【お酒】679.鏡山 純米吟醸 300ml [11.埼玉県の酒]
小江戸鏡山酒造株式会社
埼玉県川越市仲町10-13
原材料 米(国産)米麹(国産米)
アルコール分 15度
精米歩合 50%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
小江戸鏡山酒造さんのお酒は、かつて時の鐘カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ちょっとはっきりしていました。
吟醸香ありますね。
ややはっきりしていて、口の中から鼻へと抜けていきます。
うまみはやや淡めです。
酒臭さはまったくなくて、やわらかいうまみそのものです。
それでいてキレがよく、スッと引いていきます。
それに、苦みや雑味はまったくありません。
酸味はひかえめでした。
すっぱさをほんのわずかに感じる程度でした。
刺激やピリピリ感はまったくありませんでした。
甘みはひかえめですが、その存在はわかりました。
ほんのわずかにあって、コクを添えているようです。
吟醸香とともにやわらかいうまみを楽しむことができる、やや淡麗でやや辛口のお酒でした。
雑味がなく、しかも酸味がひかえめなためか、かなりきれいな味わいに仕上がっていると思います。
こういう上品な味わいのお酒も、たまにはいいかなと思います。
でも、オイラには似合わないな。
【お酒】660.時の鐘 カップ [11.埼玉県の酒]
小江戸鏡山酒造株式会社
埼玉県川越市仲町10ノ13
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 15度
180ml詰
(以上、フタより転記)
埼玉県川越市の象徴とも言える「時の鐘」をラベルにいただくお酒です。
おそらく、土産物として購入してもらうことを狙っているのではないかと思います。
かつて、川越には鏡山酒造という蔵元があり、“鏡山”というお酒を造っていました。
これが21世紀初頭に廃業なさり、その後しばらくは川越から酒蔵が消えました。
文献を入手していないのではっきりしたことは言えないのですが、小江戸鏡山酒造さんは、川越の地でこの鏡山の精神を受け継ぐべく、地元の有志によって設立された新しい蔵元さんのようです。
そんな小江戸鏡山酒造さんが川越の象徴をラベルにいただいで世に送り出したこのお酒を、そろそろいただいてみたいと思います。
特定名称の記載がなかったということは、すなわち普通酒でしょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ちょっとわかる程度でした。
うまみはやや淡めでした。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみはわかるものの、弱めです。
その一方で、香ばしさと苦みとがはっきりしているように感じました。
ですが、香ばしさも苦みも、決していやな風味ではないですね。
酸味は、最初はほとんど感じませんでしたが、燗が冷めてくるにつれて徐々にはっきりしてきました。
すっぱさだけが際立った酸味でした。
刺激やピリピリ感はないですね。
甘みは弱めながらも、ややはっきりしていました。
さらっとしていて、べとつかない甘みです。
香ばしさと苦み、それに酸味がはっきりしたお酒でした。
決して飲みやすくはないですが、風味の組み合わせは面白いと思います。
味わいというよりも、この風味を楽しむお酒ではないでしょうか。
ただ、土産物としてはどうかな。
【お酒】514.寒梅 普通酒 カップ [11.埼玉県の酒]
寒梅酒造株式会社
埼玉県久喜市久喜中央2-9-27
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)
“寒梅”といえば、新潟の石本酒造さんが造る“越乃寒梅”が有名ですね。
越乃寒梅のことを、“カンバイ”なんて略して呼ぶこともあるくらいです。
では、今日いただくこの“寒梅”は、“越乃寒梅”のバッタ物なのでしょうか?
