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【お酒】1790.花垣 純米60 180ml [18.福井県の酒]

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株式会社南部酒造場
福井県大野市元町6-10

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/60%
アルコール分/15度
内容量180ml
冷暗所保存
(以上、ラベルより転記)




南部酒造場さんのお酒は、これまでに1034.花垣 本醸造 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の純米酒でした。
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能書きがありましたので、紹介しておきます。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かなり深い茶色でしたよ。
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あれ?

上立ち香がありますね。
花っぽい香りをかすかに感じます。
一口含むと、それが鼻へ抜けて行きますよ。

うまみは濃いめです。
最初に米のうまみが来て、厚みは少しだけですがパッと広がりますよ。
熟成感はそれほど感じませんし、もちろん角もありません。
苦みや雑味はゼロですよ。
キレもよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは少しだけで、鋭さはないもののかなりさわやかな酸味です。
スースー感がちょっとあるものの、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
かなりさらっとした甘みをほんのりと感じる程度です。


濃醇爽快スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみをしっかり感じる濃醇な味わいでした。
それに香りもちょっとあって、さらに酸味が爽やかでした。
しかもキレがよく、後味はスッキリしておりました。

これ、かなりうまいんじゃないの!
茶色い色だったことから、熟成感満載で枯れ枯れのどっしりした味わいかと思っていたのですが、ぜんぜんちがいました。
酒も人も、見た目だけで判断してはいけませんね。

【お酒】1789.世嬉の一 本醸造 300ml [03.岩手県の酒]

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世嬉の一酒造株式会社A
岩手県一関市田村町5番42号

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
正300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)





『世嬉(せき)の一(いち)』という名前は、明治天皇の弟君・閑院の宮様に由来する。宮様のお宿を承ったとき、「世の中の人々が喜ぶようなよい酒を造りなさい」と命名されたといわれる。(※1)という世嬉の一酒造さん(岩手県一関市)。
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大正七年に創業した世嬉の一酒造さんは「その後戦時下の統制により、一時は企業合同したものの、昭和三十二年には独立。三代目の晄僖さんが社長に就任した五十七年からは共同醸造にし、現在に至っている。」(※2)とありました。
蔵元さんから伺ったお話では奥州市前沢で共同醸造しているとのことでしたので、岩手銘醸さん(岩手誉)との共同醸造なのでしょうか?
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その後、一関市にある蔵は“酒の民俗博物館”として公開されていたそうですが、1995年(平成7年)からは「いわて蔵ビール」なるクラフトビール(地ビール)の製造工場として使用されることになったのだとか。

しかもこの「いわて蔵ビールが生み出すビールは、国内のみならず多くの国際大会で輝かしい賞を受賞し、高い評価を獲得している。」(※3)とのこと。

一例を紹介すると、「福香は、樹齢360年を数えてなお咲き続ける岩手県民自慢の名花、石割桜から採取した酵母で醸造した、貴重なビールだ。」(※4)とあるとおり野生酵母を用いたビールを醸造し、しかもその野生酵母を使用した「自然発酵ビールを手がけるビール会社はほとんど存在せず、世界的にもベルギー以外の国ではほぼつくられていないのだという。」(※5)そうです。

また「ホップの代わりに、一関産の山椒の実を使用して醸造した「ジャパニーズハーブエール山椒」や、三陸広田湾産の牡蠣の身と殻を使って醸造した濃厚な黒ビール「三陸牡蠣のスタウト」などのオリジナルビールを開発。これらのビールは、ビールの世界大会で賞を獲得し国際的な評価をも高い。」(※5)とのことでした。


そんなクラフトビールに注力なさっている世嬉の一酒造さんですが、今日いただくのはビールではなくて共同醸造で造られているという清酒“世嬉の一”。
はたしてどのような味わいなのでしょうか?

本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがふわっと漂ってまいりました。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が最初に来て、厚みと共に香ばしさを感じます。
米のうまみもじんわりと感じます。
苦みや雑味はなく、キレはよいですね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めで、鋭さもほとんど感じません。
でもけっこうなスースーで、それにちょいピリです。

甘みはややはっきりかな。
べとつかないさらっとした甘みをわずかに感じますが、甘み自体に幅があることがわかります。


スースーちょいピリスッキリ旨ちょい甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)が味の主軸でしょうけれど、角や雑味は感じませんでした。
それでいてキレがよく、けっこうなスースーでした。
このスースーがなければ、きっとやや濃いめに感じたのかもしれません。

こういう酒臭くてスースーなお酒、私としては好みの味です。
飲み応えがあるのにスッとキレて、しかも食べ物の臭みや脂っぽさをサッと流してくれますから。
おいしい食中酒でございましたとさ。



その世嬉の一に合わせた今日のエサはこちら。

油揚げと九条ねぎ。
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双方とも刻みます。
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さらには冷蔵庫の残り物野菜(にんじんとしいたけ)も刻んじゃいます。
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全てをだしと淡口しょうゆとで煮て、きつね丼の上だけ(残り物野菜入り)。
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そしてもう一品は、さんまざく(さんざく?)。
うざく(うなぎの蒲焼とキュウリとの酢の物)を食べたかったのですが、懐具合を勘案してさんまの蒲焼缶で代用したのでした。
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ごちそうさまでした。
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今日はずっとおねむだったダンナ。
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右前足の親指の爪だけを立てているのは、私に対する威嚇のため?
それとも高島忠夫(イェーイ)?
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どうやら高島忠夫のほうでした。
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(友情出演)


(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.77(1998.10 岩手日報社出版部)
(※2)(※1)p.76
(※3)牧内伸英『発酵に学ぶ(其の五)ビール 世嬉の一酒造のクラフトビールブランド「いわて蔵ビール」』p.36(産直コペル 2017年5月号 p.36-39)
(※4)(※3)p.37
(※5)(※3)p.38

國盛 どぶろく 純米造り 微発泡 300ml [変わった酒]

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中埜酒造株式会社
愛知県半田市東本町2丁目24番地

内容量300ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
アルコール分9度
(以上、包装フィルムより転記)





今日は清酒ではなく、“どぶろく(濁酒)”をいただきますよ。
しかもこのどぶろく、微発泡なんだってさ。
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どぶろくって、いったいどんなお酒なのでしょうか?

