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《焼酎》208.じょうご 12度 500ml【追記あり】 [9946.鹿児島県の焼酎]

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製造者 奄美大島酒造株式会社
鹿児島県大島郡龍郷町1864-2

品目 本格焼酎
奄美黒糖焼酎
原材料名 黒糖(奄美大島製造)、米こうじ(タイ産米)
アルコール分 12度
内容量 500ml
保存方法 直射日光や高温をさせて保存してください。
(以上、ラベルより転記)




奄美大島酒造さんの黒糖焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
《焼酎》51.JOUGO(じょうご) 25度 100ml【追記あり】
2回目はこちら
《焼酎》53.高倉 100ml
《焼酎》121.奄美の結(あまみのゆい) 100ml

仕込み水は、蔵から2キロメートルほど離れた名水「じょうごの川」の地下120メートルから汲み上げ、パイプラインで引き込んだ天然硬水。豊富なミネラルが、もろみの発酵を助けてくれます。」(※1)とあるとおり、川の名に由来する“じょうご(JOUGO)”。
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その今日いただくじょうごは、12度の前割りで、しかも500mlの大容量。
前割りで360ml(二合)ってのはよくあるけれど、500mlってのは初めてです。
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奄美大島酒造さんの特徴は、使用する黒糖の全てを奄美大島産のものにこだわっていること。
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以前じょうごをいただいた際に触れましたが、「2006酒造年度における黒糖焼酎業界全体の原料糖使用量は製成量から推計して約4,000トンと思われる。奄美では、黒糖焼酎の原料糖のほとんどを沖縄と外国に依存しており、地元奄美産の使用は全体の1割(300~400トン)程度と思われる。」(※2)とあるとおり、黒糖焼酎業界では主に外国産の黒糖に頼っているのだとか。

なぜ外国産に頼ってばかりなのか。
それはお値段が安いから。
このことについて、文献に以下のような記述がありました。
 「JOUGO」はもちろん、奄美大島酒造のお酒のすごいところは、原料の黒糖がすべて奄美大島産であることだ。ここで、奄美大島なんだから黒糖も奄美大島産じゃないの?と思ったとしたら黒糖素人。実は、黒糖を含む「糖」が訳ありの存在で、黒糖、ざらめ、白糖など、同じサトウキビからつくる砂糖でも、何をつくるか、どの地域でつくるかで国からの補助金があったりなかったりするのだ。
 その補助金の有無がお値段に反映されるので、黒糖づくりに補助金がついている沖縄県産の黒糖が一袋6500円だとしたら、奄美大島産は一袋1万円ぐらいになるらしい。ちなみに、ボリビアやタイでつくられる外国糖なら一袋4000円ほどとお手ごろなので、外国糖を選ぶ蔵もめずらしくない。とはいえ、地元産の黒糖で造られた焼酎を贔屓したくなるのが人情というもの。奄美大島酒造の場合は、関連会社に製糖工場を持っているので、地元産黒糖を使用した焼酎造りが、現実的に叶えられているのだ。」(※3)


★☆2022年6月25日追記★☆

また、このことに触れつつ他の焼酎と原料の価格を比較する記述を見つけました。
これによれば、奄美大島酒造さんが奄美産の黒糖を使用できるのは自社工場を持っているが故であることがよくわかります。

 焼酎原料となる黒糖は、サトウキビの搾り汁を煮詰めて石灰を加え凝固させたもので、糖蜜を含むため「含蜜糖」と呼ばれる。砂糖には、このほか、遠心分離機を使って、砂糖の結晶と蜜分とを分離させた「分蜜糖」という種類があるが、奄美では、政府の砂糖政策により、分蜜糖生産が優先されているため(製糖工場も分蜜糖生産に対応する設備となっているため)、焼酎原料の黒糖をつくるためにはかなり金もかかり、めんどうな状況にある。
 そのため、昭和五〇年ころまでは、奄美産が使われていたが、現在では、主に沖縄産のものを使うようになっている。沖縄での含蜜糖生産には補助金が出ている。焼酎原料としての購入価格は、沖縄産(含蜜糖)の場合、キロあたり単価の目安は、およそ、三〇〇円くらいである。
 仮に、奄美の製糖工場に含蜜糖生産を委託したとすると、沖縄産に比べてはるかに高価となる。キロあたり一〇〇〇円近くになるという試算もあるほど。
 焼酎原料のさつまいもはキロあたり四〇~五〇円、大麦(輸入)はキロあたり七〇~一〇〇円、タイ米はキロあたり一〇〇円前後という相場である。比較すれば、黒糖がいかに高いかがわかる。」(※4)


そんな頑張って地元産の黒糖にこだわっている奄美大島酒造さん。
そのじょうご(JOUGO)をいただいてみましょう。

黒糖焼酎ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
グラスも冷蔵庫で一緒に冷やしておきました。
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香りはないですね。

最初に甘みが来るよ!。穏やかでほんのりと感じます。
黒糖の香ばしさもあって、ふんわりと広がります。
軽い苦みがちょっとだけ。
重さやクセはまったくありません。
しかも口当たりがさっぱりしています。

おいしいね!
食事に合う。
口当たりがよく、アルコール香をほとんど感じません。
でもそれ故にスイスイと行けてしまうので、かなり危険ですぞ。








そのかなり危険なじょうご12度500mlと合わせた今日のエサはこちら。


3本で148円のナス。
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輪切りにして、フライパンへ。
油を吸うので、オリーブオイルをかけながら炒めました。
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火が通ったら皿へ移し、大根おろしをトッピング。
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これに合わせたは、
奄美大島産のしょうゆ。
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電子レンジで煮切った酢と合わせて、酢醤油にして、
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それをかけて、できあがり。
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おいしい!
大根おろしと酢醤油とでさっぱりといただけました。
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奄美大島産の味噌。
残り少なくなってまいりました。
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その味噌に、酢とみりんとをあわせて煮切ったものと、砂糖をまぜて、
酢味噌をこしらえた酔っぱらい。
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その酢味噌と合わせたのは、
ねぎとちくわ。
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ぬた。
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これもおいしい!
麦麹の香ばしい風味が最高でした。
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最後は、卵4個を使って、
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出汁巻き卵。
醤油はもちろん、奄美大島産のものを使用しました。
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まいう~♪
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ごちそうさまでした。
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(※1)鯨本あつこ・石原みどり『あまみの甘み あまみの香り』p.49-50(2016.08 西日本出版社)
(※2)山本一哉『奄美黒糖焼酎産業の動向』p.15(奄美ニューズレター 33号 p.13-19 2007.12 鹿児島大学)
(※3)(※1)p.44-45
(※4)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.11』p.37(2003年11月 星雲社)



















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黒猫のダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけました。
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今日は晴れてよかったね。
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(友情出演)
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