【お酒】272.上撰醉心カップ [34.広島県の酒]
株式会社醉心山根本店
広島県三原市東町1-5-58
アルコール分14.0度以上15.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
このカップ酒のラベルには「横山大観愛飲の酒」と書いてあります。
醉心山根本店さんと横山大観との関係について、ある文献では以下のように紹介しています。
「大観とのつながりが深かったのは、先々代の薫社長。ある席で大観と一緒になり、酒づくりの苦心の話をしたところ「それじゃあ、絵に取り組むのも酒に取り組むのも同じ芸術じゃないか」と大観が漏らした。感じるものがあった薫社長は、そこで一生の飲み分を約束した。酒は切らさぬように、四斗樽で糸崎から荷出ししていたという。」(※1)
横山大観は醉心をたった一度ほめただけで、タダ酒を一生飲めることになったのです。
なんてうらやましいことやら。
しかし、横山大観は、本当にタダで酒をもらっていたわけではないようです。
蔵元さんのWebsiteによれば、「一生の飲み分を約束して以来、大観は醉心に毎年一枚ずつ作品を寄贈してくださり、それが集まって「大観記念館」ができあがりました。」と紹介しています。
そうか、その手があったか!。
あーあ、私も芸術家になっておけばよかった!!。
子どものころから絵の教室に通って練習しておけばよかった!!!。
(この程度のレベルじゃ、いくら練習しても到底ムリだな。)
また、ラベルの裏側にも、大観との関係についての記述がありました。
それによれば「(大観は醉心を)一日二升三合食事代わりに飲まれ、九〇の齢を全うされました。健康に益する酒と言えます。」とのこと。
そうでしょうそうでしょう。
酒は健康に益するのですよ!。
飲まなきゃやってらんねぇんですよ~!!。
浦辺粂子ですよ~!!!
申し訳ございません。
今回は、横山大観のことがあまりにもうらやましくて、いささか取り乱しておりましたことを深くお詫び申し上げます。
心の平静を取り戻したところで、横山大観愛飲のお酒を、今日もぬる燗でいただきます。
一口いただくと、弱い甘みをほんのりと感じます。
決してクドくはなくて、自然な甘みです。
酸味は弱めですが、しっかりしています。
ほんのわずかにピリッとして、お酒の味を引き締めています。
うまみはかなり淡めです。
そのせいか、酒臭さは感じません。
ほんのりと感じる甘みと、弱めだがしっかりした酸味との、淡麗でやや甘辛口のお酒でした。
酸味は感じるものの、全体的に淡い味わいなので、飲みやすいと思います。
(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.119(1995.2 中国新聞社)
こんにちは!
芸術とお酒、
どちらもヒトを酔わせてくれますね✿
大観ゆかりのお酒があったんですね~
初めて知りました☆
by ちゅんちゅんちゅん (2014-07-06 15:27)
ちゅんちゅんちゅんさん、醉心にしてみれば、絵ももらえて、しかも横山大観亡き後もこうして大観を宣伝に使えるわけですから、タダで酒を提供したモトは十分にとっていると思います。
by skekhtehuacso (2014-07-06 21:25)