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〔泡盛〕41.おもと 古酒 43度 100ml [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 (有)髙嶺酒造所
沖縄県石垣市川平九三〇-二

琉球泡盛
原材料名 米こうじ(タイ産米)
アルコール分 43度
内容量 100ml
(以上、ラベルより転記)




石垣島空港にあった売店で入手した、
髙嶺酒造所さんの“石垣島の酒 琉球泡盛”なる詰め合わせ商品。
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箱の裏側には、
髙嶺酒造所さんの泡盛は直火式地釜蒸留である旨が記載されておりましたよ。
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髙嶺酒造所さんの泡盛は、一昨日までに以下の物をいただきました。
〔泡盛〕35.於茂登 30度 100ml2回目はこちら
〔泡盛〕42.かびら 25度 100ml

今日いただくのは、於茂登ならぬ
ひらがなの“おもと”。
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於茂登は30度でしたが、
おもとは43度だってさ。
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おもとは“古酒(クース)”なのね。
何年モノかは書いてありませんでしたので、古酒を名乗るに最低限必要な3年貯蔵と推察いたします。
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それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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盃に鼻を近づけると、華やかな香りをほんのり。
でも含むとそれが口の中でパッと広がって鼻へと抜けて行きます。

43度ですから、かなりのスース―ピリピリ!

米の風味に厚みはなく、かつ舌の上に乗っかったと思ったらスッと引きます。
黒麹の香ばしさは、かなりわかりにくい。というかほんのりと感じるもののスース―に隠されてしまっているようです。

甘みはひかえめ。
酸味を少しだけ感じるかな。

苦みや雑味、クセや重さはゼロ。


次に、今日はやや薄め(それでもおもと:水=6:4)で水割りに。
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案の定、スーピリは引きました。
香りが立ちますね、かなり華やか。

スーが引いたことで黒麹の香ばしさが前に出て来ましたが、角や荒さがなくて穏やかです。
米の風味はやっぱりスッと引くタイプ。
軽い苦みをちょっとだけ感じます。

甘みは引いて、ドライな感じ。
それでも重さやクセは全くなし。


水割りで、香りと香ばしさとをはっきりと感じることができて、風味スッキリでサッパリしている、おいしい泡盛でした。

水割りがいいね!
スーが引いたが故か、風味が立ちました。
それに華やかな香りが南国のお酒らしさを感じさせてくれました。
しかも辛口でキリッと引き締まっています。

うまいなぁ!
古酒、面白いね。

新酒ももちろんおいしいですが、古酒には古酒にしかない面白味がある。
沖縄に泡盛があって、それも古酒を珍重する文化があって本当によかった!
これぞ我が国の世界に誇れる酒文化の一つでしょう。

ラプラミズ、あとで文化しようぜ!」(カムジン・クラヴシェラより)

【お酒】2279.國盛 にごり酒 カップ [23.愛知県の酒]

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製造者 中埜酒造株式会社
愛知県半田市東本町二丁目二四番地

品目 日本酒
内容量200ml
アルコール分14度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類
(以上、ラベルより転記)




江戸時代後期、灘に次いで江戸への出荷量第二位を誇り、いわば灘の生一本とともにお酒の55年体制を築き上げた、尾張の中国酒
その中国酒の製造において、盛田家(小鈴谷村:現常滑市)とともに双璧をなしたのが、尾州半田の中野(中埜)家。
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その中埜酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】651.國盛 辛口 カップ
【お酒】688.國盛 上撰 御神酒 180ml
【お酒】884.國盛 大吟醸にごり酒 300ml
【お酒】1450.國盛 大吟醸 大名古屋 カップ
國盛 どぶろく 純米造り 微発泡 300ml
【お酒】2269.國盛 純米吟醸 半田郷 酵母1801 アルミ缶

今日いただくのは普通酒のにごり酒ですが、
誠に残念ながら、糖類添加の“三増酒”(キッパリ!)でした。
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誰が何と言おうとも(リンク先のコメント欄をご参照ください)、三増酒は三増酒です。
“調味のため”の糖類添加だなんて、清酒の製造では一言でも口には出してはいけないのですぞ!