しかし、このお酒のラベルには、“寒梅”の名は登録商標である旨表示されています。
確証はないのですが、調べてみたところ、どうやら元祖“寒梅”はむしろこちらのお酒らしいのです。
石本酒造さん(越乃寒梅)のWebsiteによれば、石本酒造さんの創業は明治40年(1907年)と紹介されています。
一方、寒梅酒造さん(寒梅)のWebsiteによれば、こちらは江戸時代の文政4年(1821年)と、80年以上も早く創業なさっています。
また、独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営する特許情報プラットフォームのサイトで、それぞれの商標を検索してみました。
その結果、石本酒造さんが“越乃寒梅”の商標登録を出願したのは1968年(登録は1970年)であったのに対して、寒梅酒造さんが“寒梅”の商標登録を出願したのは1911年(同年登録)だったのです。
これは私の推測ですが、“〇〇寒梅”というお酒は全国各地に存在しますが、それらはむしろ“越乃寒梅”にあやかってつけられた(部分が少なからずある)名称ではないでしょうか。
そういったことから推察するに、“〇〇寒梅”の元祖は、今日いただくこの“寒梅”ではないかと思うのです。
では、“〇〇寒梅”という名称は、寒梅酒造さんの“寒梅”の商標権を侵害しないのでしょうか?
この点について、かつて“三重の寒梅”をいただいた際に紹介した裁判例(原告は寒梅酒造さん、被告は九州の蔵元)では、以下のように述べていました。
「日本酒について、取引者、需要者の間において、その産地と結び付けた表現が日常頻繁に用いられていることは公知の事実であり、当該地名は産地を表しているものと認識され、その地名に着目することから、地名の部分も自他商品の識別機能を果たしている」
「日本酒の名称に地名が含まれている場合に、その取引者・需要者は、通常、その地名が当該日本酒の産地名を表示しているものと認識し、かつ、その地名に着目するものと推認できるのであるから、その地名部分は、取引者・需要者の注意を惹く部分として要部となり得るものであり、かつ、他の部分(地名部分が要部となるからといって、他の部分が要部とならないものではないことはいうまでもない。)と相俟って自他商品識別機能を果たし得る」(※1)
要するに、“(地名)+寒梅”は、単なる“寒梅”とは別々のお酒だと認識できるからOK、と言うことだと思います。
しかし、別の判例では、“(地名)+寒梅”のように、“寒梅”の文字を特に大きく表示することは、“寒梅”の商標権を侵害する旨判示しています。
「Y標章1は、『筑後の国』という文字を毛筆による行書体により縦書きし、その下に続けて『筑後の国』の各文字の4倍ほどの大きさの文字により、『寒梅』という文字を毛筆による行書体により縦書きしたものである。Y標章1のうち、『寒梅』という部分は、文字の大きさからして極めて目立つ部分であり、Y標章1に接した取引需要者は、『筑後の国』という部分は捨象して、『寒梅』という部分によって商品を識別することが多いものと認められるから、『寒梅』という部分がY標章1の要部であると解される。」
「そうすると、Y標章1は、その要部により、寒梅すなわち寒中に咲く梅という観念を生じ、『かんばい』という称呼を生じるものと認められる。」(※2)
申し訳ございません。
いささか調子に乗りすぎてしまい、どうでもいいことばかり書いてしまいました。
そろそろ酒が切れかけてきましたので、禁断症状が出ないうちにいただきたいと思います。
(アル中かよ!)
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、なかなかおいしそうな色をしています。
うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、香ばしさを少しだけ感じます。
酸味は少しはっきりしています。
すっぱさがあって、しかもさわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはかなりはっきりしています。
糖添三増酒のような感じもしますが、そこまでベトついた感じはないと思います。
しっかりしたうまみとはっきりした甘みとを、さわやかな酸味がまとめる、やや濃醇で甘口のおいしいお酒でした。
酸味が甘みとよく合っていますし、それにうまみのクドさも和らげてくれているようです。
新潟の“越乃寒梅”とは異なり、しっかりした味わいですので、飲み応えがあると思います。
(※1)平成11(行ケ)240審決取消請求事件( 東京高等裁判所平成12年1月26日判決)(裁判所Websiteより)
(※2)平成7年(ワ)20095号商標権侵害差止等請求事件(東京地方裁判所平成10年7月24判決)(発明.96巻12号収録『判例評釈(99)「筑後の国寒梅」又は「筑後の寒梅」という標章が,清酒を指定商品とする「寒梅」という商標と類似しないとされた事例』p.112-114より)
【お酒】497.初緑 本醸造 カップ200 [11.埼玉県の酒]
石井酒造株式会社
埼玉県幸手市南2-6-11
アルコール分14度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
200ml詰
(以上、ラベルより転記)
埼玉県春日部市にある“道の駅庄和”でこのお酒を見つけました。
見つけたときは、白扇カップかと思って、買うのを止めようとしてしまいました。
しかし、よく見ると“初緑”って書いてあるじゃありませんか。
でも、後で白扇カップの写真と比較してみたら、色は似ているものの、デザインはそれほどでもないことがわかりました。
どうやら、酒の飲みすぎで記憶までおかしくなってきたみたいです。
ほどほどにせねばと自戒しつつ、本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
(結局飲むのかよ!)
