2019年最後の酒集めは“平和への祈り”から [旅]
先週末から今週の始めにかけての土日月に、出かけておりました。
その顛末を、ここに報告させていただきます。
★☆2019年12月21日(土)★☆
この日は青春18きっぷを使って移動しました。
まずは、早朝の津田沼駅から。
ああそうだよ!
どうせオレは千葉県民なんだよ!!
なんか文句あるか!!!
4:56発の総武快速線横須賀行446Fに乗車。
この列車、撮ろうとするといつもブレるんだよな。
(オマエの腕が悪いせいだろ。)
東京駅(5:46発沼津行323M)
沼津駅(8:09発静岡行2745M)
静岡駅(9:06発豊橋行929M)
929Mは、高塚駅(静岡県浜松市)でまさかの抑止。
爺さんが車内で倒れて頭を打ったんだってさ。
ま、体調が悪くなることは誰にでも起こり得ることだから、これ自体はしかたがないね。
でもでもでも!
その後が最悪。
再発防止のため駅員さんが降りるように促しても、この爺さんったら「治った」とか「もう大丈夫」とか駄々をこねやがって、なかなか降りようとしない!
そのスッタモンダのせいで、発車が9分も遅れてしまったのでした。
これで本日の行程は、完全に崩壊。
次の豊橋駅で乗り継ぎを予定していた列車(11:02発特別快速大垣行5119F)には間に合わなくなってしまったとさ。
その豊橋駅(11:20発新快速大垣行5323F)
車内にて、昼食。
大垣駅(13:12発米原行229F)
米原駅(13:50発新快速姫路行3475M)。
ああ、山科駅。
浪さんと武男君が最後の邂逅を遂げた駅だ(徳冨蘆花『小説 不如帰』より)。
大阪駅に到着。
津田沼駅からここ大阪駅まで、10時間19分の旅でした。
でもね、高塚駅で爺さんが駄々をこねなければ、30分早く到着できていたのでしたよ。
爺さんよ、オレの30分を返してくれ!
大阪駅からは、大阪環状線の内回りに乗車。
芦原橋駅にて下車。
ここから歩いて行きます。
途中にあったスーパーで、魯山人なる伏見の酒をGET!
やって来たのは、山中酒の店。
言わずと知れた、いわゆる“日本酒”の専門店です。
このお店のご主人について、とある文献では以下のように紹介されておりましたよ。
「 山中基康さんはおよそ三五年前、ここで兄の酒販店を継いで立ち飲みを始め、肉体労働者の多い町には大繁盛したが、名門酒会で知りあった「富久錦」会長に感化されて本物の日本酒に目覚め、稼ぎ頭であるビールも、洋酒も自動販売機も一切止めて日本酒専門店とした。酒販の業績は大幅に下がったが、業務店を回っては本物を説き、その酒を勧めて次第に支持を増やし「良い日本酒は山中」の定評を築く。一方、精力的に地方の知られざる小蔵を回って良酒を発掘し、指導し、今も大型ワゴン車で全国を回る。「一人でも多くの人に日本酒の良さを知ってもらいたい」と穏やかに語る日本酒の伝道者だ。」
(太田和彦『居酒屋百名山』p.310 2013.5 新潮文庫 原典は2010.2刊行)
店内の撮影はもちろん自粛。
3階のフロア全体が冷蔵の貯蔵室になっていて、そこに一升瓶がずらりと並ぶ様子は圧巻でした。
一方、カップ酒は2階のレジ脇にて数種類のみの取扱。
その中から私が選んだのは、大分県の鷹来屋。
山中酒の店を後にして、関西本線の地下化跡を歩いて行きます。
難波までやってまいりました。
ここまで来たら、あとはもうお約束の行程。
なんばウォークを日本橋方面へ歩いて行きます。
やって来たのはもちろん、“初かすみ酒房”さん。
久保本家酒造さん(奈良県宇陀市大宇陀)の直営店です。
座るとすぐに飲み物を訊かれるので、いつも“生小”と言うことに決めております。
おでんの玉子と大根とで、空腹を満たします。
生小をさっさと空けて、燗酒に移行。
ふぐ皮湯引きに、
ししゃもをかじりつつ、
生酛のどぶを燗で。
今日は熟成感がなくてフレッシュでした。
おでんを追加し、
さらに大和のどぶを冷酒でいただいて、
梅焼おでんで〆たのでした。
ごちそうさまでした。
この後、温泉で汗を流してから、
JAMJAMライナーJX521便に乗車して、大阪を離れたのでした。
あたしゃ夜行バスには少なからず乗っておりますが、今までに乗った中でこのバスこそが最悪でした。
しかしそれは決して車両やバス会社さんのせいではなく、同乗したおっさんのせい。
いびきがものすごくうるさいことうるさいこと!
