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【お酒】1869.近江路 純米 カップ [25.滋賀県の酒]

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製造者 近江酒造株式会社
東近江市八日市上之町9番16号

アルコール分 15度
精米歩合60%
原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




文献には、「1917年(大正6年)、旧八日市町(現東近江市)周辺の関連企業が出資して創立した近江酒造。」(※1)とありました。
当時はアルコール飲料に現在ほどの多様性はなく、またもっとも身近なアルコール飲料と言えば清酒でしたでしょうから、きっと儲かる業種だったのでしょうね。
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今日いただくこの“近江路”カップは、純米酒でした。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し金色で、透き通った感じがいたしました。
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うまみはやや濃いめでしょうね。
最初に熟成感が来て、角がちょっとだけあるかな。
それに酒臭さ(ほめ言葉です)が続きます。
渋みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはとてもよく、透明感がバッチリです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さがあるみたいです。
スースー感はすこしはっきりしております。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
べとついた感じはなく、幅も感じないものの、その存在はよくわかります。


やや濃醇でちょい枯ちょい渋ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
枯れていて渋みもあるのに、キレがよいためか後味はスッキリしておりました。
それでも酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)を感じたことから、ペラペラ感はないみたいでした。

これはあくまでも私の感想ですが、このキレのよさや透明感、それにスースー感は、あたかもアル添酒で感じる風味のようでしたよ。
まあでも、アル添酒を愛する私にとっては好みの味でしたから、御の字ですけれどね。

(※1)滋賀の日本酒を愛する酔醸(よいかも)会編『滋賀酒(しがざけ) 近江の酒蔵めぐり』p.44(2018.1 サンライズ出版)

【お酒】1868.純米にごり酒 やまのひかり カップ [21.岐阜県の酒]

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製造者:株式会社平田酒造場
岐阜県高山市上二之町43番地

180ml詰
アルコール分/16.0度
原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合/70%
(以上、表のラベルより転記)




おとといいただいた1866.雲上 山の光 カップ、そして昨日いただいた1867.原酒 蔵酒 やまのひかり カップに引きつづき、今日も平田酒造場さんのカップ酒をいただきます。
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三個セットで販売されていたものの最後は、純米にごり酒なんだってさ。
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裏にも品質表示がありましたが、こちらには精米歩合は表示されておりませんでした。
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滓の量は、およそ6割でしょうか。
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にごり酒ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し象牙色がかっておりました。
それに見た目にとろみを感じました。
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とろみしっかりだね。
滓のざらつきもわずかながらに感じます。

うまみはもちろん濃いめです。
米のうまみどっしりと共に、熟成感と酒臭さ(ほめ言葉です)とも少し感じます。
苦みがあって、弱めながらに鋭さを感じます。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさが少し強めで少し鋭く、かつ深みも少しありますね。
スースー感はかすかで、ピリピリ感はありません。

甘みは意外にもひかえめ!
ほとんど感じないくらいですぞ。


濃醇ちょい苦ちょい深旨辛口のおいしいお酒でした。
米のうまみに熟成感と酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)、それに酸味の深みとが相俟って、どっしりとした味わいでした。
ですが意外にも辛口で、べとつきや甘ったるさがなくて飲みやすく感じました。

これはかなりうまいぜよ!
食事と合う、おいしいにごり酒でした。



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみましたよ。
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どうしてかな?
燗にすると、キリッと引き締まりましたよ!
これもうまいね!


これはあくまでも私の感想ですが、この味わいは久保本家酒造さん(奈良県宇陀市)の“生酛のどぶ”に似ていると思いましたとさ。

【お酒】1867.原酒 蔵酒 やまのひかり カップ [21.岐阜県の酒]

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製造者 株式会社平田酒造場
岐阜県高山市上二之町43番地

内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分 19%
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




