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【お酒】315.本醸造 酒匂川(さかわがわ) カップ [14.神奈川県の酒]

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石井醸造株式会社
神奈川県足柄上郡大井町上大井954

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)


石井醸造さんのお酒は、かつて普通酒の箱根街道カップ純米酒の大涌谷カップ、大涌谷と同じ中身の箱根湯谷酒岳堂須雲川カップ、そして普通酒の曽我の誉カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒です。


しかし、このカップ酒は、石井醸造さんご自身が世に送り出しているものではないようです。

どうやらこのお酒は、小田原酒販協同組合が企画して販売する商品とのこと。
そのため、ラベルには製造元とともに、発売元である小田原酒販協同組合の名称が併記されています。
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この“〇〇酒販協同組合”って、いったいどのような組織なのでしょうか。

各地方の酒販協同組合の上部組織である全国酒販協同組合連合会(全酒協)のWebsiteでは、その存立目的を以下のように紹介しています。
中小零細小売酒販店は資本力のある大手企業等との競争等において個人では限界があるのが現状であり、そこで個々の力を結集し組織力をもってなしとげようとするものであります。
全国酒販協同組合連合会は全国の中小小売酒販店を組合員とし、その組合員のための共同購買事業を推進する活動を目的に、中小企業協同組合法に基づき設立された団体です。

要するに、中小の小売店が大手のチェーンストアに対抗するための組織ということでしょうか。


昨今では、消費者が「このお酒、飲んでみたい!」と思う動機は、テレビや雑誌、Web上での評判やお酒に詳しい人のおすすめなどがきっかけとなって、個人の下で自発的に形成されると思うんです。
そして、小売店がそういった消費者の動機に答えていくためには、専門分野や独自性を持つ必要があるのであって、他の店舗と同じことをやっていてはダメなんじゃないでしょうか。
そんな風潮の下で、こういった組織による販促の効果はいったいどれほどあるのでしょうか。

いやいや、いかんいかん。

私のようないいかげんな酔っ払いには、中小の小売店全体のために頑張っていらっしゃる人たちのお仕事を批判する資格も権利も到底ありません。
現に、小田原酒販協同組合さんのおかげで今日このお酒をこうしていただくことができたわけですから、むしろ感謝しなければなりません。

このお酒に出会えたことを心の底から感謝しつつ、今日もぬる燗でいただきます。


アルコールの香りと共に、強めの酸味を感じます。
キリッと引き締まっていて、ちょっとピリッと感じる酸味です。

うまみはやや淡めです。
酒臭さも感じますが、淡いのではっきりとはしていません。
むしろ、苦みと香ばしさとのほうがはっきりしてます。

甘みはしっかりしています。
べとつかない、自然な甘みです。
この甘みは、やはり石井醸造さんお得意の四段仕込みの成果でしょうか。


キリッと引き締まった酸味と、自然な甘みとの調和がよい、やや淡麗で、ちょい辛やや甘口のお酒でした。
私としては、もう少しうまみがはっきりしていたほうがよいのではないかと思いました。
あ~酒臭かった!(20)  酒くさコメント(2)  トラックバック(0) 
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あ~酒臭かった! 20

酒くさコメント 2

hanamura

酒匂川(さかわがわ)って、良い名前ですよねぇ。
by hanamura (2014-08-29 05:51) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、たしかに酒の匂いの川ですもんね。

by skekhtehuacso (2014-08-29 22:45) 

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