しかも足のニオイが強烈!。
いびきも足のニオイも、自分ではわからないのかね?
★☆2019年12月22日(日)★☆
足のニオイ満載のJAMJAMライナーJX521便は、目的地へ到着。
やってきたのは、広島駅南口。
この時点で、まだ朝の7時半。
酒集めを始めるにはちと早すぎました。
まずは朝食。
酒集めの前に、広島の市街地を徘徊しました。
栄橋の上からおはようございます。
川風が冷たいこと冷たいこと!
右が京橋川で、左が猿猴川(えんこうがわ)だったかな。
路面電車の線路を発見!
古そうな敷石。
もしかしたら戦前からのものかな?
護国神社がありました。
鳥居の隣には、池田勇人センセーの銅像がありました。
あたしゃアンタに言われたとおり、毎日麦飯を食べておりますよ!
護国神社の鳥居の内側は、広島城の城跡だったのね。
日清戦争の際の大本営跡。
復元天守もあるでよ。
護国神社の神域へやってまいりました。
手を合わせたのち、おみくじに挑戦!
取り揃えは豊富でしたが・・・、
あたしゃ自分で選ぶのが怖いので、おみくじマシーンにお任せ。
中吉。
なかなかいいじゃん!
“争事 騒がずとも自ずと勝つ”
やーい、ざまあみろってんだ!!
(誰に対してだよ。)
参拝を終えて南へ歩いていると、ユーカリの大木を発見。
近寄ると、いい香りがしましたよ。
すごいな。
原爆に耐えたんだ。
すずめは居心地が良さそうでした。
さらに歩いて、やってきたのは原爆ドーム。
階段も瓦礫もそのまま保存されているのね。
この川でも、きっと水を求めた大勢の方々が命を落とされたのでしょうね。
掌を合わせずにはいられませんでした。
原爆の子の像。
心を込めて、鐘を打たせていただきました。
そして最後は、平和記念公園。
慰霊碑越しに、原爆ドームが見えました。
慰霊碑の前で合掌。
原爆の火は、この時も燃え続けていたのでした。
念願叶って、広島で祈りを奉げることができました。
この時点で、ちょうど午前10時前。
酒集めを始めるにちょうどよい頃合いとなりましたよ。
まずは、三増紙パック。
これも一応地酒ですので。
さつま白波のハイボール。
あたしゃはじめて見たよ。
カープ柄の紙パックも三増酒。
300ml瓶は、華鳩の特別本醸造をGET!
路面電車(広島電鉄江波線)の終点である江波駅の近くまで歩いてまいりました。
近くのスーパーで、八幡川カップをGET!
広島市内に蔵を置く蔵元さんのお酒でしたが、これも三増酒でした。
急に腹が減ったと思ったら、午前11時を過ぎておりました。
ここまで歩いてくる途中で、江波駅のちかくにお好み焼き店があることを見つけておりました。
その“なごみ”さんに入ってみることにいたしましたよ。
なんとなくレモンサワーの気分なお年頃。
豚玉そばにイカ天追加を勧めていただきました。
できあがり。
鉄板がピカピカなことからもわかるとおり、油をほんの少ししか使わずにきれいに焼くスゴ技。
どえりゃあことうみゃあもんでだちかんがや!
(オマエいつか名古屋の人に刺されるぞ。)
キャベツの風味が絶妙な火加減で増幅されているようで、口の中でフワっと広がるの!
キャベツこそが味の主役で、それを肉やイカ天のうまみが引き立てておりましたよ。
野菜が大好きなわたくしとしては、とてもうれしい一枚でした。
しかも油が少ないので、軽いこと軽いこと!