昨日いただいた1866.雲上 山の光 カップに引きつづき、今日も平田酒造場さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、アルコール度数19%の原酒なんだってさ。
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普通酒でしょうけれど原酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、淡めながらも金色でした。
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うまみは濃いめです。
米のうまみに厚みがありますね。
熟成感と酒臭さとはかすかかな?
苦みがあって、弱めながらに鋭さを感じます。
アルコール香はあるものの、それほどでもないみたいです。
キレはよいものの、アル添酒にありがちな透明感はないですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは少し強めで少し鋭く、少し深みもあるみたいです。
アルコールの度数は高めであるものの、スースー感はそれほどでもないですよ。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりです。
べとついた感じはなくさらっとしているものの、幅を少し感じます。


濃醇ちょい苦旨やや甘口のおいしいお酒でした。
原酒ですが、アルコール香やスースー感はそれほどでもないみたいでした。
一方で米のうまみが豊かで、酸味の深みもちょっとあって、飲み応えバッチリでした。
やや甘めでしたが、ちょい苦がいい感じに引き締めているようでした。

これ、かなりうまいね!
恐れ入りました。



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみましたよ。
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ああ!
これはアルコール香が立って、しかもスースーだわ。
それにえぐみが少しでるみたいです。

燗だと飲みにくさが出てしまいましたよ。
これはまちがいなく、冷やしていただくべきお酒でしょう!(キッパリ)

【お酒】1866.雲上 山の光 カップ [21.岐阜県の酒]

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製造者 株式会社平田酒造場
岐阜県高山市上二之町43番地

内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分 15%
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




今日は、高山の街中に蔵を置く平田酒造場さんのお酒をいただきます。
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銘柄は、“雲上 山の光”。
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“雲上”は小印のようですが、めずらしいね。
どうやら佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒相当)のようでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに黄色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはやや濃いめでしょう。
熟成感が最初に来ますが、角や粗さがなくて穏やかです。
米のうまみもじんわりと感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もそれに続くみたいです。
苦みがありますが、かすかで鋭さはそれほど感じません。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは少し強めで、少し鋭く、それでいて深みをわずかながらに感じます。
スースー感はすこしはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはちょいはっきりかな。
べとつかず、幅もそれほど感じないものの、その存在はよくわかります。


やや濃醇でちょい枯ちょいすっぱちょいスースッキリ旨口のおいしいお酒でした。
ちょっと枯れているものの、角や粗さはまったく感じませんでした。
でもうまみがしっかりで、けっしてペラペラではありませんでした。
酸味は適度で、いい感じに効いているようでした。
それでいてキレがよく、後味はスッキリしておりました。

これはうまいね。
しっかりした造りに、アル添がいい感じに効いているように思いましたよ。
“雲上”、いいんじゃないの!

【お酒】1865.牧水 本醸造 生酛造り カップ [20.長野県の酒]

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製造者 武重本家酒造株式会社
長野県佐久市茂田井2179
内容量180ml
(カップの印刷事項より転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分15度
長野県産美山錦100%使用
(フタに貼られたラベルより転記)




武重本家酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
802.御園竹 カップ二回目はこちら
1717.御園竹 濃醇旨口生酛原酒 蔵内生熟成 限定品 生酒 常温熟成 二〇一九年醸造 ひやおろし アルミ缶

今日いただくこのお酒は、生酛造り本醸造なんだってさ。
また製造時期(「当該清酒を販売する目的をもって容器に充塡し密封した時期」(※1))とともに、“出荷年月”が表示されておりましたよ。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはやや濃いめでしょうか。
最初に熟成感が来て、角はないもののの重さを少し感じます。
米のうまみは弱いね。
苦みがわずかにあって、弱めですが鋭さを少し感じます。
キレはよく、透明感がバッチリです。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めで、鋭さはないみたいです。
一方でスースー感は少しはっきりです。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめですね。
弱めではあるものの、幅を少し感じます。


やや濃醇で枯ちょい重ちょいスースッキリやや辛口のお酒でした。
枯れていて重さを少し感じますが、キレがよくてスッキリでした。
ただ、ペラペラ感がちょっとあるかな。
まあでも、きっと濃い味の食べ物とは合うのでしょう。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)3(2)

【お酒】1864.羽前桜川 本醸造 300ml [06.山形県の酒]

