【お酒】665.寿萬亀(じゅまんがめ) 冷酒 300ml [12.千葉県の酒]
亀田酒造株式会社
千葉県鴨川市仲329番地
原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール
原料米 国産米100%
アルコール分 14度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
亀田酒造さんは「明治天皇即位大嘗祭(明治4年)にあたり鴨川市主基(「すき」祭場のこと:ブログ筆者注記)に選定された斎田の近くに位置し、斎田の米による白酒醸造を担当し、毎年明治神宮新嘗祭の御神酒として奉納している。」(※1)とのこと。
また、「祖先は山伏で、宝暦年間により妙楽院神社のご神酒を醸造したと伝えられる。」(※2)のだとか。
古くから神社とのつながりがあった蔵元さんのようですね。
今日いただくこのお酒ですが、“冷酒”と銘打たれています。
しかし、生酒でも生貯蔵酒でもなく、また特定名称すらつけられていない普通酒のようです。
普通酒は醸造アルコールを添加して造られるわけですから、醪を搾っただけの原酒でのアルコール度数は20度以上に達しているものと思われます。
それを14度まで下げているわけですから、おそらく加水量が多いのではないでしょうか。
これはもしかして、味わいを淡くして口当たりをよくするための方策ではないかと推察することができると思います。
はたして推察どおりの味わいなのでしょうか。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですが、冷やせと書いてありますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色に近いものでした。
やっぱりうまみは淡めです。
というか、かなり淡いほうだと思います。
やわらかいうまみの中に、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをかすかに感じました。
また、ごくわずかではありますが、苦みを感じました。
酸味は、ちょっとだけはっきりしていました。
すっぱさをわずかに感じる程度ですが、うまみが淡いせいかこちらのほうがはっきりしていました。
刺激やピリピリ感はありませんね。
甘みはかなり弱めですが、これもうまみが淡いせいかその存在は比較的はっきりしていました。
ですが、決して前に出てこない、奥ゆかしい甘みです。
全体的に淡くて穏やかな、淡麗軽快なお酒でした。
これは私の推測ですが、やはり加水が多いのではないでしょうか。
それでも、わずかではありますが、穏やかな中に酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)や酸味を感じました。
これはスイスイいけるお酒で、あっという間になくなってしまいました。
夏の暑い日向けのお酒だと思います。
(※1)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.54(2013.4 彩流社)
(※2)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.151(1997.6 青娥書房)
亀田酒造ですか。「「鶴」より少ない「亀」と付く酒造会社ですな。
スイスイと行ける酒だと300mlが丁度良いでしょうなあ。四合瓶や一升瓶だと怖い、怖い。
by エクスプロイダー (2015-09-13 20:46)
エクスプロイダーさん、千葉の鴨川には亀田姓が多く、この蔵元さんも亀田さんだからだと思います。
by skekhtehuacso (2015-09-13 21:26)
【スイスイいけるお酒】
コワーイ。
このテのお酒で痛い思いをしたことが
あります。それから近寄らないように
しています( *´艸`)ウフフ
by あとりえSAKANA (2015-09-14 10:06)
淡麗軽快というと量を飲んじゃいそうです。でも冷酒飲むと酔っ払っちゃうんですよねぇ。
by こいこい (2015-09-14 17:24)
あとりえSAKANA、こわい、こわい、こわいですねぇ。
しかしまあなんですねぇ(←小枝)、私も幾度もありますから。
怖さを知ってこその酒でしょう。
by skekhtehuacso (2015-09-15 23:47)
こいこいさん、このお酒は冷酒として売り出しているわけですから、きっと口当たりのよさを売りにしているのだと思います。
ですが、酒は酒、気をつけないといけませんね。
by skekhtehuacso (2015-09-15 23:49)