あたしゃまったく知らなかったので、いろいろと調べてみましたよ。
その結果を、以下に報告させていただきます。
いささか冗長ではございますが、どうかお付き合いくださいませ。


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1.どぶろくとは何か

そもそも、どぶろくとはいったいどのようなものなのでしょうか?

文献によれば「どぶろくとは、古くからある濁り酒の異称である。民間での密造酒を指す場合も少なくなかった。(中略)文字通り、もろみ(醪)を漉し取らない濁った酒という意味である。」(※1)とありました。
また酒税法上は“その他の醸造酒”穀類、糖類その他の物品を原料として発酵させた酒類(第七号から前号までに掲げる酒類その他政令で定めるものを除く。)でアルコール分が二十度未満のもの(エキス分が二度以上のものに限る。))(同法3条19号)に該当し、かつては“濁酒”、あるいは“その他の雑酒”という名称が用いられていたこともあったようでした。

一方で、清酒の定義をは以下の通りです(※2)
イ 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
ロ 米、水及び清酒かす、米こうじその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(イ又はハに該当するものを除く。)。但し、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量をこえないものに限る。
ハ 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの

ということは、どぶろくと清酒とのちがいは、
“漉すこと=濾過”の有無
にあるのでしょう。


なお、いわゆるにごり酒については、「清酒もろみの中の蒸米や,こうじの粒を細かく砕いて目の粗い布などでこすと白く濁った清酒ができる.形状はいわゆる濁酒に似ており,(中略)加熱殺菌したものをにごり酒と称している場合もある.」(※3)という記述にあるとおり、粗ごしではあるものの“こす”という工程を必ず経ているのでしょう。



2.なぜ造られてきたのか

そもそもどぶろくは酒造業者によって造られるものではなく、
家庭で自家用として製造されるもの
だったそうです。

このことについては、下記の記述が参考になります。
 農村では、昔から必要な物は自分でつくるという自給自足が基本で、つつましく暮らしてきました。食料として必要な穀物はもちろん野菜、果物、味噌、漬物、居間・寝室に敷くムシロ、雨具、衣類だって機(はた)で女たちが織りました。たいがいの物がお金で買える時代になっても、倹約して、できるだけ自給自足で生活してきたのです。
 貧しい家計をさいて酒を買うことができないから、酒も自給自足、農民はどぶろくを造って飲んでいたのです。」(※4)


しかも自家製造は、単に倹約のためという消極的な理由だけではなかったのです、
農家にとって「この頃濁酒は単なる嗜好品ではなく、生活や日々の仕事に不可欠な「食料」と認識されていた。」(※5)とあるとおり、
重要な栄養補給源
であったのだとか。

その意味については、以下の記述が参考になると思います。

濁酒は発酵の進んでいない酸の強い荒い酒ではあるが、農作業をこなすのに必要な栄養分を吸収するのに有効な酒とされていた。(中略)平野部の農作業よりもハードな作業が要求される山仕事をこなし、一日の温度差も激しい山間部の人々にとっては、濁酒が日常生活を送る上で、より不可欠なものであることが数字上でも示されているのである。」(※6)

 自家醸造のどぶろくは、貧しい農家にとっては、なくてはならない暮らしの必需品でした。冠婚葬祭に必要なばかりでなく、どぶろくを飲めば食う飯の量が減ると、農家ではいっていたものです。いまでも「どぶろくの晩酌をやると飯を食べなくてもよかった。どぶろくを飲みつけているものは、清酒なんて物足りなかった。力仕事をするものには、どぶろくはいい酒だったよ」と懐かしがっていう人もいます。」(※7)

中には、「昼飯でどぶろくを飲んで、ご機嫌で鼻歌なんか歌いながら田に出ている人もあった。昔の田仕事は重労働だったけど、どぶろくを飲むと疲れがとれたもんだ。」(※8)などといった記述もみつかりましたよ。
飲みながら仕事だなんて、なんともうらやましいかぎりです罠。


さらにそのどぶろくは、酒造りの素人である農家でも簡単に造ることができたみたいです。
これについては、下記の記述が参考になると思います。

 秋田県の農村では、昔から自分の家で味噌を造る家がたくさんありました。貧しい農家でも、二、三年分ぐらいの味噌を樽で仕込み、飢饉に見舞われても味噌があれば何とかしのげるといわれたものです。
 味噌造りに必要なのは、大豆と米麹。畑地の少ない県内では大豆があまりとれないために米麹を大目に使ったから、麹屋がどこの村にもありました。どぶろく造りに必要な麹が、どこでもたやすく入手できたということです。
 麹屋は麹を買う客の住所、氏名、用途を聞いて記録することになっていて、(中略)「酒調べ」の税務署員は、麹屋に寄って、大量に買い込んだ家を調べて踏み込んだりしたものです。
 そのためどぶろくの仕込みに必要な麹まで、自分の家で造る人もいました。無許可で麹を造ることも密造でしたが。
 どぶろくを造る人は、家庭の必需品である味噌を造るような感覚で仕込みをやっていたのです。」(※9)



