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【お酒】2081.英勲 氷零貯蔵 本醸造 300ml [26.京都府の酒]

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製造者:齊藤酒造株式会社
京都市伏見区横大路三栖山白屋敷町105番地

原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:14%
精米歩合:65%
内容量:300ml
保存方法:直射日光、高温、多湿を酒て保存
(以上、ラベルより転記)




齊藤酒造の歴史は、元禄時代に初代井筒屋伊兵衛が伏見で始めた呉服商から。明治28年、九代目齊藤宗太郎によって酒造業に転じ」(※1)たという齋藤酒造さん。
“英勲(えいくん)の手印は、「大正天皇の即位を記念して」(※1)つけられたものなのだとか。
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今日いただくこのお酒は、
“氷零貯蔵”本醸造でした。
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精米歩合は65%。
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お米は、“京の輝き”を使用しているんだってさ。
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京の輝きは、もともとは掛米(麹カビを付けずに使用する米)用として育成された酒米なんだって。
清酒生産量第2位の京都には、独自の酒米祝があるが,掛米には飯用一般米の日本晴や祭り晴を使用していたため,京都ブランドの掛米向き品種を目的に育成された。農研機構と京都府殿共同育成品種。」(※2)


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
本醸造ですが、冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、無色透明でした。
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香りはないですね。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みをしっかりと感じます。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
軽い渋みをちょっと感じます。
キレはまあまあかな。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、乳酸らしき風味をちょっとだけ感じます。
ただ、ちょいスーでちょいピリです。

甘みはややはっきり。
前には出て来ないものの、じんわりと感じます。


やや濃醇でちょい渋ちょいスーちょいピリ旨やや甘口のおいしお酒でした。

米のうまみそのもので、しっかりしておりました。
甘みはわかりましたが、しつこさがまったくありませんでした。
ちょい渋ちょいスーちょいピリでしたが、それらがいい感じに引き締めておりました。

これ、うまいね!
食事に合う。







その英勲と合わせた今日のエサはこちら。

にんじんときゅうり。
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浅漬け。
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大根とさば缶。
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さば缶大根(しょうが多め)。
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味がしみておいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。
















★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


ひなたぼっこなさっていらっしゃった黒猫のダンナでしたが。
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それでも遊んでくださるのが、ダンナの懐の深さなのでした。
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(友情出演)


(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.17(2011.11 株式会社コトコト)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.23(2017.7 文一総合出版)

【お酒】2000.松竹梅 上撰 たけペット [26.京都府の酒]

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製造者 宝酒造株式会社+FC
京都市伏見区竹中町609

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:15度
180ml
(以上、包装フィルムより転記)





2000個目の記念すべきお酒は、松竹梅。
と言っても、何を血迷ったか、かつて一度だけ《番外編》なるものを設けておりますので、正確には2001個目ですけれど。


“たけペット”だってさ。
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だから容器はペットボトルでした。
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上撰の小印が付されたこのお酒。
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品質表示を見る限り、どうやら普通酒のようでした(精米歩合の表示がない)。
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でもね、大手蔵の上撰クラスって、本醸造の特定名称を名乗ることが少なからずありますよね。
菊正宗とか、
白鹿とか、
沢の鶴とか、
一本義とか、
司牡丹とか、
高清水とか。

それなのに、宝酒造さんの松竹梅は、上撰の小印を付していながら、どうして本醸造の特定名称を名乗らないのでしょうか?
ここからは完全にワタクシの推測ですけれど、どうやら宝酒造さんが得意としていらっしゃる”焙炒造り”に起因するのではないでしょうか?

