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34.広島県の酒 ブログトップ
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【お酒】1761.美和桜 にごり酒 カップ [34.広島県の酒]

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美和桜酒造有限会社
広島県三次市三和町下板木262

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分18.0度以上19.0度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




美和桜酒造さんのお酒は、これまでに普通酒の美和桜カップをいただいております。
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今日いただくこのお酒はにごり酒ですが、どうやら普通酒のようでした。
ただ、アルコール度数が些か高めに設定されておりましたよ。
もしかしたら原酒でしょうか?
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滓の量は、半分よりもやや多めのようでした。
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にごり酒ですし、もしかしたら原酒かもしれませんから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はかすかに象牙色がかっていて、見た目にはとろみはそれほど感じませんでした。
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一口含むと、アルコール香がやや強めであることがわかります。
とろみは少しありましたが、滓のざらつきは感じませんでした。

うまみはもちろん濃いめです。
米のうまみそのものとともに、熟成感を少し感じます。
苦みがあって、弱めですがその存在はわかります。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じます。
スースー感ははっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめですよ。
べとつきはなく、かなり弱めです。


濃いのにキリッと引き締まった、濃醇スーちょい枯ちょい苦ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
にごり酒ですから米のうまみは当然はっきりでしたが、熟成感も少しあって飲み応えはバッチリでした。
それを弱めの苦みと酸味とが引き締めておりました。
またにごり酒ですがやや辛口で、甘みによるクドさを感じませんでした。

これ、いけると思いますよ。
スースー感がはっきりしておりましたが、アル添酒が好きな私としては望むところでした。


あ。
先週は記事をろくに書けないほど精神状態が最悪でしたが、今日はスラスラと書けましたよ。
これもきっと、昨日まで旅に出ていたことで頭と心とをリフレッシュできたからでしょう。
やっぱり、“旅は心の栄養補給”(三重テレビ“ええじゃないか。”より)ですね。






★☆★☆【予告】★☆★☆

その栄養補給では、こんなことをしておりました。


子どもの頃からお世話になっていた電車に久しぶりに再会したり、
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ひたすらまっすぐの線路を走るディーゼルカーに乗ったり、
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おいしそうなオブジェが並ぶ街を徘徊したり、
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つぶらな瞳にこっそりと見つめられちゃったり、
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ハナ肇を思い出しちゃったりしておりました。
古っ!
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その顛末は、まとめることができ次第公開いたします。

【お酒】1760.福美人 広島上撰 mini カップ [34.広島県の酒]

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福美人酒造株式会社
広島県東広島市西条本町6番21号

原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




福美人酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
209.福美人 広島上撰 純米酒 300ml
1755.福美人 BIJIN CUP 200
1756.福美人 広島上撰 BIJIN CUP 200

今日いただくこのお酒も“広島上撰”の小印が付された普通酒でしたので、きっと1756.福美人 広島上撰 BIJIN CUP 200と同じ中身でしょう。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は・・・・、

すみません、
撮影を忘れて飲んでしまいました。


こっちのほうが、苦みが少しあって、それにちょっとだけべとつくみたいです。
それにアルコール香も強めでちょいスーに感じます。


やや淡麗でちょい苦ちょいスースッキリやや甘口のお酒でした。




ごめんなさい。
やっぱり、まだ精神が回復していないみたいですわ。

普段ならば、自分なりに味わいを分析して感じ取っているつもりなのですが、今日はそれができないし。
それに、その結果を文章で表現することも、いつもどおりスラスラとはいかないし。
さらには、routineであるはずのお酒の色の撮影すら忘れるくらいですから。

あーあ、最悪だ。
心に余裕がまったくないよ。


それでもなんとかして、今週末には回復させようと思います。
その理由は、明日の記事で触れるつもりです。

【お酒】1759.はこさけ一代 ほろほろマイルド 180ml [34.広島県の酒]

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中国醸造株式会社
広島県廿日市市桜尾一丁目十二番1号

アルコール分13.0度以上14.0度未満
<原材料>米、米麹、醸造アルコール、糖類/酸味料
原料米はすべて国産
180ml詰
(以上、パックの印刷事項より転記)





