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【お酒】2272.九郎左衛門 雁金麻ノ葉 本醸造 300ml [06.山形県の酒]

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製造者 有限会社新藤酒造店
山形県米沢市大字竹井1331

品目 日本酒 本醸造
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
アルコール分 14度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




新藤酒造店さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】1930.雅山流 魂 スパークリング スタンダード 300ml
【お酒】2156.雅山流 如月 大吟醸 無濾過生詰 300ml

今日いただくこのお酒は、
“麻ノ葉文様”の上に“雁金紋”で、
“雁金麻ノ葉”(かりがねあさのは)だってさ。
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“雅山流”や“九郎左衛門”の銘でお酒を世に送り出していらしゃる新藤酒造店さん。
どちらかというと、吟醸クラスのものを主力商品とされているようですね。

でもこの雁金麻ノ葉は、本醸造
アルコール分が14度台とやや低めで、かつ冷蔵保存せよとのこと。
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ということは、この雁金麻ノ葉は、九郎左衛門の中でも廉価版といった位置づけでしょうか?
それ故に、スーパーでも入手可能なのかもしれません。
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本醸造ですが、14度台で冷蔵保存せよとあることや、吟醸クラスに注力なさっている新藤酒造店さんのお酒であることを考慮し、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすか。
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盃に鼻を近づけると、ごくかすかにフレッシュな香りを感じます。
含んでも、ほんのりと感じる程度です。

うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみそのもので、かつ淡めならがも厚みを少し感じます。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
苦みが少しあって、鋭くはないものの、重いね。
キレはまあまあ。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
スーもピリもなし。

甘みはゼロ!
まったく感じません。


ちょい爽快のやや淡麗でちょい重ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。

淡めでしたが、米のうまみに厚みを感じて飲み応えがありました。
フレッシュな風味が弱めながらにちょうどよく効いていて、それが酸味と相俟って爽やかでした。
ちょい重でかつバリバリの辛口でしたが、それ故に爽やかさと相俟って清々しく感じました。

これは夏の暑い日にうなぎのかば焼きなんかといただけば、バッチリでしょうよ!
よい暑気払いとなることと推察いたします。


次に、ちょっとだけ燗にしてみました。
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うわ!
うまみが淡い!
うまみの淡さがさらに増し、厚みが消えて舌の上を滑るように消えて行きます。
それにちょいスーになったせいか、キレがよく感じるようになりました。
爽やかさは消えて、重さは和らぎ、すっぱさも引きました。

燗にすると、淡麗ちょいスー辛口になりました。
うまみの厚みや重さ、酸味など、味の要素が突出しなくなりました。
これはスイスイと行けてしまいますよ。

でも、うまみの厚みが消えたことで、飲み応えがなくなってしまったように感じました。
やっぱり冷やしたもののほうが、飲み応えがあってよいかも。







その雁金麻ノ葉と合わせた今日のエサはこちら。

ゆで干し大根(山形県産)。
賞味期限を徒過してしまったものの、自己責任でいただきます。
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これに合わせたのは、さば缶。
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彩りを考慮して、にんじんも使い、
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さば缶を使うので、臭みを考慮してショウガも使いました。
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フライパンで炒め煮にし、水分を飛ばして味を煮含ませる魂胆。
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出来ました。
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ゆで干し大根のうまみに、さば缶のうまみがバッチリ!
砂糖を使っていないのに甘みが出たのは、大根の糖分に因るのかな?
さば缶の臭みはゼロで、ショウガは要らなかったかも。
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青い野菜も食べたかったので、
ピーマンを使い、
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もやしと共に、ナムルのようなもの。
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これはいつもの味でした。
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ごちそうさまでした。
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〔泡盛〕41.黒真珠 43度 100ml [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 有限会社八重泉酒造
沖縄県石垣市石垣1834

琉球泡盛
原材料名:米こうじ(タイ産米)
内容量:100ml
アルコール分:43度
(以上、ラベルより転記)





石垣島空港の売店で入手した、
“八重泉 ミニボトルセット”
今日はその最後の1本をいただきます。
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5回目の今日は、
“黒真珠”(くろしんじゅ)だってさ。
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その銘の由来について、文献では以下のように紹介されておりました。
また、石垣島一の美しさともいわれる川平湾では黒真珠が特産なのですが、上質で奥深い美しさの黒真珠のように、私たちの舌を魅了する奥深い味わいにしたいという願いを込めて造ったのが『黒真珠』です。」(※1)

アルコール分は43度。
蔵元産のWebsiteによれば、古酒をブレンドしてあるのだとか。
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それではいただきましょう。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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香りは、盃に鼻を近づけるとかすかに華やか。
でも含むとそれが口の中でパッと広がります。

43度だけあってか、アルコール香がはっきりしています。
それにスース―のピリピリ!