当方、攻撃された相手に対しては徹底的に根に持つタイプですから。
許さんぞ!
諦めません、するまでは!


滓の量は、1~2割程度といったところでしょうか?
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それではいただきます。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、やや象牙色。
とろみは見た目には感じませんでした。
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香りはなし。
含むと、とろみはそれほど感じません。
滓のざらつきは、ちょっとだけ感じる程度です。

うまみは、にごり酒であることを考慮してもやや濃いめといったところでしょう。
米のうまみとともに、酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)を同じくらいに感じます。
かすかに枯れているでしょうか?
苦みがあって、強くはないものの重さを少し感じます。
それでいてどっしりとはしておらず、意外とさっぱりしています。
にごり酒ですから、キレはそれほどでもないですけれど。

酸味はややひかえめ。
酸っぱさは弱めですが、鋭さを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みは意外にもややひかえめ。
存在ははっきりしているものの、弱め。
というか、たしかに甘口側へ振れてはいるものの、けっして前には出て来ません。


やや濃醇でちょい重ちょいスー旨口のおいしいお酒でした。

米のうまみのみならず酒臭さもあって、飲み応えがありました。
甘みがたしかに存在するもののそれほど強くはなく、前には出て来ないせいかクドさなどは全く気にはなりませんでした。
重たい苦みがあって味を引き締めておりましたが、けっして嫌味には感じませんでした。
むしろにごり酒にしてはさっぱりしておりましたよ。

これはうまいね!
三増酒なのに、悔しいけれど、うまいと言わざるを得ません。
ワタクシといたしましては、酒臭さや苦みに重さがあった点が好みでした。

日ごろからアル添酒支持派を公言いたしておりますワタクシ。
それならば、アル添酒のみならず、たとえ三増酒であっても飲む前から「残念ながら」などと言わず、実際に飲んでみておいしいかどうかを自分の舌で確認すべきだと再認識させられました。
でもそのことは、実は10年前にすでにお酒に教えてもらってはいたんですけれどね。

〔泡盛〕42.かびら 25度 100ml [9947.沖縄県の泡盛]

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製造者 (有)髙嶺酒造所
沖縄県石垣市川平930-2

琉球泡盛
原材料名:米こうじ(タイ産米)
アルコール分25度
内容量100ml
(以上、ラベルより転記)




石垣島空港にあった売店で入手した、
髙嶺酒造所さんの“石垣島の酒 琉球泡盛”なる詰め合わせ商品。
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箱の裏側には、
髙嶺酒造所さんの泡盛は直火式地釜蒸留である旨が記載されておりましたよ。
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髙嶺酒造所さんの泡盛は、昨日までに以下の物をいただきました。
〔泡盛〕35.於茂登 30度 100ml2回目はこちら

今日いただくのは、“かびら”。
言わずもがなではございますが、石垣島屈指の景勝地“川平湾”に由来するのでしょう。
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昨日いただいた“於茂登”は30度でしたが、
こちらの“かびら”は25度。
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手元にあった文献をいくつかあたってみたのですが、“於茂登”と“かびら”とで、アルコール度数以外のちがいを解説していたものはございませんでした。
蔵元さんのWebsiteでも、双方とも、於茂登連山の天然水に老麴を用い、直火釜(地釜)蒸留で造られていると書いてありましたし。
もしかしたら、本当に度数のちがいだけ?

