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【お酒】1692.金泉 カップ [21.岐阜県の酒]

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発売元 上田酒店
郡上市八幡町本町846-3
(ラベルより転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16度未満
180ml詰
(フタより転記)




郡上八幡の街中にお店を構える上田酒店さん。
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そこで入手したこの“金泉”なるカップ酒には、発売元は表示されていたものの、製造元は示されておりませんでした。
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上田酒店さんで伺ったところでは、なんでも郡上の水を使って、平和錦酒造さん(岐阜県川辺町)が造ったお酒なのだとか。
その平和錦酒造さんのお酒は、かつて普通酒の“ありがとう 感謝してま酒 180ml”をいただいております。

原材料名とアルコール度数とは、汎用と思われるフタの記載に従いました。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
画一的な風味のようにも思いますが、酒臭さがじんわりと効いており、さらに熟成感もかすかに感じます。
苦みがちょっとあって、弱めながらに鋭さを感じます。
キレはとてもよく、透明感がバッチリでした。

酸味はややはっきりです。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。
スースー感はとてもはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
厚みやクドさは感じないものの、少しべとつきます。


やや淡麗でちょい苦スースーやや甘口のお酒でした。
透明感がバッチリで結構スースーだったことから、アル添が多めではないかと推察いたします。
また味わいの画一感は否めなかったものの、酒臭さや熟成感も弱めながらに存在していてうまみに幅を一応感じました。

面白いね。




☆★【予告】☆★


先週末は、出かけておりました。

国道6号線を走るバスの車窓から、忌々しい現場を遠目に眺めたり、
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せり鍋とおむすびとの“おふるまい”を頂戴しちゃったり、
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死ぬ前にさばきを受けておきたかったのにかなわなかったり、
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そして病気はすっかり治癒したのでした。
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この報告は、今週末にさせていただく予定です。

【お酒】1690.母情 にごり酒 原酒 白にごり 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上市大和町徳永164

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 18度以上19度未満
180ml
(以上、ラベルより転記)




一昨日の母情 金印 奥美濃カップ、そして昨日の母情 上撰 奥美濃カップに引き続き、今日も平野醸造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、“白にごり”なる原酒でした。
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ですが残念ながら、糖類添加の三増酒でした。
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三増酒のにごり酒ですからね、さぞや甘いのであろうと予想しつついただいてみたいと思います。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

滓の量は范文雀、じゃなくて半分弱でした。
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お酒の色は、
これじゃわかりにくいか。
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かすかに象牙色がかっておりました。
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滓のざらつきはほとんどないですね。
原酒ですが、アルコールの香りは立っていないみたいです。

うまみはもちろん濃いめです。
米のうまみがはっきりですが、にごり酒にしてはさらっとしています。
三増酒らしいクドさや画一的な風味は感じませんよ。
苦みが少しあって、弱めですが重さを感じます。
キレは、にごり酒にしてはよいと思います。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで鋭さを感じますが、酸味自体に爽やかさもありますね。
原酒ですが、スースー感がないのみならず、ピリピリ感もありませんよ。

甘みは、意外にもややひかえめですぞこれは!
べとついた感じもなく、クドさもありません。


濃醇爽快ちょい苦旨口のおいしいにごり酒でした。
酸味が爽やかで味わいに重さやクドさがなく、にごり酒にしてはさらっとしておりました。
また、原酒なのにアルコールの香りが立っておらず、また三増酒なのに甘みがひかえめでした。
一方でちょい苦でしたが、それがいい感じに引き締めておりました。

糖添三増酒のにごり酒にしてはなかなかいけるのではないでしょうか。

【お酒】1689.母情 上撰 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上市大和町徳永164

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




昨日いただいた母情 金印 奥美濃カップに引き続き、今日も平野醸造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、上撰の小印が付された普通酒でした。
ということは、かつての級別制度下における一級酒相当のお酒でしょうか?
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しかし残念ながら、この上撰も糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料が添加されている旨の表示はありませんでした。
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カップのデザインは、金印と同じでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、金印よりもやや薄めかな?
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うまみはやや濃いめです。
画一的な風味もかすかに感じるものの、米の風味が前に出てきていてじんわりと感じました。
金印と同様に香ばしさがありますが、こちらの方が穏やかです。
金印で感じた渋みはなく、苦みもありません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは弱めで、鋭さがありません。
スースー感はかすかです。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
ですが、べとついた感じはしませんね。


