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【お酒】209.福美人 広島上撰 純米酒 300ml [34.広島県の酒]

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福美人酒造株式会社
広島県東広島市西条本町6番21号

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分/15度以上16度未満
精米歩合/70%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)


広島の酒都、西条にある蔵元さんのお酒です。


福美人酒造さんは、全国ではじめて法人として創業した酒造会社なのだそうです。
ということは、福美人酒造さんができるまでは、蔵元さんはみな、最初は法人格を取得していない個人から出発したということになりますね。

この点については、ある文献では「大正七年、西日本各地の蔵元が出資し、酒造業としては、全国で初めて法人組織で創業した酒造会社である。」と紹介しています。


創業後、福美人酒造さんのお酒は品評会で連続受賞し、酒造技術の高さを証明しています。
それだけではなく、その技術の普及にも努めて、広島の酒造業の発展に尽力なさったようです。
同じ文献では、その業績を以下のように紹介しています。

「創業間もない大正十年から、全国酒類品評会の最高位を連続受賞。この成績から「名誉賞」受け、ついには「審査標準酒」の栄誉を獲得した。」

「そして業界の要請で、この蔵が酒造技術者の教育、養成と発酵工学研究の実践学校に指定され、「西条酒造学校」とも呼ばれた。」

「昔は蔵にあこがれる人が多く、酒造学校へいけば、杜氏の近道だといって修行にきていました。ここを卒業してて杜氏になった人は、それぞれの蔵で作った自分の酒を持って集まって研究会をしていました」
(以上、※1より:文字強調はブログ主の判断による。)


そんな広島の酒造業発展に貢献した蔵元さんの純米酒を、今日もぬる燗でいただきます。


一口いただくと、酸味が際立っていることがわかります。
強めの酸味で、けっこうピリッとしています。
すっぱさがあって、少しだけ苦味もあります。

うまみは淡めです。
酒臭さはひかえめで、やわらかいうまみを感じることができます。
これは広島のお酒らしいうまみだと思います。
しかし、酸味に抑えられてしまっているようです。

甘みもあるようですが、これも酸味に抑えられてしまっています。


強めの酸味が際立った、やや淡麗で辛口のお酒でした。
私としては、もっと酸味が弱めのほうが、広島のお酒らしいやわらかいうまみと甘みとがはっきりしてよいのではないかと思いました。


(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.84-85(1995.2 中国新聞社)
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