焙炒造りについては、以下の記述が参考になります。
これまでの原料処理は,白米に30%ほどの吸水をさせ蒸気で蒸すことが常識であったが、宝酒造(株)では蒸気で蒸す代わりに、吸水させた白米を熱風で加熱する「焙炒」という原料処理法を実用化し、新しい「焙炒清酒」を開発された。」(※1)
 一方、「焙炒ばいしょう造り」とは、白米を蒸気で蒸す代わりに、高温の熱風で短時間加熱処理し(たとえば二九〇度C、四五秒間)、でんぷんをαアルファ化した「焙炒米」を掛米として用いる醸造法である。白米にはあらかじめ二八%程度の水分を含ませてあり、褐変したり酒に焦臭がつくことはない。通常の蒸米を使用するのに比べて、白米中のたんぱく質が熱変性するため麴のたんぱく質分解酵素の影響を受けにくく、酒中に含まれるアミノ酸が少なくなるとともに、脂質も大半が揮散してしまうので、淡麗な酒質になる特徴がある。」(※2)

焙炒造りは、お米に高温度の熱風を吹きかけてでんぷんをアルファ化(糊化:糖化しやすい状態)する技法だとわかりました。
ではなぜ、お米を蒸さずにこんなことをするのでしょうか?
その答えは、以下の記述が参考になります。

粕歩合は,焙炒掛米の仕込みで,23.5%となり,対照の蒸し米仕込みの25.5%に比べて幾分低く,したがって,焙炒掛米の仕込みでは,アルコール収得量が白米1,000kg当たり371l(100%アルコール換算)得られ,対象の333lに比べて多くなっている、このことから、焙炒米を用いても米粒の消化,とくにデンプンの消化がよく進み,アルコールの生成も良好になっていることが確認できた。」(※3)

粕歩合が低いということは、同じお米でお酒を造ってもより多くのお酒を造ることができるということでしょう。
要するに、お米を蒸す方法よりもたくさんのお酒を造ることができて、それだけ儲かるのでしょうね。

またデンプンの消化がよく進みということは、少ない麹米でより多くの米を糖化できるということでしょう。
それ故に、「特定名称の清酒は、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合をいう。以下同じ。)が、15%以上のものに限るものとする。」(※4)という特定名称酒の要件を満たしていないが故に、本醸造の特定名称を名乗ることができないのかもしれませんね。

あくまでも、ワタクシの推測ですけれどね。



それではその普通酒の松竹梅、いただいてみましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うわ!
甘っ!
最初に甘みが来ますね。
べとついてはいないものの、かなり強めです。

うまみは淡めです。
やわらかいうまみをふんわりと感じます。
渋みがあって、少しはっきりしております。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはゼロです。
でも、ちょいスーでした。
ピリピリ感はありません。


淡麗ちょい渋ちょいスー甘口のお酒でした。

淡めながらにも、やわらかいうまみを一応感じました。
でもこの強烈な甘さには参りました。
渋みは弱めでしたが、淡めであるが故に目立つみたいでした。

甘口がお好きの諸兄におかれましては、ぜひとも松竹梅をお勧めいたします。


(※1)高山卓美『清酒「焙炒造り」について』p.849(日本醸造協会誌 87巻12号 p.849-857中 1992.12)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.153(2000.4 柴田書店)
(※3)(※1)p.854
(※4)清酒の製法品質表示基準を定める件(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1(3)






★☆2000個目に到達したことについて★☆



 いつも“飲みたくなってシマッタの記”をお読みいただきましてありがとうございます。

 2013年8月7日に書き始めて以来、本日、清酒だけで2000個目に達することができました。
 もっとも、他に焼酎や泡盛にも手を出しておりますし、“また飲んでみました”のカテゴリーも開設しておりますので、飲んだお酒は2000個を超えております。

 書き始めた当初は、まさかここまで自分の関心が酒に向き続けるとは思っておりませんでした。
 それだけ酒が大好きで、また地方を徘徊することが大好きであったからこそ、続けられたのだと思います。
 それに自分は仕事が大嫌いで、というかボスが大嫌いで、いやいや生粋の人嫌いで、必然的に人とかかわらなければならない仕事を辞めたくてしかたがないのに、辞めることなく生活の糧を得続けていられるのも、酒という楽しみを享受するために時間と魂とを切り売りしているのだと自分に言い聞かせているが故でございます。
 もしこの世に酒がなかったら、人嫌いの私は社会に出られないひきこもりだったか、あるいは違法薬物に手を染めて社会から追放されてしまっていたかもしれません。

