【お酒】667.岩の井 上撰カップ [12.千葉県の酒]
岩瀬酒造株式会社
千葉県御宿町久保1916
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、ラベルより転記)
岩瀬酒造さんでは、硬水でお酒を仕込んでいるのだとか。
この点について、文献では以下のように紹介していました。
「海岸に近い特徴のため、地下水は鉄、マンガンはないが、硬度一二から一三と驚くほど高い。」(※1)
隣町の勝浦にある吉野酒造さん(腰古井)では確か軟水を使用していたはずですが、御宿の蔵元であるこちらは硬水なのだとか。
かつて「硬水はミネラル分が豊富である、そのため、これを栄養として酵母の働きが活性化すると、アルコール分の多い、辛めの酒に仕上がる」(※2)という文献の記述を紹介したことがありましたが、はたしてこのお酒についても当てはまるのでしょうか。
そんなことを考えながら、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し深いようでした。
おおっ!
こりゃすっぱいわ!!
酸味がかなりはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありませんが、耳の下あたりがキュッとなりましたよ。
うまみはやや淡めです。
うまみよりも、熟成感と渋みとがはっきりしているようです。
甘みはほとんど感じませんでした。
やはり硬水仕込の成果でしょうか。
熟成感と渋みとを伴う、すっぱ辛口のお酒でした。
日本のお酒を飲んで目が覚めたのは初めてかもしれません。
それとも、もっと飲まないと酔えないお酒なのでしょうか。
(※1)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.133(1997.6 青娥書房)
(※2)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.64(2007.1 新風舎)
蔵のある御宿町って確か童謡「月の沙漠」のモチーフに成った砂漠がある町だったような。
岩の井も木戸泉同様、古酒が有名だった筈。
by エクスプロイダー (2015-09-16 22:36)
お酒の色が濃いですね。
こういう酒も飲んでみたいです。
最近、東京都北区の丸真正宗を飲んでいます。
by toshi (2015-09-17 09:15)
なるほど。食べ物とか酸味があるのが好みの自分なので岩の井口に合うのかもしれません。
by こいこい (2015-09-17 15:29)
エクスプロイダーさん、そのとおりです。
古酒は知りませんでした。
by skekhtehuacso (2015-09-17 22:57)
toshiさん、丸眞正宗の吟醸、私もかつていただきましたよ。
キリッとしていてなかなかおいしいお酒でした。
小山家は、早稲田大学の総長を輩出したこともある名家ですね。
by skekhtehuacso (2015-09-17 22:59)
こいこいさんは岩の井贔屓ですか。
たしかに酸味が強いお酒が好きな方にはいいかも。
私としては、酸味よりもうまみのほうがほしいところでした。
by skekhtehuacso (2015-09-17 23:01)