思います。
(十分に噛み付いているじゃねぇか!)
上記Websiteによれば、常温またはロックがおすすめとのことでした。
ということで、ここは常温でいただいてみたいと思います。
お酒の色は、わずかにわかる程度でした。
これは甘いな。
甘みがはっきりしています。
でも、安い酒にありがちなべとつきや、とろみのような舌触りはないですね。
うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
酒臭さはなくて、やわらかいうまみを感じます。
それとともに、苦みを少し感じますね。
酸味はひかえめでした。
すっぱさをちょっと感じる程度でした。
刺激やピリピリ感はありませんでした。
甘みの中に、やわらかいうまみと苦みとを感じる、甘口のお酒でした。
甘めで、しかも苦みがちょっとあるので、クドさを少し感じました。
もしかして、ロックにすると味が変わるのかもしれません。
ということで、やってみました。
ありゃ。
ロックにすることで、苦みは抑えられました。
でも、その分甘みがよりいっそう際立ってきましたよ。
甘口のお酒がお好きな方にはおすすめです。
私としては・・・。
【お酒】663.津軽蔵人 純米吟醸 カップ [02.青森県の酒]
株式会社カネタ玉田酒造店
青森県弘前市茂森町81
精米歩合 55%
原材料名 米・米麹(青森県産米)
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
“カネタ玉田酒造店”という名の蔵元さんですが、ラベルにはこう表示されています。
お尻がいささか気になるところですが、“¬”に“タ”で、カネタなのだとか。
とくに披露できるネタもないことですので、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、おいしそうな黄金色でした。
吟醸香は、かすかに感じるか感じないかといった程度でした。
それに、わずかではありますが、ムレ香がちょっとあるようです。
うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
お米のうまみだと思いますが、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもほんの少し感じました。
熟成感も少しあるみたいです。
酸味はややひかえめでした。
すっぱさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめです。
ほとんど感じませんでした。
お米のうまみだけでなく、酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)と熟成感とをちょっと感じる、旨辛口のおいしいお酒でした。
甘みが少ないせいか、ややドライに感じました。
でも、しっかりした味わいでおいしいと思います。
【お酒】640.桃川 佳撰 銀松カップ200 [02.青森県の酒]
桃川株式会社
青森県上北郡おいらせ町上明堂112
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分15度
200ml詰
(以上、ラベルより転記)
桃川さんのお酒は、かつて普通酒の上撰フラワーカップと、本醸造のゴールドカップとをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、誠に残念ながら、糖類酸味料添加の三増酒でした。
このお酒は、佳撰クラス(旧制度下における二級酒相当か。)のようです。
桃川さんでは、佳撰クラスのお酒には、どうやら“銀松”という名前を付けているようですね。
というわけで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、わずかに着いている程度です。
うまみは淡くはないですが、それほど濃くもないみたいです。
醸し出された酒臭さ(←ほめ言葉です)はほんのわずかで、どうやら添加された味のようです。
それに、苦みと渋みとを少し感じました。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが目立ちます。
これも添加された味わいでしょう。
甘みはけっこうはっきりしています。
これは私の推測ですが、おそらく残存糖類の影響ではないでしょうか。
ですが、糖添酒にありがちなとろみのような舌触りは、それほど目立ちませんでした。
濃くはないものの味のはっきりした、甘口のお酒でした。
糖類酸味料添加の三増酒ですからね、こういう味わいであることはある程度予想していましたよ。
【お酒】636.菊盛 カップ [02.青森県の酒]
株式会社丸竹酒造店
青森県弘前市大字国吉字坂本49
(アルコール分の表示なし)
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)
丸竹酒造店さんのお酒は、かつて純米吟醸白神ロマンの宴カップをいただいております。
品質表示から判断するに、、今日いただくこのお酒は普通酒のカップ酒です。
特に関係はないと思いますが、菊盛という名のお酒は、たしか茨城にもありました。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ちょっとはっきりしています。
うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみに、熟成感を少し感じます。
それに、苦みを少し感じました。
酸味はややひかえめという程度でしょうか。
すっぱさとさわやかさとをわずかに感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはね、けっこう豊かではっきりしていますよ。
でも、べとつく感じはそれほどないみたいです。
やや濃いめのうまみに、甘みが豊かな、やや濃醇で甘口のお酒でした。
このうまみは私の好きな味でした。
しかし、欲を言えば、この甘みには酸味がもう少しはっきりしていたほうが合うのではないかと思いました。
【お酒】635.駒泉 本醸造 カップ [02.青森県の酒]
株式会社盛田庄兵衛
青森県上北郡七戸町字七戸230
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(青森県産)・米麹(青森県産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
200ml詰
(以上、ラベルより転記)
盛田庄兵衛さんのお酒は、かつてどう読めばいいのかわからなかった特別純米酒“作田”をいただいております。
今日いただくこのお酒は、200mlとおトクな本醸造のカップ酒です。
本醸造の意味については、かつてこちらで触れておりますので、ご覧ください。
本醸造で200mlとはおトクではありますが、おいしくなければ意味がありません。
はたして、おいしくておトクな本醸造なのでしょうか。
それとも、なんちゃって本醸造なのでしょうか。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ちょっと着いている程度でしょうか。
おお!これは。
うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみに、軽い苦みがよく合っています。
でも、キレがよくて、スッと引いていきます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさはそれほどでもないようですが、さわやかさをスーッと感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしているようです。
さらっとしていてベトつかないだけでなく、決して前に出て来ない奥ゆかしい感じです。
やや濃いめだがキレのよいうまみに、苦みと酸味とがよく合い、甘みがコクを添える、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
苦みと酸味とが協調してうまみを引き立てている感じがしました。
飲みやすくはないものの、飲み応えのあるおいしいお酒でした。
この味で200mlでしたら、大満足でしょう。
【お酒】630.純米吟醸 白神ロマンの宴 カップ [02.青森県の酒]
株式会社丸竹酒造店
青森県弘前市大字国吉字坂本49
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合55%
180ml
(以上、ラベルより転記)
このお酒のラベルを見た当初、私は、このお酒の名前を“白神◎マンの宴”だと思いましたよ。
その際、“白神◎マン”って、いったいどういう意味なのかさっぱりわかりませんでした。
白神山地の森を守っている山男たちのことなのでしょうか?
