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【お酒】1268.カップ一乃谷 [18.福井県の酒]

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株式会社宇野酒造場
福井県大野市本町3の4

アルコール分 15度以上16度未満
原材料 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
正180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




元和五年(1620年)創業という、かなり伝統のある蔵元さんのようです。
その酒銘“一乃谷”は源平合戦における戦場の一つである一ノ谷に由来するのかと思ったのですが、あちらは今の兵庫県でした。

その酒銘について、手元にあった文献では以下のように紹介されておりました。
明治以前は屋号「麦屋」の酒として販売していたが、明治時代、越前の国には“くまがい茶碗”という図柄の酒盃で立ち飲みする風習があり、ある時、京都の俳人にこの酒盃でさしだしたところ、たいそう満足され帰り際に「麦屋の酒は一乃谷くまがい(熊谷)で飲めばいつもよしつね(義経)」と短冊に一首示して立ち去り、以後酒銘を「一乃谷」としている。」(※1)

うーん、わかったようなわからないような・・・。


いずれにせよ普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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一口含むと、アルコールの香りがはっきりしていることがわかります。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが穏やかに効いていて、熟成感をほんのかすかに感じます。
最初苦みや雑味は感じませんでしたが、燗が冷めるにつれて軽い苦みがかすかに出てくるようです。
キレはとてもよく、透明感すら感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、ちょっとだけわかる程度です。
それよりも、アルコール由来と思われるさわやかさがはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとしていますが、厚みを少し感じます。


旨スー口のおいしいお酒でした。
アルコール香が強めなためか、透明感とともに少しスースーした感じがあるようです。
でも、そのおかげか、かなりキレよく仕上がっています。
それに、この手のお酒にありがちな角や雑味がなくて、きれいな味わいでした。
アル添酒が好きな私としては、こういう味わいもありだろうと思いましたとさ。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.83(2002.3 橋本確文堂)
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