鳥海山の湧水と、春の味覚とを求めて(青春18きっぷの旅) [旅]
鳥海山
それは、山形県と秋田県との県境に位置する標高2,236mの山です。
鳥海山には様々な特徴があると思うのですが、私が着目したのは“水”です。
このことについて、文献には以下のような記述がありました。
「 ところで、秋田県は日本三大美林の一つ秋田杉の産地として知られるが、落葉広葉樹のブナ林は奥羽山脈や出羽山地あるいは鳥海山などの地に広く分布している。これらの落葉広葉樹林からなる山々では、落ち葉からなる腐植層もあって、針葉樹林からなる地とは異なる様相を表している。鳥海山とその周辺地域では落葉広葉樹林が広がり、かつ量的にも多雪の降水量を反映している。この結果、ブナの森に養われた豊かで清らかな水が山麓から湧き出し、それらを集めた清流が流れ出してきている。」
(島野安雄『鳥海山山麓およびその周辺地域における湧水の水文化学的研究』p.21(文星紀要 14号 p.17-40 2002 紀要委員会))
そして鳥海山の周辺では、多くの蔵元さんがこの鳥海山の湧水を利用して酒造りをなさっています。
山形県側では東北泉に麓井、松嶺の富士、杉勇、菊勇、それに上喜元や初孫もそうでしょうか。
一方、秋田県側では飛良泉や天壽(鳥海山)に出羽の冨士などがあり、一説によれば湯沢で湧く水にも影響しているとか。
このように、鳥海山様と酒造りとには、とても深い因果があるのです。
それ故、酒好きなワタクシといたしましては、鳥海山様にはけっして足を向けて寝られないのですよ。
一方で鳥海山の湧水は、周辺地域で暮らしている人々の生活のためにも利用されています。
またその湧水は、とても面白い形態で湧き出ていたりもするのです。
今回は、その鳥海山の恵みである湧水が周辺地域で暮らす人々に利用されている例と、そしてその湧水がとても面白い形態で湧き出ている例とを見聞するとともに、あわせて春の味覚を満喫すべく、青春18きっぷの残り三回分を使用して出かけてまいりましたよ。
なお、今回は酒集めが主たる目的の旅ではございませんでしたが、見つけたものは適宜入手しております。
★☆★2019年4月5日(金)☆★☆
まずは、上野駅から。
6:08発の東北本線(宇都宮線)宇都宮行普通電車527Mに乗車。
527Mには終点までは乗らず、途中の小金井駅(栃木県下野市)にて下車。
その小金井駅で、7:41発の黒磯行普通電車635Mに乗りかえ。
黒磯駅(栃木県那須塩原市)にて、9:08発の新白河駅行普通電車4129Mに乗りかえ。
新白河駅(福島県西白河郡西郷村)にて、9:59発の郡山行普通電車2131Mに乗りかえ。
2131Mは、10:38に郡山駅(福島県郡山市)に到着。
その郡山駅の駅そばにて昼食。
まだ11時前でしたが、朝食を摂ったのが午前3時半頃だったもので、もう腹ペコ。
とろろそばをいただきました。
ここ郡山駅からは、新幹線に2駅だけ乗車しました。
ここで新幹線に2駅だけ乗るのと乗らないのとでは、目的地への到着時刻が2時間も変わってしまうのです。
また翌朝はさらに早起きをする必要があったことから、2,870円を支払って乗車いたしましたよ。
(なお、青春18きっぷの一日分のお値段は2,370円です。)
乗車した新幹線は、11:20発のつばさ133号新庄行。
いわゆるひとつの山形新幹線ってやつですよ。
あーダメ人間だダメ人間だ!
新幹線に乗ると飲むクセがすっかりついたダメ人間だ!
安達太良山を眺めます。
吾妻小富士では、雪うさぎを拝むことはかないませんでした。
つばさ133号に乗って板谷峠を越えて、12:10に米沢駅(山形県米沢市)に到着。
米沢駅からは、奥羽本線(山形線)で普通列車の旅を再開します。
12:27発の山形行普通439Mに乗車。
山形駅(山形県山形市)では、13:33発の新庄行普通1435Mに乗りかえ。
この1435M、ジャージ姿の高校生で激混みでやがんの!
途中からもどんどん乗ってきたことから、村山駅まではすし詰め状態でしたよ。
山形県も最上地方(内陸部の北側)まで来ると、残雪が目立ちましたよ。
1435Mは混雑の影響で15分ほど遅れて、新庄駅(山形県新庄市)へ到着。
その新庄駅からは、奥羽本線の15:40発秋田行普通電車2449Mに乗車。
これがこの日の最後に乗車する列車でございます。
あーダメ人間だダメ人間だ。
これ以上乗りかえがないと飲み始めるダメ人間だ。
雄勝峠(山形県と秋田県との県境)に程近い及位(のぞき)駅。
もう4月だというのに、まだ雪が1m以上も積もっておりましたよ。
でも雄勝峠を越えて横手盆地へ下りてくると、雪は消えておりました。
新庄駅からおよそ2時間半後の18:11に、2449Mは終点の秋田駅に到着しました。
上野駅からここまで、12時間ちょっとの旅でした。
でもね、賃労働で拘束されて意に反することばかりやらされている日常と比べると、すべて自分で決めて人格的自律の存在たることを満喫できている12時間なんてほんまにあっちゅう間ですわ!
午後6時過ぎの秋田駅は、すっかり暗くなってしまっておりましたよ。
ホテルにチェックインしたあと、秋田駅に併設されているお店でこれらをGET!
高清水の純米アルミ缶(左)は初見でした。
リニューアルされていた駅ビル(トピコ)の扇屋さんで、この日の夕食をいただきます。
まずは赤星。
お通し。
ギバサかと思ったのですが、めかぶでした。
そして、もちろん“とんぶり”!
秋田へ来たら食べてやろうと固く心に決めていたのでした。
あたしゃとんぶりをいただくときは、長芋はおろしよりも短冊のほうが好みだな。
でもねっとりの中にプチプチとした食感があって、おいしくいただけましたよ。
赤星をさっさと空けて、次はさまぁ~ず、じゃなくてバカルディ。
でもなくて、実はこれ、さつま白波の水割りでございます。
清酒は翌日に浴びるほど飲むつもりでしたので、今日は芋焼酎を選びましたよ。
横手焼きそばを食べるつもりだったのですが、“男鹿焼きそば”なるメニューを発見!
こちらがしょっつる味の男鹿焼きそば。
見た目は中華料理店の焼きそばみたい。
めっちゃうまい!
めっちゃうまい!(大阪弁の雰囲気を増すために、あえて二回言いました)
しょっつるが効いていて“旨香ばしい”よ。
ミズダコと思われる吸盤が入っておりました。
この食感がとてもよく、しかもジューシーでめっちゃうまい!、めっちゃうまい!
(もうええわ。)
男鹿焼きそばは、芋焼酎がすすんでしまう危険な焼きそばでございましたとさ。
こうして、秋田の夜は更けていったのでした。
★☆★2019年4月6日(土)☆★☆
翌朝。
なんかいや~な天気だこと。
これはもしや、歩き始めると雨が降るっていういつものパターンのやつか?
