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年末年始の酒集め(2019-2020)と、初詣は酒の神様へ2020 [旅]

年末年始にかけて、各所を徘徊しておりました。

その顛末をここに報告させていただきます。





★☆2019年12月30日(月)★☆

訳あって、暮れにはいつも松本城の近くへ来ております。
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駅前にある百貨店の地下売場では、長野県内のカップ酒が豊富に取り揃えられています。
その中から、新鮮なもの(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)のみをGET!
麗人のアルミ缶(右)なんて、あたしゃ諏訪の蔵を訪問しているのに見かけませんでしたよ!
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気温が摂氏3度の松本駅へやってきました。
ここからさらに列車に乗っていきますよ。
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やってきたのは、木曽福島駅。
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あれ?
今年の木曽には雪がぜんぜん積もっていないぜ。
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そば屋(とちの屋)さんへ辿り着きました。
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まずは燗酒。
赤かぶ漬は、山形のそれとはちがってやや甘め。
手前の菜っ葉は“すんき”です。
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そしてお目当ての‟すんきそば”
すんきは、塩を一切使わずに乳酸菌だけで漬けるお漬物。
木曽地方で冬だけに作られています。
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そのすんきを、かけそばに乗っけていただくのです。
すっぱめのすんきが、しょうゆの効いた出汁とよく合うことよく合うこと!
あたしゃこれをいただくためだけに、暮れにはいつも木曽福島に来ているのですよ。
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その木曽福島では、七笑の紙カップ(15度のほう)をひさびさにGET!
でも、この日の夜に飲んでしまいました。
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そのほか、多治見では小左衛門やら三千盛やらを入手して、
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また別の駅では、美濃菊やら“決戦 関ケ原”やらを入手いたしましたとさ。
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★☆2019年12月31日(火)★☆

ボケボケの写真でごめんねごめんねー!
近江塩津駅で撮影した北陸本線の交直流電車なんですけれどなにか。
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やってきたのは、鯖江駅(福井県鯖江市)。
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空は晴れているのにさ、
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なぜか降っているいやがらせ。
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しかも虹まで出ていやがる。
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そんな天気の下で、花垣の一合瓶と真名鶴のカップ酒とをGET!
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あーあ、本格的に降ってきやがった。
おかげでコートがびしょびしょだぜ。
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梅宮大社(初詣にて参拝)の神様のおかげで、今年はことごとく雨を回避できていたのですよ。
その神通力もそろそろ切れかかってきたみたいで、これはまたお参りに行かないとダメかも。
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やってきたのは、“道の駅 西山公園”。
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なーんかイヤな予感。
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道の駅の皆さんは、年末年始はしっかりとお休みなさるのね。
これは完全に私の調査不足のせいでした。
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トイレは開いていたので、ありがたく使わせてもらいましたよ。
三行目の語尾は、鯖江の方言なの?
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鯖江での成果はその後なし!
失意のうちに、雨降る西鯖江駅へとやってまいりましたよ。
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その西鯖江駅からは、福井鉄道福武線の急行越前武生行に乗車。
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北府駅(きたごえき)にて、200形をとらえたり!
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急行電車に乗って、終点の越前武生駅(福井県越前市)に到着。
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その越前武生駅にて、かつての名鉄モ770形電車に十数年ぶりの邂逅。
揖斐線で乗った以来のご無沙汰でした。
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鯖江で探していた地酒(華燭)を、越前市でGETできてしまうという不条理。
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腹が減ったと思ったら、時刻は正午近くになっておりました。
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店を探していたところ、そば屋(たかせや)さんを発見!
年越しそばを食べる善男善女でいっぱいでしたが、なんとか相席で入れさせてもらいました。
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まずは燗酒。
福井の銘酒“一本義”はやっぱりおいしいね!
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そばは昨日食べたので、今日は“かやくうどん”。
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お出汁が味わい深いこと!
これは全部飲めるやつですぞ。
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うどんはコシがなく、ホロッと崩れるタイプ。
それがお出汁と絡まってまいう~!
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たかせやさん、堪能させていただきました。

お腹も心も満たされたところで、JRの武生駅へとやってまいりました。
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たかせやさんで一本義を飲んだら、久しぶりにまた買ってみたくなってまいりました。
そこで、一本義の金印カップを再度購入いたしましたよ。
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金印を入手したら、そりゃアンタ、上撰本醸造も欲しくなるってもんでしょうよ!
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こうして、武生駅から北陸本線に乗って、今朝来た道を戻って帰ったとさ。
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★☆2020年1月1日(水)★☆

