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さつま白波 ハイボール [変わった酒]

今日は朝からずっと、夕食のことばかり考えておりました。
というのも、2つのものをどうしても食べたくてしかたがなかったものですから。


そのうちの一つは、カレーライス
といっても、レトルトですけれどね。
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カレーを食べると、お酒の味がわからなくなってしまいます。
それ故、いつもであればチューハイかビールを買ってくるところですけれど、今日は在庫のお酒を合わせてみようと試みましたよ。


それがこれ。
さつま白波のハイボール缶ですよ。
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●製造所:三幸食品工業株式会社
広島県東広島市安芸津町三津4215番地3
●販売者:薩摩酒造株式会社
鹿児島県枕崎市立神本町26番地

●スピリッツ(発泡性)①
●原材料名:本格焼酎(国内製造)/炭酸、酸味料
●アルコール分:7%
●炭酸ガス含有
●内容量:350ml




言わずと知れた“さつま白波”を使用したハイボール、すなわち“酎ハイ”です。
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さつま白波は鹿児島県は枕崎の焼酎ですが、この缶は広島の市内を徘徊していたときに見つけました。
このめぐりあわせは、この商品の製造所が広島の会社だったが故の必然だったのでしょうか。
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昨今では、軽さや芋の風味を活かした飲みやすい焼酎が好まれているようですね。
そんな流行とは一線を画し、昔ながらのどっしりと重くて飲み応えのあるしっかりした味わいをかたくなに維持しているのがさつま白波だと、あたしゃそう思いますよ。
それ故に、そのさつま白波を使用したハイボール缶であれば、カレーライスと対等に渡り合えるのではないかと思い、選んだ次第でございました。
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氷を入れていただきます。
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さつま白波のどっしりとした風味がよくわかりますよ。
でも、幾分軽めなのは、アルコール度数が7度と低めに設定されているからでしょうか。
ほんのりと甘みを感じますが、これは焼酎由来のものでしょうか?

“さつま白波 ハイボール”は、さつま白波のおいしさと軽さとを併せ持ったおいしい酎ハイ缶でした。

しかもこのハイボール、カレーの風味にけっして負けておりませんでしたよ。
香辛料の香りが広がった後にも、白波の風味はしっかりと残って鼻へと抜けていきました。
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もう一つの食べたかったもの。

それは、長芋
仕事帰りに立ち寄ったスーパーで、最後の一本を無事GET!
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1cmくらいの厚さに切って、両面に塩こしょうを少しと、小麦粉を軽く振っておきます。
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油を引いたフライパンで焼きます。
火加減は弱めの中火です。
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調味料は、しょうゆ、みりん、バター。
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長芋に焦げ目がついたところで、味を付けます。
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できあがり。
いい香りです。
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外はホクホクで、中がシャリ!
もともと生で食べられる食材なので、火の通り具合はこの程度でバッチリです。
しょうゆの香りに、バターと小麦粉とによる香ばしさや深み、そしてみりんの甘みが効いていて、おいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1732.千鳥正宗 金冠 カップ [28.兵庫県の酒]

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岡村酒造場(岡村隆夫)
兵庫県三田市木器340

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分16度以上17度未満
内容量 180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日に引き続き、岡村酒造場さんのお酒をいただきます。
これまでに千鳥正宗銀冠カップと、昨日の千鳥正宗原酒300mlとをいただいております。

今日いただくこのお酒は、“金冠”の小印が付された普通酒でした。
アルコール度数は、銀冠と原酒との中間くらいでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し着いていることがわかるものの、やや透き通っておりました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さ(ほめ言葉です)をじんわりと感じ、熟成感もかすかにあるみたいです。
苦みが少しあって、弱めではあるものの鋭さをはっきりと感じます。
キレはよく、透明感がはっきりしています。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさはほとんど感じません。
でも、スースー感がはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
弱めですが、唇にべとつきを少し感じます。


ちょい苦スー旨やや甘口のお酒でした。
しっかりしていて荒さも少し感じるものの、しつこさはないですね。
透明感とスースー感とから推察するに、アル添によって味わいが和らげられているのではないでしょうか?