早朝の秋田駅からは、羽越本線の5:36発酒田行普通電車524Mに乗車。
本日の目的地へ到達するためには、なにがなんでもこの524Mに乗らねばならぬのです。
お隣には、男鹿線を走るキハ40が鎮座ましましておられました。
今にも降り始めそうな曇天の下、大荒れの日本海を眺めながら524Mに乗っていきます。
524Mに一時間半ほど乗って、着いたのは女鹿駅(山形県飽海郡遊佐町)。
山形県内では最北端の駅です。
7:07の到着でした。
かつては反対側にもホームがあったみたいですが、撤去されておりました。
ホームは板張り。
国鉄の頃に北海道で見かけた仮乗降場みたい。
こちらが駅舎。
最近になって建て替えられたみたいでした。
駅舎の中はこんな感じ。
女鹿駅の上り列車の時刻表。
ここまで乗ってきた524M(7:07着)は、本日の上りの最終列車だったのでした。
この区間にはこの2本以外にも普通電車が走っているのですが、それらはこの女鹿駅を通過してしまうのです。
これは下り列車の時刻表。
察するに、これは酒田へ朝の上り列車で通学や通院の目的で出かけた中高生や患者さんたちがここ女鹿駅へ帰ってくるために設定されたダイヤでしょうね。
秋田方面には隣駅(小砂川駅)との間に県境があることから、特に中高生の通学利用は皆無なのでしょう。
駅ノートがありました。
しっかりと爪跡を残しておきましたよ。
女鹿駅をあとにして、女鹿の集落を目指して歩いて行きます。
すると奇跡が!
晴れ始めてきたじゃあ~りませんか!
男鹿(秋田県男鹿市)のナマハゲに対して、女鹿には“アマハゲ”なる伝統行事があるのだとか。
その女鹿の集落へとたどり着きました。
立派な家がいっぱい建っておりましたよ。
屋根瓦が黒くて、光沢があるのね。
どうやらこれは庄内地方(山形県の沿岸部)特有の黒瓦というものなのだとか。
松葉寺。
風雪を防ぐためか、門や堂宇は簾で覆われておりましたよ。
そういえば、同じ山形県でも谷地ではお寺を幕で覆っていましたよ。
こんなところにも白光真宏会かよ。
本堂にて合掌。
南無大師遍照金剛。
その松葉寺から、日本海を望む。
こちらは八幡神社。
こちらは覆いがガチガチで、拝殿に近づくことすらかないませんでした。
しかたがなく、この場にて二礼二拍手一礼。
その八幡神社から、日本海を望む。
おまっとさんでした!(キンキンより)
その八幡神社の隣に、目的としていた水場を見つけましたよ!
神泉の水(かみこのみず)。
鳥海山の湧水を利用した、女鹿で暮らす人たちのための共同の水場です。
不動明王像の下から流れ出た水は、6段の枡を流れていきます。
これら6段の枡のそれぞれには、専用の用途があるのです。
1段目:飲用
2段目:食べ物の冷却用
3段目:野菜洗い用
4段目:洗濯用
5段目:農機具の洗浄用
6段目:おむつ洗い用
1段目の水をいただいてみました。
これね、やや硬水でしたよ。
下記の記述にあるとおり、鳥海山から湧き出る水はたしかに硬水なのかもしれませんね。
「 ブナの原生林に雪や雨が降る。雪どけ水や雨水は、原生林に広く厚く積もる落葉の層に、まるでスポンジのように吸いとられ、一時たくわえられる。
そして水は、高い方から低い方に、徐々にブナの根や土壌生物のすき間、小動物の小さな穴などを通り、土中に達する。この間に、水の中には原生林のさまざまな有機物がとけこんでいく。
さらにゆっくり長い時間をかけて、土中をくぐり抜けた水は、岩石に突きあたり、多くのミネラルをとかしこみながら、原生林のあちこちに湧き出るのだ。」
(太田威『鳥海山の湧水めぐり』(FRONT PICTORIAL 北の森の恵み(1))p.54(FRONT 13巻11号 p.53-57 2001.8))
そういえば醸造用水として名高い“灘の宮水”はリンやカリウム、カルシウムを多く含み、「これらの無機成分は麴カビと酵母の増殖を助けて安定した発酵を行なう重要な役割を持っている。」(小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.95(2000.4 柴田書店))そうですよ。
ということは、鳥海山の周辺で酒造りが盛んに行われている理由の一つとして、鳥海山の水がミネラルを多く含む硬水で酒造りに適していることも挙げ得るのかもしれませんね。
ところで、この神泉の水、実はこの場所で湧き出ているわけではございません。
山のほうに水源があって、その水をここまで引いてきているのだとか。
神泉の水の背後を見ると、コンクリート製の樋がつながっていて、それが地中に埋まっていることがわかります。
たまたま出てきていただいた隣家のご主人に話を伺ったところ、この水の水源はここから1km弱ほど山に入ったところにあって、そこにはこれと同じような不動明王が祀ってあるのだとか。
これはぜひとも行ってみようと思い、まずは坂を登ったのでした。
途中には踏切があって、JR貨物へ身売りされたかつての北斗星牽引機(EF510-513)が元気に働いている様子を窺うことができました。
踏切を渡ってすぐ、運命の選択に遭遇。
“水の低きに就くが如し”との孟子の教えに従って、右の道を選択いたしましたよ。
冬ごもりから目覚めたばかりの腹ペコ熊が襲って来そうな山道を、煮ても焼いても食えないキチガイ中年男性が一人静かに進んで行きます。
しばらく行くと、水色の鳥居がありました。
こりゃきっと、夜中に来るととても怖いところでしょうよ
その鳥居の脇には、水源らしい場所が!
そして神泉の水の隣家のご主人のお話のとおり、不動明王が祀ってあるじゃあ~りませんか!
このあと神泉の水へ戻ってこれが水源かどうか確認しようかと思ったのですが、もうそこには誰の姿もございませんでしたとさ。
私としては採水地に到達したという自己満足感でいっぱいのうちに女鹿の集落を後にして、次なる目的地を目指したのでした。
それにしても、雲は切れつつあるものの、風がものすごく強い!
そのせいか、海なんて大荒れ。
わかりづらいかもしれませんが、風力発電機はフル稼働でビュンビュンと回っておりましたよ。
海岸に面した歩道を歩いていたら、突然の通行止。
歩道の老朽化で転落の危険あり!だってさ。
ありゃ!
ゴッソリ転落しとるがね!
しかたがなく陸側の歩道を歩いていると、面白いものを発見!
これさ、野良キャベツだろ!
たくましいな。
こちらはおそらく、野良大根でしょうよ。
崖の上が畑のようでしたから、種が落ちてきたのかな。
そうこうしているうちに、次なる目的地へと到達いたしました。
やってきたのは、釜磯海岸です。
海岸へ降りてまいりました。
波打ち際(右)よりも陸側(左)まで濡れていることがおわかりでしょうか?
その濡れている場所がこちら。
わかりにくいかもしれませんが、ここには水が湧いているのです。
これらなんか、かなりのダダ漏れ状態でしたよ。
その水をすくって舐めてみると、これがぜんぜんしょっぱくないのですよ。
実は、この釜磯海岸には、鳥海山の湧水が湧き出ているのです。
ボコボコと出ている例もあるみたいですが、今回はそれを確認することはかないませんでした。
ところで、この湧水について、文献に以下のような記述がありました。
「鳥海山の湧水で特筆することがある。驚いたことに、吹浦海岸や象潟海岸の深さ五メートルから一〇メートルぐらいの海岸から、砂を巻きあげながら湧水が噴き出ているのである。ミネラルや有機物をたっぷり含んだこの湧水は、海藻やサザエ、アワビ、天然の岩ガキなどを育てていたのだ。近くの漁師は五月中旬頃から夏にかけて、素もぐりで天然の岩ガキを採り、近くの町や都会に出荷している。」(太田威『鳥海山の湧水めぐり』(FRONT PICTORIAL 北の森の恵み(1))p.57(FRONT 13巻11号 p.53-57 2001.8))
山形の夏の味覚といえば庄内地方の岩ガキが有名ですが、それを育てていたのは吹浦やここ釜磯海岸で湧く鳥海山の湧水だったのですね。
あー気が済んだ気が済んだ!