米の風味が穏やかで、黒麹の香ばしさも然り。
それ故か、キレよくスッと引いていきます。

酸味のような風味をちょっとだけ感じます。
甘みも少しだけ。

重さやクセ、角は全く感じません。


次に、ちょい水足しの水割りで。
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上立ち香は消えました。
でも含むと、アルコール香と共にパッと広がります。

苦みが出て、けっこう鋭いです。
でもそれは氷が溶けるにつれて徐々に消えました。
逆に甘みは、氷が溶けるにつれてはっきりしてきたみたいです。

米の風味と黒麹の香ばしさとは、共にとても穏やかで、かつさっぱりしています。


華やかな香りとともに、風味が穏やかでさっぱりしている、おいしい泡盛でした。

風味が穏やかで角や重さ、クセが全くなく、かつさっぱりしておりました。
それでいて華やかな香りがあって、南国の酒らしさを感じました。
43度だからかアルコール香とスーピリが目立ちました。

これは薄めの水割りでいただいたほうがおいしいかもしれません。
43度ですからね。

(※1)日本酒類研究会編著『知識ゼロからの泡盛入門』p.165(2008.6 幻冬舎)

【お酒】2271.菊正宗 キクマサ ネオカップ [28.兵庫県の酒]

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製造者 菊正宗酒造株式会社
神戸市東灘区御影本町御影本町一丁目7番15号

品目:日本酒
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:14%
内容量:180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




灘五郷は御影郷に蔵を置く菊正宗さん。
そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
菊正宗 特別純米酒 超特撰嘉宝蔵 雅(みやび)
菊正宗 生酛純米酒 特撰 嘉宝蔵 灘の生一本
菊正宗 超特撰 嘉宝蔵 生酛吟醸
菊正宗 超特撰 生酛大吟醸 300ml
菊正宗 樽酒 純金箔入カップ
菊正宗 上撰 本醸造 お燗瓶 (二回目はこちら
菊正宗 上撰 普通酒 紙カップ
菊正宗 純金箔入 しぼりたてカップ
菊正宗 スーパーカップ 上撰 生酛・本醸造
菊正宗 上撰 樽酒 カップ (普通酒)
【お酒】1377.菊正宗 純米樽酒 カップ
【お酒】2007.菊正宗 上撰 純米 樽酒 720ml
【お酒】2093.菊正宗 しぼりたてギンカップ
【お酒】2094.菊正宗 上撰 しぼりたて純米キンカップ
【お酒】2095.菊正宗 〈超特撰〉 しぼりたて純米大吟醸 300ml
【お酒】2163.菊正宗 〈超特撰〉 しぼりたて大吟醸ネオカップ 
【お酒】2164.菊正宗 〈上撰〉 しぼりたて純米酒 (純米・香醸) 300ml
【お酒】2237.キクマサピン 180ml 紙パック
【お酒】2270.菊正宗 上撰 さけパック 生酛純米 180ml

清酒以外にはこれを。
菊正宗 瀬戸内れもん冷酒 ネオカップ

さらに菊正宗さんには、
樽酒カップを55個も頂戴したり
その熟成具合を試させていただいたりと、
勝手にいろいろと楽しませていただいております。


今日いただくこのお酒は、今春発売の新商品“キクマサネオカップ”。
特定名称も精米歩合も表示されていませんから、普通酒でしょう。
それにどうやら、生酛ではないみたいですね。
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能書きがありました。
“グッドタイミング”“マッチング”って、ルー大柴かよ!
まいっちんぐ!」ってのもあったけれど。
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バカな話はこれくらいにして、
いただきましょう。

まずはひや(常温)でいただきます。
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お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香なし。
含むと、かすかに感じるかな。

うまみは淡め。
でも淡めなりに米のうまみをしっかりと感じます。
苦みが少しあって、少し鋭さを感じます。
キレは、まあまあかな。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはかなり弱め。
深みをかすかに感じるかな。

甘みはひかえめ。
わかるがかなり弱い。


淡麗ちょい苦旨辛口のおいしいお酒でした。

昨日いただいた【お酒】2270.菊正宗 上撰 さけパック 生酛純米 180mlよりも薄いね。
でも、味の基本は同じで、かつ香りも同程度でした。
こっちのほうが辛口に感じましたが、これは甘みが薄まっただけでしょうか?