 ただ、書き始めた頃と比べると、出かける気力が些か低下しつつあるように思います。
 計画を立てて切符や宿を予約しても、直前になって行く気が失せて、すべてキャンセルしたことが何度かございました。
 その原因は、きっと加齢でしょう。
 アラフィフになってから、倦怠感をひどく感じるようになってしまいましたからね。
 それに加齢は予防が不可能ですから、改善することはないでしょう。
 それ故、もしかしたら今後、書くペースが落ちてしまうかもしれません。
 今後、毎日更新はできなくなってしまうかもね。

 この先どうなるかわかりませんが、気力が続くかぎり書き続けるつもりです。
 お読みいただいている皆さまにおかれましては、また飲んだくれてくだらないことを書いてやがると呆れつつも、時々鼻でクスリとお笑いいただければ幸甚です。

【お酒】1982.綾小町 金印 カップ [26.京都府の酒]

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製造者 若宮酒造株式会社
京都府綾部市味方町薬師前4

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類
内容量 180ml
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




昨日いただいた1981.綾小町 上撰 カップに引きつづき、今日も若宮酒造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒には“金印”の小印が付されておりましたが、糖類添加の三増酒でした。
ただし酸味料の表示はありませんでした。
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金印という小印は、どうやら佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒相当か?)に付されることが多いようですね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、上撰よりもやや濃いめでしょうか?
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うまみはやや濃いめです。
最初に熟成感が来て、枯れていて角を少し感じます。
それだけでなく、うまみ自体に米のうまみでも酒臭さでもない、画一的な風味と厚みとを感じます。
渋みがあって、強くはないものの鋭いですね。
アルコールの辛みも感じます。
キレはまあまあで、透明感はありません。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みははっきりです。
幅があって、ちょっとくどいかな?


やや濃醇で枯ちょい渋甘辛口のお酒でした。
上撰よりもうまみがあってスカスカ感はなく、それ故かスッキリしてはおりませんでした。
ただそのうまみには画一的な風味と厚みとがあって、あたかも添加された味わいのように私は感じました。
それに上撰と同じく、やはり渋みが少し目立ちました。
また甘口でしたが、同時にアルコール由来と思われる辛みも感じました。

あくまでも私個人の感想ですが、これはちょっと飲みにくいね。
食事と合わせても、うまみのしつこさや渋みが残るようでした。
それとも、合わせたつまみが近所にあるスーパーで買ってきた安物のアジフライだったのがいけなかったのかな?
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【お酒】1981.綾小町 上撰 カップ [26.京都府の酒]

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製造者 若宮酒造株式会社
京都府綾部市味方町薬師前4

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
内容量 180ml
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




今日は、京都府綾部市に蔵を置く若宮酒造さんの“綾小町”をいただきます。

上撰の小印が付された普通酒でした。
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品質表示は裏にもありました。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し着いていることがわかる程度で、透きとおっておりました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
熟成感が最初に来て、枯れていて角を少し感じます。
米のうまみは弱めで、広がらないみたいです。
渋みがあって、弱めではあるものの鋭さを感じます。
それに辛みを少し感じますが、これはアルコール由来でしょうか?
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほぼゼロです。
スースー感はかすかにありますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとつかないものの、幅があることがわかります。


枯ちょい渋スッキリやや甘辛口のお酒でした。

枯れていて、うまみが弱く、添加されたアルコールに由来すると思われる透明感もあることから、ややスカスカ感がありました。
それにちょい渋とアルコールの辛みとが目立ったことから、飲みやすくはないみたいでした。