食事によく合うお酒だと思いました。
とくに濃い味の料理と相性がよいのではないでしょうか。

ただ、私としては、唇に感じたべとつきが気になるところでした。

【お酒】1731.千鳥正宗 原酒 300ml [28.兵庫県の酒]

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岡村酒造場(岡村隆夫)
兵庫県三田市木器340

アルコール分18度以上19度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




兵庫県は三田市。
“みた”じゃないよ、“さんだ”だよ。
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その三田市の“木器(こうづき)”という場所に蔵を置く岡村酒造場さん。
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岡村酒造場さんのお酒は、これまでに普通酒の千鳥正宗銀冠カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は原酒でしたが、これも普通酒のようでした。
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原酒ですので燗を避け、まずはひや(常温)でいただいてみたいと思います。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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香りはないですね。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみがしっかりしており、幅が少しあって口の中にじんわりと広がります。
熟成感はなく、苦みや雑味もまったく感じません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、鋭さを少し感じます。
アルコールの香りはあるものの弱めで、ちょいスーのちょいピリです。

甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかないものの、幅のある甘みをしっかりと感じます。


やや濃醇でちょいピリちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみそのもので、厚みを感じるくらいしっかりしておりました。
しかも雑味なく、とてもきれいでした。
ただちょいピリのちょいスーで、原酒だけにこれはきっとアルコールの影響でしょう。

これ、なかなかうまいんじゃないの?
普通酒なのにこれだけうまみがしっかりして、しかも雑味がなくてきれいなお酒はなかなかないと思いますよ。


ここで、燗にしてみましたよ。
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ピリピリ感はそれほど変わらないものの、スースー感が目立ってまいりました。
それにうまみが鋭くなってスッキリした口当たりに変わりました。
甘みも引くみたいですね。

缶にすると、口当たりが軽くなりましたよ。
食事と合わせるには、燗にし他方がよいのではないかと感じました。

千鳥正宗の原酒は、お酒の味わいを楽しむならばひやで、食事と合わせるならば燗で、といったところでしょうか。



今日のエサ。

性懲りもなく、昨日に引きつづき今日も菜の花。
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今日はごま和えにいたしましたよ。
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冷蔵庫の残り物。
油揚げは今日が賞味期限でした。
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煮物にしていただきましたとさ。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1730.名取駒 特別純米酒 300ml [04.宮城県の酒]

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株式会社相傳商店
宮城県岩沼市中央三丁目1ノ24

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合60%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




東北本線に常磐線が合流する岩沼駅(宮城県岩沼市)。
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そこから程近い場所に蔵を構えるのが、相傳商店さんです。
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相傳商店さんのお酒は、これまでに名取駒の本醸造酒カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の特別純米酒でした。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもあるようですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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上立ち香はないですね。
でも含むと、お酒の甘い香りが口の中に広がります。
フルーティーさもかすかにあるかな。

うまみはやや濃いめでしょうね。
米のうまみがピンと舌の上に乗っかって、厚みも少し感じます。
苦みがあるみたいですが、弱めで鋭さは感じません。
雑味や熟成感はありません。
キレもそこそこよいみたいです。

酸味ははっきりです。
すっぱさは少し強めで、鋭さも少しあるみたいです。
でも、酸味自体に深みを少し感じますよ。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めでさらっとしているものの、幅があることがわかります。


やや濃醇でちょい深旨やや辛口のおいしいお酒でした。
米のうまみしっかりで、酸味の深みも少し感じて飲み応えがありました。
この酸味の深みは、あたかも山廃酛使用酒のそれに似ているみたいでしたよ。
それでいて雑味がなく、弱めの苦みすら味をいい感じに引き締めてくれておりました。

これ、うまいね!
カップ酒(本醸造酒)よりもこっちのほうがはるかにおいしいよ。
というか、この酸味の深みを感じることができる味わいは、私の好みでした。



でもさ、この味わいから推察するに、きっと燗のほうがいけるでしょうよ。
ということで、残りを燗にしてみましたよ。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが立ちますね。

米のうまみがより鋭くなりましたよ。
それに、酸味の深みがより深くなってまいりました。
香ばしさもわずかに出るみたいですよ。

ちょい濃醇でスッキリ深旨やや辛口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが深みが増すとともに、うまみが鋭くなってキレがよくなりました。

この酸味の深みはいいね!
このお酒は、まちがいなく燗でいただくべきでしょうよ!