3.どぶろく製造の原則禁止

魏志倭人伝に倭人は「人性酒ヲ嗜ム」とあることから察するに、わが国においてどぶろくを自家醸造する伝統は、おそらく古代、中世、近世、近代と続いてきたのでしょう。

ところが、明治32年(1899)1月以降は、濁酒・焼酎も自家用酒としての醸造は禁止され、販売用でない酒は全て密造酒とされ、処罰(罰金・投獄)の対象となった」(※10)とあるとおり、明治時代後期になって、これが禁止されてしまったのでした。

明治27(1894)には日清戦争が起こり、政府には軍事費を賄う必要が切迫していたのでした。
また、「明治時代は産業があまり発達していないこともあって、税収全体のなかで酒税の占める割合はかなり大きかったのです。明治三三年でみると約三分の一を占めています。軍事力増強のために酒税がつり上げられ、密造の摘発が厳しくなったわけです。」(※11)とあるとおり、政府にとって酒税の増収は国家の財政を潤すことに直結したのでした。

察するに、政府は農民によるどぶろくの自家醸造までも一切禁止して、“酒は買うものだ”という観念を国民に植え付けようとしたのではないでしょうか。


一方、現代では、税収全体に占める酒税の割合は2-3%程度に過ぎません。
それにもかかわらず、どぶろくの自家醸造を禁止する制度は、今日においても連綿として継続されているのです。


もっとも今日においては“どぶろく特区”なる制度、すなわち「小泉純一郎首相の肝いりによって、二〇〇二年の構造改革で誕生した新しいシステムで、それまで豊穣祈願など宗教行事にかぎってゆるされていたドブロク製造を、地域振興の観点から特定の地域に拡大しようというこころみ」(※12)があって、それに基づいて各地でどぶろくの製造が再開されている例も散見されます。

しかし、どぶろく特区が創設されたからといって、その域内では誰もがどぶろくを自由に造ることができるわけではないのです。

どぶろくを含むあらゆるお酒の酒造免許には、「最低製造数量(1年間に最低限作らなければならない製造量)を満たす」(※13)ことが要件として定められています。

そしてどぶろくに関しては、「最低製造数量はお酒の酒類によって定められており,どぶろく(酒税法上は「その他の醸造酒(2)」)は年間6,000klと定められている.どぶろく特区はこの最低数量が外されただけで,税率や納税方法,各種手続きなどは酒造会社と変わら」(※13)ないとされているのです。


すなわち、明治の禁令から120年以上も経過した今でも、我々日本国民は、たとえ自分で飲むためであってもどぶろくを製造することは許されていないのです。



4.どぶろくの味

では、その“どぶろく”は、いったいどのような味がしたのでしょうか。
この点について、文献には以下のような記述がありました。

 清酒のアルコール分は一五度から一六度、これに対してどぶろくは八度前後と飲みやすいので、寄り合いなどでも女も一緒に飲めたから、親睦には効果があったという人が多くいます。」(※14)

 さわやかな酸味と白濁のとろみ、そしてほどよい甘さ。それらが絶妙にミックスされたドブロクはのみやすく、左党ならずともグッとくる。」(※15)


(おしまい)


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これらのことを踏まえた上で、今日いただくこのどぶろくについて触れてみます。

もちろんこのどぶろくは密造酒ではなく、「酒造会社が正規の手順をふんでつくりあげた、いわばメーカー製ドブロクともいうべき存在」(※16)です。
しかも造っていたのは、中国酒(尾州知多半島=江戸と上方との中間で造られた酒)の流れを汲む尾張半田の國盛(中埜酒造)さんでした。
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それではいただいてみたいと思います。
冷蔵庫で冷やして飲めと書いてありますので、仰せの通りにいたします。

色は白色です。
それに見た目にはとろみを感じません。
注いだ様子を撮影することを忘れてしまいました。

でも注ぐと、ヨーグルトのような香りがフワッと立ってまいりました。
含むと、軽いシュワシュワ感とともに、ヨーグルトのような風味そのものが口の中に広がりましたよ。
口当たりでもとろみはなく、米の粒もなければ滓のざらつきもいっさいなく、かなりさらっとしております。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみでしょうけれど、ヨーグルトのような風味に負けておりますね。
熟成感や酒臭さはゼロ。
軽い苦みをかすかに感じます。

酸味ははっきり。
これもヨーグルトのようなすっぱさを感じますが、角はありません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
べとついた感じはまったくなく、かなりさらっとしております。
幅も感じません。


爽快ちょいシュワ旨やや甘口のおいしいどぶろくでした。
ヨーグルトのような風味とちょいシュワとで、とても爽やかでした。
その反面、米のうまみは負けているように感じました。
甘みはありましたが、しつこさはまったく感じませんでした。
また軽い苦みがかすかにあって、いい感じに引き締めておりました。


これはまさに、
“ヨーグルト風味の飲み物(アルコール含有)”
でしょうよ。
度数が低いせいかもしれませんが、ものすごく飲みやすいわ!
アルコールの香りゼロ、酒臭さゼロで、スイスイと行けてしまいましたよ。

ただ、私としては米の粒が入っていることを期待していただけに、それがなかったことが残念でした。
こしていないはずのどぶろくでこんなにさらっとしているということは、もしかしたら米を挽いて粉にしてから仕込んでいるのでしょうか?