コンビニや駅売店で売っていそうな紙パック詰めのお酒。
付属のストローを箱に刺して、常温のままチューチューといただくやつですよ。
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こういう紙パックのものって、安くて、しかも三増酒が詰められていることが多いように思います。
今日いただくこの紙パック酒も、糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
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広島の街を徘徊した際に、なかなか新規のお酒に出会わなかったが故につい手を出してしまったこの紙パック酒。
実は、タダモノではなかったのです。

カップ酒の元祖が“ワンカップ大関”ならば、紙パック酒の元祖は、なんとこの中国醸造さんの‟はこさけ一代”だったのですよ。

このことについて、手元にあった文献には以下のような記述がございました。
 日本で初めての紙容器入り清酒「はこさけ一代」を発売したのは昭和四十二年。先代社長が海外視察で見つけた牛乳パックがヒントになった。「はじめのうちは紙臭い、漏れがあるなどのクレームがあり、相当苦労しました」。しかし内側のコーティングのポリシートの材質を買えるなど工夫を凝らし、問題は解決した。」(※1)

その苦労は、以下の記述にも表れております。
まず、酒は牛乳とちがって浸透性が強い。そのため、容器をポリエチレン、紙、ポリエチレン、アルミはく、ポリエチレンの五層にした。従来の牛乳容器は三層である。五層にすると今度は、厚さが問題になる。厚くなればそれだけシールが困難になるのだ。また紙も柔らかいほうがシールしやすいが、柔らかすぎると容器の形がくずれやすい・・・・など、問題は山積みしていた。
 埼玉県東松山と広島の間で輸送試験を行なったり、落下試験、回転ドラム試験耐圧試験などを繰り返して、完全にメドがついたのは四二年の初夏であった。六月にはツーパック社の自動成型充テン装置を入れて、本格的な生産開始。発売は、七月三日であった。」(※2)

紙容器を開発しようとなさった蔵元さんの意図は、お酒の“味”とも関わりがあったそうです。
 紙容器に入った酒「はこざけ」開発の話は、八年前の三五年(昭和35年;ブログ筆者追記)にまでさかのぼらねばならない。この年、中国醸造(広島県廿日市町)の社長(当時副社長)白井修一郎氏は、日本生産性本部の視察団の一員としてニューヨークにいた。白井氏は無類の牛乳好きである。ニューヨークでもさかんに牛乳を飲んでいたが、この牛乳の容器が紙であることに強く興味をもった。そして「酒の容器をビンから紙に換えたら・・・・」という考えがふと頭のながをよぎった。「そうなれば、業界の長年の課題であった“味”の問題が解決する」
 ビン入りの酒は、明治四二年に大倉酒造の大倉恒吉が「月桂冠」をビンづめで発売したのが最初である。以来、ビンは従来の杉だるを漸次、駆逐してゆき、太平洋戦争後はビンの黄金時代となった。が同時に、一つの問題が発生した。それは、ビンは光を通すために紫外線によって酒の味が変質することである。またビンが溶けて、ビン香・ビン色が酒につくことにもなる。蔵出しの味がそのまま持続するのは四カ月程度とさえ言われているのである。」(※3)

紫外線の影響はともかく、‟瓶が溶ける”ってのはあたしゃ初耳でした。
もしかしたら黎明期の酒瓶ではそういうことがあったのでしょうか?

さらには味のみならず、コストダウンや使い勝手のよさも狙っていたみたいでした。
 これまでの容器革命は“味”とは無関係にすすめられていた。しかし今回のばあいには“味”そのものにまで革命を起こすのである。さらに、製カン充テン過程を完全自動化することによって、他業界での例とはちがってコストは安くなりしたがって小売価格も安くなる。しかも主婦は一個ずつ小買いができるし、お湯に紙容器を入れるだけで“おかん”ができる。使い捨ての時代にもぴったりである。冷蔵庫に入り、落としても割れない。」(※4)