今日のエサ。

菜の花がもう出ておりました。
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からし和えにしてみましたよ。
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冷蔵庫に残っていたキャベツとしいたけとを、ごま油と中華だし、にんにくのみじん切りを使って卵とともに炒めてみました。
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ごちそうさまでした。

【お酒】1729.美和桜 カップ [34.広島県の酒]

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美和桜酒造有限会社
広島県三次市三和町下板木262

[内容量]180ml
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
(以上、カップの印刷事項より転記)




“美和桜”というお酒。
なんでも蔵元さんは地元に田んぼを所有していて、そこで育てたお米を酒造りに使用しているのだとか。

話のネタがあっさりと尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りがかすかに漂ってまいりました。

うまみはやや淡めでしょう。
でも、やわらかいうまみがじんわりと効いています。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかにあるかな。
苦みがあって、弱めで鋭さはありませんが、重さがちょっとあるみたいです。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで鋭さも少し感じますが、酸味自体の深みも少しだけ感じます。
スーはすこしはっきりですね。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめかな。
かなり弱めでさらっとしていますが、その存在はわかります。


やや淡麗でちょい重ちょいすっぱちょいスー旨口のおいしいお酒でした。
やや淡めなりにうまみがしっかりしていおり、酸味の深みもちょっとだけあって、飲み応えを感じました。
苦みに重さがちょっとありましたが、アル添の効果で和らいでいるようでした。
甘みは前には出てこないものの、これも味わいを和らげてくれているみたいでした。

なかなかいけるのではないでしょうか。
私はこのくらいアル添が効いているお酒のほうが好きですわ。
食事と合うお酒でした。

【お酒】1728.司牡丹 純米酒 AMAOTO 180ml [39.高知県の酒]

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製造者:司牡丹酒造株式会社
高知県高岡郡佐川町甲1299番地

アルコール分16度以上17度未満
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:65%
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの司牡丹。
これまでに、以下のものをいただいております。
283.金凰司牡丹 ほろよいカップ2回目はこちら
482.純米 超辛口 船中八策 180ml
908.司牡丹 美稲(よしね) 純米酒 生貯蔵酒 300ml

今日いただくこのお酒は“AMAOTO”と銘打たれた純米酒でした。
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16-17度ということは、やや濃いめでしょうか?
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能書がありました。
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純米酒ですので、いつもならば燗でいただくところです。
しかしネット上では香りがあるとの情報も散見されましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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上立ち香ありますね。
花っぽい香りをふんわりと感じます。
一口含むとそれが口の中に広がって鼻へ抜けて行きます。

うまみはやや濃いめでしょう。
こめのうまみに厚みを感じて、舌の上にズシリと乗っかってくるみたいです。
酒臭さ(ほめ言葉です)や熟成感もかすかに感じます。
苦みがあって、少し強めで鋭さも少し感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは少し強めで、これも鋭さを少し感じます。
スースー感はないものの、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


やや濃醇で芳香ちょい苦ちょいすっぱ旨辛口のお酒でした。
最初に香りを感じました。
フルーティーというよりも花っぽい香りでしたが、もしかしたら花酵母使用でしょうか?
うまみがしっかりしており、酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)や熟成感すらかすかに感じました。
それを苦みや酸味が適度に引き締めているように思いました。
辛口なのは、土佐の酒らしさでしょうか?