これを契機として、今後はどぶろくにも手を出してみたいと思います。
次はぜひとも、米の粒を感じられるどぶろくに出会いたいものです。





そのどぶろくに合わせた今日のエサはこちら。


“ゆで干し大根”。
先日、山形へ行った際に買ってきたのでした。
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作り方が書いてありました。
だしを使わずに、もどし汁で炒め煮にするんだってさ。
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“5倍に増えるぞ!”と脅かされましたので、
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今日は半分だけ使いました。
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もどしてみました。
5倍は言い過ぎで、どうみても1.5倍程度だろ!
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もどし汁はとっておきました。
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ゆで干し大根のほかに、にんじん、しいたけ、油揚げも入れました。
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山形の素材ですから、“味マルジュウ”で味付け。
山形県民の皆さまが愛してやまないだし醤油です。
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こんなん出ましたけど!(泉アツノさんより)
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大根を干したことでうまみが蓄積されているのね。
そのうまみが出たもどし汁で煮ているので、けっして物足りなくはありませんよ。
むしろ素朴な味に仕上がっておいしゅうございますね。
あたしゃ子供の頃にばあちゃんの家で“たくあんの煮物”を食べたことがあったのですが、その味を思い出しましたよ。
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このほかに、九条ねぎと笹かまとのぬたもいただきまして、
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ごちそうさまでした。
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(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.186(2000.4 柴田書店)
(※2)酒税法3条3号イロハ
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.253(1997.10 灘酒研究会)
(※4)無明舎出版編『どぶろく王国』p.22-23(2006.5 無明舎出版)
(※5)安藤優一郎『日本酒文化における濁酒醸造の歴史-清酒との比較から-』p.72(食生活科学・文化及び地球環境科学に関する研究助成研究紀要 16巻 2000年度 p.65-72 アサヒビール学術振興財団)
(※6)(※5)p.69
(※7)(※4)p.37
(※8)(※4)p.41
(※9)(※4)p.45-46
(※10)(※5)p.71
(※11)(※4)p.31
(※12)斉藤光政『受け継がれるドブロクの記憶』p.23(季刊民族学 41巻1号 p.22-24 2017 千里文化財団)
(※13)吉川修司『構造改革特別区域制度を活用したどぶろくの製造』p.504(生物工学会誌 89巻8号 p.504-505 2011.8 日本生物工学会
(※14)(※4)p.49
(※15)(※12)p.22
(※16)(※12)p.24

“土佐鶴 上撰 酔って候 純米カップ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586
180ml詰
(ラベルより転記)

アルコール分:15度
精米歩合:68%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
(フタより転記)



《初回記事はこちら》
【お酒】7.土佐鶴 酔って候 純米カップ




およそ7年前。
このブログの草創期にいただいた“土佐鶴 上撰 酔って候 純米カップ”を、今日はまた飲んでみましたよ。
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なお、土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml
1784.承平土佐鶴 上等 360ml
1785.土佐鶴 上等 蔵出しカップ 氷点下生貯蔵
1786.土佐鶴 良等 ツルパック青ミニ
1787.土佐鶴 良等 ツルカップ青
1788.土佐鶴 淡麗辛口 さわやかカップ


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに着いていて、透き通った感じがありました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
熟成感が最初に来ますが、角がなくて穏やかに枯れています。
酒臭さ(ほめ言葉です)もあって、じんわりと感じます。
苦みはありますが、弱めです。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがあることがわかります。
スースー感はわずかで、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ぜりではないものの、かなり弱めです。


ちょい深ちょい枯ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
熟成感や酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が穏やかにじんわりと効いておりました。
濃くは感じなかったものの、角がなく、それでいてうまみ自体に深みを少し感じました。
酸味と、それに弱めの苦みとも、いい感じに引き締めているように感じました。

やっぱりうまいね!

土佐鶴の普通酒はどれもやわらかいうまみが特徴で熟成感や酒臭さがありませんでしたが、この純米酒はそれらとは真逆で、熟成感と酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)とが穏やかに効いておりました。
でも、キレのよさと後味のスッキリさとは共通しているように感じました。

【お酒】1788.土佐鶴 淡麗辛口 さわやかカップ [39.高知県の酒]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安芸郡安田町1586

原材料名 米・米麹・醸造アルコール
アルコール分 15度
本製品の原料米は全て国産米を使用しています。
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




五日連続の土佐鶴。

今日いただくこのカップ酒は“淡麗辛口 さわやかカップ”なんだってさ。
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上等や良等と同じく、このお酒も普通酒でした。
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なお、土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ2回目はこちら
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml
1784.承平土佐鶴 上等 360ml
1785.土佐鶴 上等 蔵出しカップ 氷点下生貯蔵
1786.土佐鶴 良等 ツルパック青ミニ
1787.土佐鶴 良等 ツルカップ青


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、やっぱり無色透明でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみが広がらず、舌をピンと突く感じがします。
苦みがあって、少し強めで鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
キレはよく、透明感をわずかに感じます。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感ははっきりで、それにピリッと感じます。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


淡麗ちょい苦スーピリ辛口のお酒でした。
味の基本は上等や良等と同じだと思いますが、これがもっとも淡めというか、薄めに感じました。
それ故に、苦みやスースー感、ピリピリ感がけっして強くはないものの、かえって目立っていたのかもしれません。
甘みもこれがもっとも弱く感じました。

かなり引き締まった味わいの淡麗辛口。
やや薄めに感じましたが、それでも食事との相性はよいのではないでしょうか。


2021/06/17
また飲んでみました。

【お酒】1787.土佐鶴 良等 ツルカップ青 [39.高知県の酒]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586
本製品の原料米は全て国産米を使用しています。
(ラベルより転記)

原材料名:米・米麹・醸造アルコール
アルコール分:15度以上16度未満
180ml
(フタより転記)