次に、燗で試してみました。
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上立ち香は、鼻を近づけるとちょっとだけわかります。
含むとキクマサらしい上品な香りが口の中にうっすらと広がります。

うまみは淡めのまま。
でも鋭くなって、舌の上を滑るように感じます。
苦みは引いて、わからなくなりました。
しかもキレがよくなって、スッキリしてまいりましたよ。

酸味は少しはっきりしてきて、すっぱさと共に深みを少し感じるようになりました。
それに、ちょいスーになりました。

甘みはひやと同程度でした。


燗にすると、淡麗ちょいすっぱちょい深ちょいスースッキリ旨辛口のおいしいお酒になりました。

たしかに生酛純米よりも薄めで、物足りなさも感じました。
でも燗にしたことで、香りがちょっとだけはっきりしてまいりましたよ。
まあでも、14度台の普通酒ですから、これでも御の字なのかな。


昨日/今日と、菊正宗の純米酒と普通酒とを試してみました。
双方とも軽さのあるキレイな味わいでしたが、純米では香りが弱く、普通酒では薄くて物足りなさを感じました。

と、いうことは、きっとオイラには本醸造の香りと味わいとが頭に残っていて、それがキクマサの味の基本として認識しているということでしょう。

ああ、
菊正宗上撰本醸造、飲みたいわ。
それもかつて、オイラに清酒のおいしさを教えてくれた当時のものを。

【お酒】2270.菊正宗 上撰 さけパック 生酛純米 180ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 菊正宗酒造株式会社
神戸市東灘区御影本町1-7-15

日本酒
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合 73%
アルコール分 15度
180ml
(以上、パックの印刷事項より転記)




灘五郷は御影郷に蔵を置く菊正宗さん。
そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
菊正宗 特別純米酒 超特撰嘉宝蔵 雅(みやび)
菊正宗 生酛純米酒 特撰 嘉宝蔵 灘の生一本
菊正宗 超特撰 嘉宝蔵 生酛吟醸
菊正宗 超特撰 生酛大吟醸 300ml
菊正宗 樽酒 純金箔入カップ
菊正宗 上撰 本醸造 お燗瓶 (二回目はこちら
菊正宗 上撰 普通酒 紙カップ
菊正宗 純金箔入 しぼりたてカップ
菊正宗 スーパーカップ 上撰 生酛・本醸造
菊正宗 上撰 樽酒 カップ (普通酒)
【お酒】1377.菊正宗 純米樽酒 カップ
【お酒】2007.菊正宗 上撰 純米 樽酒 720ml
【お酒】2093.菊正宗 しぼりたてギンカップ
【お酒】2094.菊正宗 上撰 しぼりたて純米キンカップ
【お酒】2095.菊正宗 〈超特撰〉 しぼりたて純米大吟醸 300ml
【お酒】2163.菊正宗 〈超特撰〉 しぼりたて大吟醸ネオカップ 
【お酒】2164.菊正宗 〈上撰〉 しぼりたて純米酒 (純米・香醸) 300ml
【お酒】2237.キクマサピン 180ml 紙パック

清酒以外にはこれを。
菊正宗 瀬戸内れもん冷酒 ネオカップ

さらに菊正宗さんには、
樽酒カップを55個も頂戴したり
その熟成具合を試させていただいたりと、
勝手にいろいろと楽しませていただいております。


今日いただくこのお酒は、生酛造りの純米酒なんだってさ。
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上撰の小印が付されておりますね。
菊正宗も、純米酒を上撰クラスに据えるようになっちまったんだな。
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オイラが清酒に興味を持ち始めたのは菊正宗がきっかけであったことは、以前紹介いたしました。
その頃は、主力商品であろう上撰クラス(かつての級別制度下における一級酒相当か?)は本醸造で、しかも生酛ではなくて速醸酛でした。

それが数年後に上撰クラスは生酛化され、さらに数年後には純米酒が登場してこれにも上撰の小印が付されるようになりました(本醸造の上撰酒も存在しています)。

樽酒も、瓶詰めの物は純米酒に、そしてカップ酒(ネオカップ)は普通酒ですが、かつては瓶もカップ(ガラス製)も共に本醸造でした。

この一合紙パックだって、上撰クラスの純米酒が製品化される前までは、本醸造でしたらかね。

やはり大手蔵であっても、純米を好む風潮には逆らえないのでしょうか?
それとも、昨今の酒造技術を以て造れば軽い口当たりの純米酒を製造することも可能であるが故に、もはや本醸造という特定名称は無用になってしまったのでしょうか?


