【お酒】1777.金紋両國 特別本醸造 別格 カップ [04.宮城県の酒]
株式会社角星
宮城県気仙沼市太田一丁目224-1
アルコール分 15.5度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合 60%
味わい 淡麗辛口
内容量180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)
震災前に発行された文献では「県沿岸部最北の町、気仙沼市はカツオやサンマの水揚げが国内トップクラスを誇る漁港だ。角星は、港の目の前に蔵造りの重厚な母屋を構える。」(※1)と紹介されていた角星さん。
手元にあった文献には震災直後の酒造りについて紹介していた記述はあったのですが、その復興の様子については記載されておりませんでした。
なお、“両國”の手印については、「創業当時、陸中の国(岩手県室根村)で酒造りを始め、陸前の国(気仙沼市)で販売したことから「両國」と命名。」(※2)とありました。
今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の特別本醸造でした。
ということは、かつていただいた566.特別本醸造 別格 ホヤぼーやカップと同じ中身でしょうか?
特別本醸造には香りを特徴とするものも少なからずございました。
しかし今日はどうしても燗の気分でしたので、今日もぬる燗でいただきましたよ。
お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
香りはないですね。
でも含むと、さわやかな風味が少しあることがわかります。
うまみはやはり淡めです。
米のうまみが広がらず、かつ弱めです。
苦みがあるみたいですが、かなり弱めでかつ軽めです。
酒臭さや熟成感は感じません。
キレはよく、透明感を少し感じます。
酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは弱めですが、鋭さをちょっと感じます。
それよりも、スースー感のほうがはっきりしているようです。
ピリピリ感はありません。
甘みはやや辛口かな。
ゼロではないものの、かなり弱めです。
淡麗爽快ちょいスーやや辛口のお酒でした。
風味とスースー感とがさわやかな風味を作り出しているようでした。
淡麗でしたが、それ故に弱めながらにもすっぱさがいい感じに効いているように感じました。
これは海産物と合うように設計された味わいのお酒ではないでしょうか。
気仙沼へ行って、地元で採れた海の幸と合わせていただけば、お酒のおいしさはきっと倍増することでしょう。
オイラの家の近所にあるスーパーで販売されている水っぽくてまずい刺身じゃ到底ダメだな。
(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.62(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)『みやぎ地酒の旅』p.104(2000.3 河北新報社)
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今日、京成電車に乗って佐倉へ行きました。
そうしたら、京成佐倉駅が“京成桜駅”へと化けておりましたよ。
あーあ、かわいそうに。
だってコロナさえいなければ、花見客がいっぱい来て盛り上がっただろうからさ。