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【お酒】835.道灌正宗(金紋道灌)カップ [25.滋賀県の酒]

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太田酒造株式会社
滋賀県草津市草津三の三十七
アルコール分/十五度以上十六度未満
原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)




太田酒造さんに関して、文献には以下のような記述がありました。
旧東海道の宿場町草津。中山道との分岐点でもあり、古くから多くの旅人が往来してきました。街道沿いにある太田酒造は、江戸城を開いたことで有名な太田道灌ゆかりの蔵元」(※1)

蔵元さんのWebsiteでは、“太田酒造とは”のページで太田道灌との関係が紹介されておりました。
このことを受けてでしょうか、このお酒のラベルには、「七重八重 花は咲けども 山吹の みの(実の/蓑)ひとつだに なきぞかなしき」という後拾遺集掲載の歌でおなじみの“山吹伝説”の一場面と思われる絵が描かれておりました。
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大田道灌がこれを機に己の不勉強を恥じて歌の道に精進するようになったというこのお話は落語で有名のようですが、あたしゃ子供のころに“サザエさん”で紹介されていたのを見て、このお話のことをはじめて知りましたよ。


今日いただくこのお酒は、もしかして山吹の香りがするのでしょうか?
そんなわけはないと思いますが、試しにいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いているのがわかる程度でした。
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うまみはかなり濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)とともに、なんとなくウィスキーのような熟成された風味をほんのりと感じます。
それでいてキレはよく、スッと引いていきます。
それに、苦みや雑味はないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさとさわやかさとがあって、それに少しピリッと感じます。

甘みははっきりしています。
けっこう甘めですが、べとついた感じはしませんね。


濃醇ピリ甘口のお酒でした。
かなり濃いめでややクセがあるうまみでした。
それにちょいピリではあるものの、苦みや雑味がないので、飲みにくさはそれほどでもないと思います。
かなり飲みごたえのあるこの味わいは、きっと土地の食べ物とあわせてこそ映えるのでしょう。
山吹の香りはしないものの、風味豊かなお酒でした。


(※1)滋賀の日本酒を愛する酔醸(よいかも)会編『近江の酒蔵-うまい地酒と小さな旅』p.34(2005.9 サンライズ出版)
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