あるいは、ご当地ヒーローなのかとも思いましたよ。
しかし、蔵元さんのWebsiteを確認したところ、これは“白神◎マンの宴”ではなくて、“白神ロマンの宴”だったのです。
それにしても、“白神ロマン”って、いったいどんなロマンなのでしょうか?
地下鉄をどこから入れるのかという問題と同じで、これ以上考えていると眠れなくなってしまいそうですので、そろそろいただいてみたいと思います。
(古っ!)
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
このお酒ですが、なかなかおいしそうな色をしています。
吟醸香は感じませんでした。
うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
お米のうまみに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもちょっと感じました。
それに、深みというか、熟成感もあるようです。
また、ごくわずかではありますが、吟醸酒らしい苦みを感じました。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさがメインの酸味です。
刺激やピリピリ感はありませんでした。
甘みはひかえめで、ほとんど感じませんでした。
やや濃いめのうまみに、酸味がよく合う、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。
うまみが濃いのに雑味はなく、しかも酸味がちょうどよい具合でした。
このバランスが、吟味して醸造した成果なのでしょうか。
この味でしたら、吟醸香なんかなくても満足でしょう。
【お酒】629.八鶴 純米吟醸カップ [02.青森県の酒]
八戸酒類株式会社八鶴工場
青森県八戸市八日町一番地
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 50%
180ml
(以上、ラベルより転記)
八戸酒類さんのお酒は、かつて五戸工場で造られた普通酒の如空金撰酒お燗瓶と、八鶴工場で造られた普通酒の八鶴金撰ツルカップ、そして同じく八鶴工場で造られた純米カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、八鶴工場で造られた純米吟醸酒です。
品質表示上は、純米カップとのちがいは精米歩合のみです。
しかし、このお酒は単なる純米酒ではなくて、純米“吟醸”酒です。
おそらく、蔵元さんはこのお酒を十分に吟味して製造なさったのでしょう。
なお、かつて、吟醸酒の意味について自分なりに考えたことをまとめたことがありました。
正確な考察かどうかはわかりませんが、興味がおありの方はご一読下さい。
というわけで、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、これまでにいただいた八戸酒類さんのお酒と同様に、ややわかる程度でしょうか。
一口含むと、ほんのわずかではありますが、吟醸香を感じました。
うまみは濃くはないですが、少ししっかりしています。
酒臭さはなくて、やわらかいうまみを感じます。
かすかにではありますが、苦みがあるようです。
酸味は少しはっきりしています。
すっぱさがメインの酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめですが、その存在はわずかにわかります。
お酒を口に含んでいるときには出てきませんが、喉を通過したのちに後味として感じるような甘みです。
しっかりしたうまみを、酸味と甘みとが引き立てる、辛口のおいしいお酒でした。
うまみと酸味とのバランスがよいと思います。
それに、最初は辛口でキリッと引き締まっていますが、後味で感じるわずかな甘みがこれまたいいですね。
吟醸香もわずかで、食事と合わせやすいでしょう。
【お酒】628.八鶴 純米カップ [02.青森県の酒]
八戸酒類株式会社八鶴工場
青森県八戸市八日町一番地
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 60%
180ml
(以上、ラベルより転記)
八戸酒類さんのお酒は、かつて五戸工場で造られた普通酒の如空金撰酒お燗瓶と、八鶴工場で造られた普通酒の八鶴金撰ツルカップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、八鶴工場で造られた純米酒です。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。
純米ですが、うまみはやや淡めです。
やわらかいうまみとともに、苦みをけっこうはっきりと感じました。
酸味はひかえめで、ほとんど感じませんでしたね。
当然ながら、刺激もピリピリもありません。
甘みはほんの少しあるみたいです。
さらっとしていて、ベトつかない甘みです。
やわらかいうまみを苦みが引き締める、やや淡麗のお酒でした。
苦みにはクセをちょっと感じるものの、決していやな苦みではないと思います。
純米で、しかもアルコール度数が15度台で加水も少ないであろうと思われるものの、それでもやや淡めの味わいでした。
これにアル添をすると、普通酒の金撰ツルカップのような味わいになるのでしょうか?
【お酒】627.鳩正宗 八甲田カップ [02.青森県の酒]
鳩正宗株式会社
青森県十和田市大字三本木字稲吉176-2
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
180ml詰
昨日いただいた大吟醸八甲田おろしカップに引き続き、今日も鳩正宗さんのお酒をいただきます。
このお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
糖添三増酒であってもおいしければよいのですが、はたしてどうでしょうか。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少しはっきりしているようです。
あーやっぱり。
甘みがかなりはっきりしています。
糖添酒にありがちな、とろみのような舌触りも感じました。
うまみはやや淡めでしょうか。
醸し出された酒臭いうまみ(←ほめ言葉です)は少し感じるのですが、それ以上に苦みがはっきりしていました。
酸味もけっこうはっきりしています。
この酸味は、メントールのようにスーッとする感じでした。
苦甘いお酒でした。
大吟醸はうまかったのになぁ・・・。