今日で四日連続の“土佐鶴”です。

今日いただくこのカップ酒は、“良等”の小印が付された普通酒でした。
ということは、昨日いただいた土佐鶴 良等 ツルパック青ミニや、土佐鶴 良等 360mlと同じ中身なのでしょう。

このことは、フタに記された品質表示からもわかります。
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でも実は、このカップ酒を入手するに当たり、あたしゃ決定的な“ミス”を犯してしまったのですよ。

それがこちら。
なんと一年以上前の製造分でした。
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このカップ酒は、今年の2月29日に高知市内のスーパーで入手いたしました。

その際、ついうっかり2月製造分の新しいものだと勘違いしてしまったのでした。
“2019”の印字が去年の製造分であることを明示しているにもかかわらず、それにまったく気づかずにね。

あたしゃ自分が、ハクション大魔王よりも数字に弱いなと、つくづくそう思いますよ。
弱いというか、実は数字が大嫌いなのですよ。
数字に何の意味も感じないどころか、その意味を積極的にアピールしないくせに、ただ「書いてあるだろ!、読み間違える奴が悪いんだよ」ってバカにされているような気がして。
そのとおりじゃないか。

中高生の頃は、国語や社会科は勉強なんかしなくてもすんなりと頭に入ったのに、数学や理科なんていくら勉強してもさっぱりわかなかったぜ。
高校の時なんか、数学も理科もテストでは何度も赤点をたたき出しており、よくもまあ無事に卒業できたものだなと不思議に思うほどでしたよ。

それどころか、もはやアラフィフとなった今でも、“明日、数学のテストなのにぜんぜん頭に入っていなくてどうしよう!”って慌てるをしょっちゅう見る始末。
しかも毎回毎回、テストの時間が始まろうとした場面で目が覚めて、そのときにようやく夢だったとわかって気分の悪い朝を迎えるということを性懲りもなく何度も繰り返しているのですよ。


閑話休題。

入手してしまったものは仕方がありません。
スーパーの店頭で一年を過ごしたと思われるこのカップ酒の味がどう変化しているか、自分の舌で確かめてやろうじゃあ~りませんか!
ということで、昨日いただいた良等紙パックの味を念頭に置きつつ、いただいてみたいと思います。

なお、土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ2回目はこちら
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml
1784.承平土佐鶴 上等 360ml
1785.土佐鶴 上等 蔵出しカップ 氷点下生貯蔵
1786.土佐鶴 良等 ツルパック青ミニ


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あれ?
昨日いただいた良等ツルパック青ミニとちがって、かすかに着いていることがわかりまししたよ。
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ああ、なるほど!

良等ツルパック青ミニと同じく、たしかに淡麗でした。
でもこっちには熟成感がちょっとだけあって、ほんのりと枯れているじゃあ~りませんか!
それに苦みに鋭さが少し出ているようでした。
キレはむしろこっちのほうがよく、透明感を少し感じました。

一方で、スースー感やピリピリ感は引き、それに甘みも引いておりました。


製造年月から一年以上たった良等ツルカップ青は、淡麗ちょい枯旨辛口のおいしいお酒でした。
枯れた感じが穏やかに効いており、しかも甘みが引いてキリッと引き締まっておりました。
苦みはあったものの、透明感が出てよりいっそうスッキリしておりました。

これはこれでうまいんじゃないの!
というか、あたしゃこっちのほうが好みですわ。

これは怪我の功名!
面白いね。
こういうことがあるからこそ、この趣味はやめられまへんな。



2021/06/18
また飲んでみました。

【お酒】1786.土佐鶴 良等 ツルパック青ミニ [39.高知県の酒]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586

アルコール分:15度以上16度未満
原材料名:米・米麹・醸造アルコール
本製品の原料米は全て国産米です。
180ml
(以上、パックの印刷事項より転記)




三日連続で、今日も土佐鶴酒造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこの紙パック酒には、“良等”の小印が付された普通酒でした。
ということは、かつていただいた土佐鶴 良等 360mlと同じ中身なのでしょう。
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このような紙パックのお酒って、ストローが付いていていることが多いですよね。
でもこれには付いておりませんでしたよ。
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なお、土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ2回目はこちら
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml
1784.承平土佐鶴 上等 360ml
1785.土佐鶴 上等 蔵出しカップ 氷点下生貯蔵


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うまみは淡めですが、淡めなりによくわかります。
やわらかいうまみがふんわりと広がります。
苦みがあって、かなり弱めですが鋭さがあることがわかります。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかすかに感じる程度です。
スースー感は少しはっきりしています。
それにちょいピリかな。

甘みはややひかえめです。
弱めですが、幅があることがわかります。


淡麗ちょい苦ちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
味の要素の構成は上等酒と同じでしょうけれど、こちらの方がより淡めでした。
察するに、アル添量と加水量とが多めなのでしょうか?
ですがそれ故か、味に角がなくて飲みやすく仕上がっているように感じました。
ちょい苦もちょいピリも、雑味というよりも味を引き締める程度にうまく効いているように思いましたよ。

あたしゃ上等(かつての級別制度下における一級酒相当のお酒か?)よりも、こっちの良等(二級酒クラスか?)のほうが好みでした。
食事と合う、おいしいお酒でございましたとさ。
こんなおいしいお酒を紙パックで手軽にいただけるなんて、高知県民の皆さんがうらやましいぜ!

