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愛媛県東部での酒集め [旅]

八幡学園で長く居るつもりで居たんだけれども もっといい所が有ると思って よくを出してあした出かけて行こうと思って 日記がすんでから出かける支度をして いつもより早く起きて 皆に見つからないように出かけて行く 出かけて行った日は五月九日の日でした
(山下清『裸の大将放浪記 第二巻』p.402(1979.10第二刷 ノーベル書房))

ぼくも四国へ行けばもっといい酒があると思ってよくを出して、いつもより早く起きて出かけてしまったんだな。


今回は、成田空港からJetstar★に乗ります。
私にとっては15年ぶりの飛行機で、私的な旅では初めてです。
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西へ行く飛行機で、進行方向右側の窓側席を取りました。
これはひとつ、富士山でも撮ってやろうかと狙っていましたよ、最初は。

ですが、飛び立ったとたんから、外はずっとこの有様。
自分が今、どこを飛んでいるのかもわからないくらいだったんだな。
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雲ばかり見ていたら、冷蔵庫の裏を久しぶりに掃除したときに出てくるホコリに見えてきたんだな。
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ようやく晴れたと思ったら、「当機はまもなく着陸態勢に入ります」だとさ。
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着いたのは、松山空港。
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松山空港には、みかんジュースタワーがあったんだな。
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どうやら本当に出ているみたいなんだな。
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松山空港からは、リムジンバスに乗って市内を目指します。
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着いたのは、伊予鉄道の松山市駅。
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松山市駅からは、Yahoo地図で見つけた、スーパーが集っている場所を目指します。
来たのは元京王井の頭線の3000系。
VVVFインバータ制御に改造されとったがな!
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松山市駅から2駅乗って、着いたのが、いよ立花駅。
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いよ立花駅周辺では、一時間半ほど歩き回って、これだけ集めました。
中央の紙カップ2個は、いずれも糖添でした。
しかもここで集めたカップ酒は、この後で立ち寄った場所全てで普通に見られるものばかりでした。
いよ立花は結果としてムダ足でしたが、こればかりは実際に来てみないとわからないことなので、仕方がないんだな。
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いよ立花駅からは、元京王5000系(伊予鉄道700系)に乗車。
先ほどの3000系と同じ京王帝都出身ですが、京王帝都時代には決して同じ線の上を走ることはなかったので、不思議な感じです。
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こっちは直流モーターのままで、古き良き音を聞かせてもらったんだな。

松山市駅に戻ってきました。
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ここから、道後温泉方面へ歩いて行って、途中のお店を潰して行きます。

途中で2箇所、必ず立ち寄ろうと思っている場所があります。
それは決して、松山城でも、道後温泉でもありません。
なぜならば、このブログは酒ブログだからです。


まずは一つ目の立ち寄り場所で腹ごしらえ。
松山のソウルフードである、“鍋焼きうどん”をいただきます。

選んだお店は“アサヒ”さん。
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アルマイトの鍋が出てきましたよ。
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フタを開けると、こんな感じです。
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見た目は普通です。
しかし、この鍋焼きうどん、普通のそれと決定的なちがいがあるのです。
というのもこの鍋焼きうどん、とても甘いのです。
だしが甘いだけではなく、上に乗っている油あげや肉まで甘く炊いてあるのです。
言うなれば、みたらし団子くらいの甘さでしょう。

ある雑誌では、この鍋焼きうどんの味について、以下のように紹介していました。
<まだ甘い物が貴重品だった昭和二十二年に曾祖父の考案でアサヒの鍋焼きは誕生しました。時代は流れても平成の今日まで懐かしの味を皆様に…>
四代目の川﨑哲子さんによれば、創業者が大の甘党だったことから、常識はずれの鍋焼きうどんが生まれたらしい。「アサヒ」が繁盛し、他店がその味を参考にしたために、甘い鍋焼きうどんが広まったのだ。
「昔はもっと甘かったかもしれません。最近は砂糖の種類を変えて控えめにしているんですけど。ただ、甘くないとうちらしくないので、味の基本は守っています」
(dancyu 2014年3月号 p.8-9(プレジデント社))