私がこれまでに食べたお好み焼きの中では、これこそが最高の味でしたよ。
かけるものをいろいろと出していただいたけれど、必要なし!
キャベツの味をひたすら楽しむだけであたしゃ大満足でした。
なごみさん、堪能させていただきました。
お腹も心も満たされたところで、江波駅から広島行の路面電車に乗車。
運行密度の高いこと高いこと!
公共交通機関ってのはさ、こうでなければいけませんよ。
1時間に1本しか来ないような電車を走らせても、誰が好きこのんで車の運転を止めて乗ろうと思いましょうや!
路面電車に乗って、広島駅へと戻ってまいりました。
広島駅の駅ビルで、これらをGET!
そして近くのデパ地下で、さらにこれらをGET!
よっぱらいは、広島駅から山陽本線に乗車。
13:20発の白市行9534Mに乗りました。
9534Mに45分弱乗って、着いたのは西条駅(広島県東広島市)。
言わずと知れた、“酒都”西条。
まずは白牡丹さん。
試飲させていただきました。
もちろん甘口ですよ。
もちろん糖添ですよ。
西條鶴酒造さん。
特製ゴールドなる吟醸酒をGET!
亀齢酒造さん。
カップ酒は既出。
上撰お燗瓶をGET!
賀茂泉酒造さん。
お店は別のところにあるみたいでした。
途中でスーパーを見つけて入ってみたところ、芋づる式にGETできちゃった。
福神井戸だってさ。
そしてこちらが、満を持しての賀茂鶴さん。
お店は少し離れたところにありました。
無料の試飲コーナーを楽しませていただいたのち、
有料試飲もしっかりいただきました。
そして最後は山陽鶴酒造さん。
お休みでした。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインしたのち、雨降る夜の西条の街へと繰り出します。
私が選んだのは、“S'MORE(スモア)”さん。
店の前を通ったとき、店頭メニューの“牡蠣”の文字に一目惚れしたのでした。
まずはビール。
やまポンわさび。
長芋を“だいだい酢”を使ったポン酢に漬けてあるんだってさ。
自宅でも試したいところですが、だいだいの爽やかな風味はマネできないだろうな。
「だいたいやね、ポン酢はだいだいや。」って竹村健一が言ったとか言わなかったとか。(まちがいなく言ってねぇよ。)
そして、牡蠣のバター焼き。
しっかりした味付けでしたが、牡蠣はけっして負けておりません。
身はぷりぷりでまいう~♪
これに合わせたのは、甘口の白牡丹。
そしてこちらは、蒸し牡蠣(殻付き)。
レモンだけでいただきます。
おいしいに決まっているじゃないですか!
もういいじゃないですか!(←日景忠男より)
福美人もいただきましたよ。
最後に広島らしい一品をお願い。
勧めていただいたのは、“コーネ焼き”。
“コーネ”は、牛の喉の肉だってさ。
コリコリと赤身肉と脂身との三部位が同居しているような食感。
ジューシーかつ食べ応え満載で、おいしいね。
最後はこれも勧めていただいた竹鶴。
穏やかな熟成感がコーネによく合いましたよ。
常連さんと思われる御仁よりいただいたみかん。
2個いただいたのですが、撮影前に1つ食べてしまいました。
香り豊かでさわやかなおいしいみかんでした。
S'MORE(スモア)さん。
おいしいお料理とお酒とを堪能させていただきました。
ご常連さん(かな?)も、みかんをありがとうございました。
こうして、西条の夜は更けていったのでした。
★☆2019年12月23日(月)★☆
最終日。
夜明け前の西条駅前から。
7:00発の芸陽バス竹原駅行に乗車。
ひと眠りして気が付いたら、山の中を走っておりました。
車内は小学生の通学バスと化しておりました。
芸陽バスに1時間ほど乗って、着いたのは終点の竹原駅(広島県竹原市)。
スーパーが開店するまでの時間を、駅前の喫茶店で過ごしました。
開店したスーパーで、これだけGET!
誠鏡まぼろし缶は既出ですが、竹原のお酒ですから久しぶりに入手してみました。
(朝からビールを飲むな!)