ただね、食事との相性は悪くないみたいでしたよ。
私はいつものさば缶レモンドレッシングと合わせましたが、魚の脂をお酒がサッと流してくれました。
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この味わいも、地元の食べ物と合わせてこそ、きっと映えるのでしょう。

【お酒】1980.池雲 ワンカップまいづる [26.京都府の酒]

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製造者 池田酒造株式会社
京都府舞鶴市字中山32

内容量 180ml
アルコール分:15度
精米歩合:70%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




舞鶴市唯一の酒蔵。」(※1)という、池田酒造さん
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池雲(いけくも)という手印。
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品質表示に醸造アルコールの文字はありませんでしたが、純米酒とは表示されておりませんでした。
(いくら純米造りでも、純米酒である旨を表示しなければそれは純米酒ではありませんからね。)
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裏のラベルには、精米歩合も表示されておりました。
それにしても、思いっきり“ワンカップ”だってさ。
(ワンカップは大関さんの登録商標です。)
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アル添のない普通酒と解釈し、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し黄色がかっておりました。
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うまみはやや濃いめです。
最初に熟成感が来て、枯れているものの角や粗さはないですね。
米のうまみもじんわりと感じます。
酒臭さはかすかです。
渋みをかすかに感じます。
キレはよく、スッキリしています。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
ただちょいスーです。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、幅があってその存在はよくわかります。


やや濃醇で枯れちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
枯れ具合が穏やかで、角や粗さを感じませんでした。
一方で米のうまみもじんわりと感じたことから、けっしてスカスカではありませんでした。
それでいてキレがよく、スッキリしておりました。
やや辛口でしたが、甘みも弱めながらにうまく働いてコクを添えているようでした。

これ、うまいね!
このスッキリ感は、あたかもアル添酒のそれに似ておりましたよ。
ただ、冷めるにつれて渋みが目立ってきたことから、熱いうちにいただいたほうがよいのではないかと思いました。

(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.87(2011.11 株式会社コトコト)

【お酒】1970.久美の浦 特別本醸造 冷酒 180ml [26.京都府の酒]

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熊野酒造有限会社
京都府京丹後市久美浜町45-1

アルコール分 15%
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
内容量 180ml
(表のラベルより転記)

精米歩合 60%(京都産 五百万石、京の輝き)
(裏のラベルより転記)




久美の浦シリーズも、これでおしまい。
昨日までに以下のものをいただいております。
1968.久美の浦 純米吟醸 300ml
1969.久美の浦 CUP 200

今日いただくこのお酒は、特別本醸造の冷酒なんだってさ。
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裏にもラベルが貼られておりました。
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冷酒と銘打たれておりますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香は、鼻を近づけるとフレッシュな香りをかすかに感じます。
含むとそれをほんのりと感じて鼻へ抜けて行き、かつ接着剤香をかすかに感じます。

うまみは淡めです。
でも、淡めなりに米のうまみをしっかりと感じます。
軽い苦みをわずかに感じます。
酒臭さや熟成感はまったく感じません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはゼロではないものの、かなり弱めです。
それでも鋭さをかすかに感じます。
ただちょいスーです。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめでしょう。
かなり弱めで幅はないものの、その存在はわかります。


淡麗ちょい爽快でちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。
淡めなのに、こめのうまみしっかりで飲み応えがありました。
軽い苦みがわずかにありましたが、それもいい感じに引き締めてくれているようでした。
フレッシュさがありましたが、しつこくなくてちょうどよい感じ。
そのフレッシュさとちょいスーとで、かなりさっぱりしておりました。

これはきっと、魚との相性がバッチリでしょう!


