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【お酒】925.森乃菊川 本醸造 300ml [04.宮城県の酒]

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森民酒造本家 森さち
仙台市若林区荒町53番地

容量 300ml
原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール度 15度以上16度未満
精米歩合70%
(以上、ラベルより転記)




「仙台で醸す、仙台の酒」は、今や数少ない。仙台市内に蔵を構える森民酒造本家はそんな貴重な造り酒屋の一軒。」(※1)と紹介されていた蔵元さんですが、どうやら本当に仙台市内の中心地近くに蔵を構えているようです。


広瀬川の近くのようですね。

ここに蔵を置いたのには、理由があったようです。
別の文献には、以下のような記述がありました。
嘉永二年(一八四九)、仙台城下の職人町であった荒町には、多くの麹屋が軒を連ねていた。清流広瀬川が満々と水を湛えて流れる河畔のこの地に、若冠(原文ママ)十八歳ながら青雲の志を抱いて岩手の紫波町から移り住んだ若者、谷地館民蔵がいた。彼こそが森民酒造本家の創業者である。」(※2)

創業当時は周囲にたくさんあった麹屋から良質の麹を入手することができ、また広瀬川の伏流水が湧くことから水の確保にも事欠かなかったのしょうね。
それでも、都市化が進んだ今日において、この場所で酒造りを続けていくことはとても大変なことであろうと思います。


そんな都会派の蔵元さんが造るこのお酒を、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、わずかに着いているのがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めですが、かなりしっかりしています。
お米のうまみがはっきりしていて、コクを感じます。
それに、軽い苦みをほんの少し感じます。

酸味はややひかえめです。
角がなくておだやかなすっぱさをわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
しかしゼロではなく、さらっとした甘みをちょっとだけ感じます。


軽い苦みとおだやかな酸味とがわずかにあって、それがうまみを引き立てる、やや淡麗で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
やや淡めでさっぱりしていますが、それでいてうまみがしっかりしていて、コクすら感じます。
また、余計な香りや風味がないので、食事にも合わせやすいと思います。
これはうまいね。
今度仙台へ行ったら、純米や吟醸を探してみようと思います。


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.80(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)『みやぎ地酒の旅』p.42(2000.3 河北新報社)
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あ~酒臭かった! 34

酒くさコメント 2

エクスプロイダー

森乃菊川はスーパーでも普通に売っている酒です。
もし、森乃菊川の小瓶を買う場合なら仙台駅から少し歩いたイオンかな?。酒米違いの純米酒が売ってたり、500mlの酒が売ってたり。今、森乃菊川の「夏の純米酒」と言う夏限定の酒を呑んでますが、これもイオンで買いました。カップ酒と3デジ瓶も売ってましたが350円と700円と少しお高め。希少なイセヒカリを使っているからかなあ?。
by エクスプロイダー (2016-07-10 20:33) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、情報提供ありがとうございます。
いつか仙台で酒集めをする際の参考にさせていただきます。
されど、仙台の酒を紹介するにあたっては貴殿の批評を考慮する必要がありそうですので、難しいところです。
by skekhtehuacso (2016-07-10 22:13) 

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