照蓮寺。
その近くにあったのが、藤井酒造さん。
扉が開いていたので入ってみたら、「休館日の看板出すの忘れとった!」だってさ。
夜の帝王を買いたかったな。
古い街並みが残る場所へとやってまいりました。
竹原市歴史民俗資料館。
その庭には、朝ドラで有名になったお二人(竹鶴政孝・リタ夫妻)が鎮座まします。
よっぱらいが映り込んでしまいました。
そしてこちらが、竹鶴酒造さん。
販売はしていないんだってさ。
古い街並みを抜けて、やって来たのは“道の駅たけはら”。
藤井酒造さんの“夜の帝王”を無事GET!
こうして、竹原の散策を終えたのでした。
竹原駅へと戻ってまいりました。
その竹原駅からは、JR呉線に乗車。
11:10発の三原行普通112Mでした。
その112Mの車内で昼食。
道の駅たけはらにて入手したあなご飯のおにぎりでした。
呉線は、瀬戸内海に沿って走って行きます。
波打ち際を走る箇所もありましたよ。
112Mを終点まで乗って、三原駅で山陽本線に乗り換え。
11:53発の糸崎行チョン行422Mでした。
サボが福山になっているのは、糸崎駅で20分停車したのちに福山行4708Mになるためかも。
その422Mチョン行に一駅だけ乗って、糸崎駅(広島県三原市)にて下車。
駅の正面にある急な坂道を、酒を背負った中年男性が必死のパッチで登って行きます。
目的地は、トラックが停車している場所。
迷い路く~ねくね~♪(渡辺真知子より)。
とどめの階段を登り切ると、
先ほど降り立った糸崎駅も、瀬戸内海も一望できたのでした。
オイラが乗ってきた電車がまだ停まっている。
ということは、糸崎駅からここまで20分かからなかったんだな。
急な坂道を登ってやってきたのは、道の駅みはら神明の里。
ですが、取り扱っていたお酒は醉心のみ。
そりゃここが三原市だから仕方がないね。
醉心上撰カップは既出ですが、ラベルの色が変わっていたので(灰色→象牙色)別カウントとさせていただきます。
かばんがパンパンになりました。
そのかばんを背負って、登ってきた道を降りて行きます。
糸崎駅へと戻ってまいりました。
その糸崎駅からは、再び山陽本線に乗車。
12:58発の岡山行普通1748Mは、こちらひさびさの113系。
瀬戸内海よ、さようなら。
生きてさえいれば、またいつか逢える日がきっと来るだろうよ。
1748Mに30分ほど乗って、福山駅(広島県福山市)で下車。
本当は福山の市内も徘徊してやろうと計画していたのでしたが、断念しました。
だって、坂道を一気に上り下りして、疲れちゃったんだもん。
でもこの趣味を始めた頃は、この程度のことではへこたれなかったのに。
あーあ、歳はとりたくないわいな。
帰りはのぞみに乗る予定でした。
そこで手持ちの座席指定券を変更し、さっさと帰ることにいたしましたよ。
新幹線の改札内で、千福上撰Vパック青と、白牡丹ライトカップとをGET!
いずれも既出ですが、広島へ来たら入手してやろうと決めていたのでした。
ホームでのぞみを待っていたら、先にこだまが入線してきました。
御存知!、500系。
あたしゃ今世紀の初め頃に、500系の“のぞみ”に乗ったことがありました。
でもね、乗り心地はそれほど良くは感じませんでしたよ。
だって窓側は足元や頭の上が窮屈だっだし、それに300km/h出すとけっこう揺れたんだもん。
私が乗ったのは、のぞみ30号(14:03発)。
当初の予定よりも2時間早く帰りましたとさ。
以上、
・カップ酒21個(うち糖添三増酒7個・再度購入3個)
・一合瓶2本
・一合パック1個(三増酒)
・300ml瓶4本
・200ml焼酎1個
・焼酎ハイボール1缶
の旅でした。
予想はしておりましたが、糖添三増酒の割合がけっこう高いね。
それでもうまけりゃいいんですけれど。
それにしても、前回も今回も、最終日の後半に疲れてしまってそれ以降の計画を途中で断念するという体たらく。
年齢のせいにはしたくはございませんが、そうも言ってはいられないお年頃になってしまったのかも。
その顛末を、ここに報告させていただきます。
★☆2019年12月21日(土)★☆
この日は青春18きっぷを使って移動しました。
まずは、早朝の津田沼駅から。
ああそうだよ!