【お酒】1785.土佐鶴 上等 蔵出しカップ 氷点下生貯蔵 [39.高知県の酒]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586
本製品の原料米は全て国産です。
(ラベルより転記)

原材料名:米・米麹・醸造アルコール
内容量:180ml
アルコール分:15度
(フタより転記)




昨日に引き続き、今日も土佐鶴酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、“氷点下生貯蔵”なんだってさ。
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ですが昨日いただいた承平土佐鶴と同じく、このお酒も上等の小印が付された普通酒でした。
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なお、土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ2回目はこちら
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml
1784.承平土佐鶴 上等 360ml


生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
含むとフレッシュな風味を少し感じます。

うまみは淡めですが、しっかりしています。
やわらかいうまみに淡めなりに幅を感じます。
苦みが少しあって、鋭さも少し感じます。
酒臭さや熟成感はありません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、鋭さはそれほど感じません。
スースー感がかすかにありますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめかな。
かなり弱めですが、その存在はよくわかります。


淡麗ちょい爽快でちょい苦旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味がしつこくなく、程よく効いておりました。
それに淡めなのにうまみに幅を感じ、飲み応えがありました。
苦みもいい感じに効いて、お酒の味を引き締めているようでした。

これ、うまいね。
暑い日の食事にピッタリでしょうよ。

【お酒】1784.承平土佐鶴 上等 360ml [39.高知県の酒]

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土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586

内容量:360ml
原材料名:米・米麹・醸造アルコール
アルコール分:15度
本製品の原料米は全て国産米を使用しています。
(以上、瓶の印刷事項より転記)




土佐鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
7.土佐鶴 酔って候 純米カップ2回目はこちら
19.土佐鶴 生貯蔵酒〈角〉 上等 300ml
124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤
1520.土佐鶴 良等 360ml
1527.土佐鶴 上等 180ml

“上等”の小印が付いた普通酒の土佐鶴はこれまでにもいただいておりましたが、このお酒の手印は“承平土佐鶴”って言うんだってさ。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみに幅を感じます。
苦みがあって、少し強めで鋭さがありますよ。
酒臭さや熟成感は感じません。
キレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さも感じません。
ただ、スースー感ははっきりで、それにピリがわかります。

甘みは、これはむしろややはっきりでしょうよ。
べとついた感じはなく、かなりさらっとしておりますが、幅を感じます。


淡麗ちょい苦スーピリ旨口のお酒でした。
淡めではあったものの、やわらかいうまみに幅があって飲み応えを感じました。
それに苦みとスーとピリとが効いていて、荒々しさを感じました。

ちょっと飲みにくさを感じました。
でもきっと、合わせる料理によっては味わいが映えるのでしょう。

おかしいなあ。
高知でいただいたときは、まちがいなくもっとおいしく感じたのに。




そんな承平土佐鶴に合わせた料理は・・・・、

ごめんなさい。

今日は作ったものがことごとくマズかった。
味の調和がぜんぜんよろしくございせんでした。
それ故、ここで紹介することはできません。


ごめんねごめんね~!
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(友情出演)

青春18きっぷで山形へ行ってきました [旅]

山形欠乏症が再発してしまったワタクシ。

それを治癒すべく、青春18きっぷの4回目と5回目とを使って、山形へ出かけてまいりましたよ。
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なお、今回の旅の目的はあくまでも山形欠乏症の平癒、すなわち山形へ行っておいしいお酒やおいしものものをいただくことに尽きるわけでして、酒集めが目的ではございません。

しかし、ただ山形へ行っておいしいものを飲み食いして帰ってくるだけの内容では、酒ブログの記事としては些か面白味に欠けるかもしれないことを危惧いたしました。
そもそもつまらんブログじゃないか。

そこで酒集めのための徘徊も、少しだけいたしております。
お読みいただいているみなさまにおかれましては、その徘徊時に生じたことも含めて、鼻でクスリと笑っていただければ幸甚です。







★☆2020年4月4日(土)★☆


まずは、上野駅から。
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東北本線(宇都宮線)の6:08発宇都宮行普通527Mに乗車。
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途中の小金井駅で、7:41発の黒磯行普通635M乗り換え。
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635Mを終点まで乗って、黒磯駅で9:08発の新白河行普通4129Mに乗り換え。
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新白河駅で、9:57発の郡山行普通2131Mに乗り換え。
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郡山駅で、11:05発福島行普通1137Mに乗り換え。
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1137Mの車中にて、昼食。
経費の節減を図るべく、持参したおにぎりをいただきました。
マズソ。
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もちろん飲みまっせ。
経費の節減になっていないじゃないか。
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途中、安達太良山やら、
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吾妻小富士やらを眺めちゃったりなんかしちゃったりして、
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11:54に、福島駅(福島県福島市)に到着。
環状線のとちゃいまっせ!、東北本線でっせ!
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福島駅の売店にて、こちらひさびさの大七カップを入手。
何年ぶりかな。
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福島駅からは、奥羽本線(山形線)に乗って板谷峠を越えて行きます。
12:51発の米沢行普通441Mに乗車。
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前面展望で板谷峠を越えるところを撮影してやろうと思ったのに、閉められちゃった。
トンネルが多いから仕方がないのね。
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それでも負けずに、隙間から撮影。
441Mは、板谷峠を登って行ったのでした。
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峠駅(山形県米沢市)は、板谷峠の頂点。
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ここからは逆に下って行ったのでした。
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板谷峠を越えて、米沢駅(山形県米沢市)に到着。
ここで、13:40発の山形行普通443Mに乗り換え。
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標準軌の単線を100km/hでかっ飛ばす電車に乗ると、
“山形へ来たんだなぁ!”って実感するのって私だけ?
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443Mに2駅だけ乗って、最初の目的地に到着。
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高畠駅(山形県東置賜郡高畠町)です。
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とてもよい天気!
でも4月の初めにしては、かなりの暑さだなこりゃ。
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半袖Tシャツ一枚だけで歩いていても、汗をかいてしまうほどでしたよ。
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高畠駅で降りたのは、駅前にあるこのスーパーを訪問するため!
5年前に高畠駅を訪問した際には開店時間前で訪問できず、その後ずっと行けずじまいだったのでした。
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あれ?
誰もいない。
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先月末で閉店しちゃったんだってさ。
(近くにいた人に聞きました。)
5年越しの恋だったのに、わずか4日の差でフラれてしまったのね。