これはあくまでも私の感想ですが、この香りを特徴づけるのであれば、むしろ吟醸造りにして洗練された味わいに仕上げたほうがよかったのではないでしょうか。
しかし、味わいとしてはよい出来栄えでしたので、むしろ香りだけが異質のものに感じてしまった次第でございましたとさ。

【お酒】1727.仁勇 生貯蔵酒 180ml [12.千葉県の酒]

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製造者
鍋店株式会社
千葉県成田市本町338番地

製造所
神崎酒造蔵
千葉県香取郡神崎町神崎本宿1916番地

内容量 180ml
アルコール分 14度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)



鍋店(なべだな)さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
仁勇 山廃純米 カップ
仁勇カップ 浮世絵ラベル
仁勇 ロッテマリーンズ 純米吟醸パック升付き 180ml
仁勇 本醸造 樽酒 300ml
仁勇 うなりくんカップ

今日いただくこのお酒は生貯蔵酒ですが、どうやら普通酒のようでした。
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この瓶には、かつて北鹿 本醸造 生貯蔵酒 雪オーロラ 180mlと、小粋な奴 180mlとで出会っておりましたよ。
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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生貯特有のフレッシュさは弱めです。

うまみは淡めですが、淡めなりによくわかります。
米のうまみが淡めなりに少し厚めで、それが舌の上に乗っかる感じがします。
苦みがあるものの、弱めでそれほど鋭くはないみたいです。
酒臭さや熟成感は感じません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、鋭さを少し感じます。
スースー感はないものの、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みは意外にもひかえめですぞ。
かなり弱めです。


キリッと引き締まった、淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに淡めでしたが、淡めなりにうまみがしっかりしていて飲み応えを感じました。
それをわずかな苦みと酸味、そしてかすかなピリがいい感じに引き締めておりました。
しかも辛口で、フレッシュな風味が弱めであったことから、食事との相性がバッチリでした。

生貯蔵酒って、得てしてフレッシュさ満載だったり、あるいは甘かったりしますけれど、そういうのって食事を合わせにくいと思いますよ。
むしろこのお酒のように風味ひかえめでキリッと引き締まった生貯のほうが、あたしゃ好きだな。

【お酒】1726.ダイヤキク NEW Dia CUP [20.長野県の酒]

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諏訪大津屋本家酒造株式会社
長野県茅野市ちの2998

アルコール分:14%
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)



八ヶ岳への玄関口として知られる茅野駅(JR中央本線)。
そこから程近い場所に蔵を構えるのが、諏訪大津屋本家酒造さんです。
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最高の宝石「ダイヤモンド」と日本の名花「菊」を組合せた銘柄」(※1)である“ダイヤキク(ダイヤ菊)”。
なんでも、「「東京物語」「晩春」などの作品で知られる映画監督小津安二郎は、茅野の酒「ダイヤ菊」をこよなく愛した。」(※2)そうで、『蓼科日記』の昭和29年8月21日にはダイヤ菊が登場し、その味わいを賛美しているのだとか。
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果たして、どんな味わいなのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりによくわかります。
やわらかいうまみをほんのりと感じます。
苦みがかすかにあって、かなり弱めですが鋭さを感じることができます。
でも雑味はなく、キレはよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
でもスースー感のほうは強めです。
それにかすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、べとつかない甘みがわずかにあることがわかります。


やや淡麗でスー旨やや辛口のおいしいお酒でした。
けっこうなスースーで、アルコールの香りが前に出ておりました。
それでもけっしてペラペラではなく、うまみが味わいを支えておりました。
酸味も鋭さを感じたものの、角はありませんでした。

これは、完全に食中酒でしょう。
スースーと酸味とが魚臭さや油っぽさをサッと流してくれそうですよ。
私はメンチカツと合わせましたが、バッチリでした。


(※1)『ようこそ日本酒の國へ』p.063(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)
(※2)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.198(2008.5 信濃毎日新聞社)

【お酒】1725.本金 からくち 太一 本醸造 300ml [20.長野県の酒]

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酒ぬのや本金酒造株式会社
長野県諏訪市諏訪二丁目8番21号

精米歩合 60%
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




酒ぬのや本金酒造さんのお酒は、かつて普通酒の本金カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“からくち”と銘打たれた本醸造でした。