どうせオレは千葉県民なんだよ!!
なんか文句あるか!!!
4:56発の総武快速線横須賀行446Fに乗車。
この列車、撮ろうとするといつもブレるんだよな。
(オマエの腕が悪いせいだろ。)
東京駅(5:46発沼津行323M)
沼津駅(8:09発静岡行2745M)
静岡駅(9:06発豊橋行929M)
929Mは、高塚駅(静岡県浜松市)でまさかの抑止。
爺さんが車内で倒れて頭を打ったんだってさ。
ま、体調が悪くなることは誰にでも起こり得ることだから、これ自体はしかたがないね。
でもでもでも!
その後が最悪。
再発防止のため駅員さんが降りるように促しても、この爺さんったら「治った」とか「もう大丈夫」とか駄々をこねやがって、なかなか降りようとしない!
そのスッタモンダのせいで、発車が9分も遅れてしまったのでした。
これで本日の行程は、完全に崩壊。
次の豊橋駅で乗り継ぎを予定していた列車(11:02発特別快速大垣行5119F)には間に合わなくなってしまったとさ。
その豊橋駅(11:20発新快速大垣行5323F)
車内にて、昼食。
大垣駅(13:12発米原行229F)
米原駅(13:50発新快速姫路行3475M)。
ああ、山科駅。
浪さんと武男君が最後の邂逅を遂げた駅だ(徳冨蘆花『小説 不如帰』より)。
大阪駅に到着。
津田沼駅からここ大阪駅まで、10時間19分の旅でした。
でもね、高塚駅で爺さんが駄々をこねなければ、30分早く到着できていたのでしたよ。
爺さんよ、オレの30分を返してくれ!
大阪駅からは、大阪環状線の内回りに乗車。
芦原橋駅にて下車。
ここから歩いて行きます。
途中にあったスーパーで、魯山人なる伏見の酒をGET!
やって来たのは、山中酒の店。
言わずと知れた、いわゆる“日本酒”の専門店です。
このお店のご主人について、とある文献では以下のように紹介されておりましたよ。
「 山中基康さんはおよそ三五年前、ここで兄の酒販店を継いで立ち飲みを始め、肉体労働者の多い町には大繁盛したが、名門酒会で知りあった「富久錦」会長に感化されて本物の日本酒に目覚め、稼ぎ頭であるビールも、洋酒も自動販売機も一切止めて日本酒専門店とした。酒販の業績は大幅に下がったが、業務店を回っては本物を説き、その酒を勧めて次第に支持を増やし「良い日本酒は山中」の定評を築く。一方、精力的に地方の知られざる小蔵を回って良酒を発掘し、指導し、今も大型ワゴン車で全国を回る。「一人でも多くの人に日本酒の良さを知ってもらいたい」と穏やかに語る日本酒の伝道者だ。」
(太田和彦『居酒屋百名山』p.310 2013.5 新潮文庫 原典は2010.2刊行)
店内の撮影はもちろん自粛。
3階のフロア全体が冷蔵の貯蔵室になっていて、そこに一升瓶がずらりと並ぶ様子は圧巻でした。
一方、カップ酒は2階のレジ脇にて数種類のみの取扱。
その中から私が選んだのは、大分県の鷹来屋。
山中酒の店を後にして、関西本線の地下化跡を歩いて行きます。
難波までやってまいりました。
ここまで来たら、あとはもうお約束の行程。
なんばウォークを日本橋方面へ歩いて行きます。
やって来たのはもちろん、“初かすみ酒房”さん。
久保本家酒造さん(奈良県宇陀市大宇陀)の直営店です。
座るとすぐに飲み物を訊かれるので、いつも“生小”と言うことに決めております。
おでんの玉子と大根とで、空腹を満たします。
生小をさっさと空けて、燗酒に移行。
ふぐ皮湯引きに、
ししゃもをかじりつつ、
生酛のどぶを燗で。
今日は熟成感がなくてフレッシュでした。
おでんを追加し、
さらに大和のどぶを冷酒でいただいて、
梅焼おでんで〆たのでした。
ごちそうさまでした。
この後、温泉で汗を流してから、
JAMJAMライナーJX521便に乗車して、大阪を離れたのでした。
あたしゃ夜行バスには少なからず乗っておりますが、今までに乗った中でこのバスこそが最悪でした。
しかしそれは決して車両やバス会社さんのせいではなく、同乗したおっさんのせい。
いびきがものすごくうるさいことうるさいこと!
