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【お酒】1102.會津 あらばしり 吟醸生酒 300ml [07.福島県の酒]

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会津酒造株式会社
福島県南会津郡南会津町永田字穴沢603

原材料/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/50%
アルコール分/15度
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




会津酒造さんのお酒は、このブログの草創期に普通酒の金紋會津カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“あらばしり”と銘打たれた吟醸生酒です。
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“あらばしり”の意味について、文献には以下のような記述がありました。

 「荒走り」とは、熟成を終えたもろみを搾り始めた時、最初に出てくる白く濁った酒のことである。「しぼりたて」などとも呼ぶ。
 まず、もろみを詰めた酒袋を槽に並べて積み重ねる。この時、槽の垂れ口から最初に出てくる酒は、袋詰めのときに漏れたりしたもろみの粒子が含まれていて白く濁っているが、これが「荒走り」である。荒走りは別の桶に取っておくが、これをそのまま製品化しない場合は、もう一度搾り直したりする。」(※1)

 そのほか「あらばしり」という表示もよく見かけますが、これは厳密に言えば搾り出てくる酒の順序を指す言葉です。しぼりたての酒でも最初の部分が「あらばしり」で、真中の部分は「中汲み」「中取り」と称し、最後のところは「責め」といっています。香りが華々しく味も荒々しいのが「あらばしり」の特徴で、しぼりたて特有の新鮮な香味が堪能できます。もっともしぼりたての酒を「あらばしり」として出荷しているメーカーもあり、(以下略)」(※2)


果たしてこのお酒は、上記の記述にあったようなあらばしりの特徴を備えたお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
吟醸酒ですし、生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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吟醸香はほとんど感じませんね。
フレッシュな風味はやっぱり豊かですが、クドさはないですね。

うまみはやや濃いめです。
お米のうまみがしっかりしています。
軽い苦みがほんのわずかにありますが、気にはなりません。
キレはよいようで、これはアル添の効果でしょうか?

酸味はややひかえめです。
すっぱさに鋭さはないみたいですが、それでもその存在ははっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかない、さらっとした甘みです。


フレッシュな風味と米のうまみとを、軽い苦みとややひかえめの酸味とが整えて、甘みがコクを添える、やや濃醇で爽快やや甘口のおいしいお酒でした。
フレッシュさにクドさがなくて、ちょうどよい感じでした。
それにうまみが豊かで、飲み応えもありました。
軽い苦みとひかえめの酸味とは、もしかしてあらばしりの荒々しさなのでしょうか?

あー、また会津へ行って一杯やりたくなってきましたよ。
来月から春の青春18きっぷシーズンが始まりますが、今回は会津を目指そうかな。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.170-171(2000.4 柴田書店)
(※2)松崎晴雄『日本酒のテキスト 1 香りや味わいとその造り方』p.54(2001.8 同友館)
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