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【お酒】1783.眞名鶴 純米酒 カップ [18.福井県の酒]

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真名鶴酒造合名会社
福井県大野市明倫町11の3

精米歩合 60%
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




越前大野の中央を悠然と流れる真名川上流にある伝説の湖、麻那姫湖。飢饉から村人を救うために自らここに身を投げた麻那姫の伝説。この姫を慰めるために舞い降りるという優雅な鶴にあやかって命名された。」(※1)という“眞名鶴(まなつる)”。

その蔵元さんである真名鶴酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
805.純米酒 観音裏 300ml
1226.眞名鶴 懐石本醸造 カップ

今日いただくこのお酒は、純米酒のカップ酒でした。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し着いていて、透き通っておりました。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがかすかに漂ってまいりました。

うまみはやや濃いめでしょう。
熟成感が最初に来て、けっこう枯れているものの角がなくて穏やかです。
それに酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が穏やかに続くみたいです。
苦みや雑味はありません。
キレはよく、スッと引きますね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、鋭さを少しだけ感じます。
スースー感はややはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、そのかすかな存在はわかります。


やや濃醇で枯スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
枯れていることがよくわかりましたが、角がなくて穏やかでした。
それに、酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)もあって、けっしてペラペラな味ではありませんでした。
辛口でしたが、わずかに甘みがあって、それさえも味をうまく整えているように感じました。
それでいて、まるでアル添酒のようにキレがよく、後味がスッキリしていてしつこさがありませんでした。

これ、うまいね!
食事との相性はバッチリでしょうよ。


(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.83(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】1782.金亀 純米大吟醸 黒50 カップ [25.滋賀県の酒]

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株式会社岡村本家
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100番地

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度 14度
精米歩合 50%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




一昨日いただいた金亀 純米酒 茶70 カップと、そして昨日の金亀 純米吟醸酒 緑60 カップとに引きつづき、今日も岡村本家さんが世に送り出している特定名称酒のカップ酒をいただきます。
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今日いただくこのお酒は、満を持しての純米大吟醸でした。
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なお、岡村本家さんのお酒はこれらのほかに以下のものをかつていただいております。
129.金亀 本醸造 カップ
142.金亀 純米吟醸酒 カップ
179.黒松金亀 キンカップ
1483.長壽金亀 純米大吟醸 カップ
1487.金亀 純米酒 カップ


純米大吟醸ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は金色でしたが、3つの中ではこれが一番薄めかな。
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上立ち香はないですね。
含むと、フルーティーさをごくかすかに感じるような感じないような。
どっちやねな。

うまみはちょい濃いめでしょうか。
米のうまみが最初に来て、濃いわけではないものの幅を感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)も少し感じます。
熟成感はあるものの、弱めで前には出てこないみたいです。
吟醸酒らしい苦みも少しあって、弱めながらに鋭さを少し感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは少しあって、鋭さも少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないもののかなり弱めです。


ちょい濃醇でちょい枯れ旨辛口のおいしいお酒でした。
3種類の中では、これがもっともさっぱりしており、かつクセがなくて飲みやすく感じました。
それでも味はしっかりしておりましたよ。



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみましたよ。
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引き締まるね!
米のうまみに鋭さが出てきたみたいです。
それに熟成感が少し前へと出てきたように感じました。

燗だとキリッと引き締まった、ちょい濃醇でスッキリ旨辛口のおいしお酒になりました。


これは冷/燗で甲乙つけ難いと思いますよ。
双方共に、おいしくいただけました。
いずれにせよ、食事と合うおいしいお酒でした。






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昨日披露させていただいた、宇都宮の味噌“宮こうじ”。
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今日これに合わせたのは、細ねぎと笹かま。
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まずは酢味噌(味噌+酢+みりん+砂糖)を用意。
酢とみりんとは、電子レンジで軽く煮切りました。
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サッとゆでた細ねぎと、そぎ切りにした笹かまとを酢味噌で和えて、“ぬた”にしましたよ。
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上品な味の味噌が自己主張することなく、酢と調和しながら具材の味を引き立てておりました。
これは奥ゆかしいわ。
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【お酒】1781.金亀 純米吟醸酒 緑60 カップ [25.滋賀県の酒]

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株式会社岡村本家
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100番地

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度 15度
精米歩合 60%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた金亀 純米酒 茶70 カップに引きつづき、今日も岡村本家さんのラベルが一新された特定名称酒カップ酒をいただきます。
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今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の純米吟醸酒でした。
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なお、岡村本家さんのお酒は、これら以外に以下のものをこれまでにいただいております。
129.金亀 本醸造 カップ
142.金亀 純米吟醸酒 カップ
179.黒松金亀 キンカップ
1483.長壽金亀 純米大吟醸 カップ
1487.金亀 純米酒 カップ