それでも手ぶらで帰るのは悔しいので、コンビニで羽陽辯天の本醸造をGET!
高畠町(糠野目)の地酒です。
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失意のうちに、高畠駅へと戻ってまいりました。
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温泉?
JR?
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高畠駅の駅舎内には、温泉があるのです。
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高畠駅の売店。
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羽陽辯天のカップ酒と、米鶴のかっぱとをひさしぶりにGET!
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玉こん!
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高畠駅からは、14:47発の山形行普通445Mに乗車。
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445Mに1駅だけ乗って、赤湯駅(山形県南陽市)にて下車。
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赤湯駅からは、山形鉄道フラワー長井線に乗車。
青春18きっぷは使えないので、乗車券を購入いたしましたよ。
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15:35発の荒砥行普通215Dに乗車。
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単線非電化のローカル線に揺られて行きます。
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赤湯駅から2駅だけ乗って、宮内駅(山形県南陽市)にて下車。
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相変わらずの暑さでしたが、山から吹いてくる風が気持ちいい!
この風を浴びるために、わざわざ山形まで来たのですよ。
ウソだろ飲みにきたんだろうが。
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古峯神社(栃木県鹿沼市)のお札を納める塔を発見!
火伏のおまじないで、会津地方でもよく見かけますね。
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ここにお札を納めてあるみたいです。
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スーパーを2軒回って、成果は樽平の雪むかえだけ。
東の麓や羽陽一献を入手できるかと目論んでいたものの、徒労でした。
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駅へ戻っていた途中で、東の麓の蔵を発見。
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お休みでした。
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宮内駅へと戻ってまいりました。
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駅舎は、おそらく国鉄時代のままですね。
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窓口の右側が一段下がっているのは、こちらが荷物の窓口だったからでしょう。
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その窓口で切符を買ったら、なんと硬券でしたよ。
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この宮内駅には、“もっちぃ”なる、うさぎの駅長さんがいるのだそうです。
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でもこの日、もっちぃ駅長はお休みでした。
トホホ・・・。
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ホームがやたらと長いのは、国鉄時代の名残でしょうね。
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構内踏切を渡るぜヤッホー!
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屋根を支えているのは、古いレールでした。
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“OH TENNESSEE 6040 ASCE 1922”と読めましたよ。
戦前のアメリカ製ですね。
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その宮内駅からは、山形鉄道フラワー長井線の16:46発赤湯行218Dに乗って引き返しました。
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赤湯駅へと戻ってまいりました。
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その赤湯駅にあった売店で、東の麓の“なんどでも”なる純米吟醸酒をGET!
これ、宮内にあったスーパーでも見つけたのですが、古かった(あくまでも当方独自の入手基準に基づく評価です)ので入手を断念したお酒でしたよ。
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この日の徘徊はこれで終わり。
このあとは、最終目的地である山形駅を目指すのみ。

しかし、ここで思案のしどころが!




この時点で、17時を回ったところ。
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青春18きっぷで移動しているので、つばさ143号には乗れません。
次に来る普通電車は、17:48発。
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17:48発の普通電車に乗ると、山形駅には18:21に到着します。
でも、つばさ143号に乗っちゃえば、17:46と35分もはやく着いちゃうんだよな。
 
 


あーあ、
 
はやく着きたいな~!
 
はやくおいしいものを食べたいな~!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


しかたがない。
金で解決だ!
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ということで、赤湯駅からは山形新幹線(実は在来線の特急)つばさ143号山形行に乗車。
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あーダメ人間だダメ人間だ!
新幹線(特急)に乗ると飲むクセがすっかり着いたダメ人間だ!
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山形にかんぱ~い!
バカじゃないの。
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つばさ143号に終点まで乗って、山形駅(山形県山形市)にて下車。
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駅ビル内にある酒店で、羽陽辯天の生酒をGET!
これも高畠駅の近くにあったコンビニで見つけたものの、古かった(あくまでも当方独自の入手基準に基づく評価です)ので入手を断念していたお酒でした。
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ホテルにチェックインしたのち、夜の街へと繰り出します。
でも、いつもよりも人がまちがいなく少ないなこりゃ。
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やってきたのは、もちろん“居酒屋伝七”さん。
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晩酌コースを予約しておきましたよ。
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塩蔵うどの煮物。
うどは生よりも塩蔵のほうが風味が凝縮されておいしいのですよ!
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うるいとアスパラガスとホタテとのマヨネーズ和え。
アスパラガスが、皮をむいていないのにやわらかいことやわらかいこと!
うちの近所にあるスーパーで売っているやつなんかスジだらけだぜ。
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ホタルイカとわかめ。
しょうがをおろさずにみじん切りにしてあることで、それがいい感じに効いておりますよ。
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長芋の酢の物。
千切りだからシャキシャキで、まいう~♪
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青菜(せいさい)と打ち豆との油炒めに、きゅうりのお漬物。
青菜は山形の伝統野菜で、打ち豆は大豆をたたいてつぶしておくことで水に浸す手間と時間とを省いてあるのだとか。
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クリームチーズとふきのとう味噌を混ぜたもの。
これは酒が進んでしまう危険な食べ物ですぞ。
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これらに合わせたのは、羽前桜川の辛口。
糖類酸味料フル添加なのになぜかおいしい不思議なお酒。
小国(山形県西置賜郡小国町)へ行ったのはたしか6年前だったけれど、また行きたくなってきちゃったぜ!
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陶板焼き(加熱前)。
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同(加熱後)。
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たけのこまいう~♪
というか、野菜がどれもみなおいしいわ!
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ここで、あら玉の改良信交使用の特別純米酒をいただきましたよ。
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多収品種だったたかね錦(信交190号)の改良種として秋田県で育成されたものの、その後に長野県で育成された美山錦(これもたかね錦の改良種)に完敗して絶滅しかけた改良信交。
ところが、節(葉っぱの根元)と節との間隔が長いことが草履表(草履の足を乗せるところ)の材料として好都合だったとのことで、草履の生産地であった谷地(やち:山形県西村山郡河北町)では栽培され続けていたのだとか。
その谷地に蔵を置くのが、この“あら玉”を造る和田酒造さんなのでした。