お燗にすると、お酒のよい香りがします。
吟醸香ではなくて、お酒らしいフワッとした香りです。
うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
それに、香ばしさと深みとを感じます。
酸味はややひかえめです。
さわやかな酸味を少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめですが、はっきりしています。
さらっとした自然な甘みです。
やや濃いめで深みのあるうまみを、酸味と甘みとが引き立てている、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
アル添でしかもアルコール度数14度ですから、加水が多くて水っぽいのかと、飲む前は予想していました。
しかし、全くそんなことはなく、むしろしっかりした味わいでした。
これはきっと、もっと上位のお酒も期待できるのではないでしょうか。
【お酒】494.力士 本醸造 にごり酒 カップ [11.埼玉県の酒]
株式会社釜屋
埼玉県加須市騎西1162番地
アルコール分15度以上16度未満
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合68%
180ml
(以上、ラベルより転記)
釜屋さんのお酒は、かつて力士の本醸造カップをいただいております。
今日いただくこのお酒も本醸造ですが、こちらはにごり酒です。
にごり酒ですので、当然ながらカップの底にはオリが沈殿しています。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
オリのざらつきはそれほど感じません。
むしろ、ややトロッとした感じがします。
それに、フレッシュな風味を感じます。
うまみは淡めです。
酒臭さはなくて、やわらかいうまみです。
ちょっとだけ苦みを感じます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、さわやかな酸味です。
でも、刺激やピリピリ感はまったくありません。
甘みはちょっと感じるくらいです。
クドさはまったくなくて、さらっとした感じの甘みです。
フレッシュな風味とさわやかな酸味とが気持ちよい、旨口のおいしいお酒でした。
それに、甘みにクドさがないのがよいところだと思います。
スイスイといけてしまうお酒でした。
【お酒】471.武甲カップ [11.埼玉県の酒]
武甲酒造株式会社
埼玉県秩父市宮側町21番27号
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15度以上16度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)
“武甲”という名は、当然のことながら、秩父の名峰“武甲山”からいただいたものでしょう。
武甲山は、日本有数の石灰岩の産地の一つです。
高度成長期には、滋賀県の伊吹山、三重県の藤原岳、岐阜県の金生山などとともに大量の石灰岩を産出し、それがセメントの原料となって各地の建築資材とされたわけです。
文献によれば、この蔵元さんでは、「仕込み水は武甲山からの伏流水を使用」しているとのこと。
この記述を読んで、もしかしてその水は石灰の成分をたくさん含んだ超硬水なのか?と思ったのですが、実際には「軟水に近い中硬水で、灘の水に近い」のだとか(以上、※1)。
残念ながら、このお酒は糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないようです。
三増酒の意味については、こちらの末尾でまとめておりますので、ご覧ください。
秩父のシンボルである武甲山の名をいただいているわけですから、たとえ糖類添加の三増酒であっても、その名を汚すことのないくらいおいしいお酒であってほしいものです。
ということで、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
うまみはやはり淡めでした。
酒臭さもほとんど感じません。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、さわやかな酸味です。
ほんのわずかにピリッと感じました。
甘みはやはりはっきりしていました。
でも、思ったほどクドさは感じませんでした。
酸味ははっきりしているものの、全体的に淡い味わいの、淡麗やや甘口のお酒でした。
糖添ですからね、うまみが淡いのは仕方がないことでしょう。
でも、甘みと酸味とのバランスはよいと思います。
武甲酒造さんには本醸造のカップ酒もあるみたいですので、その味に期待したいと思います。
(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.76(1996.5 けやき出版)
【お酒】469.琵琶のさ々浪 純米生原酒 カップ【追記あり】 [11.埼玉県の酒]
麻原酒造株式会社