純米吟醸酒ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、純米酒茶70ほど濃くはありませんでしたが、きれいな金色でした。
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上立ち香はないですね。
含んでも感じません。

うまみはやや濃いめでしょう。
熟成感が最初に来るものの、角がなく、強くもなくて穏やかです。
それとともに米のうまみがシャープに効いておりますね。
ウィスキーみたいな風味があって、ごくかすかにわかります。
吟醸酒にありがちな苦みもかすかに感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、鋭さがあることがわかります。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ほぼゼロでしょう。


やや濃醇でちょい枯旨辛口のおいしいお酒でした。
純米酒の茶70よりも熟成感は浅めでした。
一方で米のうまみが鋭く効いており、しかも辛口でキリッと引き締まっておりました。
しかも香りがなく、食事と合いました。



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみました。
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ああ!
酸味が立つね。
すっぱさが前に出て来るとともに、酸味自体に深みを少し感じるようになりました。
それとともに、米のうまみに幅が出てまいりましたよ。


燗だと、やや濃醇でちょい枯ちょい深旨辛口のおいしいお酒になりました。
燗のほうがうまみや深みがしっかりでおいしいわ。
これはまちがいなく燗でいただくべきでしょう。

吟醸酒の場合は燗にすると苦みが立つものが少なからずございましたが、一概には言えませんね。
燗に適しているかどうかは、一つひとつのお酒を実際に味わってみるまではわかりませんわ。



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仙台味噌をようやく使い切ったワタクシ。

今日からしばらくの間は、宇都宮の“宮こうじ”なる味噌と付き合うことになりました。
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きめの細かい白味噌でした。
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味噌汁で試してみましたよ。
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あっさりしていて、やさしい感じの上品な白味噌でした。
それでいて、米麹の風味をふんわりと感じることができました。
それに塩気がひかえめなので、やや多めに使用したほうが味がはっきりしてよいのかもしれません。

これは味噌汁だけではなくて、ぬたや田楽みそにしてもきっとおいしくいただけることでしょう。

【お酒】1780.金亀 純米酒 茶70 カップ [25.滋賀県の酒]

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株式会社岡村本家
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100番地

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度 14度
精米歩合 70%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




岡村本家さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
129.金亀 本醸造 カップ
142.金亀 純米吟醸酒 カップ
179.黒松金亀 キンカップ
1483.長壽金亀 純米大吟醸 カップ
1487.金亀 純米酒 カップ

去年あたりだったかな?
金亀シリーズの特定名称酒のカップ酒は、ラベルが統一されました。
それ故、今回はそれらをひととおり入手して試してみることにいたしましたよ。
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入手したのは、彦根にある“夢京橋キャッスルロード”にお店を構える林屋さんでした。
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これまでにいただいた金亀シリーズのカップ酒には、品質表示が欠落していたものがございました。
しかし今回いただくこのカップ酒には、きちんと表示されておりましたよ。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、やや深い金色でした。
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やっぱりうまみは濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、熟成感が満載です。
熟成感には、ウィスキーのような風味も少し感じます。
それなのに、苦みや雑味はゼロですよ。
しかもキレがよく、後味はスッキリしております。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はかすかにあって、ピリピリ感は感じません。

甘みはややひかえめかな。
弱めですが、幅のある甘みの存在がわかります。


濃醇枯スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
熟成感満載でかなりしっかりしているのに、苦みや雑味が全くありませんでした。
しかもキレがよく、口の中にどっしりと広がった後でスッと引いて、後味はさっぱりしておりました。
この味わいは、もしかしたら丁寧に熟成させた成果でしょうか?

これ、かなりうまいね。
察するに、鮎の姿煮やもろこの甘露煮のような、淡水魚を甘辛く煮た料理との相性はバッチリでしょうよ!
鮒寿司とも合うのかもね。




★☆ 予告 ★☆


先週末は、出かけておりました。


今回は、好天に恵まれました。
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だんごじゃないよ、玉こんだよ。
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国鉄の頃から姿を変えていないと思われる駅舎を訪問。
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ホームの屋根を支えていたのは、戦前に輸入された古レールでした。
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もちろん、おいしいものをいっぱいいただいてリフレッシュ!
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さらには、散り際の桜を愛でることもかないましたとさ。
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この顛末は、まとめることができ次第報告いたします。
その公開は、今週末を予定しております。

病気になってシマッタの記 [雑感]

 
あー、いかんいかん!
 
病気だ、病気!!
 