しかも足のニオイが強烈!。
いびきも足のニオイも、自分ではわからないのかね?
★☆2019年12月22日(日)★☆
足のニオイ満載のJAMJAMライナーJX521便は、目的地へ到着。
やってきたのは、広島駅南口。
この時点で、まだ朝の7時半。
酒集めを始めるにはちと早すぎました。
まずは朝食。
酒集めの前に、広島の市街地を徘徊しました。
栄橋の上からおはようございます。
川風が冷たいこと冷たいこと!
右が京橋川で、左が猿猴川(えんこうがわ)だったかな。
路面電車の線路を発見!
古そうな敷石。
もしかしたら戦前からのものかな?
護国神社がありました。
鳥居の隣には、池田勇人センセーの銅像がありました。
あたしゃアンタに言われたとおり、毎日麦飯を食べておりますよ!
護国神社の鳥居の内側は、広島城の城跡だったのね。
日清戦争の際の大本営跡。
復元天守もあるでよ。
護国神社の神域へやってまいりました。
手を合わせたのち、おみくじに挑戦!
取り揃えは豊富でしたが・・・、
あたしゃ自分で選ぶのが怖いので、おみくじマシーンにお任せ。
中吉。
なかなかいいじゃん!
“争事 騒がずとも自ずと勝つ”
やーい、ざまあみろってんだ!!
(誰に対してだよ。)
参拝を終えて南へ歩いていると、ユーカリの大木を発見。
近寄ると、いい香りがしましたよ。
すごいな。
原爆に耐えたんだ。
すずめは居心地が良さそうでした。
さらに歩いて、やってきたのは原爆ドーム。
階段も瓦礫もそのまま保存されているのね。
この川でも、きっと水を求めた大勢の方々が命を落とされたのでしょうね。
掌を合わせずにはいられませんでした。
原爆の子の像。
心を込めて、鐘を打たせていただきました。
そして最後は、平和記念公園。
慰霊碑越しに、原爆ドームが見えました。
慰霊碑の前で合掌。
原爆の火は、この時も燃え続けていたのでした。
念願叶って、広島で祈りを奉げることができました。
この時点で、ちょうど午前10時前。
酒集めを始めるにちょうどよい頃合いとなりましたよ。
まずは、三増紙パック。
これも一応地酒ですので。
さつま白波のハイボール。
あたしゃはじめて見たよ。
カープ柄の紙パックも三増酒。
300ml瓶は、華鳩の特別本醸造をGET!
路面電車(広島電鉄江波線)の終点である江波駅の近くまで歩いてまいりました。
近くのスーパーで、八幡川カップをGET!
広島市内に蔵を置く蔵元さんのお酒でしたが、これも三増酒でした。
急に腹が減ったと思ったら、午前11時を過ぎておりました。
ここまで歩いてくる途中で、江波駅のちかくにお好み焼き店があることを見つけておりました。
その“なごみ”さんに入ってみることにいたしましたよ。
なんとなくレモンサワーの気分なお年頃。
豚玉そばにイカ天追加を勧めていただきました。
できあがり。
鉄板がピカピカなことからもわかるとおり、油をほんの少ししか使わずにきれいに焼くスゴ技。
どえりゃあことうみゃあもんでだちかんがや!
(オマエいつか名古屋の人に刺されるぞ。)
キャベツの風味が絶妙な火加減で増幅されているようで、口の中でフワっと広がるの!
キャベツこそが味の主役で、それを肉やイカ天のうまみが引き立てておりましたよ。
野菜が大好きなわたくしとしては、とてもうれしい一枚でした。
しかも油が少ないので、軽いこと軽いこと!