埼玉県入間郡毛呂山町大字毛呂本郷94
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分17度
精米歩合70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
大宮駅のエキナカでは、いろいろなカップ酒を入手することができます。
しかし、私は何度もそこで入手しているので、新しいものを見つけることが難しくなっています。
ところが先日、未入手であったこのカップ酒を見つけました。
このお酒を見つけたとき、私は、これを買うことを躊躇しましたよ。
なぜならば、冷蔵ケースからこのお酒を取り出してみたところ、なんと、フタが盛り上がっているじゃありませんか。
このお酒は生酒です。
ということは、このフタの盛り上がりは、残存している酵母が発酵を続けていて、カップの中で炭酸ガスが発生しているってことですよね。
アルコール度数が17度と原酒にしては比較的低いことも、酵母の働きを可能にしているのかもしれません。
もしこれを買って、家に着くまでの間に爆発してお酒が漏れてしまったら大変です。
それでもまあ、今は冬ですし、このまま寄り道せずにまっすぐ帰れば大丈夫だろうと判断して、レジ袋を三枚重ねて包んで持って帰ってまいりました。
このお酒には”生”である旨の表示はあるのですが、ラベルのどこを見ても、“要冷蔵”である旨の表示がありません。
生酒であることを表示するかどうかは、蔵元さんの任意とされています(※1)。
しかし、「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒には、保存若しくは飲用上の注意事項を表示する。」と定められています(※2)。
それ故、生酒
この点、ぜひとも徹底していただきたいものです。
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【2015/09/30追記】
生詰について「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」に該当すると書きましたが、これは誤りでした。(これに該当するのは生酒のみでした。)
生詰の場合は、「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」に該当せず、よって「要冷蔵」などの「保存若しくは飲用上の注意事項」を表示する必要はないと考えます。
清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(6)の生貯蔵酒の定義には、「生貯蔵酒の用語は、製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、製造場から移出する際に加熱処理した清酒である場合に表示できるものとする。」とあります。
これから判断するに、製成後とは完成後(私は勝手にそう思っていました。)ではなくて、上槽後(お酒をしぼった後)という意味であろうと考えられます。
ということは、生詰は製成後に一回火入れをしていますので、この「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」には該当しないことになります。
私の認識が誤っていたことをお詫びして、ここで訂正させていただきます。
申し訳ございませんでした。
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まあ、そうはいっても、爆発させることなく無事に家まで持ち帰ることができたわけですから、ありがたくいただきたいと思います。
生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
一口含むと、ほんのわずかにシュワっとした感じがしました。
これは、お酒がまだ活性状態であることの証しでしょう。
このお酒ですが、酸味がかなり強めです。
特にすっぱさが際立っています。
でも、刺激やピリピリ感はありません。
純米原酒だけあって、うまみはやはり濃いめです。
酒臭さも感じますが、ひかえめです。
それよりも、苦みがけっこうはっきりしています。
これも活性状態であることによるものでしょうか。
甘みはひかえめです。
ほんのわずかに感じる程度です。
酸味と活性酒特有の風味とが特徴の、濃醇辛口のお酒でした。
フレッシュな味わいでしたが、その分、火入れしたお酒のようなまろやかさは感じませんでした。
生酒で、しかもカップ酒でこれほど活性しているお酒をいただいたことは、私は今回が初めてでした。
これは私の予想ですが、このお酒、おそらく限外濾過をしていないのではないでしょうか。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(5)
(※2)同3(3)
(※3)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(3)ハ