正月一日ってのは、スーパーはどこもお休み。
この日に酒集めをするならば、比較的大きな神社仏閣の周辺へ行って、初詣客を目当てにしたお店を当たるしかないのですよ。

そこで今年も、とある神社を目指してみました。

乗ったのは、名鉄電車の6000系。
名鉄では最古参の車両になってしまったのかな。
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1977年のブルーリボン賞(鉄道友の会が決める、その年に製造された最優秀車両に贈られる賞)受賞車ですぞ。
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その6000系に乗って、着いたのは津島駅(愛知県津島市)。
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その津島駅の近くにあるのが、“長珍”を造る長珍酒造さん。
もちろんお休みでしたが、カップや小瓶に出会うことを期待してここ津島へやって来たのでした。
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やって来たのは、津島神社。
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参拝するためには、鳥居から遠く離れたここから並ばなきゃいけないんだってさ。
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参拝を断念して店を探したものの、お酒を扱っているお店がぜんぜん見つからない。
酒屋はあってもみな表通りに面していないためか、どこも店を開けちゃいない。
しかたがないので長珍をあきらめて、甘酒を飲んで帰ったとさ。
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完全に当てが外れてしまいましたとさ。





★☆2020年1月2日(木)★☆

いわゆる“三大酒の神様”への初詣の報告は、記事を別立てにしておりました。
→2017年:大神神社
→2019年:梅宮大社
(“三大酒の神様”については、梅宮大社の記事の冒頭で紹介しております。)

今年は最後の一つである松尾大社へ参拝させていただいたわけですが、その報告をここで披露させていただきます。


まずは、京都駅から。
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京都市営地下鉄烏丸線に乗車。
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京都駅から2駅だけ乗って、四条駅にて乗りかえ。
阪急電車の烏丸駅から京都線の特急に乗りましたよ。
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烏丸駅から阪急京都線の特急に1駅だけ乗って、桂駅で阪急嵐山線に乗りかえ。
かつての特急車6300系でした。
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この6300系も、ブルーリボン賞受賞車。
昨日乗った名鉄6000系の一年前だったのね。
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阪急嵐山線に2駅乗って、着いたのは松尾大社駅(京都市西京区)。
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松尾大社駅の駅前には、松尾大社の大鳥居が鎮座まします。
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でもあたしゃその大鳥居を背にして、桂川にかかる松尾橋を渡って行きます。
松尾大社へ参拝する前に、是非とも向かいたい場所があったのでした。
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目的地が見えてまいりました。
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やって来たのは、梅宮大社(うめのみやたいしゃ)。
去年の正月2日に参拝させていただいた神社です。
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上でも書きましたが、去年一年間の徘徊で雨の被害からことごとく回避できたのは去年の初詣にて参拝したここ梅宮大社の神様のおかげだと、あたしゃ勝手にそう信じているのです。
そのお礼とともに、神通力の継続をお願いすべく、再び参拝するためにやって来たのでした。
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三大酒の神様の一つですからね、菰樽がたくさん奉納されておりましたよ。
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神社で暮らしている猫。
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拝殿で二礼二拍手一礼。
去年はありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。
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鏡餅が備えてあるのかと思ったのですが、よく見ると猫でした。
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振舞い酒をいただいて、
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今年もここで運試し。
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ビミョー。
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“旅行 無理せなければよし”
今年は去年ほど無理はしないようにいたします。
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この子は、門前に捨てられていたところを心ある人に拾われて育てられているにゃんこ。
去年はまだ子猫だったけれど、少し大きくなったかな?
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こちらが去年の姿(2019年1月2日撮影)
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メスだけど、体重が4kgってのは、猫としてはちっちゃいほうかな。
一緒に遊んでいた坊やが台の上に乗せてくれて、Cuteなお姿を見せてくれましたよ。
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(友情出演)

参拝とにゃんことの再会とを終えて、梅宮大社を後にしたのでした。
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さあ、次はもちろん松尾大社。
再び松尾橋を渡って行きます。
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大鳥居まで戻ってまいりました。
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梅宮大社よりも賑やかですね。
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神楽殿には、たくさんの一升瓶が奉納されておりました。
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菰樽もあるでよ。
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“樽うらない”なる、樽の内側を的にして矢を放つ占いもありましたよ。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
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そして、ここでもおみくじ。
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またしてもビミョー!
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“旅行遠方に行くはよろし”
“よし”じゃなくて“よろし”ってところがやらしいな。
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しかも俺ん家から“東南の方”の遠方って、ハワイへ行けってことか?
ハワイにカップ酒ってあるのかな?
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振舞い酒は、購入した一合枡に注いでもらうシステム。
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購入した枡には、謎の小袋が付いておりました。
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伊丹の白雪をいただきました。
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ナミナミ注いでくださるのね。
これでも一口飲んだほどでした。
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今朝から何も食べていない状態で飲んだのですが、不思議なことにそれほど効かないな。
もしかして、玉を利かせてあったりなんかしちゃったりして。
オマエがアル中だからだろ。

