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【お酒】1351.大雪渓 本醸造 御神酒 金箔入 180ml [20.長野県の酒]

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大雪渓酒造株式会社
長野県北安曇郡池田町会染9642-2

アルコール分/15度
精米歩合/65%
原材料名/米(長野県産)米麹(長野県産米)醸造アルコール・純金箔
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




“山の酒”大雪渓は、これまでに以下のものをいただいております。
大雪渓 蔵出しカップ(普通酒)
大雪渓 上撰カップ(普通酒)
大雪渓 蔵出し紙カップ(普通酒)
大雪渓 純米にごり酒 300ml
大雪渓 本醸造 御神酒 180ml
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今日いただくこのお酒は、金箔が使用されている本醸造です。
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かつて一度書いたことがあったのですが、あたしゃ金箔入りと表示されているお酒をいただく際にいつも思うことがあるのですよ。

特定名称酒の原材料として認められているものは白米、米こうじ及び水、そして醸造アルコール(純米酒をのぞく)だけで、これら以外の原材料は使ってはいけないことになっております(※1)。
それに、そもそも法的に認められた普通酒を含む清酒の原材料には、金箔は含まれてはおりません(※2)。

ということは、金箔を原材料として使用すると、できたお酒は大吟醸を名乗ることができないどころか、清酒=日本酒の範疇からも外れてしまうのではないでしょうか。

もっとも、金箔はお酒が完成したあとで瓶詰めする際に入れたのでしょう。
もしそうならば、金箔は完成したお酒に混ぜてあるだけで、お酒の原材料ではないわけです。
それならば、原材料に含めて表示することなく、別途、品質表示から離れた位置にかっこ書きで“(金箔入り)”とでも表示したほうが正確ですし、ルールにも適合するのではないでしょうか。


文句をたれるのはこのくらいにしておいて、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですが、金箔入りであることを考慮して、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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うまみは淡めです。
米のうまみをほんのかすかに感じる程度です。
軽い苦みが少しあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。
というかこのお酒、金箔に由来するのかもしれませんが、金気を少し感じますよ。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さがありますね。
それに少しピリッと感じます。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


淡麗ちょい苦ちょいすっぱちょい金気で辛口のお酒でした。
淡めではあるものの、薄さは感じませんでした。
甘みがほとんどなく、軽い苦みや酸味も効いていて、かなり引き締まった味わいでした。
でも、金気は要らないね。


ここで、燗にしてみましたよ。
(写真を撮ることを忘れてしまいました。)

燗にすると苦みと酸味とが少し引いて、角が取れますね。
そのせいか、冷やしたものよりもうまみがはっきりしてきて、しかもまろやかに感じます。
一方で、熟成感らしきものがかすかに出るみたいです。
燗にするとやや淡麗で辛口のお酒になりました。


このお酒は、ひやでキリッと引き締まり、燗でまろやかさが出てきたようでした。
でもね、くどいようですが、私には金気が気になりました。
それに大雪渓は、普通酒のバランスの取れた味わいのほうがおいしいのではないかと思いましたとさ。

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1
(※2)酒税法3条7号イロハ、酒税法施行令2条、酒税法施行規則1条の2
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