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【お酒】1470.天領 カップ [21.岐阜県の酒]

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天領酒造株式会社
岐阜県下呂市萩原町萩原1289の1
(フタより転記)

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量180ml
(ラベルより転記)




飛騨特産の「ひだほまれ」を100%使用したお酒なんだってさ。
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ひだほまれは1981年に岐阜県で育成された酒米で、「ひだみのりの耐冷性の弱さ、心白発現率の低さを克服した,岐阜県の高山地方に適する品種」(※1)なのだとか。
でも、「大粒で心白発現が良く酒造適性が高いが、心白が大きくて高精白に向かない。」(※1)んだってさ。
それまで普及していた品種の心白発現率の低さをせっかく克服したと思ったら、今度は発現しすぎで高精白に向かないなんて、なんともまあ皮肉なものですね。

そのひだほまれが高精白に向かないからでしょうか、このお酒は(比較的低精白かと思われる)普通酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でしたが、透き通った感じはありませんでした。
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うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
酒臭さはほとんどなく、やわらかいうまみをほんのりと感じる程度です。
一方で苦みが少しはっきりしていて、鋭さを感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
ですがアルコール由来と思われるさわやかさというかスースー感ははっきりしています。
それにちょいピリですね。

甘みはややはっきりしています。
厚みを感じるものの、べとついた感じはまったくなく、しかもかなりさらっとしています。


淡麗ちょい苦ちょいスースーちょいピリやや甘口のおいしいお酒でした。
味わいに少し角を感じるものの、それらのバランスはよいようでした。
飲みやすくはなく、しかも特徴もないようでしたが、その味わいは全体としてまとまっているようでした。

これはあたかもかつての松本電鉄モハ10形のように「特徴がないのが特徴」(コロタン文庫『私鉄全百科』より)といったところでしょうか?
でもこういうお酒って、食事と合わせやすくて、あたしゃ好きだな。

(※1)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.68(2017.7 文一総合出版)
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