今回の旅で試みようとしていた見聞は、これですべてかないました
あとは、春の味覚を満喫するのみ!
それを目指すのは後のこととして、まずはそろそろ襲ってきた空腹を満たすべく、道の駅へと向かいます。
途中、鳥海山様がそのお姿をチラリ。
月光川にかかる新吹浦橋より。
やってきたのは、道の駅鳥海。
かつて一度訪問しております。
駐車場には、デコトラならぬ“べこトラ”が停車しておりましたよ。
まずは酒集め。
カップ酒二種(杉勇に東北泉)は、いずれも既出です。
300ml瓶はいずれも杉勇で、前回訪問時には敬遠したものでした。
こうして敬遠しておけば、再訪時に入手する楽しみができるわけですよ。
この時点で時刻は午前10時半。
ですが今朝の朝食が午前3時半だったことから腹が減ってしまい、直売所で買ったおにぎり(260円)をいただきました。
道の駅鳥海を後にしてさらに歩くも、鳥海山様のお姿をすべて拝ませていただくことはかないませんでした。
しばらく行くと、大好きな東北泉(合資会社高橋酒造店さん)の蔵がありましたよ。
これ、もしかして井戸?
やはり鳥海山の湧水でしょうか。
こちらは本宅のようでした。
その本宅の脇には、東北泉橋がかかっていましたよ。
さらに歩いて、大物忌神社へとやってまいりました。
この文字は、東郷平八郎が揮毫したのだとか。
大物忌神社は出羽国一之宮。
本殿は鳥海山の山頂にあって、ここ吹浦と蕨岡とに遙拝所があるのだとか。
そしてここ吹浦の神社には、月山神社が合祀されているそうです。
こちらがここ吹浦の拝殿。
裏へ回ると、月山神社(手前)と大物忌神社(奥)とのそれぞれの本殿が並んでいることがわかりました。
女鹿駅から寄り道しながら5時間ほどかけて、吹浦駅(山形県飽海郡遊佐町)へとたどり着きました。
外壁は補修されておりますが、造りは古そうな木造駅舎。
財産標を確認したところ、大正8年製だってさ。
きっと開業時からのものですね。
無人駅で、窓口は潰されて、駅務室の一部はトイレになっておりました。
無人駅にしてはなかなかの清潔なトイレで、快適でしたよ。
この待合室を出て、改札内の雪切り室に設置されていたベンチに座って、近くのスーパー(Aコープ)にて入手したランチパックをビールとともにいただいて昼食といたしました(トイレを正面にしての食事ってのはちょっとねぇ)。
吹浦駅からは、13:37発の羽越本線酒田行普通542Mに乗車。
終点の酒田駅(山形県酒田市)では、14:00発の陸羽西線快速最上川号3132Dに乗りかえ。
快速最上川号は、山形県の母なる川たる最上川の流れを遡って陸羽西線を走っていきます。
快速最上川号を終点の新庄駅まで乗って、16:14発の奥羽本線(山形線)山形行普通電車1444Mに乗りかえ。
この日の最後の乗りかえでした。
あーダメ人間だダメ人間だ。
これ以上乗りかえがないと飲みだすダメ人間だ。
標準軌(1,435mm)の単線を100km/hでかっ飛ばす電車に乗ると、あたしゃ‟山形へ来たなぁ~!”ってっ実感するのですよ。
1444Mに1時間ちょっと乗って、着いたのは山形駅。
山形駅の駅ビルに入っている酒屋さんで、銀嶺月山の無濾過生酒をGET!
ホテルにチェックインしたのち、向かうはもちろん居酒屋伝七さん!
いつものとおり、晩酌コースをお願いしておきました。
まずはエビと、ゆきうるいにあかねほうれんそうをマヨネーズで和えて食べるやつ。
ゆきうるいもあかねほうれんそうも、えぐみが一切なくてとてもあっさりしておりました。
これはふき味噌とクリームチーズを和えたもの(左)を、五穀米のせんべいに乗せていただくのだとか。
ふき味噌の風味とクリームチーズの濃厚さとがよく合っておりました。
でもね、あたしゃこれはせんべいよりも、かぶやキュウリのスライスに乗せていただきたいところでございました。
そしてこれは、塩漬(塩蔵)されたうどの煮物。
これ、ものすごくまいう~!
塩漬にすると、うどの風味が凝縮されるのね!
あたしゃ塩漬ってのは単なる保存方法の一つかと思っていたのですが、これは山菜の味わいを凝縮させるための一技法と言っても過言ではないですね。
これらに合わせたのは、羽前桜川の辛口。
糖類酸味料フル添加なのに、なぜかおいしい不思議なお酒。
でもこの蔵元さん、個人事業主(自然人商人)に他資本が介入して株式会社化し、それにより経営者が交代したみたいでした。
そのせいか、かつてのまろやかさが後退してピリピリが前に出てきてしまっておりましたよ。
キュウリの辛し漬けに、くらげの塩うに和え。
こんなのをたてつづけに出されたらさ、そりゃ飲まないわけにはいかないでしょうよ!
次に選んだお酒は、“洌”。
東光を造る小島総本店さんの山形限定酒だってさ。
純米吟醸でしたが香りはなく、かなりキリッとしておりましたよ。
これは陶板焼き。
加熱前。
加熱後。
このタケノコがよ、どえりゃあことうみゃあもんでだちかんがや!
あく抜きしてあるのによ、香りがすっごいするがね!
(名古屋弁でおいしさを表現してみました。)
お刺身は、まぐろと紋甲イカ。
このわさびはかなり強烈なので、気を付けなければならぬのです。
そして最後は、満を持しての東北泉。
今回は冷たいやつをいただきましたが、燗でもいけると思います。
〆はにらのかきたま汁。
にらってのは生えてきたやつを刈り取っても、しばらくすると再び伸びてくることから複数回収穫することが可能らしいのです。
でもこの汁に入っているにらは成長してから最初に刈ったものとのことで、それ故にとても香り高い一品でした。
これはあくまでも私の感想ですが、居酒屋伝七さんは、私に“安心”と“感動”とを提供してくださるのですよ。
ここに来ればまちがいなし!という“安心”。
そして今回のように、うどと言い、たけのこと言い、そしてにらと言い、その味わいで毎回毎回“感動”させていただけるのです。
これはただ単に伝七さんのお料理の味が私の好みと合っているだけのことかもしれませんが、そうであるが故に、山形へ来たら、あたしゃけっして伝七さんを外すことはできないのですよ。
お腹も心も満たされたところで、山形の夜は更けていったのでした。
★☆★2019年4月7日(日)☆★☆
楽しかった旅も、今日でおしまい。
山形をもっと徘徊したかったのですが、明日からの賃労働に備えるべく、早めに帰ろうと思っておりました。
早朝の山形駅。
山形駅からは、6:30発の奥羽本線(山形線)福島行普通電車420Mに乗車。
この420Mはここ山形駅から板谷峠を越えて福島駅まで達する、唯一の普通電車です。
前の席の御仁。
朝の6時台から粋なことをなさるじゃないか。
420Mに乗って板谷峠を越えたのち、福島駅(福島県福島市)にて東北本線の8:12発新白河行普通電車2132Mに乗りかえ。
新白河駅では、9:55発の黒磯行普通列車4130Dに乗りかえ。
キハ110系2連の架線下DCでした。
黒磯駅で、10:23発の宇都宮行普通電車640Mに乗りかえ。
あーダメ人間だダメ人間だ!