この日のお刺身は、まぐろ(脳天)のづけ。
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海のものには、海の酒。
東北泉の雄町純米生酒を燗でいただきました。
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いかにも雄町らしいキリッとした味わい。
これはまちがいなく合う合う!
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あう~![グッド(上向き矢印)]
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〆は、きのこ汁。
しろしめじ、おおいちょう、ひらたけに、タケノコの姫皮が配合されているそうです。
きのこから出た出汁に、姫皮の香ばしい風味が相俟ってものすごくまいう~♪
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あー、なにもかもがおいしかった!

いつ来ても、私に“安心”“感動”とを提供してくださる居酒屋伝七さん。
ここに来ればまちがいなし!という“安心”。
そして提供して下さるお料理の味で、毎回毎回“感動”させていただけるのです。
ただ単に伝七さんのお料理の味が私の好みと合っているだけのことかもしれませんが、そうであるが故に、ときどき来たくなってしまうのですよ。


こうして、山形の夜は更けていったのでした。
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★☆2020年4月5日(日)★☆


翌朝は、まるで冬の空。
昨日と打って変わって、冷えてきやがった。
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山形では、桜は八分咲きといったところでした。
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山形駅へとやってまいりました。
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その山形駅からは、奥羽本線の普通電車に乗って苦界へと帰るのみ。
6:30発の福島行普通420Mに乗車。
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この420M、これまではいつも部活動に行くジャージ姿の学生たちで賑わっておりました。
でもこの日は一人もいやしない!
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420Mを終点の福島駅まで乗って、東北本線の電車に乗り換え。
8:12発の新白河行普通2132Mでした。
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新白河駅で、9:53発の黒磯行普通4130Mに乗り換え。
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黒磯駅で、10:23発の宇都宮行640Mに乗り換え。
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あーダメ人間だダメ人間だ!
まだ午前10時半だというのにロングシートで飲み始めるダメ人間だ!
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640Mに終点まで乗って、宇都宮駅へとやってまいりました。
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お こ と わ り


いつもお読みいただいている皆さまにおかれましては、「またかよ。」と呆れていらっしゃることでしょう。

しかし、呆れられてもしかたがないほど、あたしゃ“アレ”が大好きなのです。

それ故に、あたしゃけっして宇都宮駅を素通りすることができないのですよ。







まずは、餃子像様に最敬礼!<(_ _)>
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バスに乗って、東武駅前を目指します。
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やってきたのは、もちろん三平食堂さん。
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まずは生ビール。
オマエさっき飲んだばっかりじゃないか!
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この日のお通しは、ツナでした。
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そして、野菜サラダ!
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野菜がねェ、とってもおいしいのよォ~[黒ハート]
なんでオネエやねん。
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そしてもちろん、餃子をいただきます。
左がしそ餃子で、右が普通の餃子です。
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普通の餃子。
餡がほぼ野菜で、噛むと野菜の風味がジュワ~!
これが食べたくて、あたしゃ決して宇都宮を素通りできないのですよ!
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こちらはしそ餃子。
餡をしその葉で巻いてあることがわかります。
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孤独のグルメ方式(こしょう+酢+ラー油)でいただきましたよ。
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ビールを空けて、十一正宗の燗酒へと移行!
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きれいで甘口の十一正宗が、野菜たっぷりの餃子とよく合うのですよ!
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ごちそうさまでした。
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三平食堂さん、毎度毎度のことながら思いっきり堪能させていただきました。


お腹も心も満たされたところで、東武デパートの地下で宇都宮産の味噌を買って、
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オリオン通りを歩いて、宇都宮駅へと戻ろうとしたのですが、
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二荒山神社をチラ見したら、がきれいに咲いているじゃあ~りませんか!
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石段を登って確かめたら、散り始めのようでした。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
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また来年も、桜の時期に宇都宮へ来られますように。
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心が清々しくなったところで、二荒山神社の石段を下りて宇都宮駅へ向かって、
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宇都宮駅からは、上野東京ラインのグリーン車に乗って、
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“ピルスナー・ウルケル”を飲みながら帰ったとさ。
まだ飲むのかよ。
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こうして、私の2020年の春は、終わりを告げたのでした。
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あ、そうそう、

・カップ酒2個(いずれも再度購入)
・一合瓶1本(再度購入)
・300ml瓶4本

の旅でした。


そして帰ってからは、2日分遊んでもらいましたよ。
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(友情出演)