【お酒】461.秩父錦 特別純米酒 アルミ缶 [11.埼玉県の酒]
株式会社矢尾本店
埼玉県秩父市別所字久保ノ入1432
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
内容量 180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)
関東地方に住んでいながら、栃木県以外の関東酒にあまり手を出していないことに気づきました。
今年も3月1日から春の青春18切符シーズンに入りますが、それはなるべく関東のお酒を集めるために使用したいと思っています。
とりあえず、今日は大宮駅のエキナカで入手した埼玉のお酒をいただきます。
特別純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
一口含むと、酸味がかなりしっかりしているのがわかります。
すっぱさが豊かで、深みのある酸味です。
でも、刺激やピリピリ感はありません。
うまみはやや濃いめですが、けっこうスッキリしています。
口の中に広がったあとで、スッとキレていきます。
酒臭さはひかえめです。
甘みはひかえめです。
しかし、ほんのわずかに感じます。
深みのある酸味に、キレのよいうまみの、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。
うまみに熟成感はありませんが、酸味に深みを感じました。
これは酸味を味わうお酒だと思います。
飲みやすくはないですが、飲み応えのある、私の好きな味でした。
このお酒のおかげで、埼玉のお酒を本格的に集めてみたくなってきました。
【お酒】210.白扇 佳撰 ハクセンカップ [11.埼玉県の酒]
株式会社藤﨑摠兵衛商店
埼玉県大里郡寄居町大字寄居925の5
アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール
200ml詰
(以上、ラベルより転記)
連休中はずっと3デシ瓶の酒をいただいておりました。
明日から仕事ですので、そろそろ酒量を減らすべく、カップ酒に戻そうと思います。
とはいっても、300mlから180mlへと一気に減らすのではなくて、まずはリハビリを兼ねて200mlのものを選びました。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
これってさあ…。
一口いただくと、甘みと酸味とを感じます。
甘みはくどさはないものの、かなりしっかりしています。
酸味はほんのわずかにピリッとしています。
すっぱさはありません。
スッキリした酸味です。
このお酒ですが、私は、ぜんぜんうまみを感じませんでした。
当然ながら、酒臭さはまったくありません。
しっかりした甘みと、スッキリした酸味とが特徴の、淡麗甘口のお酒でした。
うまみが少ないせいでしょうか、甘みがしっかりしているものの、スッキリした淡麗の味わいになっています。
たぶん、ひや(常温)でいただいてもこの味を楽しむことができると思います。
私は、このお酒を一口いただいたときから、甘みはしっかりしているのに、うまみをまったく感じませんでした。
ですので、これってもしかして、糖類添加の三増酒なんじゃないかと思いました。
(三増酒の意味については、こちらの末尾で触れていますので、ご参照ください。)
しかし、このお酒のラベルには、糖類を原材料として使用している旨の表示がありません。
それ故、きっと三増酒ではないのでしょう。
このお酒のおかげで、糖類を添加しなくても、あるいは四段仕込みでなくても、こういう甘いお酒を造ることができるということを知ることができました。
【お酒】201.力士 本醸造 カップ [11.埼玉県の酒]
株式会社釜屋
埼玉県加須市騎西1162
アルコール分14度
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合68%
200ml
(以上、ラベルとフタとより転記)
昭和のころに関東地方でお過ごしなさった方には、「り、き、し~♪」(←音が出ます)のCMでおなじみかと思います。
そのカップ酒を、大宮駅構内の売店で見つけました。
今日もぬる燗でいただきます。
一口いただくと、アルコールの香りとともに、酸味とうまみとを感じます。
酸味は少し強めです。
刺激やピリピリ感はありませんが、ややすっぱさと、そしてわずかな苦味とがあるようです。
うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
醸し出された、酒臭い(←ほめ言葉です。)うまみです。
甘みはひかえめですが、これもしっかりしています。
お酒の味にコクを出しています。
少し強めの酸味と、淡いがしっかりしたうまみとの、やや淡麗でやや辛口のお酒でした。
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2018/02/21
また飲んでみました。