やや濃醇で旨甘口のお酒でした。
風味に三増酒っぽいものがありましたが、金印ほどのしつこさはありませんでした。
それでいて、米のうまみもわかりました。
やはり甘めでしたが、べとついた感じはしませんでした。

金印よりも、上撰のほうが飲みやすいと思いましたとさ。

【お酒】1688.母情 金印 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上郡大和町徳永164

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




“飛山濃水”という言葉で形容される岐阜県の地勢。
その“濃水”のほう、すなわち木曽川・長良川・揖斐川によってもたらされる水の恵みが豊かな美濃地方。
今日はその美濃地方の最北端に位置する郡上市に蔵を置く平野醸造さんの“母情”をいただきます。
(郡上郡大和町は、平成の合併で郡上市に編入されているみたいです。)
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“金印(きんじるし)”の小印が付けられておりました。
かつての級別制度下における二級酒相当でしょうか?
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カップには、郡上踊りがデザインされておりました。
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そんな“慕情”ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料の表示はありませんでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は淡い金色で、透明感がありました。
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ああ、なるほどな。

上立ち香がかすかにありますね。
甘い香りです。

うまみはやや濃いめです。
あくまでも私の感想ですが、クドさというか、画一的な風味をちょっと感じますよ。
渋みがあってはっきりしており、鋭さも少し感じます。
また、妙な香ばしさも少し感じますよ。
キレはそれほどでもないみたいですが、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
べとつきますね。


やや濃醇で渋ちょいスー甘口のお酒でした。
酸味料は使用されていないはずですが、あたかもそれを用いたお酒のような風味を、私は感じました。
それに渋みや甘みのべとつきが、私にはしつこく感じました。
それでも飲めたのは、アル添が効いていて酒質を和らげてくれていたからでしょうか?

それにこれも私の感想ですが、なんか今日は回りが速いわ。

【お酒】1671.明智天海 純米酒 300ml [21.岐阜県の酒]

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林酒造株式会社
岐阜県可児市羽崎1418

原材料名|米(国産米) 米麹(国産米使用)
アルコール度 15度
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




林酒造さんのお酒は、かつて明智光秀 本醸造 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は、その本醸造とセットで販売されていた純米酒でした。
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“明智天海”という酒銘について、ラベルに解説がございました。
ロマンチシズムだねぇ~!
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、重めの香りが立ってまいりました。

うまみは意外にもやや淡めです。
ですが、最初に重さとともに、香ばしいような独特の風味が来ます。
米のうまみも感じますが、弱めです。
苦みも少しはっきりしています。
熟瀬感はないみたいです。
純米酒ですがキレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
ただ、アル添酒みたいなスースー感が少しあって、しかもちょいピリです。

甘みはひかえめです。
かなり弱めでしょう。


やや淡麗でちょい重ちょい苦ちょいスーちょいピリ辛口のお酒でした。
飲む前から予想はしておりましたが、本醸造と同じような重さやクセ、苦みがありました。
しかし、こちらの方が淡いせいか、本醸造よりも軽めに感じました。
それでも私としては、飲みにくさを感じてしまいました。




このお酒に合わせるために考えたおつまみはこちら。

豚ロース肉。
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細切りにして、塩コショウで下味をつけておきます。
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合わせた野菜はこちら。
これらもすべて細切りにします。
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調味料は、愛知県の赤味噌。
赤味噌の深みで、お酒の重さやクセに対抗しようという算段です。
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肉野菜炒め(赤味噌味)の出来上がり。
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これはまちがいない!
お酒の重さやクセと渡り合えるおつまみでございましたとさ。
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【お酒】1668.飛騨蓬莱 蔵元の隠し酒 吟醸酒 アルミ缶 [21.岐阜県の酒]

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有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7

原料米:岐阜県産ひだほまれ使用
アルコール分:15度
精米歩合:55%
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量:180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)




渡辺酒造店さんのお酒は、かつて飛騨のどぶ カップ蓬莱 上撰 カップとをいただいております。
いずれも飛騨ではなくて思いがけない場所で出会って入手したものでしたが、今日いただくこのアルミ缶も東京都内を徘徊していた際に府中駅の地下にあったスーパーで見つけたものでした。

今日いただくこのお酒は、“岐阜県産ひだほまれ”を用いたというアル添吟醸酒でした。
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“とっておきの辛口”なんだってさ。
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吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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上立ち香、鼻を近づけるとかすかにわかります。
口に含むと、フルーティーな香りが弱めながらにふんわりと感じます。

