【お酒】2208.国稀 上撰 カップ [01.北海道の酒]
製造者 国稀酒造株式会社
北海道増毛町稲場町一丁目17番地
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15.5度
180ml
(以上、フタより転記)
とある地方都市にある百貨店に入っている、
“北海道どさんこプラザ”(アンテナショップ)。
先日そこで、北海道のカップ酒を4種入手してまいりました。
最後の1個となったのは、国稀(くにまれ)。
増毛町に蔵を置く国稀酒造さんのお酒です。
増毛には、何年か前までは、留萌本線の終着駅である増毛駅がありましたね。
あたしゃ中学生の頃に、その増毛駅を訪問したことがありました。
その当時から構内は一面一線で機回り線はなく、その線路の末端には唐突に車止めが設置されていた記憶がございます。
それでも訪問した時期が春休みで、かつ北海道ワイド周遊券の冬季割引(2割引)が適用されていた3月だったせいか、かなりの数の乗客で混雑していた記憶がございます。
その時増毛駅で、「増毛→礼受」間の乗車券(毛が増えて礼を受けるというご利益があるや否や)を買ったはずですが、今となってはどこへ仕舞ったやら。
あそうか!、その切符をぞんざいに扱った報いで、この歳になって突然、円形脱毛症になっちゃったのかな?
その頃は、留萠本線(現在の留萌本線)の留萠駅(現在の留萌駅)から分岐していた羽幌線の末期で、特製のヘッドマークを付けたさよなら列車が走っておりましたよ。
羽幌線のホームは留萠駅舎からかなり離れていて、長い木造の跨線橋をひたすら歩いて羽幌線のホームへ向かった記憶がございます。
そういえば、留萠駅は留萠本線と羽幌線との結節駅なのに、その当時なぜかマルスが設置されておりませんでした(要するに、みどりの窓口がなかった)。そのため夜行急行列車の座席指定券を発行してもらうのに時間がかかり、出てきたものは手書きの補充券でしたよ。
当時は北海道の赤字ローカル線がどんどん廃止されていた時代。
留萠本線(のちの留萌本線)は廃止対象にはなっておりませんでしたが、増毛駅とその周辺の寂しさから、もしかしたらここも?、と漠然と感じてはおりました。
あれから37年経った今、その“もしかしたら?”がとうとう現実となりつつあるとはねぇ。
いかんいかん!
話が酒からそれました。
その国稀カップ。
上撰の小印が付されておりました。
品質表示から察するに、普通酒ですね。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し茶色で、透き通っておりました。
上立ち香は、少し枯れていて、少しアルコール香あり。
うまみは濃いめ。
と言っても枯れた風味が最初にきて、軽い苦みを伴います。
米のうまみは弱めというか、やや薄め。
キレはよく、スッと引いて透明感バッチリ。
酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややひかえめ。
わかるものの、かなり弱め。
濃醇枯ちょい苦ちょいスーすっきりやや辛口のお酒でした。
けっこう枯れていて、熟成感バッチリでした。
ちょっとスカスカな感じがない訳でもないものの、それでも一応許容範囲でしょう。
これはきっと、しょっぱい海の幸と合うんじゃないかな。
塩鮭を焼いて合わせたかったところでございましたとさ。
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