それを確かめるべく、いただいてみたいと思います


まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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香りはなし。

含むと米の風味を感じますが、厚みはなくてふんわり感じる程度。
華やかな風味はごくかすか。
黒麹の香ばしさもかなり弱め。
甘みも弱め。

一方で、スーとピリとは少し強め。
苦みも少し感じます。

重さやクセはゼロ。
けっこうさっぱりした感じ。


次に、ちょい水足しの水割りで。
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苦みは生と変化なし。
香ばしさが少し立って、甘みも増してまいりました。
米の風味は同じくらいですが、香ばしさ・甘みと鼎立しています。

それでいてけっこうスッキリしています。


キレよくスッキリでおいしい泡盛でした。

クセや重さはゼロ。
しかも、水割りのほうが風味がはっきりしておりました。
それでいてさっぱりしていて、かなりスッキリしておりました。
でも決して物足りなさはなく、むしろ水割りにしたほうが風味豊かにいただくことができました。

“於茂登”は風味に厚みを感じたものの、こちらの“かびら”には厚みはなく、かなりさっぱりスッキリしておりました。
この違いは、いったい何に由来するのでしょうか?
考えられるのは、加水量のちがいだけ。
もしかしたら、加水量のちがいでこれだけ風味が異なることこそが、於茂登連山の天然水の為せる技なのでしょうか?

“於茂登 30度 100ml”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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製造者 (有)髙嶺酒造所
沖縄県石垣市川平930-2

琉球泡盛
アルコール分 30度
内容量 100ml
原材料名 米こうじ(タイ産米)
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
〔泡盛〕35.於茂登 30度 100ml




石垣島空港にあった売店で入手した、
髙嶺酒造所さんの“石垣島の酒 琉球泡盛”なる詰め合わせ商品。
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箱の裏側には、
髙嶺酒造所さんの泡盛は直火式地釜蒸留である旨が記載されておりましたよ。
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今日はその中から、前回いただいた“於茂登(おもと)”をいただきます。
この風味こそが、きっと髙嶺酒造所さんの泡盛の基本的な風味でしょうから、それを再確認しておこうという魂胆なのでした。
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まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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上立ち香は、米の風味のような香りをほんのりと感じるだけ。
含むとそれが広がるとともに、華やかさを少し感じます。

米の風味がしっかりで、厚みを少し感じます。
黒麹の香ばしさは穏やかです。
ちょいスーちょいピリ。
重さやクセはゼロ。
甘みはほんのりと感じる程度ですが、よくわかります。。


次に、ちょい水足しの水割りで。
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香りは引きました。
米の風味が軽さを伴うようになったことで、黒麹の香ばしさと、華やかな香りとが鼎立しているようです。
甘みはほんのり感じる程度。

クセや重さはゼロ。
それにけっこうスッキリしています。


米の風味が豊かではあるものの、クセなくスッキリしたおいしい泡盛でした。

うまいね!
風味豊かなのに、飲みやすい。
この基本の風味、把握いたしましたぞ!

【お酒】2278.極上の甘口 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者:大関株式会社
兵庫県西宮市今津出在家町4-9

日本酒
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:10度以上11度未満
300ml

[標準値]
日本酒度:-50
酸度:2.3
(以上、ラベルより転記)




灘五郷のうち、今津郷。
すなわち灘目で最も東側(大阪方面)の場所に蔵を構える大関さん。
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その大関さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】266.オダキュー 天下の険 上撰 カップ
【お酒】386.大関 超特撰 大坂屋長兵衛 大吟醸 180ml
【お酒】695.本醸造 上撰 辛丹波 300ml
【お酒】1000.ワンカップ大関 上撰
【お酒】1013.Vセレクト 淡麗辛口 灘の鬼ころし カップ
【お酒】1303.上撰 ワンカップ大関 千葉仕立て
【お酒】1336.ワンカップ大関 上撰 新米新酒
【お酒】1342.大関 上撰 お燗瓶 180ml
【お酒】1368.上撰ワンカップ大関 期間限定 せごどん
【お酒】1401.ワンカップ大関 純米にごり酒
【お酒】1439.上撰 ワンカップ大関 瀬戸内仕立て
【お酒】1525.大関 純米大吟醸 150ml
【お酒】1768.ワンカップ大関 純米生貯蔵
【お酒】1932.ワンカップ大吟醸 志村けんの言葉ラベル だいじょうぶだぁ
【お酒】2084.辛丹波 にごり 辛口 アルミ缶
【お酒】2187.ワンカップ大関 純米酒(AJS 60周年記念)