私がこれまでに食べたお好み焼きの中では、これこそが最高の味でしたよ。
かけるものをいろいろと出していただいたけれど、必要なし!
キャベツの味をひたすら楽しむだけであたしゃ大満足でした。
なごみさん、堪能させていただきました。
お腹も心も満たされたところで、江波駅から広島行の路面電車に乗車。
運行密度の高いこと高いこと!
公共交通機関ってのはさ、こうでなければいけませんよ。
1時間に1本しか来ないような電車を走らせても、誰が好きこのんで車の運転を止めて乗ろうと思いましょうや!
路面電車に乗って、広島駅へと戻ってまいりました。
広島駅の駅ビルで、これらをGET!
そして近くのデパ地下で、さらにこれらをGET!
よっぱらいは、広島駅から山陽本線に乗車。
13:20発の白市行9534Mに乗りました。
9534Mに45分弱乗って、着いたのは西条駅(広島県東広島市)。
言わずと知れた、“酒都”西条。
まずは白牡丹さん。
試飲させていただきました。
もちろん甘口ですよ。
もちろん糖添ですよ。
西條鶴酒造さん。
特製ゴールドなる吟醸酒をGET!
亀齢酒造さん。
カップ酒は既出。
上撰お燗瓶をGET!
賀茂泉酒造さん。
お店は別のところにあるみたいでした。
途中でスーパーを見つけて入ってみたところ、芋づる式にGETできちゃった。
福神井戸だってさ。
そしてこちらが、満を持しての賀茂鶴さん。
お店は少し離れたところにありました。
無料の試飲コーナーを楽しませていただいたのち、
有料試飲もしっかりいただきました。
そして最後は山陽鶴酒造さん。
お休みでした。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインしたのち、雨降る夜の西条の街へと繰り出します。
私が選んだのは、“S'MORE(スモア)”さん。
店の前を通ったとき、店頭メニューの“牡蠣”の文字に一目惚れしたのでした。
まずはビール。
やまポンわさび。
長芋を“だいだい酢”を使ったポン酢に漬けてあるんだってさ。
自宅でも試したいところですが、だいだいの爽やかな風味はマネできないだろうな。
「だいたいやね、ポン酢はだいだいや。」って竹村健一が言ったとか言わなかったとか。(まちがいなく言ってねぇよ。)
そして、牡蠣のバター焼き。
しっかりした味付けでしたが、牡蠣はけっして負けておりません。
身はぷりぷりでまいう~♪
これに合わせたのは、甘口の白牡丹。
そしてこちらは、蒸し牡蠣(殻付き)。
レモンだけでいただきます。
おいしいに決まっているじゃないですか!
もういいじゃないですか!(←日景忠男より)
福美人もいただきましたよ。
最後に広島らしい一品をお願い。
勧めていただいたのは、“コーネ焼き”。
“コーネ”は、牛の喉の肉だってさ。
コリコリと赤身肉と脂身との三部位が同居しているような食感。
ジューシーかつ食べ応え満載で、おいしいね。
最後はこれも勧めていただいた竹鶴。
穏やかな熟成感がコーネによく合いましたよ。
常連さんと思われる御仁よりいただいたみかん。
2個いただいたのですが、撮影前に1つ食べてしまいました。
香り豊かでさわやかなおいしいみかんでした。
S'MORE(スモア)さん。
おいしいお料理とお酒とを堪能させていただきました。
ご常連さん(かな?)も、みかんをありがとうございました。
こうして、西条の夜は更けていったのでした。
★☆2019年12月23日(月)★☆
最終日。
夜明け前の西条駅前から。
7:00発の芸陽バス竹原駅行に乗車。
ひと眠りして気が付いたら、山の中を走っておりました。
車内は小学生の通学バスと化しておりました。
芸陽バスに1時間ほど乗って、着いたのは終点の竹原駅(広島県竹原市)。
スーパーが開店するまでの時間を、駅前の喫茶店で過ごしました。
開店したスーパーで、これだけGET!
誠鏡まぼろし缶は既出ですが、竹原のお酒ですから久しぶりに入手してみました。
(朝からビールを飲むな!)