乗りかえ時間が5分しかなかったのにダッシュで改札外へ出て買ってくるアル中ダメ人間だ。
その640Mですが、終点まであと2駅の宝積寺駅(栃木県塩谷郡高根沢町)にて出発抑止!
雀宮駅(栃木県宇都宮市)の付近で沿線火災が発生して宇都宮線がストップし、その影響で宇都宮駅の全部ホームに電車が入線したままになっちゃったんだってさ。
結局、640Mは30分遅れの11:45に終点の宇都宮駅に到着したのでした。
運転は再開されたものの、ダイヤは乱れまくり。
これはひとつ、宇都宮の街を徘徊しつつ平常ダイヤへの回復を待とうと決めましたよ。
当初の予定には無かった徘徊ですからね、地図もなにも用意はしておりません。
ですがそこは勝手知ったる宇都宮!
地図なしで徘徊してやろうじゃあ~りませんか!
徘徊を始めるにあたり、まずは餃子像様に最敬礼。
済生会病院行のバスに乗って、宇都宮駅の北側を目指します。
陽北中学校北口バス停にて下車。
そのバス停の前にあるのが、福田屋百貨店FKD。
ここは栃木県産酒の取扱が豊富なのですが、その中から四季桜の特別本醸造をGET!
宇都宮の街は、ちょうど花盛りでしたよ。
もしやあれは、宇都宮タワーか?
時間がたっぷりあったことから、宇都宮タワーへ登頂することに決めましたよ!
そこで酒を背負った中年男性が、タワーへと通じる坂道を必死のパッチで登っていったのでした。
坂はかなり急でしたが、道端に咲いていた桜がとてもきれいでしたよ。
みなさんお花見しとりゃあすがね。
宇都宮タワーの下へ無事たどりつくことができました。
中年男性料金190円を支払い、エレベータに乗って登っていきます。
展望室から下を見ると、桜がいっぱい!
吉野山のように一目千本とまではいかないものの、かなりきれいでしたよ。
これはタワー南側の風景。
二荒山神社(中央)の社域も、どうやら花盛りのようでした。
アレは上野文具店の看板だな。
上野文具店。
東武宇都宮駅前。
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腹が、減った。(孤独のグルメより)
いつものお店へと急ぐべく、宇都宮タワーを下りて走っていったのでした。
あ!
hanamura様御用達の酒々楽だ。
上野文具店の角を捉えて、
そこを曲がれば、いつもの東武宇都宮駅。
そしてそこにあるのが、いつもお世話になっている三平食堂さん。
あれ?、暖簾が出ていないぞ!
♪ちゃらり~♪
♪鼻から牛~乳~♪(嘉門達夫『鼻から牛乳』より)
4週間前に訪問した際には、いつもどおり何事もなく営業なさっていたのに。
それにしても、“しばらくの間”って、どのくらいかな?
あの野菜サラダと餃子とを再び食べることがかなうべく、一日も早く営業を再開なさることをあたしゃ心の底から祈念いたしますよ。
頭の中は餃子のことしか考えられない状態でしたので、オリオン通りに入ってすぐのこちらのお店(健太餃子の系列店か?)に吸い込まれてしまいましたよ。
“出世セット”なる、ビールと餃子とのセットメニューを選択。
出世しないことが確定したダメ人間の中年男性でも注文させていただくことがかないました。
まずはビールと枝豆とが出てまいりました。
そしてこちらが出世セットの餃子。
左から、肉餃子/しそ餃子/野菜餃子だってさ。
酢とこしょうとに、ラー油をちょっとだけ垂らしていただきます。
ごちそうさまでした。
空腹が満たされたものの三平食堂さんのことが心配で心は満たされないまま、オリオン通りを歩いて宇都宮駅へと戻ったのでした。
ナヌー!
宇都宮パルコ、閉店だってさ!!
宇都宮のおしゃれは、はたしてどうなってしまうのだろうか。
これまでお世話になった感謝の気持ちをこめて、今回もまた清潔なトイレを使わせていただいたのでした。
二荒山神社は、やっぱり花盛りでした。
宇都宮駅へ到着したところ、先ほどまでのダイヤの混乱は何事もなかったようにすっかり回復しておりました。
そこで上野東京ラインのグリーン車に乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒3個(うち再度購入2個)、一合瓶2本、300ml瓶4本の旅でした。
鉄道でのアクセスがしにくい神泉の水と釜磯海岸とですが、念願叶っての訪問でございました。
また、この旅行を開始する前日まで、山形県や秋田県では雪が降るほどの大荒れの天候に見舞われておりました。
それが私が旅行を開始した日から回復し始めて、今回は雨の被害を一切受けることなく徘徊することができましたよ。
雨が降らないと、歩いていても本当に楽しいね。
こうして、ワタクシの今年の春は、終わりを告げたのでした。
それは、山形県と秋田県との県境に位置する標高2,236mの山です。
鳥海山には様々な特徴があると思うのですが、私が着目したのは“水”です。
このことについて、文献には以下のような記述がありました。
「 ところで、秋田県は日本三大美林の一つ秋田杉の産地として知られるが、落葉広葉樹のブナ林は奥羽山脈や出羽山地あるいは鳥海山などの地に広く分布している。これらの落葉広葉樹林からなる山々では、落ち葉からなる腐植層もあって、針葉樹林からなる地とは異なる様相を表している。鳥海山とその周辺地域では落葉広葉樹林が広がり、かつ量的にも多雪の降水量を反映している。この結果、ブナの森に養われた豊かで清らかな水が山麓から湧き出し、それらを集めた清流が流れ出してきている。」
(島野安雄『鳥海山山麓およびその周辺地域における湧水の水文化学的研究』p.21(文星紀要 14号 p.17-40 2002 紀要委員会))
そして鳥海山の周辺では、多くの蔵元さんがこの鳥海山の湧水を利用して酒造りをなさっています。
山形県側では東北泉に麓井、松嶺の富士、杉勇、菊勇、それに上喜元や初孫もそうでしょうか。
一方、秋田県側では飛良泉や天壽(鳥海山)に出羽の冨士などがあり、一説によれば湯沢で湧く水にも影響しているとか。
このように、鳥海山様と酒造りとには、とても深い因果があるのです。
それ故、酒好きなワタクシといたしましては、鳥海山様にはけっして足を向けて寝られないのですよ。
一方で鳥海山の湧水は、周辺地域で暮らしている人々の生活のためにも利用されています。
またその湧水は、とても面白い形態で湧き出ていたりもするのです。
今回は、その鳥海山の恵みである湧水が周辺地域で暮らす人々に利用されている例と、そしてその湧水がとても面白い形態で湧き出ている例とを見聞するとともに、あわせて春の味覚を満喫すべく、青春18きっぷの残り三回分を使用して出かけてまいりましたよ。
なお、今回は酒集めが主たる目的の旅ではございませんでしたが、見つけたものは適宜入手しております。
★☆★2019年4月5日(金)☆★☆
まずは、上野駅から。
6:08発の東北本線(宇都宮線)宇都宮行普通電車527Mに乗車。
527Mには終点までは乗らず、途中の小金井駅(栃木県下野市)にて下車。
その小金井駅で、7:41発の黒磯行普通電車635Mに乗りかえ。
黒磯駅(栃木県那須塩原市)にて、9:08発の新白河駅行普通電車4129Mに乗りかえ。
新白河駅(福島県西白河郡西郷村)にて、9:59発の郡山行普通電車2131Mに乗りかえ。
2131Mは、10:38に郡山駅(福島県郡山市)に到着。
その郡山駅の駅そばにて昼食。
まだ11時前でしたが、朝食を摂ったのが午前3時半頃だったもので、もう腹ペコ。
とろろそばをいただきました。
ここ郡山駅からは、新幹線に2駅だけ乗車しました。
ここで新幹線に2駅だけ乗るのと乗らないのとでは、目的地への到着時刻が2時間も変わってしまうのです。
また翌朝はさらに早起きをする必要があったことから、2,870円を支払って乗車いたしましたよ。
(なお、青春18きっぷの一日分のお値段は2,370円です。)
乗車した新幹線は、11:20発のつばさ133号新庄行。
いわゆるひとつの山形新幹線ってやつですよ。
あーダメ人間だダメ人間だ!
