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【お酒】739.杉勇(すぎいさみ) 純米酒 出羽の里 300ml [06.山形県の酒]

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合資会社杉勇蕨岡酒造場
山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字御備田47の1

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合70%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




山形県の最北端、秋田県との県境の町である遊佐町に蔵を構える杉勇蕨岡酒造場さんのお酒は、かつて普通酒のカップ酒をいただいております。
今日いただくこのお酒は、杉勇シリーズの純米酒です。
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このお酒ですが、ラベルに“出羽の里”と表記されています。
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確証はないのですが、この出羽の里というのは、おそらく2004年に山形県で育成された酒米の名前ではないかと思われます。
手元にあった文献では、出羽の里について以下のように紹介していました。
山形を代表する出羽燦々を父に持ち、酒米の里づくりにふさわしいことを意味して命名。
中生の晩、耐冷性が極強、耐倒伏性は中、耐病性はやや強。大粒で心白発現が良いが、心白が大きく、高精白に向かない。」(※1)

かつて出羽燦々について紹介した際には、“出羽燦々の完成によって、山形県の酒米育種の目標は達成できたということでしょうか。”と書きました。
しかし山形県というところは、出羽燦々だけでは飽き足らず、出羽の里なる酒米まで開発していたのですね。


ということで、今日はそんな“出羽”の里を使った(と思われる)純米酒をいただきます。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほんのわずかに着いているのがわかる程度でした。
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うまみは濃くはないですが、かなりしっかりしています。
これはお米のうまみでしょう。
やわらかい風味を感じます。
ごくわずかに苦みを感じますが、嫌味のない苦味(くみ)ですね。

酸味はかなりはっきりしています。
角のないすっぱさがけっこう豊かです。
でも、刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


お米のうまみに、すっぱさとわずかな苦味とが味を引き締める、旨辛口のおいしいお酒でした。
甘みが少ないせいかややドライで、キリッと引き締まった感じがしました。
しかし、物足りなさはないですね。
しっかりしているものの、食事と合わせやすいお酒だと思います。

(※1)副島顕子『酒米ハンドブック』p.47(2011.7 文一総合出版)
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