いただく前に、もう一点。
“満量冷詰”と書いてありましたよ。
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この意味を解説した記述には、残念ながら出会うことがかないませんでした。
ですがそれを推測させるような解説には出会ったのでした。
以下の記述(要するに“限外ろ過”ってやつでしょうか?)がこの“満量冷詰”に相当するのかどうかはわかりませんが、参考のために紹介しておきます。
 平成六年春から、はこさけの「氷囲いなま酒」を発売している。火入れによらず、特殊な濾過によって酵素を除去した酒を、4度で貯蔵。生のままでパックに詰める。安い夜間電力を利用して作った氷を利用しているのがミソだ。」(※5)


それではいただいてみたいと思います。
この手のお酒はストローを指して常温のまま飲むべきかとは思いますが、独り暮らしの中年男性が粗末な食卓でそれを実践すれば虚しさを誘うことは必然でしょう。
それ故、常温ではあるものの、せめてグラスに注いでいただいてみることにいたしましたよ。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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生貯っぽい風味がかすかにあるかな。

うまみは淡めです。
三増酒っぽい画一的な風味はほとんどわからない程度で、それどころかやわらかい風味を少しとともに、酒臭さ(ほめ言葉です)をごくかすかではありますが感じます。
それにこれもかすかですが苦みがあって、わずかにざらつきみたいに感じます。
熟成感はありません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは弱めで鋭さはありませんが、その存在はゼロではないですね。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはやっぱりはっきりです。
でも、べとついた感じはなく、さらりとしておりましたよ。


淡麗スッキリ薄旨甘口のおいしいお酒でした。
薄めて甘いけれど、しつこさを全く感じませんでしたよ。

糖類添加酒だけあって甘めでしたが、それでもべとつきやクドさは感じませんでした。
酸味料添加のお酒にありがちな風味のクドさもありませんでしたよ。
それにたしかに薄めでしたが、薄めながらにもうまみは感じることができました。
かすかな苦みすら、甘めの味わいを引き締めるに役立っているように感じました。

これはグラスでちびちびといただくよりも、やっぱりストローでチューチューとやったほうがのど越しのよさを感じることができていいんじゃないのかな?



今日は簡単ではありますが、料理をしましたよ。
だれにも干渉されることなく自分の好きなものを自分の判断と責任とで作り上げることができることから、料理をしている間だけは自分が人格的自律の存在だと感じることができるのですよ。

キャベツとじゃがいものオムレツ。
具を大きくしたことが祟って見た目が悪くなってしまいましたが、これも想定内。
ウソだよオマエがヘタクソだからだろ。
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具の触感と卵のふわふわ感とが相俟って、おいしゅうございましたとさ。
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(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.24(1995.2 中国新聞社)
(※2)『“はこざけ”を開発した中国醸造の苦闘 酒類業界における容器革命の立役者』p.90-91(セールスマネジャー 4巻3号(1968年3月号) p.88-92中 ダイヤモンド社)
(※3)(※2)p.88-89
(※4)(※2)p.91
(※5)(※1)p.25

【お酒】1756.福美人 広島上撰 BIJIN CUP 200 [34.広島県の酒]

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福美人酒造株式会社
広島県東広島市西条本町6番21号

アルコール分/15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
200ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




昨日いただいた1755.福美人 BIJIN CUP 200に引き続き、今日も福美人酒造さんのお酒をいただきます。

このほかにかつて209.福美人 広島上撰 純米酒 300mlをいただいております。
今日いただくこのお酒にも同じく、“広島上撰”の小印が付されておりました。
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昨日と同じ普通酒ですが、どうやらこちらには糖類が添加されていないみたいでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、これもほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めですぞ。
やわらかいうまみをふんわりと感じる程度です。
でもこのお酒、酒臭さや熟成感がないのみならず、苦みや雑味もゼロですぞ。
それにキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、鋭さもひかえめです。
でも冷めるにつれて鋭さが少しずつ出るみたいです。
スースー感はかすかで、ピリピリ感はありません。

甘みはちょいはっきりかな。
べとつかず、さらっとしていて、弱めでほんのりです。


やや淡麗でスッキリ旨ちょい甘口のおいしいお酒でした。
雑味がゼロでキレイな口当たりで、しかもキレがよくてスッキリでした。
それでいて、やわらかいうまみがふんわりと効いておりました。
酸味や甘みも穏やかで、前に出てくることなく味わいを支えているようでした。

