【お酒】898.大観 手造り上撰 カップ [08.茨城県の酒]
森島酒造株式会社
茨城県日立市川尻町1-17-7
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
このお酒ですが、これで“大観”と読むそうです。
あたしゃ、まったく読めませんね。
この“大観”という酒銘は、どうやら横山大観に由来するようです。
なんでも、横山大観が自ら命名したのみならず、終生愛飲したお酒なのだとか。
おいおい!
横山大観って、たしか広島の醉心からもタダ酒をもらっていたはずだぞ!
それなのに、この蔵元さんにも色目を使うなんて、なんと節操の無いことか!!
実際のところ、まだ他にもあるんじゃないのか!!!
そんな横山大観が命名し終生愛飲したというこのお酒です。
しかも、手造りの上撰(級別制度下における一級酒相当か。)を名乗っています。
それにもかかわらす、まことに残念ながら、糖類も酸味料もフル添加の三倍増醸酒(三増酒:三倍増醸法で造られたお酒)でした。
あれ?
たしか三倍増醸法って、戦後に開発された製法ですよね。
文献では、以下のように紹介しておりました。
「第2次大戦後、酒造用米が極端に不足したため、昭和24年に増醸酒(三倍増醸酒、略して三増酒(さんぞうしゅ))の製造が実施されるようになった。これは白米1lにつき2,400l(アルコール分30%に換算した数量)の調味アルコールをもろみの末期に添加して上槽する製造方法で、米だけから生成すると見込まれるアルコール量の約2倍に相当する調味液を添加することになり、収量が約3倍となるのでこの名称がある。」(※1)
横山大観は昭和33年に89歳で亡くなっていることから、画家として最もバリバリと活躍したのはおそらく戦前のことでしょう。
一方、三増酒が広く普及したのは、少なくとも昭和20年代後半からと推測いたします。
ということは、大観は、晩年になってからこの三増酒を愛飲するようになったのでしょうか?
そんな無粋なことを考えていてはいけません。
三増酒であろうがなかろうが、おいしければそれでいいのです。
せめておいしいお酒であることを願いつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
ああ、こりゃピリピリだな。
かなりピリッと感じます。
うまみは決して濃くはないですが、クドさを感じます。
これは醸されたうまみではないですね。
それに、苦みもけっこうはっきりしています。
甘みはやはりはっきりしています。
それに、三増酒にありがちなとろみのような舌ざわりを少し感じます。
ピリ苦甘口のお酒でした。
以上です、編集長!
(※1)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.142(1997.10 灘酒研究会)
アウトレットは、今や観光客に占領されてます。
アジア系が増えてる!
関空、けっこう楽しいよ〜
イベントあると、時々行ってます!^^
日本酒の試飲はなかったよ・・・^^;
by hatumi30331 (2016-06-08 23:51)
偉大な日本画家・横山大観の愛飲したお酒なんですね~☆
辛口でしたか?
シャキシャキとしたワラビやウド料理と合いそう~(^_-)
by viviane (2016-06-09 10:59)
コメント有難うございます、自家栽培野菜の採り立ては一段と美味しい物ですよ。
by sarusan (2016-06-09 15:30)
横山大観は確か、茨城県出身だったような・・・。その繋がりか。
横山大観で思い出すのが「なんでも鑑定団」に出てた弟子の渡邉包夫さんか。
by エクスプロイダー (2016-06-09 22:17)
hatumi30331さん、私がりんくうタウンへ行っていた頃には外国の客はそれほど多くはなかったように記憶しています。
それよりも、帰りにラピートに乗って一杯やった思い出のほうをハッキリ覚えています。
by skekhtehuacso (2016-06-09 22:29)
vivianeさん、あたしゃ絵心がないので大観の業績についてどうこう言うことはできません。
しかし、これは完全に私の推測ですが、この人きっと他の蔵元にも接触してタダ酒をもらっているんじゃないでしょうか。
by skekhtehuacso (2016-06-09 22:32)
sarusanさん、私は海のものよりも山のものを、肉や魚よりも野菜や山菜が大好きなんです。
野菜をご自分で育てて食べるなんて、最高の贅沢に思えます。
by skekhtehuacso (2016-06-09 22:34)
エクスプロイダーさん、芸術に関しては門外漢にて、まったくわかりません。
調べればよかったかもしれませんが、その気もありませんでした。
by skekhtehuacso (2016-06-09 22:35)