謎の小袋の中身は、かわきものと梅ゼリーでした。
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御神酒をGET!
三千盛の吟醸酒みたいな白磁の一合徳利に、杯が付いておりました。
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造っているのは“道灌”でおなじみの太田酒造さん。
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中身は本醸造でした。
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本日の参拝はこれにて終了。
精進落としに向かうべく、松尾大社駅から阪急嵐山線に再び乗車。
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12時を過ぎて、腹が減ってまいりました。
そこで桂駅の改札外へ出て、ヴィドフランスにて朝食兼昼食。
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桂駅からは、阪急京都線の大阪梅田行特急に乗車。
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途中駅から乗るとまず座れないのが阪急の特急のお約束。
昔みたいにノンストップの特急と急行とを分けたほうが便利だと思うんだけれどな。
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特急電車は、大阪梅田駅へ到着。
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地下鉄御堂筋線に乗りかえて。
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やって来たのはもちろん、初かすみ酒房さん。
2週間ぶりのご無沙汰でした。
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まずは生小。
座るや否や飲み物を即座に聞かれるので、「生小!」と答えることに決めております。
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おでんの大根と玉子とで、空腹を満たします。
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生小をさっさと空けて、燗酒に移行。
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そして大好きなふぐ皮湯引きに、
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めざしも焼いてもらったりなんかしちゃったりして、まったりモードへ移行します。
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燗酒の次は、生酛のどぶを燗でいただき、
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大和のどぶ(生貯)の冷たいやつで目を覚ましつつ、
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おでんの梅焼きで〆。
ごちそうさまでした。
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お腹も心も満たされたところで、アーバンライナーplusに乗って帰ったとさ。
抵抗制御の君は、“ひのとり”がデビューする今年の3月にはきっと第一線から退くのでしょうね。
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でもでもでも!
お隣さん、お肉がはみ出しとるやないか~い!
コートの表示をチラ見したら、5Lだってさ。
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★☆2020年1月3日(金)★☆

この日は、彦根駅(滋賀県彦根市)から。
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12時を回って腹が減っていたことから、駅前にあった“八千代”さんへ。
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燗酒(徳利には金亀とあったけれど、大星かな?)と、昆布そば。
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とろろこんぶがそばに絡んでまいう~!
関西の淡い出汁だからこそ、こんぶの風味が合うのかも。
はじめて食べましたが、おいしいね。
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お腹も心も満たされたのちに、彦根城の天守が見える場所へとやってまいりました。
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その近くにあった土産物店で、富鶴の彦根城カップをGET!
(駅前のスーパーにも新鮮なやつがありましたよ。)
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♪京橋は、ええとこだっせ♪
♪グランシャトーが、おまっせ♪ (もちろん京橋ちがいです。)
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その京橋からは、グランシャトーならぬ“夢京橋キャッスルロード”を歩いて行きます。
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夢京橋キャッスルロードに店を置く酒屋(林屋)さん。
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ラベルがリニューアルされた金亀カップ酒3種と、神開のにごり酒一合瓶とをGET!
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彦根へ来た目的を果たしたところで、どこかの奈良で角が生えたやつを見たことがあるようなないような・・・・、
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そして、地ビールで一人祝杯を挙げて、
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東海道本線に乗って次なる目的地へと移動したのでした。
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まだ飲むのかよ。
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やって来たのは、岐阜駅(岐阜県岐阜市)。
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駅前の信長像は、正月特別仕様の赤マント付きでした。
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岐阜へやって来た目的は、酒集めではございません。
旧知の大先輩の晴れ姿を拝むため。