品質表示はこちら。
本醸造の上撰は精米歩合70%ですが、純米のこちらは73%だってさ。
純米酒には精米歩合の制限はありませんからね(表示義務はあります)。
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この紙パックにも、ストローがついておりました。
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くどくどと愚痴をこぼし過ぎたところで、いただいてみましょう。

まずはひや(常温)でいただきます。
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お酒の色は、無色透明でした。
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香りはなし。
含むと、お酒の甘い香りをほんのりと感じる程度です。

うまみはやや淡めですが、やや淡めなりにしっかりしています。
米のうまみに厚みを少し感じます。
苦みも少しあって、鋭さも少し感じます。
熟成感はなし、酒臭さはかすかに感じる程度。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、深みを少し感じます。

甘みはややひかえめ。
弱めですが、その存在はわかります。


やや淡麗でちょい苦ちょい深旨やや辛口のおいしいお酒でした。

米のうまみが前に出て来て、やや淡麗ながらもしっかりした味わいだと感じました。
苦みがありましたが嫌味なく、味わいをうまく引き締めているようでした。
やや辛口でしたが、それでも甘みはわかりましたよ。


次に、燗にしてみました。
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上品な香りがかすかに立ち、含むとそれが口の中でうっすらならがも広がります。

米のうまみがよりはっきりしつつも、鋭さを伴いつつ舌の上を滑るように感じます。
苦みは引いて、キレがよくなりました。

酸味は同じですが、ちょいスーが出ました。
甘みも然り。


燗にすると、やや淡麗でちょい深ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうがうまみが映え、かつキレがよくなりました。
それに香りがちょっとだけではあるものの、感じることができました。
この香りは、私が初めて菊正宗を飲んだ時に感じたやつでした。

でも、かつてはもっと、香り豊かなお酒だったんですけれどね。
生酛化される前の上撰本醸造は、それは豊かな香りであったと記憶しておりますよ。
それでも、かすかではあるもののその香りを上撰生酛純米で感じることができて、よかったと思いました。

【お酒】2269.國盛 純米吟醸 半田郷 酵母1801 アルミ缶 [23.愛知県の酒]

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製造者 中埜酒造株式会社
愛知県半田市東本町二丁目二四番地

品目 日本酒
純米吟醸酒
内容量180ml
アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 若水100%使用
精米歩合55%
(以上、缶の印刷事項より転記)




江戸時代後期、灘に次いで江戸への出荷量第二位を誇り、いわば灘の生一本とともにお酒の55年体制を築き上げた、尾張の中国酒
その中国酒の製造において、盛田家(小鈴谷村:現常滑市)とともに双璧をなしたのが、尾州半田の中野(中埜)家。

今日は、その中野(中埜)家の流れを汲むと思われる中埜酒造さんのお酒をいただきます。
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中埜酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】651.國盛 辛口 カップ
【お酒】688.國盛 上撰 御神酒 180ml
【お酒】884.國盛 大吟醸にごり酒 300ml
【お酒】1450.國盛 大吟醸 大名古屋 カップ
國盛 どぶろく 純米造り 微発泡 300ml

今日いただくのは、純米吟醸酒。
使用米が、“若水(わかみず)”なんだってさ。
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若水は、「五百万石の耐倒伏性が強化された品種」(※1)で、1983年に愛知県で育成された品種だそうです。
しかし若水は、「短強稈であるものの,いもち病に弱く,栽培は平坦部に限られており,中山間部向き奨励品種はない。」(※2)のだとか。
それ故に、愛知県では新たな品種の育成に乗り出したそうですよ。
その話は、またいつか。


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
純米吟醸ですし、それに冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はなし、含んでもわずかにフレッシュさを感じる程度。

うまみはやや濃いめ。
でも最初に苦みが来て、しかもやや強めで鋭い苦み。
米のうまみには厚みを感じます。
酒臭さはなく、熟成感もなし。
キレはまあまあ、苦みが残ります。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほとんどわからないくらい。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みははっきり。
幅をしっかりと感じます。


やや濃醇で苦甘口のお酒でした。

苦みがはっきりでした。
甘みもはっきりで、それが苦みを抑えようとしてはいたものの、抑えきれないようでした。
うまみは米のうまみそのもので、クセなく重さもかんじませんでした。

吟醸酒にしては、苦みが気になるところ。
まあでも、濃い味の食べ物だったら釣り合うみたい。
昨日の残りの奈良漬けと合わせましたが、いい感じでした。
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と、おもったら!
最後の一杯をいただいているときに、味に変化を感じました。

苦みが少し引いて、和らいでまいりました。
甘みも少し引き、うまみも少し淡めになったみたい。
一方で酸味が少し出てきて、かつセメダイン臭を感じるようになりましたよ!

これは面白い!
ここまで変化するものかと思うほどでした。
むしろこっちのほうが苦みが引いて飲みやすいみたいです。
このお酒は、開栓してからしばらく放置したほうが、飲みやすくなるのかな?

そんな不思議な経験でございましたとさ。



(※1)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.89(2017.7 文一総合出版)
(※2)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.102(2000.3 養賢堂)