【お酒】88.山丹正宗 バリィさんカップ [38.愛媛県の酒]
株式会社八木酒造部
愛媛県今治市旭町3-3-8
内容量/180ml
アルコール分/14度
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
(以上、カップの印刷事項より転記)
今治市のゆるキャラである“バリィさん”をその名にいただくお酒です。
地域のゆるキャラの名を背負うわけですから、これでおいしくなかったら、一蔵元だけの問題では済まされません。
はたして蔵元さんは、そのくらいの覚悟をもって商品化されているのでしょうか。
きっとおいしいお酒が入っているものと予想して、今日もぬる燗でいただきます。
アルコールのつんとくるような香りはしません。
酸味が強めです。
刺激はありませんが、ちょっとすっぱい味がします。
それがお酒の味を引き締めています。
うまみはひかえめであるものの、けっこうはっきりしています。
醸し出された、酒臭い(←褒め言葉です)うまみです。
甘みはほとんど感じないくらいです。
強めの酸味によって仕上げられた、やや淡麗で辛口のお酒でした。
もう少し酸味を抑えてあれば、うまみがもっと際立ってよかったのではないかと思います。
このところ、酸味の強い普通酒に当たることがよくあります。
最近読んだ文献には「総破精麹の問題点としては、(中略)タンパク質も核酸もビタミンも各種の代謝産物も皆多くなるということですね。ですから、総破精麹では酸の出方が多くなるし、酒の味が濃く、くどくなりがちだ、ということです。」という記述がありました(※1)。
一般に、吟醸酒を造るときに使う麹は、突き破精型の麹(お米の内部へ突き進んでいく麹)がよく、総破精型の麹(お米の表面にびっしりと生える麹)ではダメだと言われているようです。
理由はいくつかあるようですが、その一つに、上記文献で示されているとおり「酸の出方が多くなる」ということがあるようです。
もっとも、総破精型の麹は「糖化力が強い」ので、「普通酒には総破精型の麹が使われる」ようです(※2)。
ということは、私がいただいた酸味の強い普通酒は、総破精型の麹を使用して酸が出たことで、酸味が強くなったものだったのかもしれません。
普通酒であっても、酸味がなくて淡麗なものもあったり、まろやかな味わいのものや、甘みが豊かなものもありました。
ですから、たとえ総破精型の麹を使っても、きちんと管理して造れば酸味の出過ぎを防ぐことはできると思います。
(※1)大内弘造『なるほど!吟醸酒造り-杜氏さんと話す』p.25(2000.10 技報堂出版)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.127(2000.4 柴田書店)
あ!バリィさん・・・お酒にまでなって・・・
人気ですね!^^
by hatumi30331 (2013-12-04 23:32)
hatumi30331さん、コメントありがとうございます。
バリィさんの名前をいただいているお酒なのですから、もっとていねいに造ってもらいたいと思いました。
by skekhtehuacso (2013-12-04 23:35)
おはようございます!
キャラカップ 目立ちますね☆
足止め効果はあるんでしょうね(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2013-12-05 05:23)
週末「若盛・初しぼりの会」に参加予定です。出来たてしぼりたて純米吟醸原酒生酒が飲めるそうです。初めての体験なので、楽しみです。小山市の西堀酒造さんです。
by hanamura (2013-12-05 06:57)
カップを見ただけで買いたくなりました☆
でもskekhtehuacsoさん的には
「オススメ ♪」 なお酒ではなさそうですね。
残念(ーー;)
by あとりえSAKANA (2013-12-05 19:02)
ちゅんちゅんちゅんさん、コメントありがとうございます。
まさにそれを狙っているのだと思います。
でも、おいしくなければリピーターを獲得することはできません。
こういうお酒でとびきりおいしいやつを作れば、宣伝効果は絶大だと思うのですが。
by skekhtehuacso (2013-12-05 23:05)
hanamuraさん、情報提供ありがとうございます(銀杏の件も!)
若盛の件、マジっすか!
日本酒カレンダーにはありませんでしたよね。
若盛さんのWebsiteにもないですね。
もしかして、コネがないと入れないってやつですか?
by skekhtehuacso (2013-12-05 23:09)