新幹線に乗ると飲むクセがすっかりついたダメ人間だ!
安達太良山を眺めます。
吾妻小富士では、雪うさぎを拝むことはかないませんでした。
つばさ133号に乗って板谷峠を越えて、12:10に米沢駅(山形県米沢市)に到着。
米沢駅からは、奥羽本線(山形線)で普通列車の旅を再開します。
12:27発の山形行普通439Mに乗車。
山形駅(山形県山形市)では、13:33発の新庄行普通1435Mに乗りかえ。
この1435M、ジャージ姿の高校生で激混みでやがんの!
途中からもどんどん乗ってきたことから、村山駅まではすし詰め状態でしたよ。
山形県も最上地方(内陸部の北側)まで来ると、残雪が目立ちましたよ。
1435Mは混雑の影響で15分ほど遅れて、新庄駅(山形県新庄市)へ到着。
その新庄駅からは、奥羽本線の15:40発秋田行普通電車2449Mに乗車。
これがこの日の最後に乗車する列車でございます。
あーダメ人間だダメ人間だ。
これ以上乗りかえがないと飲み始めるダメ人間だ。
雄勝峠(山形県と秋田県との県境)に程近い及位(のぞき)駅。
もう4月だというのに、まだ雪が1m以上も積もっておりましたよ。
でも雄勝峠を越えて横手盆地へ下りてくると、雪は消えておりました。
新庄駅からおよそ2時間半後の18:11に、2449Mは終点の秋田駅に到着しました。
上野駅からここまで、12時間ちょっとの旅でした。
でもね、賃労働で拘束されて意に反することばかりやらされている日常と比べると、すべて自分で決めて人格的自律の存在たることを満喫できている12時間なんてほんまにあっちゅう間ですわ!
午後6時過ぎの秋田駅は、すっかり暗くなってしまっておりましたよ。
ホテルにチェックインしたあと、秋田駅に併設されているお店でこれらをGET!
高清水の純米アルミ缶(左)は初見でした。
リニューアルされていた駅ビル(トピコ)の扇屋さんで、この日の夕食をいただきます。
まずは赤星。
お通し。
ギバサかと思ったのですが、めかぶでした。
そして、もちろん“とんぶり”!
秋田へ来たら食べてやろうと固く心に決めていたのでした。
あたしゃとんぶりをいただくときは、長芋はおろしよりも短冊のほうが好みだな。
でもねっとりの中にプチプチとした食感があって、おいしくいただけましたよ。
赤星をさっさと空けて、次はさまぁ~ず、じゃなくてバカルディ。
でもなくて、実はこれ、さつま白波の水割りでございます。
清酒は翌日に浴びるほど飲むつもりでしたので、今日は芋焼酎を選びましたよ。
横手焼きそばを食べるつもりだったのですが、“男鹿焼きそば”なるメニューを発見!
こちらがしょっつる味の男鹿焼きそば。
見た目は中華料理店の焼きそばみたい。
めっちゃうまい!
めっちゃうまい!(大阪弁の雰囲気を増すために、あえて二回言いました)
しょっつるが効いていて“旨香ばしい”よ。
ミズダコと思われる吸盤が入っておりました。
この食感がとてもよく、しかもジューシーでめっちゃうまい!、めっちゃうまい!
(もうええわ。)
男鹿焼きそばは、芋焼酎がすすんでしまう危険な焼きそばでございましたとさ。
こうして、秋田の夜は更けていったのでした。
★☆★2019年4月6日(土)☆★☆
翌朝。
なんかいや~な天気だこと。
これはもしや、歩き始めると雨が降るっていういつものパターンのやつか?
早朝の秋田駅からは、羽越本線の5:36発酒田行普通電車524Mに乗車。
本日の目的地へ到達するためには、なにがなんでもこの524Mに乗らねばならぬのです。
お隣には、男鹿線を走るキハ40が鎮座ましましておられました。
今にも降り始めそうな曇天の下、大荒れの日本海を眺めながら524Mに乗っていきます。
524Mに一時間半ほど乗って、着いたのは女鹿駅(山形県飽海郡遊佐町)。
山形県内では最北端の駅です。
7:07の到着でした。
かつては反対側にもホームがあったみたいですが、撤去されておりました。
ホームは板張り。
国鉄の頃に北海道で見かけた仮乗降場みたい。
こちらが駅舎。
最近になって建て替えられたみたいでした。
駅舎の中はこんな感じ。
女鹿駅の上り列車の時刻表。
ここまで乗ってきた524M(7:07着)は、本日の上りの最終列車だったのでした。
この区間にはこの2本以外にも普通電車が走っているのですが、それらはこの女鹿駅を通過してしまうのです。
これは下り列車の時刻表。
察するに、これは酒田へ朝の上り列車で通学や通院の目的で出かけた中高生や患者さんたちがここ女鹿駅へ帰ってくるために設定されたダイヤでしょうね。
秋田方面には隣駅(小砂川駅)との間に県境があることから、特に中高生の通学利用は皆無なのでしょう。
駅ノートがありました。
しっかりと爪跡を残しておきましたよ。
女鹿駅をあとにして、女鹿の集落を目指して歩いて行きます。
すると奇跡が!
晴れ始めてきたじゃあ~りませんか!
男鹿(秋田県男鹿市)のナマハゲに対して、女鹿には“アマハゲ”なる伝統行事があるのだとか。
その女鹿の集落へとたどり着きました。
立派な家がいっぱい建っておりましたよ。
屋根瓦が黒くて、光沢があるのね。
どうやらこれは庄内地方(山形県の沿岸部)特有の黒瓦というものなのだとか。
松葉寺。
風雪を防ぐためか、門や堂宇は簾で覆われておりましたよ。
そういえば、同じ山形県でも谷地ではお寺を幕で覆っていましたよ。
こんなところにも白光真宏会かよ。
本堂にて合掌。
南無大師遍照金剛。
その松葉寺から、日本海を望む。
こちらは八幡神社。
こちらは覆いがガチガチで、拝殿に近づくことすらかないませんでした。
しかたがなく、この場にて二礼二拍手一礼。
その八幡神社から、日本海を望む。
おまっとさんでした!(キンキンより)
その八幡神社の隣に、目的としていた水場を見つけましたよ!