アサヒさんの近所には、これまた鍋焼きうどんの老舗である、“ことり”さんがあります。
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当初は、アサヒさんとことりさんとをハシゴするつもりでした。
しかし、アサヒさんの鍋焼きうどんの想像を超える甘さのおかげで満腹感を覚えてしまい、断念しました。


もうひとつの立ち寄り場所は、ここ蔵元屋さん。
愛媛のお酒をとり揃えた立ち飲みです。
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店内は、こんな感じで立ち飲みになっています。
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お酒の種類は豊富です。
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その中から選んだのは、“武士心 坊ちゃん列車 吟醸酒”
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辛口でスッキリしていますが、味わい深いお酒でした。
この後にまだ歩かねばならなかったので、耐え難きを耐え、一杯だけにしておきましたよ。


それにしても松山市内では、路面電車がひっきりなしに走っていました。
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利用者としては、“ひっきりなし”に走っていれば、待たずに乗れて便利だから路面電車に乗ろうと思うでしょうね。
たしかにどの電車も、そこそこ人が乗っていましたよ。
そりゃね、一時間に1,2本くらいしか来ない電車だったら、みんな乗らずに車を使っちゃいます罠。


道後温泉方面へ歩いた途中では、これだけ集めました。
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山丹正宗は、かつていただいたバリィさんカップと中身が同じかもしれません。
右列下の石鎚媛カップは糖添でしたが、まさかあの石鎚が糖添酒を造っているとは意外でした。
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この梅錦純米大吟醸カップは、たった130ml詰で540円(税込)もしましたよ!。


道後公園駅まで歩いてきました。
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道後温泉まではあと一駅ですが、道後温泉へは行きません。
なぜならば、このブログは酒ブログだからです。

道後公園駅で電車を待っていたら、坊ちゃん列車がやってきましたよ。
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でも、道後公園駅は通過で、乗れなかったんだな。

古い電車に乗りたかったけれども、次に来た電車は新型で残念だったんだな。
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新型電車に乗って、JRの松山駅へ着きました。
四国最大都市の玄関駅にしては、こじんまりとした佇まいでした。
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松山駅周辺では、これだけ集めました。
真ん中のお酒はまたしても石鎚の糖添(先ほどとは別のゼットカップ)でした。
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松山での酒集めはこれで終わり。
次の目的地を目指します。
待っていた特急しおかぜ&いしづちは電車ではなく、アンパンマン列車のディーゼルカーでした。
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いろいろなところにアンパンマンのキャラが描かれています。
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車内の天井にも、しょくぱんまん様がいました。
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検札印もアンパンマンでしたよ。
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瀬戸内の風景を眺めつつ。
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着いたのは、今治駅。
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ここ今治には、ぜひとも行っておきたいところがあるんだな。


五十五番
南光坊
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南光坊は今治の市街中心地に位置していて、四国八十八箇所の中でも比較的参拝しやすいお寺のようです。


まずは本堂にて一礼。
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ふりかえれば、立派な山門が。
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そしてその隣には大師堂があり、こちらでもお参りしました。
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エヘヘヘヘ
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わかる人にはわかるんだな。
どうせこれが目的だったんだろ!


目的を果たしたところで、酒集めへと移ります。
この日は今治の街の海側を歩きました。

造船の街をアピールするためか、市街地を歩いているとでっかいスクリューがありましたよ。
左下の自転車に乗っている人と比べると、大きさがわかると思います。
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さらに歩くと、今治城がありました。
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ですが、中には入りません。
なぜならば、このブログは酒ブログだからです。
どうせ酒気帯びで入れてもらえなかっただけだろ!

今治の海側では、たったこれだけ。
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このお酒ですが、愛媛ではなくて広島のお酒で、しかも糖添でした。
金紋白牡丹はかつて上撰のカップ酒をいただいていますので、それと比較したいと思い、購入しました。


そろそろ腹が減ってきたんだな。
そこで、目指したのはここ、白楽天さん。
中華料理のお店です。
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まずはビール。
ピータン豆腐をつまみにいただきましたよ。
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続いて、城川郷(しらかわごう)の辛口をいただきました。
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たしかに辛口ですっきりしていて、食事に合うお酒でした。

次に注文したのは、今治のB級グルメ“焼豚玉子めし”
これも今回の旅で目的としたもののひとつでした。
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目玉焼きの下にはごはんが敷いてあり、その上にたれがかかった焼豚が乗っています。
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これをレンゲで混ぜていただくのです。
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焼豚とタレ、そして半熟の黄身ですから、味の想像はだいたいつくと思います。
甘めのタレと半熟の黄身とで作り出されたまろやかさが、辛口の城川郷とよく合いました。
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ホテルに戻ってきたんだな。
部屋の窓からは、今治城が見えたんだな。
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というわけで、
ここをキャンプ地とする!