その大先輩がこちら。
名鉄モ510形電車。
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金(こがね)公園から駅前へ移設され、その際に化粧直しされたと聞いてやってきたのでした。
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こちらが現役当時の姿。
あたしゃこっちの、赤一色でモ520と組んで急行運転していたときのほうが馴染みがあるな。
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ちなみに金公園で化粧直し中のお姿はこちら(2019年8月撮影)。
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そしてこれが化粧直し前のお姿(2017年8月撮影)。
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かつての電停近くに移設したことになっているようですが、電停があったのはたしかこの辺りだったはず。
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線路も再現されておりましたが、たしか電停の直前までは複線だったんじゃなかったっけ?
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それにしてもこのモ510形、屋根も囲いも設けられておりませんでしたよ。
これじゃ雨による劣化のみならず、心無い人たちにイタズラの標的にされかねませんよ。
柴橋市長、なんとかなりませんでしょうか?
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かつての安住の地だった金公園にも行ってみましたが、当然ながらもぬけの殻でした。
ただ、囲いと線路とはそのまま残っておりましたよ。
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以上、年末年始の徘徊の記録でございました。

【お酒】1723.誠鏡 カップ [34.広島県の酒]

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中尾醸造株式会社
広島県竹原市中央五丁目9番14号

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 清酒(国産米)
アルコール分14度以上15度未満
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




こちらひさびさの誠鏡。
中尾醸造さんのお酒は、このブログの草創期に以下のものをいただいております。
79.誠鏡 吟醸 幻(まぼろし) カップ
426.誠鏡 180ml

今日いただくこのお酒はどうやら普通酒のようですが、この表示を見る限り原材料として清酒を用いているみたいですね。
貴醸酒の例があるように、清酒の原材料として清酒自体を用いることは認められております(酒税法3条7号ロ、酒税法施行令2条)。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、はっきりとした黄色でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりましたよ。

うまみはやや濃いめです。
米のうまみはじんわり感じる程度で、酒臭さ(ほめ言葉)をどっしりとかんじるものの、角がまったくありません。
それどころか、苦みや雑味はまったく感じませんよ。
それにキレがとてもよく、スッと引いていきますね。
透明感はかすかです。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、それでも酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりですよ。
べとつかず、さらっとしてはいるものの、厚みをはっきりと感じます。


やや濃醇でちょい深ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
けっこうしっかりした味わいなのに、キレがよく、また角や雑味を感じませんでした。
それに甘みがいい感じに味わいを整えて、まろやかさを添えてくれているようでした。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
こういう味わいのお酒、大好きだぜ。

【お酒】1722.縁㐂(縁喜:えんぎ) 上撰 本醸造 志賀高原 カップ [20.長野県の酒]

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株式会社玉村本店
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163

アルコール分15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合70%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




“志賀高原”なるお酒。
入手したのは、志賀高原の玄関口である長野電鉄湯田中駅の駅前にあったコンビニでした。

ですが蔵元である玉村本店さんの手印は“縁㐂(縁喜:えんぎ)”というそうです。
お読みいただいている皆様のネット利用環境によっては“㐂”(“七”が上に1つ、下に2つ並ぶ字)が出ないかもしれませんので、念のため。

この蔵元さんの商号と手印(てじるし:メーカーの所有する商標(メーカー・ブランド)(※1))とについて、文献では以下のように紹介されておりました。
屋号の「玉村」は、初代喜惣治が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)に因むもの。かつては『星の井』の銘柄で親しまれていたが、1907(明治40)年に明治天皇御用品として宮内庁(原文ママ)お買い上げとなった際、当主・喜惣治の名に因んで『縁喜』と改めた。」(※2)
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色はかすかに着いている程度で、透き通った感じがいたしました。
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うまみはやや淡めでしょうか。
米のうまみや酒臭さ(ほめ言葉です)はかすかに感じる程度です。
苦みがはっきりしていて、強くはないもののけっこう重いね。
熟成感もちょっとだけあって、枯れていて角を少し感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めです。
でもピリピリ感が少し目立ちますよ。
スースー感は少しだけです。

甘みもややはっきりでしょう。
強くはなくてべとつかないものの、厚みを感じます。


やや淡麗でちょい枯れ重ちょいピリやや甘口のお酒でした。
苦みの重さとピリピリ感とから荒々しさを感じますが、透明感があることからアル添が甘みと共にそれを和らげているように感じました。

以上です、編集長。

(※1)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.261(1997.10 灘酒研究会)
(※2)『ようこそ日本酒の國へ』p.008(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)

【お酒】1721.雪の幻 大吟醸 カップ [15.新潟県の酒]

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朝妻酒造株式会社D
新潟県新潟市西蒲区曽根251-2

精米歩合 50%
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




1909年に創業。信濃川の分流となる西川沿い、かつて長岡藩曾根組の代官所が置かれた土地で昔から酒造りを行っている。」(※1)という朝妻酒造さん。

今日いただくこのお酒は、精米歩合50%のアル添大吟醸でした。
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大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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上立ち香はないですね。
一口含んでも、フルーティーな風味をかすかに感じる程度です。