神泉の水(かみこのみず)。
鳥海山の湧水を利用した、女鹿で暮らす人たちのための共同の水場です。
不動明王像の下から流れ出た水は、6段の枡を流れていきます。
これら6段の枡のそれぞれには、専用の用途があるのです。
1段目:飲用
2段目:食べ物の冷却用
3段目:野菜洗い用
4段目:洗濯用
5段目:農機具の洗浄用
6段目:おむつ洗い用
1段目の水をいただいてみました。
これね、やや硬水でしたよ。
下記の記述にあるとおり、鳥海山から湧き出る水はたしかに硬水なのかもしれませんね。
「 ブナの原生林に雪や雨が降る。雪どけ水や雨水は、原生林に広く厚く積もる落葉の層に、まるでスポンジのように吸いとられ、一時たくわえられる。
そして水は、高い方から低い方に、徐々にブナの根や土壌生物のすき間、小動物の小さな穴などを通り、土中に達する。この間に、水の中には原生林のさまざまな有機物がとけこんでいく。
さらにゆっくり長い時間をかけて、土中をくぐり抜けた水は、岩石に突きあたり、多くのミネラルをとかしこみながら、原生林のあちこちに湧き出るのだ。」
(太田威『鳥海山の湧水めぐり』(FRONT PICTORIAL 北の森の恵み(1))p.54(FRONT 13巻11号 p.53-57 2001.8))
そういえば醸造用水として名高い“灘の宮水”はリンやカリウム、カルシウムを多く含み、「これらの無機成分は麴カビと酵母の増殖を助けて安定した発酵を行なう重要な役割を持っている。」(小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.95(2000.4 柴田書店))そうですよ。
ということは、鳥海山の周辺で酒造りが盛んに行われている理由の一つとして、鳥海山の水がミネラルを多く含む硬水で酒造りに適していることも挙げ得るのかもしれませんね。
ところで、この神泉の水、実はこの場所で湧き出ているわけではございません。
山のほうに水源があって、その水をここまで引いてきているのだとか。
神泉の水の背後を見ると、コンクリート製の樋がつながっていて、それが地中に埋まっていることがわかります。
たまたま出てきていただいた隣家のご主人に話を伺ったところ、この水の水源はここから1km弱ほど山に入ったところにあって、そこにはこれと同じような不動明王が祀ってあるのだとか。
これはぜひとも行ってみようと思い、まずは坂を登ったのでした。
途中には踏切があって、JR貨物へ身売りされたかつての北斗星牽引機(EF510-513)が元気に働いている様子を窺うことができました。
踏切を渡ってすぐ、運命の選択に遭遇。
“水の低きに就くが如し”との孟子の教えに従って、右の道を選択いたしましたよ。
冬ごもりから目覚めたばかりの腹ペコ熊が襲って来そうな山道を、煮ても焼いても食えないキチガイ中年男性が一人静かに進んで行きます。
しばらく行くと、水色の鳥居がありました。
こりゃきっと、夜中に来るととても怖いところでしょうよ
その鳥居の脇には、水源らしい場所が!
そして神泉の水の隣家のご主人のお話のとおり、不動明王が祀ってあるじゃあ~りませんか!
このあと神泉の水へ戻ってこれが水源かどうか確認しようかと思ったのですが、もうそこには誰の姿もございませんでしたとさ。
私としては採水地に到達したという自己満足感でいっぱいのうちに女鹿の集落を後にして、次なる目的地を目指したのでした。
それにしても、雲は切れつつあるものの、風がものすごく強い!
そのせいか、海なんて大荒れ。
わかりづらいかもしれませんが、風力発電機はフル稼働でビュンビュンと回っておりましたよ。
海岸に面した歩道を歩いていたら、突然の通行止。
歩道の老朽化で転落の危険あり!だってさ。
ありゃ!
ゴッソリ転落しとるがね!
しかたがなく陸側の歩道を歩いていると、面白いものを発見!
これさ、野良キャベツだろ!
たくましいな。
こちらはおそらく、野良大根でしょうよ。
崖の上が畑のようでしたから、種が落ちてきたのかな。
そうこうしているうちに、次なる目的地へと到達いたしました。
やってきたのは、釜磯海岸です。
海岸へ降りてまいりました。
波打ち際(右)よりも陸側(左)まで濡れていることがおわかりでしょうか?
その濡れている場所がこちら。
わかりにくいかもしれませんが、ここには水が湧いているのです。
これらなんか、かなりのダダ漏れ状態でしたよ。
その水をすくって舐めてみると、これがぜんぜんしょっぱくないのですよ。
実は、この釜磯海岸には、鳥海山の湧水が湧き出ているのです。
ボコボコと出ている例もあるみたいですが、今回はそれを確認することはかないませんでした。
ところで、この湧水について、文献に以下のような記述がありました。
「鳥海山の湧水で特筆することがある。驚いたことに、吹浦海岸や象潟海岸の深さ五メートルから一〇メートルぐらいの海岸から、砂を巻きあげながら湧水が噴き出ているのである。ミネラルや有機物をたっぷり含んだこの湧水は、海藻やサザエ、アワビ、天然の岩ガキなどを育てていたのだ。近くの漁師は五月中旬頃から夏にかけて、素もぐりで天然の岩ガキを採り、近くの町や都会に出荷している。」(太田威『鳥海山の湧水めぐり』(FRONT PICTORIAL 北の森の恵み(1))p.57(FRONT 13巻11号 p.53-57 2001.8))
山形の夏の味覚といえば庄内地方の岩ガキが有名ですが、それを育てていたのは吹浦やここ釜磯海岸で湧く鳥海山の湧水だったのですね。
あー気が済んだ気が済んだ!
今回の旅で試みようとしていた見聞は、これですべてかないました
あとは、春の味覚を満喫するのみ!
それを目指すのは後のこととして、まずはそろそろ襲ってきた空腹を満たすべく、道の駅へと向かいます。
途中、鳥海山様がそのお姿をチラリ。
月光川にかかる新吹浦橋より。
やってきたのは、道の駅鳥海。
かつて一度訪問しております。
駐車場には、デコトラならぬ“べこトラ”が停車しておりましたよ。
まずは酒集め。
カップ酒二種(杉勇に東北泉)は、いずれも既出です。
300ml瓶はいずれも杉勇で、前回訪問時には敬遠したものでした。
こうして敬遠しておけば、再訪時に入手する楽しみができるわけですよ。
この時点で時刻は午前10時半。
ですが今朝の朝食が午前3時半だったことから腹が減ってしまい、直売所で買ったおにぎり(260円)をいただきました。
道の駅鳥海を後にしてさらに歩くも、鳥海山様のお姿をすべて拝ませていただくことはかないませんでした。
しばらく行くと、大好きな東北泉(合資会社高橋酒造店さん)の蔵がありましたよ。
これ、もしかして井戸?
やはり鳥海山の湧水でしょうか。
こちらは本宅のようでした。
その本宅の脇には、東北泉橋がかかっていましたよ。
さらに歩いて、大物忌神社へとやってまいりました。
この文字は、東郷平八郎が揮毫したのだとか。
大物忌神社は出羽国一之宮。
本殿は鳥海山の山頂にあって、ここ吹浦と蕨岡とに遙拝所があるのだとか。
そしてここ吹浦の神社には、月山神社が合祀されているそうです。
こちらがここ吹浦の拝殿。
裏へ回ると、月山神社(手前)と大物忌神社(奥)とのそれぞれの本殿が並んでいることがわかりました。
女鹿駅から寄り道しながら5時間ほどかけて、吹浦駅(山形県飽海郡遊佐町)へとたどり着きました。
外壁は補修されておりますが、造りは古そうな木造駅舎。
財産標を確認したところ、大正8年製だってさ。
きっと開業時からのものですね。
無人駅で、窓口は潰されて、駅務室の一部はトイレになっておりました。
無人駅にしてはなかなかの清潔なトイレで、快適でしたよ。
この待合室を出て、改札内の雪切り室に設置されていたベンチに座って、近くのスーパー(Aコープ)にて入手したランチパックをビールとともにいただいて昼食といたしました(トイレを正面にしての食事ってのはちょっとねぇ)。
吹浦駅からは、13:37発の羽越本線酒田行普通542Mに乗車。
終点の酒田駅(山形県酒田市)では、14:00発の陸羽西線快速最上川号3132Dに乗りかえ。
快速最上川号は、山形県の母なる川たる最上川の流れを遡って陸羽西線を走っていきます。
快速最上川号を終点の新庄駅まで乗って、16:14発の奥羽本線(山形線)山形行普通電車1444Mに乗りかえ。
この日の最後の乗りかえでした。
あーダメ人間だダメ人間だ。
これ以上乗りかえがないと飲みだすダメ人間だ。
標準軌(1,435mm)の単線を100km/hでかっ飛ばす電車に乗ると、あたしゃ‟山形へ来たなぁ~!”ってっ実感するのですよ。
1444Mに1時間ちょっと乗って、着いたのは山形駅。
山形駅の駅ビルに入っている酒屋さんで、銀嶺月山の無濾過生酒をGET!