蔵元さんのWebsiteによれば、“太一”という銘について「本金を50年以上の長きにわたり支えてくれた北原太一杜氏の名前をいただいた酒。」と紹介されておりましたよ。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがかすかと共に、アルコール香もかすかに立ってきました。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみがふんわりとひろがって、厚みも少し感じます。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)もかすかに感じます。
熟成感はなく、苦みや雑味も感じません。
キレは、うまみに感してはよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
それにこのお酒、かなりピリッとしておりますよ。
スースー感もはっきりしています。

甘みはややひかえめです。
弱めですが、さらっとした甘みの存在はわかります。


淡麗ピリやや辛口のお酒でした。
けっこうなピリ辛口でしたよ。
それでもうまみを淡めながらに感じることができたので、けっしてペラペラではありませんでした。

これは合わせる料理を選びそうなお酒ですぞ。






ということで、今日のエサ。

今日は、味噌で決めてみました。


まずは、九条ネギのぬた。
酢味噌には、広島の麦味噌を使いました。
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甘口の味噌がまろやか。
それに麦麹の粒が香ばしいね。
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次は、豚ロース肉と野菜の味噌炒め。
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これには仙台味噌を使いました。
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小泉武夫先生のご著書で「伊達政宗が文禄二年(一五九三年)に朝鮮の蔚山で戦ったとき、仙台味噌を軍糧として運び込み、他藩の味噌より安定して腐らず変質せず、その上美味しいというので大評判となった」(※1)とか、「江戸市中で最も好まれた味噌は「仙台味噌」で」(※2)あって「仙台からはるばる運んで来るのは面倒だと思ったのか、次には仙台から味噌の原料を送らせ、大井(今の品川区)にあった仙台藩下屋敷で仙台味噌の醸造を開始した」(※3)ほどの評判だったと紹介されていたことから興味を持ち、はじめて入手してみた次第でした。
(小泉武夫『醤油・味噌・酢はすごい』2016.11 中公新書2408)
(※1:p.109・※2:p.93・※3:p.94)

調理前に舐めてみたところ、塩気を強く感じたことから、みりんと合わせてみました。
そうしたら味わいがまろやかになったのみならず、深みをしっかりと感じることができました。
この深みは、豚肉との相性がバッチリですぞ!
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それどころか、仙台味噌の深みの効果か、お酒のピリピリ感すら和らいできましたよ。
やっぱりこのお酒は、合わせる料理次第でおいしくなるみたいでした。






★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

年が明けてから、イヤな夢を毎日見るようになってしまいました。
内容は、過去にうけたひどい仕打ちやイヤな思い出がよみがえるやつ。

あたしゃ子供の頃に親から連日のように怒鳴られていたせいで、幼少期にはすでに精神が崩壊してキチガイ化しておりました。
それに集団行動が大の苦手で、幼稚園とか学校(大学を除く)とか会社勤めとかが大嫌いだったのでした。

その当時に経験したイヤな出来事はすでに過去のことであって、普段は忘れています。
しかしなぜか不思議なことに、夢の中だと鮮明に思い出し、その出来事の真っ最中に自分が置かれていて現在でも耐えられないほど苦しめられ続けているように思うのです。