ということで、いつものさば缶。
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そしていつもの玉ねぎ、ピーマン、レモン。
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ドレッシングを作って、さば缶にかけただけ。
→作り方はこちら。
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まちがいない!
バッチリでした。
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【お酒】1969.久美の浦 CUP 200 [26.京都府の酒]

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製造者 熊野酒造有限会社
京都府京丹後市久美浜町45-1

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分16度
内容量 200ml
(表のラベルより転記)

精米歩合 70%(京都産五百万石、京の輝き)
(裏のラベルより転記)




一昨日いただいた1968.久美の浦 純米吟醸 300mlに引きつづき、今日も熊野酒造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、どうやら普通酒のようでした。
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ラベルは裏にもありましたが、特定名称は表示されておりませんでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみをふんわりと感じます。
また酒臭さ(ほめ言葉です)をかすかに、そして熟成感をごくかすかにそれぞれ感じます。
軽い渋みがちょっとありますね。
キレはよいですが、透明感はありません。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは、温かいうちはほとんどわかりませんでしたが、冷めるにつれて少し出てくるみたいです。
でも、スースーです!
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
前には出てこないものの、幅があって、それにわずかにべとつくかな。


やや淡麗でちょい渋スースー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡めなりにうまみがしっかりしていて、飲み応えがありました。
軽い渋みとスースーとがありましたが、それがいい感じに引き締めているようでした。
甘みはわずかにべとつきましたが、しつこさはないですね。

これはまちがいなく、魚料理のための食中酒でしょう!
魚の臭みや脂をサッと流して、口の中をさっぱりとさせてくれましたよ。

私はいつものさんまざく(うざく(うなぎ蒲焼ときゅうりの酢の物)のさんま蒲焼缶による代用食)と合わせましたが、バッチリでした。
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【お酒】1968.久美の浦 純米吟醸 300ml [26.京都府の酒]

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熊野酒造有限会社
京都府京丹後市久美浜町45の1

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合60%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、熊野酒造さんのお酒をはじめていただきます。
丹後半島の根元にある久美浜湾の近くに蔵を構える蔵元さんです。
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その熊野酒造さんのお酒について、文献には以下のような記述がありました。
 シンプルでまっすぐ。品数を増やさず、古くから地元に愛されている久美の浦ブランドをかたくなに守っている。
 久美の浦シリーズはどれも、久美の浦の味を感じられる。万能型で飲み飽きず、高級料亭の味から柿ピーまでどんな料理やつまみにもそっと寄り添う。(以下略)」(※1)

今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒でした。
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はたして、ワタクシが作った粗末なエサにも寄り添ってくださるのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はないですね。
含むと、上等な接着剤みたいな香りを少し感じます。
上等な接着剤なんてものが存在するのかよ!

うまみは意外にも淡めです。
米のうまみが広がらず、舌の上を突いてくるみたいです。
苦みや雑味はありません。
熟成感もなく、酒臭さも感じません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは少し強めで鋭さも少し感じます。
それにちょいスーで、かつちょいピリです。

甘みはややはっきりです。
かなりさらりとしており、幅もないみたいです。
でも、じんわりと感じます。


淡麗ちょいすっぱちょいスーちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
雑味ゼロで、熟成感も酒臭さもなく、米のうまみそのものでした。
ちょいすっぱ、ちょいスー、ちょいピリで、かつ接着剤のような香りがありましたが、それらがいい感じに引き締めてくれておりました。
甘みは穏やかで、しつこさを感じませんでした。

うまいね!
これは食事と合う純米吟醸でしょう。
海の酒らしい引き締まった味わいで、きっと刺身との相性はばっちりでしょう。
でも悲しいかな、拙宅の近くにあるスーパーじゃ、おいしいお刺身に巡り合うことはかなわないのよね。






その食事と合う純米吟醸と合わせた今日の粗末なエサはこちら。

どうしてもきゅうりを食べたかったので、
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笹かまとともに、しょうが酢和えにしてみました。
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生姜の風味が爽やかでした。
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新じゃが。
旬のものですからね、入手できる限り何回でも食べるつもりです。
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もちろん、今日も煮物にしました。
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冷たい状態から弱火で30分かけて煮たことで、ねっとりとした食感に仕上がってまいう~♪でした。
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ごちそうさまでした。
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(※1)丹後本政策委員会編集発行『ひ・み・つ の丹後本』p.41(2018.07第2刷 株式会社グラフィック)