今日いただくこのお酒は、
上の口”だってさ。
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品質表示はこちら。
普通酒で、かつ10度台の低アルコールモノなのね。
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日本酒度-50
酸度:2.3
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あたしゃね、日本酒度のプラス側(+値が高いほど辛口)はあまり信用できないけれど、マイナス側(-側へふれるほど甘口)は大いに信用できると思いますよ。
だって、日本酒度とは、「日本酒に含まれる糖分の分量を比重で示した日本酒独特の単位」(※1)のことですから、糖分が多ければ甘くなることは必然的ですからね。

酸度は、「日本酒一〇mlを中和するのに必要な、十分の一規定水酸化ナトリウム溶液の量(単位はml)のこと。数値が高いほど酸味が強いことになる。」(※1)とのこと。
また、「酸度の数値は、〇・二~二・〇ぐらいに分布しているが、市販されている酒のほとんどは、一・〇~一・五ぐらいに収まっている、数値が小さければ味が薄いスッキリ型、数値が大きくなるに従い味は濃くなる。過ぎれば、くどく、あるいは酸っぱさで飲みにくい。」(※2)という記述もございました。

これらの記述に拠れば、このお酒の酸度2.3は、市販されているお酒の酸度を凌駕するのみならず、分布域すら逸脱していることになります。
ということはやはりくどく、あるいは飲みにくいほどにすっぱいのでしょうか?

このような日本酒度と酸度、このお酒の日本酒度(-50)と酸度(2.3)とを照らし合わせれば、
激甘で酸っぱいお酒ということになるのでしょうか?

それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですのでいつもならば燗にするところですけれど、燗にすることで酸味が尖ってしまうことを考慮して、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、意外にも無色透明でした。
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上立ち香はなし。
含んでも香りはなく、アルコール香だけを少し感じる程度です。

最初に酸味が来ます。
強めではあるものの、鋭さは感じません。
ちょいスーですが、ピリはなし。

次に甘み。かなりはっきり。
幅をしっかりと感じるものの、べとついた感じはいたしませんよ。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみそのもので、厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
雑味や重さ、クセなどもまったくなし。
キレはそれほどでもないけれど、悪くもなし。


やや濃醇ですっぱちょいスー甘口のおいしいお酒でした。

たしかにすっぱくて、かなり甘いお酒でしたよ。
でも、酸味には角はなく、甘みもくどさは感じませんでしたよ。
その酸味と甘みとで、あたかもアンズジャム、あるいは平成の頃に流行った杏露酒のような風味でした。


次に、燗にしてみました。
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燗にしたことでスーが少し強まりました。
そのせいか、キレがよくなったようでした。

酸味はちょっとだけ鋭さを感じるようにはなりましたが、それほど尖ってはいませんよ。


燗にすると、やや濃醇ですっぱちょいスースッキリ甘口かな?

燗のほうが酸味が少し鋭くなるものの、キレよくてスッキリといただくことができました。


おいしいとは思いますよ。
雑味なくきれいですし、酸味にも甘みにもくどさはなかったですし。

でもかなり甘いので、食事と合わせるのは難しいかもしれません。
それに辛党のワタクシといたしましては、そんなに何杯も飲めるようなものではないかも。
むしろ食前酒として一杯だけいただくのがよろしいかと存じ奉ります。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.163(2000.4 柴田書店)
(※2)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.152(2008.7 無明舎出版)







その極上の甘口と合わせた今日のエサはこちら。

油揚げが残っていたので。
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油抜きして、
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ねぎときゅうりとを使って、
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ごま和え。
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じゃがいもを食べたかったので、
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みそ炒め。
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ごちそうさまでした。
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