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【お酒】1745.於茂多加男山 本醸造 180ml [04.宮城県の酒]

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阿部勘酒造株式会社
宮城県塩竃市西町3番9号

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度
精米歩合68%
内容量 180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




塩竃市の中心地。
鹽竈神社の南隣に蔵を構える阿部勘酒造さん。
なんでも「享保初年(1716年:ブログ筆者追記)、伊達家の命により奥州一宮・塩竃神社の神酒御用酒屋として創業。」(※1)したのだとか。
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仙台駅の売店にて入手したこのお酒の銘は、
“於茂多加男山(おもたかおとこやま)”
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”男山”はともかく、”於茂多加”については、その由来を明確に紹介している記述に出会うことはかないませんでした。

ですが瓶に描かれているこの紋所。
これは“沢瀉紋(おもだかもん)”といって、植物のオモダカを図案化したものなのだとか。
“於茂多加”は、きっとこれに由来するのでしょうね。
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ところで、阿部勘酒造さんのお酒の味わいについて、文献に以下のような記述がありました。
宮城の酒質傾向である淡麗辛口の中でも、しっかりとうま味を感じられる酒が多い。「柔らかすぎず、肉料理にも負けない力強さがある」とは、仙台市青葉区の居酒屋「Mori(森)」の評。」(※2)

今日いただくこのお酒は本醸造ですが、果たして上記のような淡麗辛口ながらもしっかりとうま味を感じられて、力強さのある味わいなのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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うまみはたしかに淡めですが、淡めなりによくわかります。
米のうまみは弱めですが、弱めながらに幅があって、舌の上にふんわりと乗っかる感じがします。
苦みが少しあって、鋭さも少し感じます。
熟成感はないですね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めですが、鋭さがあることがわかります。
一方でスースー感はややはっきりしており、それにちょいピリです。

甘みはやっぱりひかえめです。
かなり弱めですが、弱めなりに厚みがあることがわかります。


淡麗ちょい苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに淡麗でしたが、淡麗なりにうまみが効いていて、飲み応えを感じました。
苦みがありましたが突出することなく、むしろそれがちょいスーやちょいピリとともに味わいを引き締めているように感じました。

これは食中酒、すなわち酒の味を楽しむというよりも、料理の味を引き立てるお酒でしょう。
上記にあったとおり、たしかに「柔らかすぎず、肉料理にも負けない力強さ」(※2)があると思いますよ。

(※1)『みやぎ地酒の旅』p.96(2000.3 河北新報社)
(※2)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.73(2009.4 エーシークリエイティヴ)
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あ~酒臭かった! 35

酒くさコメント 4

viviane

阿部勘、好きです^^ 阿部勘の向かい側が佐浦酒造です♪
by viviane (2020-02-06 16:40) 

skekhtehuacso

vivianeさん、浦霞も塩竃ですが、それほど近いとは知りませんでした。
by skekhtehuacso (2020-02-06 21:26) 

エクスプロイダー

塩竈市の近くに住んでるので、塩竃の酒屋に買いに行くときに前を通りますね。
阿部勘の酒は美味いです。
by エクスプロイダー (2020-02-06 21:51) 

skekhtehuacso

エクスプロイダー さん、お近くでしたか。
by skekhtehuacso (2020-02-08 20:26) 

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