翌日は、いまにも降り出しそうな天気だったんだな。
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朝からは、今治市街の山側を歩いてみたんだな。
一時間半ほど歩いて、見つけたのがこれ。
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松山のお酒ですが松山では見つからず、ここ今治で入手することができましたよ。

今治駅へ戻ってきたんだな。
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ここからは、単行の普通電車に乗車。
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一時間ほど乗って、着いたのは新居浜(にいはま)駅。
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周辺にスーパーがたくさんあったことから、ここ新居浜を選びました。

新居浜のイオンでは、催し物が開かれていたんだな。
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でも、酒とは無縁のイベントらしいので、さっさと退散しようと思ったんだな。
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ですが、おもしろそうなものを見つけました。
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本当にでてきました。
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おいしいみかんジュースでした。
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新居浜では4時間ほど歩き回ってスーパー8箇所を潰したのですが、成果はたったこれだけ。
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しかも、たった一個のカップ酒は糖添という有様でした。
これは期待はずれの成果でした。
どうせ立ち寄るならば、新居浜よりも、観光地を抱える西条のほうがよかったかも。


失意のうちに、新居浜からは特急しおかぜ&いしづちに乗って、帰途につきました。
今回はディーゼルではなくて、電車でした。
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瀬戸大橋が見えてきたんだな。
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橋梁の構造上、写真に梁が入ってしまうことをご了承下さい。
この景色を見て、瀬戸大橋線が在来線でつくづく良かったと思いましたよ。
これがもし新幹線で開通していたら、景色を眺める余裕も無くなってしまうことでしょうよ。
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しおかぜの終点である岡山駅で、新幹線へ乗換え。
新幹線の改札内で、岡山のお酒を2個見つけました。
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そして、新幹線のぞみに乗って、帰ったとさ。
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以上、カップ酒18個、300ml瓶2本の旅でした。
ちょっと少なかったかな。
それにしても、カップ酒18個のうち7個が糖添という、宮城県以来の驚きの糖添率でした。
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あ~酒臭かった! 55

酒くさコメント 22

エクスプロイダー

思い立ったら即行動何てつくづく羨ましいです。蔵元屋はBS番組で太田和彦さんや俳優の新井浩文さん達が訪れてましたね。
新居浜市だと声優の水樹奈々さんの出身地のイメージが。
by エクスプロイダー (2015-11-23 22:41) 

johncomeback

昨年と一昨年、2年かけてJR四国全線走破しました。
by johncomeback (2015-11-23 22:49) 

あとりえSAKANA

【わかる人にはわかるんだな】

わかりますとも☆(*^m^)フフ
四国さん♪・・・
(四国に「さん」を付けるのも
藩士ならではですよね)に
糖添が多いのは鍋焼きうどんも
そうだったように甘い物好き
なのでしょうか?
解明を期待しています!
by あとりえSAKANA (2015-11-23 23:58) 

green_blue_sky

四国に行かれたんだ。
電車の旅に思えますが、お酒ブログ、しっかり日本酒が出てきますね(^_^;)
日本酒もおいしそう~
by green_blue_sky (2015-11-24 06:13) 

hatumi30331

楽しい旅やね。

いつも気にかけていただいて・・・・・
ありがとう〜♪^^

これでもグッスリ眠ってます。
by hatumi30331 (2015-11-24 06:25) 

toshi

地酒を集めながら美味しいものを食べ歩く旅
とてもいいですね。
愛媛県も行ってみたいです。
by toshi (2015-11-24 06:29) 

あおき

いろいろ関心のあるものが写っておりますが、特にアンパンマンの検札印いいですね~。

by あおき (2015-11-24 10:15) 

