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【お酒】1625.よしのとも純 純米酒 アルミ缶 [16.富山県の酒]

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吉乃友酒造有限会社
富山市婦中町下井沢3285-1

原材料 米(富山県産)米麹(富山県産米)
アルコール分15度
180ml詰
日本酒度 +5.0
酸度 1.6
原料米 富山県産米100%使用
精米歩合 65%
(以上、缶の印刷事項より転記)




きょうはね、どうしても冷酒を飲みたかったものですから、このお酒を選びましたよ。

「よしのとも」は吉乃友をひらがなで表記したもので、吉は蔵元である吉田家の「吉」より、友は酒をくみかわす「友」を意味している。」(※1)という“よしのとも”。

あーあ、
オイラも親友と酒をくみかわしたいな。
でもオイラの親友は、酒には興味がないみたいだし・・・。
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(友情出演)

ところでこのアルミ缶ですが、文献には蔵元さんの話として「「いやー、父が山に酒をもっていくというんで、じゃあ缶入りが便利だろうと作ったんですよ。」」(※2)と紹介されておりましたよ。


話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は少し茶色がかっているものの、透き通っておりました。
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香りや風味はないですね。
フルーティーさもなければ、フレッシュさも感じません。
ただ、アルコールの香りをちょっとだけ感じますよ。

うまみはどちらかというとやや淡めでしょうか。
熟成感が穏やかに効いていて、角がありません。
米のうまみはほんのりと感じる程度でしょうか。
軽い苦みをごくかすかに感じます。
キレはよく、アル添酒みたいな透明感もありますね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みは、これはややひかえめでしょうか。
べとつかない甘みをわずかに感じますが、わずかながらに厚みがあることがわかります。


ちょい深さっぱり旨口のおいしいお酒でした。
穏やかな熟成感があって、深みはそれに由来するようでした。
それでいて角や重さ、それに枯れた感じがまったくなく、しかもキレがよくてさっぱりした口当たりに仕上がっておりました。

食事に合う、おいしい冷酒でごさいましたとさ。


(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.60(2002.3 橋本確文堂)
(※2)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.54(1996.7 能登印刷出版部)