ホテルにチェックインしたのち、向かうはもちろん居酒屋伝七さん!
いつものとおり、晩酌コースをお願いしておきました。
まずはエビと、ゆきうるいにあかねほうれんそうをマヨネーズで和えて食べるやつ。
ゆきうるいもあかねほうれんそうも、えぐみが一切なくてとてもあっさりしておりました。
これはふき味噌とクリームチーズを和えたもの(左)を、五穀米のせんべいに乗せていただくのだとか。
ふき味噌の風味とクリームチーズの濃厚さとがよく合っておりました。
でもね、あたしゃこれはせんべいよりも、かぶやキュウリのスライスに乗せていただきたいところでございました。
そしてこれは、塩漬(塩蔵)されたうどの煮物。
これ、ものすごくまいう~!
塩漬にすると、うどの風味が凝縮されるのね!
あたしゃ塩漬ってのは単なる保存方法の一つかと思っていたのですが、これは山菜の味わいを凝縮させるための一技法と言っても過言ではないですね。
これらに合わせたのは、羽前桜川の辛口。
糖類酸味料フル添加なのに、なぜかおいしい不思議なお酒。
でもこの蔵元さん、個人事業主(自然人商人)に他資本が介入して株式会社化し、それにより経営者が交代したみたいでした。
そのせいか、かつてのまろやかさが後退してピリピリが前に出てきてしまっておりましたよ。
キュウリの辛し漬けに、くらげの塩うに和え。
こんなのをたてつづけに出されたらさ、そりゃ飲まないわけにはいかないでしょうよ!
次に選んだお酒は、“洌”。
東光を造る小島総本店さんの山形限定酒だってさ。
純米吟醸でしたが香りはなく、かなりキリッとしておりましたよ。
これは陶板焼き。
加熱前。
加熱後。
このタケノコがよ、どえりゃあことうみゃあもんでだちかんがや!
あく抜きしてあるのによ、香りがすっごいするがね!
(名古屋弁でおいしさを表現してみました。)
お刺身は、まぐろと紋甲イカ。
このわさびはかなり強烈なので、気を付けなければならぬのです。
そして最後は、満を持しての東北泉。
今回は冷たいやつをいただきましたが、燗でもいけると思います。
〆はにらのかきたま汁。
にらってのは生えてきたやつを刈り取っても、しばらくすると再び伸びてくることから複数回収穫することが可能らしいのです。
でもこの汁に入っているにらは成長してから最初に刈ったものとのことで、それ故にとても香り高い一品でした。
これはあくまでも私の感想ですが、居酒屋伝七さんは、私に“安心”と“感動”とを提供してくださるのですよ。
ここに来ればまちがいなし!という“安心”。
そして今回のように、うどと言い、たけのこと言い、そしてにらと言い、その味わいで毎回毎回“感動”させていただけるのです。
これはただ単に伝七さんのお料理の味が私の好みと合っているだけのことかもしれませんが、そうであるが故に、山形へ来たら、あたしゃけっして伝七さんを外すことはできないのですよ。
お腹も心も満たされたところで、山形の夜は更けていったのでした。
★☆★2019年4月7日(日)☆★☆
楽しかった旅も、今日でおしまい。
山形をもっと徘徊したかったのですが、明日からの賃労働に備えるべく、早めに帰ろうと思っておりました。
早朝の山形駅。
山形駅からは、6:30発の奥羽本線(山形線)福島行普通電車420Mに乗車。
この420Mはここ山形駅から板谷峠を越えて福島駅まで達する、唯一の普通電車です。
前の席の御仁。
朝の6時台から粋なことをなさるじゃないか。
420Mに乗って板谷峠を越えたのち、福島駅(福島県福島市)にて東北本線の8:12発新白河行普通電車2132Mに乗りかえ。
新白河駅では、9:55発の黒磯行普通列車4130Dに乗りかえ。
キハ110系2連の架線下DCでした。
黒磯駅で、10:23発の宇都宮行普通電車640Mに乗りかえ。
あーダメ人間だダメ人間だ!
乗りかえ時間が5分しかなかったのにダッシュで改札外へ出て買ってくるアル中ダメ人間だ。
その640Mですが、終点まであと2駅の宝積寺駅(栃木県塩谷郡高根沢町)にて出発抑止!
雀宮駅(栃木県宇都宮市)の付近で沿線火災が発生して宇都宮線がストップし、その影響で宇都宮駅の全部ホームに電車が入線したままになっちゃったんだってさ。
結局、640Mは30分遅れの11:45に終点の宇都宮駅に到着したのでした。
運転は再開されたものの、ダイヤは乱れまくり。
これはひとつ、宇都宮の街を徘徊しつつ平常ダイヤへの回復を待とうと決めましたよ。
当初の予定には無かった徘徊ですからね、地図もなにも用意はしておりません。
ですがそこは勝手知ったる宇都宮!
地図なしで徘徊してやろうじゃあ~りませんか!
徘徊を始めるにあたり、まずは餃子像様に最敬礼。
済生会病院行のバスに乗って、宇都宮駅の北側を目指します。
陽北中学校北口バス停にて下車。
そのバス停の前にあるのが、福田屋百貨店FKD。
ここは栃木県産酒の取扱が豊富なのですが、その中から四季桜の特別本醸造をGET!
宇都宮の街は、ちょうど花盛りでしたよ。
もしやあれは、宇都宮タワーか?
時間がたっぷりあったことから、宇都宮タワーへ登頂することに決めましたよ!
そこで酒を背負った中年男性が、タワーへと通じる坂道を必死のパッチで登っていったのでした。
坂はかなり急でしたが、道端に咲いていた桜がとてもきれいでしたよ。
みなさんお花見しとりゃあすがね。
宇都宮タワーの下へ無事たどりつくことができました。
中年男性料金190円を支払い、エレベータに乗って登っていきます。
展望室から下を見ると、桜がいっぱい!
吉野山のように一目千本とまではいかないものの、かなりきれいでしたよ。
これはタワー南側の風景。
二荒山神社(中央)の社域も、どうやら花盛りのようでした。
アレは上野文具店の看板だな。
上野文具店。
東武宇都宮駅前。
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腹が、減った。(孤独のグルメより)
いつものお店へと急ぐべく、宇都宮タワーを下りて走っていったのでした。
あ!
hanamura様御用達の酒々楽だ。
上野文具店の角を捉えて、
そこを曲がれば、いつもの東武宇都宮駅。
そしてそこにあるのが、いつもお世話になっている三平食堂さん。
あれ?、暖簾が出ていないぞ!
♪ちゃらり~♪
♪鼻から牛~乳~♪(嘉門達夫『鼻から牛乳』より)
4週間前に訪問した際には、いつもどおり何事もなく営業なさっていたのに。
それにしても、“しばらくの間”って、どのくらいかな?