うまみは淡めですが、それでもよくわかります。
米のうまみがシャープで舌の上にピンと乗る感じがします。
苦みや雑味はゼロで、熟成感や酒臭さも感じません。
キレはよいですが、透明感はありません。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめです。
かなり弱めですが、その存在をほんのりと感じることができます。
でも決してべとつきません。


淡麗旨やや辛口のおいしいお酒でした。
淡めで雑味がまったくないことから、とても飲みやすいと思います。
でもそれでいてうまみをピンと感じ、かつ酸味もほどよいことから、飲み応えを感じました。
それこそが大吟醸、すなわち「吟味して製造した清酒で」(※2)あって、かつ「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(※3)たる所以なのでしょうか。
しかも香りがひかえめで、食事と合わせやすいと思いました。

これ、うまいね。
上品な料理にぴったりだと思いますよ。
たとえば薄味の煮〆とか、白身魚のお刺身とか。
オマエが喰っている粗末なエサではもったいないってことか。


(※1)『にいがた日本酒手帖』p.42(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1
(※3)(※2)2(2)

【お酒】1720.醉心 辛口 カップ [34.広島県の酒]

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株式会社醉心山根本店
広島県三原市東町一丁目5-58

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
[内容量]180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




醉心山根本店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
272.上撰醉心カップ
462.醉心 純米吟醸 醉心稲穂 180ml
486.醉心 純吟カップ
1110.醉心 サケカップ 軟水仕込み
1713.醉心 かきに合う酒 純米酒 180ml

今日いただくこのお酒には“精米歩合65%”と表示されておりました。
でも特定名称の表示はされておりませんでしたので、おそらく普通酒なのでしょう。
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普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りがかすかに立ちました。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみがシャープで、舌の上を突くように乗ってくる感じがします。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよいですが、透明感はありません。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めです。
スースー感は少しあって、それにちょいピリです。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


淡麗ちょい苦ちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに辛口、甘くないですね。
それに弱めの苦みとちょいピリとが味を引き締めておりました。
うまみは淡めであったものの、淡めなりにしっかりしていて、けっしてペラペラではありませんでした。

私はこういうお酒もありだと思いますよ。
食中酒として、味の濃い食べ物に合うのではないでしょうか。

【お酒】1719.多満自慢 御神酒 180ml [13.東京都の酒]

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石川酒造株式会社
東京都福生市熊川1番地

原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




新年最初のお酒は、東京に蔵を置く石川酒造さんの“御神酒”を選びました。

石川酒造さんの“多満自慢(たまじまん)”シリーズは、これまでに以下のものをいただいております。
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413.多満自慢 本格辛口 カップ
809.多満自慢(たまじまん) タマカップ
810.多満自慢 タマカップ200
822.多満自慢 上撰本醸造 300ml
1636.多満自慢 淡麗 純米大吟醸 300ml

今日いただくこの御神酒は普通酒でした。
ということは、タマカップと同じ中身でしょうか。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに黄味がかっておりました。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが少し漂ってまいりました。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみがじんわりで、酒臭さ(ほめ言葉です)もほんのりと感じます。
苦みや雑味はありません。
それにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、深みを少し感じます。
ちょいスーで、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややはっきりでしょうか。
幅のある甘みを穏やかに感じますが、けっしてべとつかず、さらっとしています。


やや淡麗でちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡めでしたが、うまみはしっかりしていて飲み応えを感じました。
それでいてキレがよく、雑味やしつこさを感じませんでした。

多満自慢は、やっぱりおいしいですね。



今日のエサ。

ねぎのぬた。
酢味噌には、広島の麦味噌を使いました。
プチプチした麦麹が香ばしいね。
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そして、肉と野菜のゆかり炒め。
にんにくと顆粒のこんぶだしとでうまみを加えました。
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ごちそうさまでした。




★☆★☆ 予告 ★☆★☆


年末年始は、各所を鉄道で徘徊しておりました。

路面電車みたいなやつに乗ったり、
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JRの交流区間に乗ったり、
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1977年のブルーリボン賞受賞車に乗ったり、
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地下鉄に乗ったり、
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1976年のブルーリボン賞受賞車に乗ったり、
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今年中には第一線から退くかもしれない特急に乗ったり、
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大正生まれの大先輩。
これには乗れませんでした。
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この顛末は、今週末に報告させていただきます。