【お酒】35.花春 会津印 ハナハルカップ【補足あり】 [07.福島県の酒]
花春酒造株式会社
福島県会津若松市神指町中四合小見前24番地の1
アルコール分/15度以上16度未満
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
ハナハルカップは、紙カップ入りのもののほうをよく見かけます。
このグラス入りのものは、冷蔵庫で冷やして売られていました。
紙は表面に水滴が付着すると弱くなる可能性があるので、冷やして販売するにはグラス入りを使用するのでしょうか。これはあくまでも推測です。
花春酒造さんは、液化仕込みの一種である"姫飯造り”を取り入れていることを公表しています(※1)。
(【補足】液化仕込みについては、この記事を公開したあとでこちらで触れましたので、ご参照下さい。)
通常のお酒造りでは、お米を蒸して使用するのですが、姫飯造りでは米をお粥状に煮て液化したものを使用します。
こうすることで、「原料米の利用効率が高くなり、もろみタンクの温度管理がしやすくなる」とのこと(※2)。
しかし、花春酒造さんでは、「タンクの中で攪拌しながら序々(原文ママ)に米の表面を溶かして、やさしく煮る方法」を採用したり、自社精米機で高精白した米を使用し、液化するのは掛米だけで麹米は液化しなかったりと、「品質の良さ」を考えた工夫をしているようです(※3)。
大手蔵でさえ、液化仕込みを取り入れていることを公表しているところは少ないと思います。
花春酒造さんでは、福島県の鑑評会で姫飯造りの酒を入賞させているようですので(※1)、よほど自信があるのでしょう。
消費者からすれば、どういう作り方をしているのか教えてくれるのはありがたいことだと思います。
そんな姫飯造りで造ったと思われるお酒を、今日もぬる燗でいただきます。
アルコールの香りとともに、苦味のようなものを感じます。
この苦味は、酸味由来のものでしょうか。
うまみと甘みも感じますが、苦味に負けています。
紙カップのほうを冷や(常温)でいただいたときは、苦味は感じませんでした。
それに、もっとうまみと甘みがあったような気がします。
冷やして売られていたわけですから、いただくときも冷やしていただくべきだったのかもしれません。
たしかに、燗が冷めると苦味が消えて、うまみと甘みが目立ってきました。
しかし、このお酒のうまみと甘みは、いささか凡庸のような気がします。
もっと深みというか、厚みというか、そういうものがほしいと思いました。
(※1)酒蔵探訪 13 【2006年5月】(福島県南酒販株式会社Website)
(※2)石原信一『会津地酒紀行』p.183(2004.7 歴史春秋出版)
(※3)同p.184~185
ご訪問とナイス、ありがとうございます。
おいしそうな日本酒~~
by green_blue_sky (2013-10-06 23:29)
会津もいいですね。
by ねじまき鳥 (2013-10-06 23:39)
green_blue_skyさん、ねじまき鳥さん、コメントありがとうございます。
会津には、おいしいお酒がたくさんあります。
会津の居酒屋さんに行けば、おいしいお酒をいただくことができますよ。
by skekhtehuacso (2013-10-07 00:12)
PS
五重塔は法華経寺です。ここの猫たちが私のブログの主役です^_^;
by green_blue_sky (2013-10-08 06:26)