これもうまいね。

【お酒】1755.福美人 BIJIN CUP 200 [34.広島県の酒]

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福美人酒造株式会社
広島県東広島市西条本町6番21号

アルコール分/15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
200ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




大正七年、西日本各地の蔵元が出資し、酒造業としては、全国で初めて法人組織で創業した酒造会社」(※1)であって、「創業間もない大正十年から、全国酒類品評会の最高位を連続受賞。この成績から「名誉賞」を受け、ついには「審査標準酒」の栄誉を獲得した。そして業界の要請で、この蔵が酒造技術者の教育、養成と発酵工学研究の実践学校に指定され、「西条酒造学校」とも呼ばれた。」(※1)という福美人酒造さん。
かなり前のことになりますが、かつて209.福美人 広島上撰 純米酒 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は普通酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
でも酸味料は添加されていないみたいでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみは意外にもちょい濃いめです。
やわらかいうまみがあって、厚みを感じますよ。
酒臭さ(ほめ言葉です)はごくかすかに感じる程度です。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
熟成感はなく、キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さをかすかに感じる程度です。
スースー感は少しはっきりしております。
それにかすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややはっきりでしょうね。
べとついた感じはなく、さらっとしておりますよ。


ちょい濃醇でちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
三増酒なのに、やわらかいうまみがしっかりしておりました。
ただ、冷めると少しひくみたいでした。
やや甘めでしたが、ちょい苦とちょいスー、それに弱めの酸味がいい感じに引き締めておりました。

これ、糖類添加の三増酒なのに、うまいじゃあ~りませんか!
三増酒にありがちなペラペラ感や画一的な味わいとは無縁でしたよ。
というか、これまでにいただいた広島の普通酒には糖類のみを添加した(酸味料を添加していない)三増酒が少なからずございましたが、味わいがしっかりしているものが多いように思いますよ。

(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.84-85(1995.2 中国新聞社)

【お酒】1753.夜の帝王 特別純米酒 300ml [34.広島県の酒]

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藤井酒造株式会社
広島県竹原市本町3-4-14

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
使用米 八反錦
精米歩合 65%
アルコール分 15度
内容量 300ml
杜氏 藤井雅夫
(以上、ラベルより転記)




竹原の古い街並みが残る場所に蔵を構える藤井酒造さん。
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今日はその藤井酒造さんが造る“夜の帝王”なる特別純米酒をいただきます。
手元にある文献を当たってみたのですが、名前の由来はわかりませんでした。
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酒米は、広島が誇る八反錦を使用しているそうです。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもございましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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上立ち香はないですね。
一口含むと、酒臭い(ほめ言葉です)風味が口の中に広がって鼻へと抜けて行きますよ。

うまみは濃くはないものの、けっこうしっかりしています。
最初に酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が来て、重さも少し感じます。
米のうまみも少しあって、厚みを感じます。
熟成感もかすかにあるみたいです。
でも苦みや雑味はありませんね。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、鋭くはないものの深みをちょっと感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めです。


どっしりスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)や米のうまみ、熟成感、それに酸味の深みのそれぞれが突出することなく少しずつ効いているようでした。
また雑味がなく、しかも透明感が少しあってキレがよく、後味はスッキリしておりました。



ここで、燗にしてみましたよ。
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酸味が際立ちますね。
鋭さは出ることなく、深みが増すようです。
それでいてキレのよさは維持されております。
しかも甘みが引くとともに、熟成感が立って枯れた感じが映えてまいりました。

燗にすると、ちょいどっしりでちょい深ちょい枯超スッキリ旨辛口のおいしいお酒になりました。
酸味の深みがいい感じに際立ってまいりましたよ。
それに枯れた感じもはっきりしてまいりました。
それでいてアル添酒みたいなキレのよさを感じました。

これは燗がいいよ!
食事とよく合うおいしいお酒でございました。



その夜の帝王に合わせた粗末なエサはこちら。

これでもかとの菜の花。
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からし和えにいたしました。
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いんげんとしいたけとの卵炒め。
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炊き込みご飯で〆ましたとさ。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今日も遊んでいただきました。
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(友情出演)