ほとんどビョーキ!!!
(山本晋也監督より)








あたしゃね、ここ何年もの間、ずっと持病を抱えているのですよ。

普段はなんともないのですが、ときどき再発するのです。

しかもたちが悪い病気で、それがいったん再発すると、まともに働くことすらできなくなるほど苦しめられてしまうのですわ。







































え?、

どんな病気かって?



































それは、

“山形欠乏症”

山形へ行っておいしいものを食べないと、心も体もおかしくなってしまうのですよ!























































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(友情出演)



















そうだ!
手元には、青春18きっぷがあと2回分残っているぜ。
わざとだろ。
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これを使って、ビョーキの治癒を目指して出かけてくるぜよ!




それ故に、今週末は更新を休みます。
次回の更新は、4/6(月)を予定しております。

ごきげんよう!



行ってきました!

【お酒】1779.賀茂泉 緑泉 My Friend IZUMI CUP [34.広島県の酒]

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賀茂泉酒造株式会社
広島県東広島市西条上市町2-4

180ml
アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの、賀茂泉酒造さんのお酒。
かなり前のことですが、以下のものをいただいております。
375.賀茂泉 朱泉 イズミカップ
1298.賀茂泉 純米吟醸 ひとくち銘醸蔵 カップ

今日いただくこのお酒は、“緑泉”という小印が付された普通酒でした。
蔵元さんの通販サイトでは同じ普通酒の“朱泉”よりも低価格で販売されていたことから、かつての級別制度下における二級酒相当のお酒なのかもね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、香りがかすかに立ちますね。。

うまみはやや濃いめかな。
酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、苦みが来ますね。
苦みは強くはないものの、鋭さを感じます。
熟成感はないみたいです。
キレはよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは、これも強くはないものの鋭さを感じます。
スースー感ははっきりしています。
ピリピリ感はかすかかな。

甘みはややひかえめです。
かなり弱めですが、ゼロではないみたいです。


やや濃醇でちょい苦ちょいすっぱスーやや辛口のお酒でした。
苦みや酸味、スースー感が際立っていて荒々しさを感じました。
それでもうまみを感じ、かつキレがよくて後味はスッキリしておりました。

【お酒】1778.華鳩 にごり酒 貴醸酒ブレンド カップ [34.広島県の酒]

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榎酒造株式会社
広島県呉市音戸町南隠渡2-1-15

アルコール分16度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、清酒(国産米)、醸造アルコール、糖類
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




榎酒造さんのお酒は、これまでに華鳩 辛口 特別本醸造 300mlをいただいております。

今日いただくこのカップ酒はにごり酒ですが、糖類添加(酸味料添加なし)の三増酒でした。
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それにこのカップ酒、“貴醸酒”をブレンドしてあるんだってさ。
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この貴醸酒について、手元にあった文献に以下のように紹介されておりました。
仕込みの際に水の代わりに酒を使って仕込んだもの。平安時代の文献をもとに開発された贅沢な酒です。酒は水よりもエキス分が高いために、できあがった酒は色や口当たりも濃厚でかなりの甘口になります。食後などに少しずつ飲むのに適した酒といえるでしょう。」(※1)

糖類添加の三増酒に貴醸酒もまぜちゃったりなんかしちゃったりしたら、それはそれは甘ったる~いお酒になってしまいやしないかと、あたしゃ危惧いたしておりますよ。
もっとも、甘口が好みでいらっしゃる(?)広島の皆さまにとっては、それも願ったりかなったりなのでしょうか?

それをたしかめるべく、いただいてみたいと思います。


滓の量は、3-4割といったところでしょうか?
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに象牙色がかっておりました。
また見た目には、とろみがあるようには見えませんでしたよ。
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口当たりはとろみをそれほど感じず、むしろさっぱりしております。
それに滓のざらつきも弱めです。

うまみはやっぱり濃いめです。
米のうまみとともに、熟成感と重さとをちょっとだけ感じます。
苦みはごくかすかでしょう。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、よくわかります。
それにさわやかな風味がはっきりしています。
スースー感はなく、ピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
しかしべとついてはおらず、クドさも感じません。


濃醇爽快ちょい重旨甘口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのに爽やかな風味お酒でした。
それにとろみや滓のざらつきはわずかで、口当たりはさっぱりしておりました。
それでいて、うまみに重さを少しだけ感じて、それがいい感じに引き締めておりました。
甘みはしつこくなく、これもいい感じでした。

ちょっとだけ感じた重さが、貴醸酒をブレンドした成果なのでしょうか?
でも、予想していたほど甘みは強くはありませんでした。

これはなかなかおもしろいにごり酒でしたよ。

(※1)松崎晴雄『日本酒のテキスト 1 香りや味わいとその造り方』p.58(2001.8 同友館)