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株式会社野沢酒造店
山形県小国町大字小国小坂町213

内容量:300ml
アルコール分15度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合60%
(以上、ラベルより転記)




野沢酒造店さんのお酒は、法人化の前後を含めてかつて以下のものをいただいております。
《法人化前》
294.羽前桜川 カップ
295.羽前桜川 上撰 300ml
1238.羽前桜川 めざみの里20周年記念 激辛 また、めざみの里さござっとごぇな~ +20
《法人化後》
1844.吟醸生酒 まわる水 300ml
1855.羽前桜川 カップ
1856.羽前桜川 純米吟醸酒 美山錦 300ml
1857.羽前桜川 純米吟醸酒 出羽の里 300ml

今日いただくこのお酒は、本醸造でした。
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このお酒を入手した酒屋さんで伺ったところ、なんでもこのお酒はかつていただいた羽前桜川の上撰(糖類酸味料フル添加)を、蔵元さんが法人化なされたのちに本醸造に切り替えたものなのだとか。

本醸造になったことで、味わいにちがいは生じているのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めです。
それでも、米のうまみに淡めながらにも広がりを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
ですがこのお酒、アルコール香とともに上等な接着剤のような香りがプンプンですぞ!
苦みも少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めです。
でもスースー感がかなりはっきりで、けっこうなピリピリ感ですぞ。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めながらに幅を感じます。


やや淡麗でちょい苦スーピリ旨やや辛口のお酒でした。
やや淡めながらも、米のうまみが広がって飲み応えを感じました。
しかしこのお酒、アルコール香や接着剤のような香りがかなりきつい!
それにスースーのピリピリ!
ちょっとこれは飲みにくいぞ!

私としては、三増酒だったかつての上撰のほうがやわらかくておいしかったのではないかと思いました。
それにしても、この接着剤のような香りは、羽前桜川の吟醸酒にも共通しておりましたね。
こういう香りで攻めようという決意の表れなのでしょうか?




その羽前桜川に合わせた今日のエサ。

じゃがいもを食べたかったので、肉や野菜とともに炒めてみましたよ。
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味付けは、味マルジュウ。
山形県民の皆さまが愛してやまないだし醤油です。
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予想通り!
おいしゅうございました。
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今日も遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

【お酒】1863.初鶯 本醸造 180ml [20.長野県の酒]

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木内醸造株式会社
長野県佐久市大沢985

アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合65%
180ML詰
(瓶の印刷事項より転記)




品質表示から察するに、このお酒はきっと、3日前にいただいた1861.初鶯 ウグイスカップ 本醸造と同じ中身でしょう。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、やはりこれもわずかにわかる程度でした。
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ああ、
このやや淡めで苦みがちょっと効いている感じ、覚えがありますよ。

これはまちがいなく同じ中身でしょう。
やや淡麗でちょい苦やや辛口のお酒でした。


めでたしめでたし。


















なーんてね。
これで終わったんじゃ、2013年8月から7年以上も酒ブログを書いているにもかかわらず、まったく芸がない。

ウグイスカップをいただいた際には、「揚げ物など、ジャンクっぽい食べ物」と合わせた方がよいのではと書いて締めくくりました。

本当にそうなのでしょうか?
だったら、同じ中身であろうこのお酒で確かめてみようではあ~りませんか!



ということで、近所にあるスーパーで買ってきた揚げ物。
メンチカツを用意いたしましたよ。
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合う!
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油っぽさをさっと流してくれましたよ。
お酒の苦みが、肉のしっかりした味と釣り合うね。
ソースやケチャップとの相性もいい感じでした。

初鶯は、揚げ物と合うおいしいお酒でした。




でもでもでも!

これだけで終わったんじゃ、完全に手抜き!