うまみは濃くはないですね。
米のうまみは広がらず、舌の上をピンと突いてくるみたいです。
熟成感が弱めながらにあって、穏やかで角を感じません。
苦みや雑味はなく、キレがよくて透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感がかすかにあって、ピリピリ感も然りです。

甘みはややひかえめ、いや、ややはっきりだなこりゃ。
弱めで、べとつきはゼロでさらっとしておりますが、甘み自体に厚みを感じます。


ちょい枯ちょいすっぱちょいさらり旨口のおいしいお酒でした。
香りはありましたが弱めで、食事の邪魔をしない程度でした。
“とっておきの辛口”と銘打たれておりましたが、私といたしましては甘みを弱めながらにはっきりと感じました。
米のうまみや酸味が鋭くてキリッと引き締まっていたことから、それ故に“とっておきの辛口”なのかもしれません。
一方で、うまみの要素がはっきりしているのに雑味が一切なく、キレよく仕上がっているところが、吟醸酒、すなわち「吟味して製造した清酒」(※1)たる所以でしょうか?


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1

【お酒】1667.御代櫻 冷酒 300ml [21.岐阜県の酒]

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御代桜醸造株式会社
岐阜県美濃加茂市大田本町3-2-9

アルコール分14度
原材料名/米・米こうじ 醸造アルコール
国産米100%使用
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




御代桜醸造さんのお酒は、このブログの草創期に御代櫻のパンダカップと、純米パンダカップとをいただいております。
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こちらひさびさの御代櫻は、“冷酒”と銘打たれた普通酒でした。
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冷酒とのことですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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フレッシュな風味が少しあることがわかります。
フルーティーさもかすかに感じるかも。

うまみは淡めです。
それでも米のうまみをふんわりと感じます。
それとともに、酒臭さというか、独特の重い風味もちょっと感じます。
苦みもちょっとあって、これも弱めながらなに重さを感じます。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
べとついた感じはなく、幅もそれほどないものの、じんわりと感じる甘みです。


爽快淡麗ちょい重ちょい苦ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
爽やか風味に淡麗でキレのよい舌ざわりが相俟って、口当たりはさっぱりしておりました。
一方で米のうまみをふんわりと感じるとともに、独特の重み、そしてわずかな苦みと酸味とが味を引き締めているようでした。
この重み・苦み・酸味があることでけっして飲みやすくはない味わいだと思いますが、私としてはそれ故に食事と合うおいしさを感じた次第でした。



今日のつまみはこちら。

うなぎ蒲焼の代わりにさんまの蒲焼缶を使った、うざくならぬ“さんざく”。
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冷蔵庫の残り物(茄子・椎茸・油揚)の味噌煮。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1663.ありがとう 感謝してま酒 180ml [21.岐阜県の酒]

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平和錦酒造株式会社
岐阜県加茂郡川辺町下麻生2121

原材料名 米・米こうじ(国産)醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日に引き続き、今日も道の駅可児ッテにて入手したお酒をいただきます。

“ありがと 感謝してま酒”なんてダジャレのような名前ですが、どうやらプレゼント用として企画された商品のようですね。
と察したのも、袋に包みリボンを結んで販売されていたものですから。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは淡めですが、しっかりしています。
米のうまみが淡めなりにふんわりと舌の上に乗っかります。
酒臭さ(ほめ言葉です)はごくわずかで、熟成感はありません。
苦みや雑味はなく、キレもよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
それにちょいスーで、ちょいピリです。

甘みはややひかえめです。
かなりさらっとしていて弱めですが、それでも幅のある甘みを感じます。
でも、酸味に負けていますね。


淡麗すっぱちょいスーちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
淡めなりにうまみが効いていて、飲み応えを感じました。
酸味に鋭さを感じましたが、食事と合わせるにはいい塩梅でした。
ちょいスーちょいピリから察するにアル添多めかと思いましたが、それでも透明感や薄っぺらさは感じませんでした。

これは完全に食中酒ですね。
濃い味の料理や、脂っぽい食べ物に合うと思いました。

【お酒】1662.花美蔵 純米 300ml [21.岐阜県の酒]

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白扇酒造株式会社+Y1
岐阜県加茂郡川辺町中川辺28番地

低温貯蔵酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
アルコール分 14度以上15度未満
精米歩合 65%
保存方法 10度以下で保存
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、道の駅可児ッテ(岐阜県可児市)にて入手したお酒をいただきます。
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生酒ではないものの、“低温貯蔵酒”だってさ。
しかも“保存方法”が要冷蔵ではなくて、“10度以下で保存”なんだとよ。
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あたしゃこれらの表示を完全に見落としておりましたので、今朝急遽冷蔵庫へ放り込んでおきました。
それ故、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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香りはないですね。
でも、フレッシュな風味をちょっと感じます。

うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみが舌の上にピンと乗っかってくるようです。
吟醸酒でありがちな苦みをわずかに感じますが、雑味はありません。
純米ですが、キレがよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
それに、酸味自体に深みを少し感じますよ。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みは、ややはっきりでしょうか。
甘み自体に厚みを感じますが、べとついた感じやクドさはまったくありません。


やや淡麗でちょい爽快ちょいすっぱちょい深旨口のおいしいお酒でした。
フレッシュさを感じましたが、しつこくなくてちょうどよい感じでした。
やや淡めでしたが、米のうまみしっかりで、しかも酸味自体に深みを感じたことから、飲み応えがありました。
吟醸酒みたいな苦みがわずかにあったもののの、それも味の内でしょう。
雑味は一切感じませんでした。

これ、かなりうまいんじゃないの!
しっかりしているのにスイスイと行けてしまいましたよ。
“岐阜県に花美蔵あり!”
あたしゃ今後、そう声高に叫びたいと思いますよ。

燗でも試してみようかと思っておりましたが、無理でした。
だって、あっちゅう間だったんだも~ん。
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今日のおつまみ。

焼かなすの甘味噌かけ。
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大根のそぼろ煮。
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しょうゆの代わりに辛口の郡上みそで味をつけてみたところ、深みがあるのにキリッとしたおいしい味になりましたとさ。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1654.明智光秀 本醸造 300ml [21.岐阜県の酒]

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林酒造株式会社
岐阜県可児市羽崎1418

原材料名|米(国産米) 米麹(国産米使用) 醸造アルコール
アルコール度 15度
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)





 現在の岐阜県可児郡可児町(1982年より市制化:ブログ筆者追記)に長山と呼ばれれている高台があるが、明智一族のいた明智城はこの長山の中ほどにあった。
『明智軍記』は<土岐美濃守成頼の子頼兼が応永元年(一三九四)に築城した>と記しているが、成頼の子で明智郷に住み明智姓を名のった頼基(頼兼の兄)が鎌倉時代の末期に築城したのではないかともいわれる。
『濃飛両国通史』によると、弘治二年(一五五六)九月、斎藤道三の子義竜に攻められて落城、城主の明智光安入道は自刃、一族は離散したという。」(※1)

そんな明智一族ゆかりの地である岐阜県可児市に蔵を置くのが、林酒造さん。
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今日はその林酒造さんが世に送りだした“明智天海・光秀”のセット商品から、本醸造の“明智光秀”をいただいてみることにいたしましたよ。
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明智一族で名代と言えばやはり明智光秀。
ラベルには、先ほど紹介した明智城が明智光秀の生誕地であると紹介されておりましたよ。
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でもね、水を差すようで恐縮ではございますが、「また、ここが明智光秀の生地だとする説もあるが、それを裏づける確かな資料はない。」(※2)んだってさ。


野暮なことを言うのはこのくらいにしておいて、いただいてみましょう。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃くはないですが、どっしりとしていますね。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、クセのような重い風味も感じます。
米のうまみがその後にかすかに感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
キレはとてもよく、スッと引いて透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで、これも鋭さを少し感じます。
スースー感も少しあって、かつちょいピリです。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、弱めです。


ちょい苦ちょい重ちょいスーちょいピリ軽やや辛口のお酒でした。
味わいはしっかりしていて重めですが、キレがよくて後味には軽さを感じました。
これはもしかしたらアル添の効果でしょうか?
それでも苦みやちょいピリを感じたことから、飲みやすくはないと思いました。

これはもしかしたら、明智光秀の性格そのものを表現しているのではないでしょうか?
落城の憂き目に遭いながらも信長の下で再起を果たした才覚と頭のキレのよさ。
そして、それでも信念を曲げることなく信長に刃向かった信念の頑固さ。

考え過ぎか。
でも、お酒の味はともかく、そんな明智光秀、あたしゃ好きだな。
なにせ判官贔屓なものですから。






きょうのおつまみ。

出汁巻き卵(ねぎ入り)。
巻き方が雑だったな。
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豚ロース肉の甘辛炒め。
これは合いました。
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ごちそうさまでした。

(※1)早乙女貢『明智光秀 物語と史蹟をたずねて』p.16-17(1996.2 成美文庫M-35)
(※2)(※1)p.17
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