【お酒】646.北鹿 生酛カップ [05.秋田県の酒]
株式会社北鹿
秋田県大館市有浦二丁目2-3
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
北鹿さんのお酒は、かつて北鹿の普通酒と、本醸造の生貯蔵酒雪オーロラ、そして純米吟醸雪の十和田をいただいております。
今日いただくこのお酒は普通酒のカップ酒ですが、かつていただいた普通酒とはちょっとちがうようです。
北鹿さんは、“秋田流生酛仕込(秋田式生酛仕込)”を採用し、それを得意となさっているようです。
今日いただくこのカップ酒にも、それを採用している旨が表示されています。
秋田流生酛仕込は、酒母造りについての伝統的な手法(生酛造り)を継承しつつ、その簡易化・合理化をはかったものです。
この秋田流生酛仕込については、かつて北鹿の普通酒をいただいた際にまとめておりますので、ご覧ください。
そんな(合理化されてはいるものの)伝統的な手法を採用しつつも、なんとこのお酒、糖類酸味料添加の三増酒だったのです。
お酒に糖類や酸味料を添加する意味についてはかつてこちらでまとめておりますが、これは終戦直後の米不足の折に、使用するお米の量を減らしつつもお酒を増産することを目的として開発された増量策の生き残りなのです。
ということは、今日いただくこのお酒は、伝統的な手法と戦後産まれの増量策との融合の下に完成されたお酒ということでしょうか。
生酛で育った酵母は力強いので、発酵がよく進み、その結果きれいな酒質になるそうです。
しかし私は、その生酛の味わいが、とくに酸味料の添加によって打ち消されてしまうのではないかと心配しております。
私の心配は杞憂に過ぎないのでしょうか。それとも・・・・。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、かなりはっきりしています。
ああ、やっぱり。
うまみは濃いめです。
でも、お酒の味というよりも、これは添加された味ですね。
しかも、けっこうクドさを感じました。
それに、苦みもややはっきりしているようです。
酸味はけっこうはっきりしています。
すっぱさにやや角があるようです。
やはりこの酸味も、添加されたものなのでしょうか。
甘みはやっぱりはっきりしてます。
とろみのような舌触りを少し感じました。
これは残存糖類の影響でしょうか。
かなりはっきりした味わいのお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、これでは生酛の良さは伝わりにくいと思います。
ですが、濃厚な味わいのお酒が好きな方には好まれるのかもしれません。
かつていただいた普通酒には糖類酸味料は添加されておらず、そちらはおいしいお酒でしたが、今日のこれは私の好みの味ではありませんでした。
ごめんなさい、私は全部飲み切ることができませんでした。
せっかく「生もと」という手の込んだ事をしているのに、糖類、酸味料入りとは実に勿体無い。
残した酒は料理酒とかに使ったのでしょうか?。
by エクスプロイダー (2015-08-22 14:45)
昨日岩の井というお酒を飲みました。お燗酒が飲みたいとお店の方に言って選んでもらいました。御宿のお酒です。
by こいこい (2015-08-22 17:47)
エクスプロイダーさん、直接口を付けているので捨てました。
by skekhtehuacso (2015-08-22 20:15)
こいこいさん、岩の井のお燗酒はいかがでしたでしょうか。
わたしは先日、館山で岩の井の上撰カップを入手しましたが、まだいただいておりません。
御宿は、小学生のときに、わかしおに乗って月の砂漠へ海水浴に行ったことがありましたよ。
by skekhtehuacso (2015-08-22 20:17)