今日はもう一品、“ナスの味噌炒め”を作りましたよ。
味噌は愛知県の赤味噌(豆味噌)を使いました。
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これも合う!
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お酒に苦みがあることで、味噌の深みが映えるようでした。
これは赤味噌を使用して正解でしたよ。



初鶯は、濃い味の食べ物との相性が佳いお酒でしたとさ。
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雨が降ったせいか、黒猫のダンナはいささか不機嫌のご様子。
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それでも遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

【お酒】1862.井筒長 さわやか信州 カップ [20.長野県の酒]

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製造者 黒澤酒造株式会社
長野県南佐久郡佐久穂町穂積1400

内容量180ml
アルコール分/15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)




黒澤酒造さんのお酒は、かつて白樺の里 本醸造 生貯蔵酒 紙カップをいただいております。

今日いただくのは“井筒長(いづつちょう)”
なんでも「敷地内に掘り当てた酒造りに最適な井戸水が、黒澤家に酒造りの歴史を開かせた。明治時代には「〇ト(まると)正宗」、大正時代には「井筒正宗」の銘柄を造りだし、昭和に入り「井筒長」が誕生。(中略)井筒とは、井戸の囲みのことを指し、黒澤家の家紋もまた井桁である。良水に恵まれた井戸に縁のある家系なのである。」(※1)とのこと。
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ラベルには、長野県の県木白樺と、県花りんどう、
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あー知らなんだ知らなんだ!
長野県の県鳥って、雷鳥だったんだ!
富山県ならばピンとくるけれど、そういえばアルペンルートの半分は長野県でしたね。
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色はわずかに茶色がかっていて、かつ透き通っておりました。
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うまみはやや淡めでしょう。
最初に熟成感が来ます。けっこう枯れていて、粗さと苦みとを感じます。
米のうまみはうっすらながらに舌を突く感じがします。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめでしょう。
すっぱさはゼロですね。
スースー感が少しはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
かなり穏やかでべとつかないものの、厚みを感じます。


やや淡麗で枯苦ちょいスーやや甘口のお酒でした。
アル添多めなのか、ちょいスーで透明感がありましたが、米のうまみも淡めながらに感じたことからけっしてスカスカではありませんでした。
でも、けっこう枯れていて粗さがありましたし、熟成感に由来すると思われる苦みもあって、それらが目立ちました。

どんな料理に合うのかな?


(※1)川崎史郎・小林敬一『酒蔵で訪ねる信州』p.100-101(2008.5 信濃毎日新聞社)

今日は休みます [雑感]

明日は人間ドックの日なもので。

共通テーマ:趣味・カルチャー

【お酒】1861.初鶯 ウグイスカップ 本醸造 [20.長野県の酒]

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製造者 木内醸造株式会社
長野県佐久市大沢985
(フタより転記)

アルコール分14.0度以上15.0度未満
精米歩合65%
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
(ラベルより転記)




 初鶯とは新年の季語であり、本来は人為的に飼育して新年に鳴かせる鶯のことを指す。徳川時代中期頃から、こうした鶯が盛んに飼われるようになった。」(※1)という“初鶯”。

JR小海線中込駅の駅前には蔵元である木内酒造さんの直営店がありましたが、なんでもここ「「木内醸造(株)中込支店」は、大正6年から終戦まで酒蔵があった場所。」(※2)だったのだとか。
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そんな木内醸造さんのウグイスカップですが、精米歩合の表示があるのに、特定名称は表示されていないのかな?
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と思ったら、ラベルの隅に小さな字で“本醸造”と書かれておりましたよ。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、わずかにわかる程度でした。
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うまみはやや淡めでしょう。
最初に苦みが来ますね。やや強めで鋭いですね。
米のうまみは、淡めなりに幅がありますよ。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はありますが弱めです。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
でも弱めながらにその存在はわかります。


やや淡麗でちょい苦やや辛口のお酒でした。
淡めながらに米のうまみを感じました。
でも苦みが少し目立ちました。

これは合わせる食べ物を選ぶ味でしょう。
揚げ物など、ジャンクっぽい食べ物のほうがいいんじゃないかな。

(※1)川崎史郎・小林敬一『酒蔵で訪ねる信州』p.98(2008.5 信濃毎日新聞社)
(※2)『ようこそ日本酒の國へ』p.054(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)