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【お酒】844.玉櫻 カップ [32.島根県の酒]

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玉櫻酒造有限会社
島根県邑智郡邑南町原村148

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)




玉櫻酒造さんは、第二次大戦の終戦直後に周辺の蔵が合同して設立された蔵元さんのようです。
このことについて、手元の文献では以下のように紹介しておりました。

広島で酒屋を営んでいた初代が、明治25(1892)年からこの地で酒造を始めた。その後、戦争によって酒造りを止めざるを得なかったが、島根県内の有志と、時のGHQに陳情に行くなど、酒造り再開への尽力をし、1947年、邑智郡内に数件あった酒蔵を統一して「邑智酒造有限会社」を設立。2代目が社長となった。これが「玉櫻酒造」の前身で、戦後復活した酒屋の第一号となり、全国で酒造りが再開されるきっかけとなった。戦後まもなく物資のない時代ではあったが、再開後はじめて造られたお酒には「玉のような美しい酒」になるよう願いをこめて「玉櫻」と命名された。」(※1)

これまでに出会ったお酒の蔵元さんの中には、第二次大戦中に合理化を目的とした統合(戦時統合)で設立されたところや、あるいは昭和中期以降に企業の体質強化を目的として自主的に合併して設立されたところがありました。
しかし、戦後すぐに酒造りを再開するために合併した例は、私が出会ったのはおそらくこの玉櫻酒造さんが最初だと思います。


今日は、そんな蔵元さんが玉のような美しい酒になるよう願いをこめて命名したとされるこのお酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めです。
やわらかいうまみを淡いなりにはっきりと感じます。
軽い苦みがちょっとあるみたいですが、気にはなりません。
他に雑味はないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
さわやかさが豊かです。
すっぱさもあるみたいですが、角がなくておだやかです。
刺激やピリピリ感はありません。

あまみはややはっきりしてます。
べとつかないさらっとした甘みをほんのりと感じます。


やや淡麗で爽快やや甘口のおいしいお酒でした。
軽い苦みと酸味とが効いているものの、角がなくておだやかです。
それに甘みがよく合っています。
おそらくこれは、冷や(常温)でもいけると思います。


(※1)石原美和『しまね酒楽探訪』p.70(2013.0 今井出版)
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