【お酒】1749.花酔 本醸造 カップ [34.広島県の酒]

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花酔酒造株式会社
広島県庄原市総領町稲草1995-1
(表のラベルより転記)

原材料名:米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合:60%
アルコール分:15度
内容量:180ml
(裏のラベルより転記)




“花酔(はなよい)”という銘のお酒。
なんでも「「花酔」はこの地方に伝わる民話の中からとった酒銘。「つぼみ桜の下で酒を飲んどったら、花の方が酔ってしもうて咲いた」と、」(※1)いうことなのだとか。

今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒でした。
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この紙カップは汎用でしょうね。
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この汎用紙カップには、これまでにも以下のお酒で出会っておりますよ。
725.廣喜 カップ(岩手県)
985.上撰わかさ ニューカップ(福井県)
1139.初陣 佳撰 カップ(島根県)
1140.初陣 上撰 カップ(島根県)
1536.宝船 上撰 紙カップ(山口県)


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがかすかに立ってまいりました。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
米のうまみに厚みを感じますよ。
苦みがわずかにあって、かなり弱めですがそれでも重さを感じます。
熟成感はなく、雑味も感じません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで少し鋭いみたいです。
スースー感ははっきりしておりますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな?
それほど前には出てこないようです。
べとついた感じはなく、かなりさらっとしております。


ちょいすっぱスー旨口のおいしいお酒でした。
甘くもなく辛くもない中に、米のうまみが効いていて、しかもとてもキレがよい味わいでした。
それを酸味とわずかな苦み、そしてアル添由来と思われるスースー感が引き締めておりました。

あたしゃアル添酒のキレのよさが好きなので、おいしくいただけました。
食中酒としてピッタリの味わいですし、それにお酒自体の味も楽しめると思いましたとさ。


(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.142(1995.2 中国新聞社)

【お酒】1747.西條鶴 特製ゴールド 300ml [34.広島県の酒]

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西條鶴醸造株式会社
広島県東広島市西条本町9番17号

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
アルコール分15度以上16度未満
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




広島県が誇る、“酒都 西条”。
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今日は、その酒蔵が集まる場所に蔵を構える西條鶴醸造さんのお酒をいただきます。
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今日いただくこのお酒は、“特製ゴールド”なる吟醸酒でした。
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フタには“富士 西條鶴”とありましたよ。
“富士”は他のお酒で用いている小印なのか、あるいはラベルに書かれている富士を意味しているのでしょうか?
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吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香は、フルーティーさをかすかに感じますよ。
含むとそれが口の中に穏やかに広がって、鼻へと抜けて行きますね。
それに、上等な接着剤みたいな香りもかすかにあるみたいです。
上等な接着剤ってどんなのだよ!

旨みは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみに厚みがあって、それが舌の上に乗っかってくるみたいです。
苦みも少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
熟成感や雑味はなく、キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、これも弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めでかなりさらっとした甘みをわずかに感じる程度です。


ちょい芳香で軽快で、ちょい苦旨やや辛口のおいしいお酒でした。
香りはありましたが、しつこくはなくてちょうどよい感じでした。
米のうまみが濃くはないもののしっかりしていて、飲み応えを感じました。
それでいてキレがよく、軽快さを感じました。
苦みがありましたが、酸味とともに味わいをいい感じに引き締めてくれておりました。
甘みも弱めながらに働いて、コクを添えてくれているようでした。

これ、なかなかうまいじゃあ~りませんか!
さすが吟醸、さすがゴールド!
お酒自体においしさを感じますし、それに料理ともよく合いましたよ。




その特製ゴールドに合わせた粗末なエサはこちら。

野菜炒め(魚ソー入り)。
刻んだしょうがをたくさん入れて、しょうゆ味で仕上げました。
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〆は炊き込みご飯(にんじん・しいたけ・油揚げ)。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

午前中は眠くて遊んでくださらなかったのですが、
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午後にはいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

【お酒】1746.醉心 上撰カップ [34.広島県の酒]

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株式会社醉心山根本店
広島県三原市東町1-5-58

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
[内容量]180ml
(以上、ラベルより転記)