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今日もいっぱい遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

【お酒】1966.福知三萬二千石 本醸造酒 鉄砲名人光秀くんカップ [26.京都府の酒]

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製造者 東和酒造有限会社
京都府福知山市字上野115,116,117番合地

原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール度数 15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、福知山の東和酒造さんが造った“福知三萬二千石”なる本醸造のお酒をいただきます。
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能書が表示されておりましたので、紹介しておきます。
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は少しはっきりしていましたが、透き通っておりました。
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うまみは濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりです。
それに熟成感が続きますが、穏やかで角や粗さはありません。
渋みがあって、角やしつこさはないものの、重さを少し感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めですが、それなりに鋭さがありますね。
スースー感はちょっとだけありますが、ピリピリ感はないみたいです。

甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはないものの、幅があることがわかります。


濃醇枯ちょい渋スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)とともに熟成感をしっかりと感じました。
それにちょい渋と、飲みにくい要素はそろっているようでした。
でも、キレがよくてスッキリしており、かつ甘みが和らげているようでした。

私はこういうどっしりとしているのにスッキリと引くお酒、好きです。
アル添の効果がうまく働いていると思いました。

【お酒】1957.吉野山 上撰 300ml [26.京都府の酒]

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吉岡酒造場(吉岡直敏)醸
京都府京丹後市弥栄町溝谷1139

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




上撰の小印が付された普通酒。
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吉岡酒造場さんのお酒について、とある旅行ガイドでは以下のように紹介されておりましたよ。
無口でシャイな杜氏が作る、無骨な酒。霊峰、金剛童子山からの湧き水を使う。寡黙で昭和な酒は、丹後の地酒の源流ともいえる。昔から丹後のおっちゃんが飲んできた味。当然、丹後の郷土料理、味噌や醤油の濃い料理によく合う。しっかりした酒質はボタン鍋の味噌や脂にも負けない。」(※1)


はたして本当に“無骨な酒”“しっかりした酒質”なのでしょうか。
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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香りはないですね。

うまみは濃いめです。
米のうまみに厚みがあって、舌の上にどっしりと乗っかって来ますよ。
酒臭さ(ほめ言葉です)もあって、弱めですが穏やかに効いています。
軽い苦みが少しあって、これも弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、スッと引きますよ。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みははっきりでしょう。
幅をしっかりと感じますが、べとついてはおらずさらりとしています。


濃醇ちょい苦ちょい深ちょいスースッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。

米のうまみがどっしりで、酒臭さがそれを引き立てているみたいでした。
さらに酸味の深みも少しあって、飲み応えをかなり感じました。
それに甘さに幅があって、コクをしっかりと添えているようでした。
それでいてキレがよく、しつこさはまったく感じませんでした。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
こういう味わいのお酒、大好き!!





そのしっかりしているのにスッキリしているおいしいお酒に合わせた今日のエサはこちら。

酢の物を食べたかったので。
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きゅうりとちくわのごま酢和え。
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新じゃが。
旬のものですからね、可能な限り何度でもいただきますよ。
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今日も煮物にいたしました。
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弱火で30分ほどかけてじっくりと煮たことで、ねっとりとした食感に仕上がってまいう~でした。
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ごちそうさまでした。
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“汚”の上で寝る汚猫の・・・、
じゃなかった黒猫のダンナ。
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その黒猫のダンナに、汚ならしい独身中年オヤジは今日も遊んでいただいたのでした。
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(友情出演)


(※1)丹後本政策委員会編集発行『ひ・み・つ の丹後本』p.41(2018.07第2刷 株式会社グラフィック)
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