あの野菜サラダと餃子とを再び食べることがかなうべく、一日も早く営業を再開なさることをあたしゃ心の底から祈念いたしますよ。
頭の中は餃子のことしか考えられない状態でしたので、オリオン通りに入ってすぐのこちらのお店(健太餃子の系列店か?)に吸い込まれてしまいましたよ。
“出世セット”なる、ビールと餃子とのセットメニューを選択。
出世しないことが確定したダメ人間の中年男性でも注文させていただくことがかないました。
まずはビールと枝豆とが出てまいりました。
そしてこちらが出世セットの餃子。
左から、肉餃子/しそ餃子/野菜餃子だってさ。
酢とこしょうとに、ラー油をちょっとだけ垂らしていただきます。
ごちそうさまでした。
空腹が満たされたものの三平食堂さんのことが心配で心は満たされないまま、オリオン通りを歩いて宇都宮駅へと戻ったのでした。
ナヌー!
宇都宮パルコ、閉店だってさ!!
宇都宮のおしゃれは、はたしてどうなってしまうのだろうか。
これまでお世話になった感謝の気持ちをこめて、今回もまた清潔なトイレを使わせていただいたのでした。
二荒山神社は、やっぱり花盛りでした。
宇都宮駅へ到着したところ、先ほどまでのダイヤの混乱は何事もなかったようにすっかり回復しておりました。
そこで上野東京ラインのグリーン車に乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒3個(うち再度購入2個)、一合瓶2本、300ml瓶4本の旅でした。
鉄道でのアクセスがしにくい神泉の水と釜磯海岸とですが、念願叶っての訪問でございました。
また、この旅行を開始する前日まで、山形県や秋田県では雪が降るほどの大荒れの天候に見舞われておりました。
それが私が旅行を開始した日から回復し始めて、今回は雨の被害を一切受けることなく徘徊することができましたよ。
雨が降らないと、歩いていても本当に楽しいね。
こうして、ワタクシの今年の春は、終わりを告げたのでした。
僕は東京→岡山をひかりで行きましたがビールロング缶1本で我慢しました(^^)
by ma2ma2 (2019-04-12 21:48)
ma2ma2さん、あたしゃその区間だったら、車内販売を3回は利用してしまうと思います。
by skekhtehuacso (2019-04-12 22:22)
こんにちは。
お疲れ様でした。充実したすごい旅ですね。
湧き出る水は奥が深そうです。
神泉の水?水源?心細くなる風景?源泉確認もすごい執念?
鳥海山の湧水の恩恵は、お酒だけではない感じですね。
PS.「類」抜けてましたね。失礼しました!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-04-12 22:50)
なーんだ、秋田と山形県でしたか。
桜は宇都宮だったんでしたのね。
by エクスプロイダー (2019-04-12 23:10)
あの水のおかげで・・・
酒もそうですが・・・
岩牡蛎が美味いんですよね~(o^^o)
いつも車なんで、セットでいただけないのが・・・(T_T)
by やなぼー (2019-04-13 05:41)
酒々楽・・・ああ、なにもかも懐かしい。
ヴぇ?宇都宮パルコ?えぇー!?私は、パルコカード作ったばっかだよ!三平食堂???大丈夫か?宇都宮! 私事で恐縮ですが、今月末か来月に検診の為、我が人生〝何度目か"の断酒中です。献血結果は大変良好!などというツマラナイ爺に成り下がってしまった。
by hanamura (2019-04-13 06:22)
うわー、めっちゃ大作ですね!
またゆっくり拝読に参ります。
「道の駅鳥海」は私たちも立ち寄りましたよー\(^o^)/
by よしころん (2019-04-13 07:33)
朝7時で最終列車とは@@;)
一日二本だけというのも凄いなぁ
野良キャベツと野良大根に驚きです
by さる1号 (2019-04-13 08:08)
うつくしの水で、よいお酒が生まれるのですね♪
by のらん (2019-04-13 11:24)
その土地の旬を頂きながら、好天で言う事無しの酒集めでしたね。
by タンタン (2019-04-14 06:18)
水ってすべての文化の根底にある気がするので、そこから探求していくといろんなものが見えてきますよね。
列車旅のお供にお酒、なんの問題もないかと。いい旅をなさいましたね。
by あおき (2019-04-14 09:18)
Boss365さん、ただあたしゃ類氏よりも、太田和彦さんのほうが心惹かれんですけれどね。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:44)
エクスプロイダーさん、薄口コメントどうも。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:45)
やなぼーさん、庄内地方特産の岩ガキも、東北泉も杉勇も、みな鳥海山様の恵みを受けた産物だったのでした。
あの岩ガキは最高ですよね!
マガキとはぜんぜんちがう、臭みがまったくなくてクリーミー!
神泉の水の二段目でも、採ってきた岩ガキを冷やすことがあるみたいですよ。
あー、また夏に山形へ行きたくなってきちゃったぜ!
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:48)
hanamuraさん、中年以降は、お互いに一病息災でいこうじゃあ~りませんか!
宇都宮へ里帰りして、再び酒々楽でたのしいひとときを過ごされてみてはいかがでしょうか。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:51)
よしころんさん、お気軽かつテキトーにお読みいただいて、ときどき鼻でクスリと笑ってやってくださいな。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:52)
さる1号さん、女鹿駅の需要は酒田への通学通院だけで、秋田方面へのそれは皆無なのでしょう。
野良キャベツ、よくぞここまで育ったものですよね。
ここまで育つまでは雪に埋まったり日本海の強風にさらされたりして大変だったろうに。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:55)
のらんさん、鳥海山様の恵みのおかげで、おいしいお酒をいただいたり、おいしい岩ガキをいただけたり、さらにはおいしい山菜を恵んでいただいたりしているのです。
私にとっては、鳥海山さまさまでございますよ。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:56)
タンタンさん、旬を求めるためにはその時季を狙って出かけていけばいいだけですけれど、雨はどうすることもできませんからね。
今回は本当にラッキーでしたよ。
降るとふらないとでは、徘徊しているときの楽しさがぜんぜんちがいますからね。
by skekhtehuacso (2019-04-14 20:58)
あおき様、“水文化”という言葉がございますが、まさにその具体例がこの鳥海山にあったと思います。
飲み鉄はねぇ、ついついやっちまうんですわ。
by skekhtehuacso (2019-04-14 21:00)
キター!とんぶり!(食べたい)
私も、短冊の方が好き^^
男鹿焼きそば、味を想像するに、ぜったい美味い!
by caveruna (2019-04-15 12:56)
焼きそばに800円は高っ
・・・と思ってしまうのですが、
男鹿焼きそばはその価値がありそうな
具材とお味のようですね。
ミズダコがうまそう!(^^)
女鹿の神泉の水、升が分けられた構造を
どこかで似たようなものを見た気がする…と思ったら、
郡上八幡の宗祇水がそうでしたが、
あちらは三段でした。
6段の升は見ごたえあって面白いですね(・∀・)
by あおたけ (2019-04-15 21:19)
caverunaさん、とんぶりに合わせる長芋はやっぱり短冊のほうがシャキプチでおいしいですよね。
男鹿焼きそば、はじめていただきましたが、しょっつるの香ばしさがとてもいい感じで、芋焼酎がすすんでしまいました。
by skekhtehuacso (2019-04-15 21:35)
あおたけさん、駅ビルに入っていて改装したてのお店でしたので、きっと家賃やら改装費やらの回収分が入っていたのかも。
でもおいしかったのでOKです。
郡上八幡の宗祇水は知らなかったのですが、見てみたいものです。
というか、越美南線で酒集めってのも、いつかやってやろうと目論んでおりまっせ。
by skekhtehuacso (2019-04-15 21:39)