照蓮寺。
その近くにあったのが、藤井酒造さん。
扉が開いていたので入ってみたら、「休館日の看板出すの忘れとった!」だってさ。
夜の帝王を買いたかったな。
古い街並みが残る場所へとやってまいりました。
竹原市歴史民俗資料館。
その庭には、朝ドラで有名になったお二人(竹鶴政孝・リタ夫妻)が鎮座まします。
よっぱらいが映り込んでしまいました。
そしてこちらが、竹鶴酒造さん。
販売はしていないんだってさ。
古い街並みを抜けて、やって来たのは“道の駅たけはら”。
藤井酒造さんの“夜の帝王”を無事GET!
こうして、竹原の散策を終えたのでした。
竹原駅へと戻ってまいりました。
その竹原駅からは、JR呉線に乗車。
11:10発の三原行普通112Mでした。
その112Mの車内で昼食。
道の駅たけはらにて入手したあなご飯のおにぎりでした。
呉線は、瀬戸内海に沿って走って行きます。
波打ち際を走る箇所もありましたよ。
112Mを終点まで乗って、三原駅で山陽本線に乗り換え。
11:53発の糸崎行チョン行422Mでした。
サボが福山になっているのは、糸崎駅で20分停車したのちに福山行4708Mになるためかも。
その422Mチョン行に一駅だけ乗って、糸崎駅(広島県三原市)にて下車。
駅の正面にある急な坂道を、酒を背負った中年男性が必死のパッチで登って行きます。
目的地は、トラックが停車している場所。
迷い路く~ねくね~♪(渡辺真知子より)。
とどめの階段を登り切ると、
先ほど降り立った糸崎駅も、瀬戸内海も一望できたのでした。
オイラが乗ってきた電車がまだ停まっている。
ということは、糸崎駅からここまで20分かからなかったんだな。
急な坂道を登ってやってきたのは、道の駅みはら神明の里。
ですが、取り扱っていたお酒は醉心のみ。
そりゃここが三原市だから仕方がないね。
醉心上撰カップは既出ですが、ラベルの色が変わっていたので(灰色→象牙色)別カウントとさせていただきます。
かばんがパンパンになりました。
そのかばんを背負って、登ってきた道を降りて行きます。
糸崎駅へと戻ってまいりました。
その糸崎駅からは、再び山陽本線に乗車。
12:58発の岡山行普通1748Mは、こちらひさびさの113系。
瀬戸内海よ、さようなら。
生きてさえいれば、またいつか逢える日がきっと来るだろうよ。
1748Mに30分ほど乗って、福山駅(広島県福山市)で下車。
本当は福山の市内も徘徊してやろうと計画していたのでしたが、断念しました。
だって、坂道を一気に上り下りして、疲れちゃったんだもん。
でもこの趣味を始めた頃は、この程度のことではへこたれなかったのに。
あーあ、歳はとりたくないわいな。
帰りはのぞみに乗る予定でした。
そこで手持ちの座席指定券を変更し、さっさと帰ることにいたしましたよ。
新幹線の改札内で、千福上撰Vパック青と、白牡丹ライトカップとをGET!
いずれも既出ですが、広島へ来たら入手してやろうと決めていたのでした。
ホームでのぞみを待っていたら、先にこだまが入線してきました。
御存知!、500系。
あたしゃ今世紀の初め頃に、500系の“のぞみ”に乗ったことがありました。
でもね、乗り心地はそれほど良くは感じませんでしたよ。
だって窓側は足元や頭の上が窮屈だっだし、それに300km/h出すとけっこう揺れたんだもん。
私が乗ったのは、のぞみ30号(14:03発)。
当初の予定よりも2時間早く帰りましたとさ。
以上、
・カップ酒21個(うち糖添三増酒7個・再度購入3個)
・一合瓶2本
・一合パック1個(三増酒)
・300ml瓶4本
・200ml焼酎1個
・焼酎ハイボール1缶
の旅でした。
予想はしておりましたが、糖添三増酒の割合がけっこう高いね。
それでもうまけりゃいいんですけれど。
それにしても、前回も今回も、最終日の後半に疲れてしまってそれ以降の計画を途中で断念するという体たらく。
年齢のせいにはしたくはございませんが、そうも言ってはいられないお年頃になってしまったのかも。