タンタン

大街道の蔵元屋へ行かれたんですね。以前、松山出張の際に前を通った事があります。確かあそこは、愛媛の全蔵の清酒が揃ってるんじゃなかったかな?
そして私も一度行ってみたいと思ってる白楽天にも♪焼豚玉子飯に地酒、美味しかったですか^^?
by タンタン (2015-11-24 12:18) 

ライス

松山も含めて、年明けにまた四国へ旅しようと思ってますので、
お酒参考にさせていただきます!
by ライス (2015-11-24 21:27) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、蔵元屋さんではもっといろいろと試してみたかったのですが、断念しました。
新居浜は完全に見込みちがいでした。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:04) 

skekhtehuacso

johncomebackさんは、全国を旅なさっているのですね。
今回、私ははじめての四国上陸でしたが、他の3県や、愛媛の南予地方にもいつか行ってみたいと思っております。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:06) 

skekhtehuacso

あとりえSAKANAさん、ちゃんと反応していただいてありがとうございます。
糖添を甘口好きと結びつける発想は、気がつきませんでしたよ。
もしかしたらあるのかもしれません。
ていうか、これはとても難しい研究課題を頂戴してしまったようですね。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:10) 

skekhtehuacso

green_blue_skyさん、言われてみれば、たしかに酒よりも鉄道のほうが多く登場しているかもしれません。
鉄道写真は難しく、それに私なんかより知識が豊かな方がたくさんいらっしゃいますので、鉄道ブログを名乗ることは敬遠させていただいております。
酒ブログと言っておけば、多少のことは「酔ったせい」で済まされそうですし。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:12) 

skekhtehuacso

hatumi30331さん、私は一人で出かけるのが大好きで、けっこう楽しませていただいております。

hatumi30331さんだって、きっとすぐによくなって、お孫さんとあちこち出かけられるようになると思いますよ。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:15) 

skekhtehuacso

toshiさんが松山へ行かれたら、きっと道後温泉を満喫なさることでしょうね。
マイケル君が元気になってなによりです。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:19) 

skekhtehuacso

あおきさん、その特急券は今治駅の改札で回収されてしまいました。
もらっておけばよかったかも。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:21) 

skekhtehuacso

タンタンさん、焼豚玉子めしは、今治で必ず食べたいと思っていました。
白楽天さんも、下調べした結果、一番おいしそうだったので選びました。
焼豚の甘めのタレと半熟の黄身とがまろやかさを出していて、それが辛口の城川郷とちょうどよく合いましたよ。
ぜひお試し下さい。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:23) 

skekhtehuacso

ライスさん、蔵元屋さんは試飲だけではなくて販売もしていました。
カップ酒はなかったのですが、四合瓶の種類がかなり豊富でしたよ。
大街道電停の近くでしたので、道後温泉の帰りに途中で降りて立ち寄るのもありかと思います。
by skekhtehuacso (2015-11-24 23:26) 

hanamura

分かりますとも! そして、いい旅ですねぇ~。
四国へは、鉄道より航空機で入った方が、便利みたい。
蛇口から・・・お茶だろう?(静岡市出身、あはは笑)
まぁ、蛇口から、日本酒なら、言うコトは無い!飲むだけ!
by hanamura (2015-11-24 23:30) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、確かに四国へは飛行機ですね。
それにLCCは夜行バスくらいの値段でしたし。
これがわかったことで、行動範囲が広がったような気がします。

ですが、来月は青春18きっぷシーズンです。
こんどは近場を攻めようと思います。
by skekhtehuacso (2015-11-25 00:18) 

さる1号

みたらし団子くらいの甘さの鍋焼きうどん@@;)
甘党の自分でもちょっと固まりそう^^;
でも食べてみたいな
焼豚玉子飯、これは美味しそうだ^^

by さる1号 (2015-11-25 10:39) 

skekhtehuacso

さる1号さん、アサヒさんの鍋焼きうどんは、文中で紹介したdancyuで知ってぜひいただいてみたいと思っていました。
たしかに甘いのですが、甘ったるくはなく、それにけっこうおいしくいただきました。

焼豚玉子めしは、ご想像通りの味だと思います。
これはご家庭でも作れますね。
by skekhtehuacso (2015-11-25 22:37) 

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