しかもその夢を見るのがいつも明け方で、自分がうなされている声で目が覚めるという有様。

自分がキチガイであることは百も承知ですが、こう続くとなるとさすがにまいってしまいます。
そこで今日は、神頼みでもしてみようと思い、出かけてまいりましたよ。



まずは、西船橋駅から東京メトロ東西線に乗車。
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門前仲町駅(東京都江東区)にて下車。
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やって来たのは、富岡八幡宮。
何年か前に刃傷沙汰がありましたが、そんなことはすっかり忘れられつつありますね。
それにあやかるべく、参拝しようと決めました。
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しょうゆの焦げる香りに誘われて、きりたんぽを所望。
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まいう~♪
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猿回しが披露されておりましたよ。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
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おみくじを引いてみましょうぞ。
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ざまあみろってんだ!
“逃げ逃げ家康天下を取る”だってさ。
あたしゃ判官贔屓なもので三成のほうが好きなのですが、人生でさんざん逃げまくって来た自分もこの言葉にあやかりたいものだわ。
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“旅行 南西は注意”
南西の方角への旅行を計画し始めたばかりだったのに。
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こちらは深川不動尊。
超満員でしたので、参拝は遠慮いたしました。
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お不動さんの参道にある骨董屋。
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骨董屋を見つけると必ず何かを連れて帰ってきてしまうのがワタクシの悪いクセ。
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折原商店(立ち飲み店)で精進落とし。
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今年の樽酒は真澄。
しかも純米吟醸あらばしりの生酒だってさ!
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さすが真澄、ものすごくまいう~♪
米のうまみがしっかりで、酸味が程よく引き締めて甘みがコクを添える。
そこへ木香(樽の香り)がふんわりと着いていて最高の仕上がりでした。
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玉こんをかじりながら、樽酒をおいしくいただきました。
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最後は、安い寿司屋で、
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安い寿司を食べて帰ったとさ。
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これで明日の朝から、心地よい目覚めを回復できるとよいのですが。
はたして、いったいどうなることやら。

【お酒】1724.初孫 魔斬 生酛純米本辛口 180ml [06.山形県の酒]

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東北銘醸株式会社
山形県酒田市十里塚字村東山125番地の3

アルコール分16度
原材料名 米・米麹
精米歩合55%
国産米100%使用
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




東北銘醸さんの初孫シリーズは、これまでに以下のものをいただいております。
132.初孫 一徹生酛 純米酒 180ml
240.酒王 初孫 180ml
251.初孫 生酛純米本辛口 魔斬 300ml
261.初孫 マイカップ
262.初孫 生酛純米酒カップ
263.初孫 本醸造 本撰ニューカップ
305.特別本醸造 銀嶺初孫 300ml
376.初孫 吟醸 生酛造り 300ml
597.初孫 生酛純米吟醸 いなほ 300ml
926.初孫 本撰 本醸造 300ml
1486.初孫 は号仕込 本醸造 180ml

蔵元さんのWebsiteで「酒田に伝わる、主に漁師などが使う切れ味の鋭い小刀です。魔を斬ることから、魔除けの縁起物とされています。」と紹介されている“魔斬(まきり)”。
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かつて300mlのものをいただいておりますが、今日のこれは一合ですので、別カウントとさせていただきます。
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おいしいお酒であることはわかっておりますので、楽しみです。
純米酒ですが、今日は冷酒を飲みたい気分ですので、冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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香りはないですね。

うまみは濃くは感じないものの、けっこうしっかりしています。
米のうまみが鋭くて、厚みも少し感じます。
軽い苦みがちょっとだけあって、弱めですが鋭さを感じます。
酒臭さや熟成感はありません。
それに純米なのにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、これも弱めながらに鋭さを感じます。
スースー感はないですが、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですがゼロではなく、存在はよくわかります。


キリッと引き締まったスッキリ旨辛口のお酒でした。
米のうまみがしっかりしているもののキレがよく、しつこさがまったくありませんでした。
苦みと酸味とが弱めながらに角なく効いていて、味わいを引き締めておりました。
たしかに辛口でしたが、角がなくて穏やかな口当たりでした。
甘みすらわずかにあって、コクを添えているように感じましたよ。

洗練された(sophisticated)味わいで、食事に合うおいしいお酒でした。





今日のエサ。

今日は、体が酢を欲しておりました。

それ故、まずはもやしとキャベツとの“ナムルのようなもの”。
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そして、“さんまざく”。
本当はうざくが食べたかったのですが、寂しい懐具合を考慮してさんまの蒲焼缶を使いました。
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ごちそうさまでした。
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今朝は寒かったせいか、遊んでくれなかったダンナ。
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それでも午後になると遊んでくれましたとさ。
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(友情出演)





2021/10/16
また飲んでみました。