醉心山根本店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
272.上撰醉心カップ
462.醉心 純米吟醸 醉心稲穂 180ml
486.醉心 純吟カップ
1110.醉心 サケカップ 軟水仕込み
1713.醉心 かきに合う酒 純米酒 180ml
1720.醉心 辛口 カップ

今日いただくこのお酒は上撰の小印が付いた普通酒ですから、かつていただいた272.上撰醉心カップと同じ中身でしょう。
ですがラベルの色が変わっていたことから(灰色→象牙色)、当方独自のルールにより別カウントとさせていただきます。
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“横山大観愛飲の酒”とありますね。
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でもね、横山大観愛飲の酒は、茨城県にもあるのです。
ですからね、あたしゃ醉心だけが“横山大観愛飲の酒”かどうかは眉唾だと思いますよ。

察するに、横山大観は日本中の蔵元さんに絵を贈ったりお酒をおいしいと褒め称えたりしていい気にさせておいて、その見返りとして蔵元さんが好意で送ってくれるタダ酒の恩恵に浴していたのではないでしょうか?
うまいことやりやがって。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに着いていることがわかる程度で、透き通った感じもありました。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
酒臭さ(ほめ言葉です)をほんのりと感じるとともに、やわらかさもかすかに感じます。
苦みが少しあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、透明感が少しあるみたいです。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
ですがスースー感が少しあって、しかもちょいピリです。

甘みはややはっきりしています。
くどさはないものの、べとつきをかすかに感じます。


やや淡麗でちょい苦ちょいスーちょいピリやや甘口のお酒でした。
淡めなりに飲み応えがありましたが、キレがよくて後味はすっきりしておりました。
透明感があったことから察するに、アル添の効果でしょうか?
ちょい苦でちょいピリでしたが、しつこさは感じませんでした。
食中酒としてはいけるのではないでしょうか。


私にとって“醉心”は、八重洲地下街にある“てんや”を訪問したときに燗酒を注文すると出てくることで馴染みのあるお酒です。
でも、てんやでいただいた際に、今日感じたような苦みやピリピリを感じたことはありませんでした。
おそらく同じ普通酒でしょうけれど、てんやのほうは上撰ではないのでしょうか?
それとも、てんやのほうはお燗瓶で供されますが、今日のこれはカップ酒ですから空気に触れている面積が多いことが影響して、劣化した風味として苦みやピリピリが出るのでしょうか?

どうなんでしょうね。
これ以上考えていると眠れなくなっちゃいそうですので、この辺で止めておこうと思います。

【お酒】1738.白牡丹 すっきり【旨口】 200 カップ [34.広島県の酒]

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白牡丹酒造株式会社
広島県東広島市西条本町15番5号

原材料名 米・米麹・醸造アルコール・糖類
アルコール分 13.0度以上14.0度未満
国産米100%使用
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




広島県が誇る“酒都 西条”。
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酒蔵が密集する西条本町に蔵を構えるのが、白牡丹酒造さんです。
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これまでに、以下のものをいただいております。
いずれも甘口のお酒でした。
277.金紋白牡丹 広島上撰 ライトカップ
764.白牡丹 広島の酒 ライトカップ
1154.金紋白牡丹 広島上撰 300ml
1309.白牡丹 純米酒 300ml

今日いただくこのお酒は、普通酒(糖類添加の三増酒)でした。
度数が13度台と低めですね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いている程度でした。
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うまみは淡めです。
それでも酒臭さ(ほめ言葉です)をほんのりと感じ、やわらかいうまみも然りです。
渋みをごくかすかに感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感をちょっとだけ感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはやっぱりはっきりです。
よくわかるものの、べとついた感じはなく、幅も感じません。


淡麗スッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。
淡めで透明感を少し感じ、たしかにスッキリしておりました。
でも淡めなりにうまみを感じたことから、うすっぺらさや物足りなさは感じませんでした。
甘みもいい感じでした。
かすかに渋み(燗にしたせいかな?)を感じましたが、気にはなりませんでした。

広島の糖添三増酒には、なかなかいけるものが多いように思いますよ。
酸味料が使われていないことから察するに、酸味料で味を足さなければならないほど米の量を減らしてはいないのかもしれませんね。
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